つのだじろう

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

移動先: 案内検索
つのだ じろう
本名 角田 次朗
(つのだ じろう)
生誕 1936年7月3日(80歳)
日本の旗 日本東京府東京市下谷区
(現・東京都台東区
国籍 日本の旗 日本
職業 漫画家
活動期間 1955年 -
ジャンル 少年漫画
青年漫画
代表作 『忍者あわて丸』
恐怖新聞
空手バカ一代
うしろの百太郎
受賞 1961年:第 2回講談社児童まんが賞
(『ばら色の海』)
テンプレートを表示

つのだ じろう(本名、角田 次朗(つのだ じろう)、男性、1936年7月3日 - )は、日本漫画家心霊研究家。東京府東京市下谷区豊住町(現在の東京都台東区下谷1丁目)出身。血液型O型

八人兄弟の次男。四弟のつのだたかしリュート奏者、末弟のつのだ☆ひろミュージシャン漫画原作者ゲームクリエイタービトウゴウは息子である。

人物[編集]

東京の下町に育つが、小学2年で家族で福島県に疎開[1]。戦後の中学2年のおり東京に戻り、新宿区立淀橋中学校、東京都立青山高等学校卒業[1]

高校在学中に自宅近くのグラウンドで草野球を観戦していたところ、一方のチームの監督が漫画家の島田啓三であることを知って、ベンチに押しかけて自作の漫画原稿を持ち込む[1]。これをきっかけに島田に師事し、昭和30年(1955年)、『漫画少年』に「新・桃太郎」が掲載され漫画家デビュー。この作品はわずか3ページほどの短編であるが、師である島田から何度も書き直しを命じられ、苦心の末投稿を許されて掲載されたものだという[1]

やがてその繋がりで新漫画党に入党。豊島区トキワ荘に通う事になる。当時は生真面目な青年で、トキワ荘仲間(新漫画党)の活動方針の違いに激怒し抗議文を書いて飛び出す[1]が、藤子不二雄(藤本弘)から返書をもらい、心機一転。戻ってきた時に彼らの漫画に対する情熱を目の当たりにし、それからというものトキワ荘仲間の「道楽派?」になる、というエピソードは語り草となった。その人となりの変貌は、藤本曰く、「クソマジメの典型みたいな男だったけど、マジメが取れてクソだけ残った」とのこと[2]。つのだ自身、このフレーズが好きだと云う[要出典]

デビューから3年後に、東京・両国橋でオレンジ色のUFOを目撃したことをきっかけに、趣味でオカルトを研究[1]。日本の心霊研究の第一人者となる。

初のヒット作『ルミちゃん教室』以後、初期は主としてギャグ漫画を書いていた。『忍者あわて丸』(テレビアニメ『ピュンピュン丸』の原作)、『空手バカ一代』などでもヒットを飛ばす。後に『うしろの百太郎』や『恐怖新聞』などのオカルトホラー漫画で一大ブームを巻き起こした。主に『週刊少年マガジン』(講談社)、『週刊少年サンデー』(小学館)、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)や『週刊少年キング』(少年画報社)などで活躍。

オカルト、恐怖怪談系の作品の他にも、極真空手の世界を描いた『空手バカ一代』や本格的将棋漫画の草分け的存在となった『5五の龍』、様々な女性達の運命をリアルに描いた『女たちの詩』シリーズなど、TVドラマ化された漫画も数作ある。ギャグからシビアなもの、少年・少女向けから大人向けまでと、オールラウンドな漫画家である(後述の作品リストを参照)。

「恐怖マンガとしての表現」の範囲でエンターテインメント性を重視し、心霊研究に関しては、単なる興味本位の「心霊スポット巡り」や「狐狗狸(こっくり)さん」といった、霊を弄ぶような行為に警鐘を鳴らし続けた。「先祖を大切にする事」「守護霊の存在」といった内容を漫画作品や執筆、時には出演したTV番組や講演などで常に訴え続けてきた。また「超能力・霊能力」の実証研究や分析もしている。

将棋アマ4段、スキー1級、書道三段、催眠術空手剣道浮世絵春画など多趣味で知られている。特に将棋については『5五の龍』他の作品に見られる通り造詣が深い。

略歴[編集]

作品リスト[編集]

  • スーパー万兵衛(1957年、月刊「少年」、光文社)
  • ルミちゃん教室(1958年、りぼん、集英社)
  • ばら色の海(1961年、なかよし、講談社)
  • ブラック団(1964年、週刊少年サンデー小学館
  • 俺の太陽(1965年 - 1966年、週刊少年サンデー、小学館)
  • 忍者あわて丸(1965年 - 1968年、週刊少年キング、少年画報社、TVアニメ「ピュンピュン丸」の原作)
  • 怪虫カブトン(1966年、週刊少年サンデー)
  • グリグリ(1967年、週刊少年サンデー、小学館、「怪虫カブトン」の脇役だったグリグリを主人公にした作品)
  • グリグリジャイアンツ(1977年、小学一年生)
  • てなもんや一本槍(1968年、週刊少年サンデー、小学館、同名のテレビコメディのコミカライズ版、原作:香川登志緒
  • 發の罠(1969年、プレイコミック11月10日号、秋田書店
  • 虹を呼ぶ拳(1969年 - 1971年、冒険王秋田書店
  • 空手バカ一代(1971年 - 1973年、週刊少年マガジン、講談社)
  • 泣くな! 十円(1971年 - 1973年、週刊少年チャンピオン秋田書店
  • 女たちの詩シリーズ(1971年 - 1973年、プレイコミック、秋田書店)
  • うしろの百太郎(1973年 - 1976年、週刊少年マガジン)
  • 亡霊学級(1973年、週刊少年チャンピオン)
  • 恐怖新聞(1973年 - 1976年、週刊少年チャンピオン)
  • メギドの火(1976年、週刊少年サンデー)
  • その他くん(1976年、週刊少年マガジン)
  • 呪凶介PSI霊査室(1977年、週刊少年キング)
  • ゴッドハンド(1978年、週刊少年チャンピオン)
  • 魔子(1978年、ビッグコミック、小学館)
  • 5五の龍(1978年 - 1980年、週刊少年キング)
  • 銀座花族(1980年、週刊女性、主婦と生活社、TVドラマ「虹子の冒険」の原作)
  • 真夜中のラヴ・レター(1981年、週刊女性、主婦と生活社)
  • 蓮華伝説(漫画ゴラク)
  • ときめきの墓(1977年 - 1978年、週刊明星、集英社)
  • 新うしろの百太郎(週刊少年マガジン、講談社)
  • 新説百物語(1987年 - 1990年、月刊ハロウィン、朝日ソノラマ)
  • ホラーペンション(1987年、月刊ハロウィン、TVドラマ化)
  • 学園七不思議(1986年 - 1989年、サスペリア、秋田書店、TVアニメ「ハイスクールミステリー学園七不思議」の原作)
  • 恐怖新聞II(1990年 - 1993年、サスペリア)
  • うしろの百太郎 平成版
  • 恐怖新聞 平成版
  • うしろの始皇帝(2006年、学習研究社刊)活字本新刊
  • つのだじろうの浮世絵春画ばなし(2007年ソフトバンククリエィテブ刊)活字本新刊

他、短編など多数。

アシスタント[編集]

関連[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 寺光忠男『正伝・昭和漫画 ナンセンスの系譜』毎日新聞社、1990年 pp.95-101
  2. ^ テレビ朝日系 『驚きももの木20世紀』 「トキワ荘の時代・マンガが青春だったころ」(1995年1月6日)