カシオペア (列車)

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カシオペア
専用色のEF510形電気機関車が牽引する寝台特急「カシオペア」(2010年8月 東北本線赤羽駅 - 浦和駅間)
専用色のEF510形電気機関車が
牽引する寝台特急「カシオペア」
(2010年8月 東北本線赤羽駅 - 浦和駅間)
概要
日本の旗 日本
種類 寝台特別急行列車臨時列車
現況 廃止
地域 東京都の旗 東京都埼玉県の旗 埼玉県茨城県の旗 茨城県栃木県の旗 栃木県
福島県の旗 福島県宮城県の旗 宮城県岩手県の旗 岩手県青森県の旗 青森県
北海道の旗 北海道
前身 寝台特急「北斗星
運行開始 1999年7月16日(上野発)[新聞 1][RF 1]
1999年7月17日(札幌発)[新聞 1][RF 1]
(一般販売分)
運行終了 2016年3月19日(上野発)[JR東 1][JR北 1][RF 2]
2016年3月20日(札幌発)[JR東 1][JR北 1][RF 2]
(一般販売においての発駅基準)
後継 団体専用列車「カシオペアクルーズ」「カシオペア紀行」
運営者 JR logo (east).svg 東日本旅客鉄道(JR東日本)
Igrail.svg IGRいわて銀河鉄道
青い森鉄道
JR logo (hokkaido).svg 北海道旅客鉄道(JR北海道)
路線
起点 上野駅
終点 札幌駅
平均所要時間 約16時間00分
運行間隔 臨時列車
使用路線 JR東日本:東北本線宇都宮線)・津軽線津軽海峡線
IGRいわて銀河鉄道:いわて銀河鉄道線
青い森鉄道:青い森鉄道線
JR北海道:海峡線江差線(津軽海峡線)・函館本線室蘭本線千歳線
車内サービス
クラス A寝台
身障者対応 「カシオペアコンパート」(4号車)
就寝 「カシオペアスイート」(1・2号車)
「カシオペアデラックス」(2号車)
「カシオペアツイン」(4 - 11号車)
「カシオペアコンパート」(4号車)
食事 ダイニングカー(3号車)
展望 ラウンジカー(12号車)
技術
車両 E26系客車(JR東日本尾久車両センター
EF510形電気機関車(JR東日本田端運転所
ED79形電気機関車(JR北海道函館運輸所青函派出所
DD51形ディーゼル機関車(JR北海道函館運輸所)
軌間 1,067 mm狭軌
電化 直流1,500 V
交流20,000 V・50 Hz
最高速度 110 km/h
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カシオペアCassiopeia)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)、IGRいわて銀河鉄道青い森鉄道および北海道旅客鉄道(JR北海道)が上野駅 - 札幌駅間を東北本線いわて銀河鉄道線青い森鉄道線津軽海峡線津軽線海峡線江差線)・函館本線室蘭本線千歳線を経由して運行していた寝台特別急行列車である。

本項では、1999年から2015年まで運行されていた「カシオペア」のほか、E26系客車を使用し、定期運行されていた時期の団体専用列車「カシオペアクルーズ」と2016年6月以降の団体専用列車「カシオペア紀行」・「カシオペアクルーズ」についても記載する。

寝台特急「カシオペア」[編集]

札幌駅に到着する「カシオペア」
札幌駅に到着する「カシオペア」
上野駅13番線ホームで出発を待つ「カシオペア」
上野駅13番線ホームで出発を待つ「カシオペア」

本州北海道を乗り換えなしで直結する寝台特急列車としては、1988年昭和63年)3月13日から「北斗星」が、1989年平成元年)7月21日から「トワイライトエクスプレス」が運行されていた。これらの列車はいずれも高い支持を得ていたが、さらなる高水準のサービスを提供するフラグシップトレインとして、全客室を2名用A寝台個室とするなど、JR東日本が新規に製造したE26系客車を投入し、1999年(平成11年)7月16日(上野発)・17日(札幌発)から運行開始した[新聞 1][RF 1]

全客室が2名用A寝台個室であり、他の寝台特急列車よりも高額な本列車専用の寝台料金が必要となるにもかかわらず、人気の高い列車で、時季を問わず寝台券は乗車日1か月前の発売開始とほぼ同時に売り切れることも多かった。なお、本列車は毎日運転ではない臨時列車扱いであり(後述)、鉄道情報システム(JRシステム)が運営するJRグループ共通の予約状況検索サイトJRサイバーステーションでは検索対象外となっているため、代わりにJR東日本のウェブサイト「えきねっと」およびJR北海道の予約サイト[注釈 1]にて確認できるようになっていたが、2014年12月22日を以てJR北海道予約サービスでの予約及び空席確認は終了した[JR北 2]

