あがた森魚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

移動先: 案内検索
あがた 森魚
News large Agatamorio art20130425.jpg
2012川口元郷にて/撮影:石田亮介
基本情報
出生名 山縣 森雄
別名 A児
生誕 1948年9月12日(67歳)
出身地 日本の旗 日本北海道留萌市
学歴 明治大学 中退
ジャンル フォーク
ロック
職業 フォークシンガー
シンガーソングライター
俳優
担当楽器 ギター
公式サイト agatamorio.com

あがた 森魚(あがた もりお、1948年9月12日[1] - )は、日本フォークシンガーシンガーソングライター映画監督俳優エッセイスト北海道留萌市出身。埼玉県川口市在住。本名は山縣 森雄(やまがた もりお)。函館ラ・サール高等学校卒業[1]明治大学中退[1]。所属はDargelos(ダルジュロ)。

人物[編集]

1948年に北海道留萌市で生まれ、小樽青森函館等の港町で育つ。

小樽の入船小学校に通っていたころ、担任だった教諭の佐藤敬子に薦められて観たディズニー映画「海底二万哩」(1955年日本公開)主人公のネモ船長が人生初のヒーローとなる。

1965年、高校2年の夏、ラジオで聴いたボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」に衝撃を受け、作詞作曲を始める。

大学進学のため上京後、1969年12月 URCレコード事務所へ赴き、早川義夫らの前で歌い、早川に薦められ、1970年1月「IFC前夜祭」で初ステージに立つ。

1970年3月、鈴木慶一と出会い、「アンクサアカス」を結成(バンド名・メンバーは変動し、のち、あがた森魚とはちみつぱいへと発展)。斉藤哲夫野澤享司らとも親交を深める。

1971年8月、中津川フォークジャンボリーあがた森魚と蜂蜜ぱいとして参加。春一番コンサートにも同様の組み合わせで参加。

1972年4月25日、林静一の同名漫画を題材としたシングル「赤色エレジー」でベルウッド第一弾アーティストとしてメジャーデビュー。50万枚[2]を売り上げるヒットになり広く知られるようになる。

以降も日本の大正や昭和のロマンを感じさせるオリジナリティ溢れる世界を創出した。

1980年代にはA児と名乗り「ヴァージンVS」、1990年には「雷蔵」なども結成。ニュー・ウェーブからワールドミュージックまで視野を広げた。

1990年代半ばには、月刊漫画「ガロ」に映画「オートバイ少女」手帖 と題する随筆を連載していた[3]

肉体賛美主義者、自然主義者で、食事から健康法にいたるまでナチュラル志向であり、自然治癒力を強く信じている。このため風邪をひいても薬は飲まず、よほどではない限り医者へは行かない。歯だけはそうもいかず、1993年ころに歯医者を訪れ、現代医学の進歩に驚く。その際に、だめになった歯が補修や抜歯をするしかないことに、改めて自分自身が肉体崇拝者であることを思い知らされる。歯を1本抜いたところ、非常な郷愁に駆られた[4]

師匠として、ボブ・ディラン稲垣足穂を挙げている[5]

2000年以降は『佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど(2001年)』『タルホロジー(2007年)』リリース、2008年、60歳を迎えライヴツアー「惑星漂流60周年!」を全国各地で展開、2009年2月22日、記念イベント『Zipang Boyz號の一夜』を開催。同年10月ドキュメンタリー映画『あがた森魚ややデラックス』が制作された。

2012年 デビュー40周年記念アルバム『女と男のいる舗道』(映画音楽のカヴァー集)リリースや記念コンサートを開催。

2013年FUJI ROCK FESTIVAL'13に出演。

2014年、2015年にはフィル・スペクター、ボブ・ディランとの出会いから50年を振り返ったアルバム『浦島64』『浦島65BC』をリリース。

ライヴ盤、カヴァーアルバムなどを含め、40枚あまりのアルバムを発表するかたわら、映画監督や役者としても活動。

また、月刊日記映画を毎月制作(2007年~)、上映会も行い、全国で精力的にライヴを展開している。

その他[編集]