2015年(平成27年)3月14日に寝台特急「北斗星」が定期運行を終了し[JR東 2][JR北 3]、同年8月21日(上野発)・22日(札幌発)に臨時運行を終了[JR東 3][JR北 4]して以降、上野駅を起点・終点とする唯一の寝台特急であり、日本の一般利用の寝台特急では唯一機関車牽引で運行する列車であった。

列車名の由来[編集]

北斗七星と同様に北極星を見つけ出すためによく使われる星座であるカシオペア座に由来。「北斗星」と同様に上野駅 - 札幌駅間を往復する寝台特急列車であることから、それに因んで命名したといわれている。なお、正式名称決定前には、「新北斗星」「スーパー北斗星」といった仮称で呼ばれていた[要出典]

架線電圧変更と存続問題[編集]

北海道新幹線の開業によって、青函トンネルを含む約82 kmが新幹線と在来線の共用走行区間となり、架線電圧が在来線用の交流20,000 Vから新幹線用の交流2,5000 Vへと昇圧される[読売 1]。これによって従来のED79形電気機関車が使用できなくなり、新型のEH800形電気機関車日本貨物鉄道(JR貨物)保有であるため、寝台特急「カシオペア」は「北斗星」や急行「はまなす」などと共に2016年(平成28年)3月の北海道新幹線開業前に廃止となる公算が極めて大きいとの見方から存続問題に関心が集まっていた[道新 1]

2014年(平成26年)8月19日に北海道・青森県・岩手県の幹部が国土交通省を訪れ、寝台特急「北斗星」・「カシオペア」の存続をJR北海道などに働き掛ける様に求める要望書を提出したが[読売 1]、「北斗星」は2015年(平成27年)3月13日で定期運行を終了し[JR東 2][JR北 3]、同年8月21日(上野発)・22日(札幌発)に臨時運行も終了した[JR東 3][JR北 4]。は「カシオペア」についても、同年9月16日にJR北海道・東日本の連名で急行「はまなす」、特急「白鳥」・「スーパー白鳥」と共に廃止されることが公表された[JR東 4][JR北 5][道新 2][毎日 1]

そして、寝台特急「カシオペア」は2016年(平成28年)3月19日(上野発)・20日(札幌発)を最後に運行を終了し[JR東 1][JR北 1][RF 2][新聞 2]、新幹線開業日である同年3月26日付で正式に廃止された[JR東 5][JR北 6]。これに伴い、機関車牽引による一般販売の寝台特急は日本国内から姿を消すこととなった[RF 3]。また、「カシオペアクルーズ」についても一旦運行を終了した。

運行概況[編集]

E26系客車は1編成しかないため、2016年3月で運行終了した一般販売分では、下りの上野発は火・金・日曜日、上りの札幌発は月・水・土曜日のみ運行される臨時列車であった。ただし、春の大型連休や夏季、年末年始の繁忙期には、曜日に関わらず2日に1本の運行形態を採っていた。また、2年ごとに10月下旬から12月上旬にかけては車両の点検・整備のため運休していた。

列車番号は臨時列車のため8000番台が使用され、下りが8009、上りが8010である。

停車駅[編集]

2016年(平成28年)3月で運行終了した一般販売分の停車駅について記述する。

上野駅 - 大宮駅 - 宇都宮駅 - 郡山駅 - 福島駅 - 仙台駅 - (一ノ関駅) - (盛岡駅) - 函館駅 - 森駅 - 八雲駅 - 長万部駅 - 洞爺駅 - 伊達紋別駅 - 東室蘭駅 - 登別駅 - 苫小牧駅 - 南千歳駅 - 札幌駅

使用車両・編成[編集]

牽引機関車[編集]
一般販売分での運行終了した2016年3月時点で使用された牽引機関車
上野駅 - 青森駅間を牽引。「カシオペア」専用塗色の車両があるが、「北斗星」塗色の車両とも共通運用(計15機のうち前者は2機のみ)のため、後者が充当される場合も多かった。また、2015年(平成27年)3月14日のダイヤ改正前は機関車の車両トラブルおよび車両不足の影響で田端運転所のEF81形が代走を務めた。さらにEF81形の機関車故障で青森車両センター所属のEF81形が代走することもあった。定期運転ラストランを担当したのはEF510-510号機である。2010年(平成22年)6月25日に運用開始[RF 4][RH 1]。当初は「北斗星」塗装機が先行して運用開始されていたが、同年7月23日より、「カシオペア」塗装機も使用されるようになった[RF 5]
運行終了後まもなく509・510号機共に日本貨物鉄道(JR貨物)富山機関区に転属したため[RF 6]、2016年(平成28年)6月4日以降の「カシオペアクルーズ」・「カシオペア紀行」では使用されていない[RJ 1]
青森駅 - 函館駅間を牽引。一般販売分の寝台特急「カシオペア」・急行「はまなす」が運行を終了した後に運用を離脱し、順次廃車前提で配給輸送された[RF 7]。そのため、2016年(平成28年)6月4日以降の「カシオペアクルーズ」・「カシオペア紀行」では使用されていない[RJ 1]
函館駅 - 札幌駅間を牽引。「北斗星」や「トワイライトエクスプレス」同様、青を基調とした「北斗星色」塗色の車両が重連で牽引した。一般販売分の寝台特急「カシオペア」が運行を終了した後に運用を離脱したため、2016年(平成28年)6月4日以降の「カシオペアクルーズ」・「カシオペア紀行」では使用されていない[RJ 1]
過去の牽引機関車
運行開始から2010年6月24日まで上野駅 - 青森駅間を牽引。基本的に「カシオペア」専用塗色の79・92・99号機が限定使用されていた。その後も災害発生時などには突発的にEF510形の代走を務めることがあった[RF 8]
前述の通り、EF510形500番台がJR貨物に転属した影響で、2016年(平成28年)6月以降の団体専用列車「カシオペアクルーズ」・「カシオペア紀行」では本形式が再活用されている(以降は後述)[道新 3]
青森駅 - 函館駅間でED79形に代わって充当されることがあった。2001年に廃車された。
客車[編集]
2016年3月22日の運行最終日時点における編成図
カシオペア
← 上野
札幌 →
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
Rauchen Verboten.svg   Rauchen Verboten.svg Rauchen Verboten.svgHandicapped Accessible sign.svg     Rauchen Verboten.svg   Rauchen Verboten.svg
SU SU,DX D A2 L EG
  • 青森駅 - 函館駅間は逆向き
凡例
SU=A寝台カシオペアスイート
DX=A寝台カシオペアデラックス
A2=A寝台カシオペアツイン
Handicapped Accessible sign.svg=カシオペアコンパートあり
D=ダイニングカー
L=ラウンジカー
EG=電源車
Rauchen Verboten.svg=禁煙車
機関車が札幌方面の場合の最後尾スロネフE26形
(2008年4月29日 尾久駅 - 上野駅間)

車両構造等の詳細については、「JR東日本E26系客車」も参照。

JR東日本尾久車両センター配置のE26系客車12両編成で運行された。客車は全て2階建車両(12号車のラウンジカーのみハイデッカー構造)で、編成の向きは1号車が上野方、12号車が札幌方を基本とし、青森駅 - 函館駅間(津軽海峡線)では進行方向が変わり逆編成となった。12両編成のうち10両が客室であり、座席車はなく寝台車のみの設定である。また、寝台は全て2名用A寝台個室であり、開放式A寝台およびB寝台の連結はない。このほか、ダイニングカー(食堂車)を1両、ラウンジカーを1両連結している。喫煙可能なのは2・5・6・11号車で、その他の車両は全面禁煙である。

2000年代初めごろには、一名でも乗車できる特別企画乗車券「カシオペア シングルユース券」が発売されていた。その後2009年2月から4月まで上り列車限定で「カシオペアひとり利用券」が発売されていた。