  • 西岡恭蔵の楽曲「春一番」「街行き村行き」にバック・コーラスで彩りを添えている。アルバム『街行き村行き』、『ライヴ!!はっぴいえんど』収録。
  • はちみつぱいのライヴアルバムにゲスト・ヴォーカルで参加している。
  • ヴァージンVS」というユニットに“A児”と名乗ってリード・ヴォーカルで参加していた。テレビアニメうる星やつらのエンディング曲「星空サイクリング」、フジテレビドラマ「翔んだライバル」のエンディング曲「さらば青春のハイウェイ-Good-Bye My Friend-」等。
  • 北海道文化放送の「夢人類」というテーマで、北海道ローカルのキャンペーンソングをつくっていた。
  • NHKのドラマ『夢千代日記』『続・夢千代日記』『新・夢千代日記』に「安藤(通称:アンちゃん)」という役名でストリップ小屋の照明係を演じていた。
  • NHKの人形劇『バケルノ小学校ヒュードロ組』の主題歌の「バケルノ小学校校歌」を歌っている(未CD化)。
  • 1990年代中盤には、フジテレビバラエティ番組タモリのボキャブラ天国』であがたを取り扱ったネタが多数採用され、その度にあがたがVTRで登場、一時準レギュラーのような扱いになっていた時期があった。
  • 代表作である「赤色エレジー」の作曲者は八洲秀章とされているが、実際の作曲者はあがた森魚である。この曲が八洲秀章が作曲した「あざみの歌」と似ているということで、キングレコードの判断によって八洲秀章の作曲とされた。しかし両曲を聞き比べると似ているのは冒頭部分のみであり、実際には全く別の曲である。
  • あがた森魚に昔から尊敬の意を表明している吉井和哉のシングル「バッカ」のPVに特別出演している。また、吉井が在籍したバンドTHE YELLOW MONKEYのトリビュートアルバム『THIS IS FOR YOU〜THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM』(2009年)ではあがたが「4000粒の恋の唄」をカヴァーしている。
  • 元ちとせが「冬のサナトリウム」と「ヴァージンVS」のナンバー「百合コレクション」のカヴァーをしている。
  • るりが2002年にリリースしたアルバム『るり式』にて「冬のサナトリウム」のカヴァーをしている。

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

  • うた絵本 赤色エレジー /B面:清怨夜楽1971年12月25日・自主制作盤)
  • 赤色エレジー /B面:ハートのクィーン1972年4月25日)
  • 清怨夜曲 /B面:大道芸人1972年11月25日)
  • 永遠のマドンナK /B面:トーキー街の少女「街の君」1973年10月25日)
  • 昭和柔侠伝の唄(最后のダンス・ステップ)/B面: 組曲「噫無情」1974年4月5日)
  • 僕は天使ぢゃないよ /B面: 一郎のテーマ1975年12月5日)
  • 函館ハーバーセンチメント /B面:山田長政1976年2月5日)
  • アカシアの雨がやむとき /B面:花嫁人形1979年7月)
  • ジュリエッタの夏(1987年6月21日)
1.ジュリエッタの夏/2.ブエノス・アイレスの冬休み /3.ホッホホーイのうた/4.ぼくの生まれた港
  • 太陽のラルティーグ /CW:続・日曜だってダメよ1988年9月1日)
  • サイレント・イヴ(1993年10月5日)
1.サイレント・イヴ /2.禁区 /3.サイレント・イヴ(オリジナル・カラオケ)
  • キットキット!!遠く遠く!!(1995年3月15日)
1.キットキット!!遠く遠く!! /2.ハリスの旋風 /3.キットキット!!遠く遠く!!(オリジナル・カラオケ)
  • 第七東映アワー(1996年2月25日)
1.霧のステーションデパート/2.トリカゴの街/3.ノワールの唇/4.七面鳥のパパたちへ
  • るるもっぺべいぶるう(2009年10月1日・配信限定シングル)
  • 夢が叶えられる街では(EP2014年8月9日、CD8月29日)
EP:夢が叶えられる街では/B面:昭和ミナトマチ3バンチ
CD:1.夢が叶えられる街では/2.昭和ミナトマチ3バンチ/3.悪魔ニナル練習/4.太陽のコニーアイランド
  • 悪魔ニナル練習 /B面:太陽のコニーアイランド(EP2014年8月23日)
  • 浦島 mini XX(2015年11月25日)※浦島三部作からのスペシャルセレクション
1.後ろ姿のトナカイらしき/2.アンガールズの恋愛論/3.月光オートバイII/4.十字路十秒港町/5.夢が叶えられる街では/6.太陽がくれた海の日々(mini XX inst.ver)

アルバム[編集]

オリジナル・アルバム[編集]

  • 蓄音盤(1970年8月4日・自主制作盤)
  • 乙女の儚夢(1972年9月10日)
  • 噫無情(レ・ミゼラブル)(1974年3月25日)※松本隆プロデュース
  • 日本少年(ヂパング・ボーイ)(1976年1月25日)※細野晴臣プロデュース
  • 君のことすきなんだ(1977年8月25日)※矢野誠プロデュース
  • 乗物図鑑(1980年4月)※阿木譲プロデュース
  • 永遠の遠国(1985年11月30日)
  • 永遠の遠国の歌(1986年4月25日)
  • バンドネオンの豹(ジャガー)(1987年1月21日)※和田博巳プロデュース
  • バンドネオンの豹と青猫(1987年10月21日)
  • Album#1977(1988年4月25日)※1977年発売の「君のことすきなんだ」と当時のデモテープ音源集
  • ミッキーオの伝説(1988年9月1日)
  • イミテーション・ゴールド(1993年11月5日)※カヴァー集
  • 少年歳時記(1993年12月29日・CDブック)
  • ピロスマニア海へ行く(1994年1月26日)
  • 24時の惑星(1995年7月26日)
  • 第七東映アワー(1996年3月25日)
  • 永遠の遠国(二十世紀完結編)(1999年3月17日)
  • 日本少年2000系(1999年12月1日)
  • 佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど(2001年11月21日)
  • ギネオベルデ(青いバナナ)(2004年8月10日)
  • タルホロジー(2007年9月20日)
  • 俺の知らない内田裕也は俺の知ってる宇宙の夕焼け(2011年2月14日)
  • 誰もがエリカを愛してる(2011年9月21日)
  • コドモアルバム(2012年11月30日・あがた森魚と山崎優子名義)
  • 女と男のいる舗道(2012年5月9日)※映画音楽のカヴァー集
  • COBALT TARUPHONIC 音楽文庫 第1〜3集(2012年5月9日)
  • ぐすぺり幼年期(2012年12月20日)
  • すぴかたいず(LP2013年12月24日、CD2014年3月10日)
  • 浦島64(2014年LP11月15日、CD12月3日)
  • 浦島65BC(2015年7月20日)
  • 浦島65XX(2015年11月30日)

ライブ・アルバム[編集]

  • プラネッツ・アーベント(1990年12月21日)
  • あがた森魚のラジオ・ショウ(1996年9月25日)
  • 永遠の遠国 at 渋谷ジァン・ジァン(2007年9月25日)※1978年11月7日渋谷ジァン・ジァンでのライブ
  • あがた森魚とZipang Boyz號の一夜(2009年10月10日)※2009年2月22日東京九段会館でのライブ
  • 『女と男のいる舗道』あがた森魚デビュー40周年記念コンサート(2013年7月23日)※2012年5月12日日比谷公会堂でのライブ

ベスト・アルバム[編集]

  • あがた森魚ベスト20(1974年12月18日)
  • アーリーあがた森魚&はちみつぱい(1982年12月21日)
  • 二十世紀漂流記(2001年5月23日)
  • 星繁き牢獄の提督たちへ(2004年6月1日)
  • 大航海40年史(2012年11月7日)

サウンドトラック・アルバム[編集]

代表作[編集]

  • 赤色エレジー1972年4月25日発売。デビュー曲にしてヒット曲)
  • 乙女の儚夢
  • 噫無情(レ・ミゼラブル)
  • 日本少年(ヂパング・ボーイ)
  • バンドネオンの豹(ジャガー)
  • バンドネオンの豹と青猫
  • キットキット!!遠く遠く!!(日産・ラシーンCMソング、CMにはドラえもんの着ぐるみが登場。)

監督作品[編集]

映画出演[編集]

テレビ出演[編集]

ナレーターとして[編集]

俳優として[編集]

著書[編集]

  • ひとりぐらし (青春出版社 1976年9月)初のエッセイ集
  • モリオ・アガタ 1972~1989 (エディション・カイエ 1989年7月)詩集
  • 獲物の分け前(白水社 1992年11月)
  • 菫礼礼(スミレレ)少年主義宣言 (新宿書房 1990年5月)

関連ミュージシャン[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b c 『テレビ・タレント人名事典(第6版)』 日外アソシエーツ、2004年6月、16頁。ISBN 978-4-8169-1852-0。
  2. ^ CDJournal.com - CDJカレンダー - 初期あがたの最高傑作『日本少年』発売2001年12月25日作成。
  3. ^ 月刊漫画「ガロ 」1994年
  4. ^ 月刊漫画「ガロ」1993年8月号 260P
  5. ^ Meets Magagine2010年7月号
  6. ^ “函館港イルミナシオン映画祭のシナリオ大賞受賞作「函館珈琲」予告編が完成”. 映画.com. (2016年8月12日). http://eiga.com/news/20160812/6/ 2016年8月12日閲覧。