客室設備[編集]
ウェルカムドリンクとミニバーセット

以下の設備・サービスが全客室に用意された。

以上に加えて、「カシオペアスイート」と「カシオペアデラックス」には以下の設備・サービスも用意された。

カシオペアスイート(展望室タイプ)
1号車の車端部に1部屋のみ存在する平屋構造の個室。上野発の下り列車では最後尾(進行方向が逆になる青森 - 函館間を除く)となる展望室である。ツインベッドのほか、展望部分にソファとテーブルを設置したリビングスペースがあり、専用のシャワーブースやクローゼットもある。1室のみであり、寝台券の確保は困難である。座席番号は「1号車1番個室」。寝台料金は52,440円その他、寝台料金に加え運賃特急料金も別途必要(以下全室同じ)
カシオペアスイート(メゾネットタイプ)
1・2号車にそれぞれ3室ずつ存在するメゾネットタイプ(重層方式)の個室。1階が寝室、2階がリビングスペースとなる。定員は2名であるが、2階のリビングスペースに補助ベッドを設置して3名で利用することもできた。専用シャワーブースと洗面台・トイレは2階にある。クローゼット付。座席番号は「1・2号車2 - 4番個室」。寝台料金は展望室タイプと同額。
カシオペアデラックス
2号車に1室のみ存在する平屋構造の個室。定員は2名であるが、補助ベッドを使用して3人で利用することもできる。専用シャワーブースやクローゼットもある。座席番号は「2号車1番個室」。寝台料金は35,340円
カシオペアコンパート
カシオペアコンパート
4号車に1室のみ存在する平屋構造の個室。車椅子に対応できるように客室や周辺の通路が広く作られている。原則として車椅子を必要とする利用者とその同伴者の2名利用に限り利用できる。車椅子対応のトイレ・洗面台はあるが、シャワーやクローゼットはない。料金は23,540円
カシオペアツイン(車端室タイプ)
4 - 6号車にそれぞれ1室、7 - 11号車にそれぞれ2室ずつ存在する平屋構造の個室。補助ベッドを使用して3名で使用できる部屋もある。トイレ・洗面台はあるが、シャワーやクローゼットはない。座席番号は補助ベッド対応の部屋が「7 - 11号車1番個室」、補助ベッド非対応の部屋が「4 - 11号車2番個室」。寝台料金は27,460円
カシオペアツイン(車端室タイプを除く)
4 - 11号車にそれぞれ8室ずつ存在するスタンダードタイプの2階建構造の個室。平屋の通路から階段を昇り(降り)客室に入る。定員は2名で、補助ベッドはない。トイレ・洗面台はあるが、シャワーやクローゼットはない。座席番号は1階が「11 - 14番個室」、2階が「21 - 24番個室」。寝台料金は車端室タイプと同額。
共用設備[編集]
3号車:ダイニングカー(食堂車)
ダイニングカー
フランス料理(肉料理)
客席が2階、厨房が1階の2階建構造。フランス料理和食、軽食類などが用意された。日本レストランエンタプライズが営業を担当した。2012年3月より全面禁煙。
  • ディナータイム
フランス料理コース(8,500円)か懐石御膳(6,000円)のいずれかを選択できた。事前予約制で、乗車日3日前までにみどりの窓口で食事券を購入した乗客のみが利用できた。カシオペアスイートまたはカシオペアデラックスの乗客は、懐石御膳に限りルームサービスも可能であった。また、同様に事前予約制の特製「カシオペアスペシャル弁当」(3,800円)も用意されており、こちらは全ての乗客がルームサービスを受けられた。
  • パブタイム
ディナータイム終了後に軽食類を提供する営業時間帯で、ビーフシチューハンバーグなどのアラカルト、おつまみデザートアルコール類などを用意する。予約は不要で、全ての乗客が利用可能。
パブタイムはディナータイム終了後の案内放送から開始され、ラストオーダーは22時30分、営業終了は23時00分である。
  • モーニングタイム
6時30分より朝食メニュー(1,650円)が用意され、和食と洋食が選べた。予約は不要で、全ての乗客が利用可能。
  • その他
共用シャワー室の利用カードやシャワーセット、乗車記念グッズ・弁当・土産品などを販売した。
12号車:ラウンジカー
全ての乗客が利用できる。約20名が座れるソファや飲料自動販売機が用意されているほか、売店も設置。ハイデッカー構造の展望車となっており、この車両が最後尾となる札幌発の上り列車では(進行方向が逆になる函館 - 青森間を除く)後方眺望を楽しむことができる。全面禁煙。
床下(1階部分)は編成全体に電力を供給するディーゼル発電機を搭載している。機器メンテナンスの際には代替電源車としてカヤ27形501号が連結され、この場合は通常の電源車扱い(乗客は立入不可)となる。
その他設備
  • ミニロビー(5・9号車)
  • 共用シャワー(6・10号車)
シャワーのお湯は1名当たり延べ6分間使用可能。利用に際しては3号車ダイニングカーでシャワーカード(320円)の購入が必要。
  • 飲料自動販売機(5・9・12号車)
  • 共用トイレ(2・7・11号車)

沿革[編集]

団体専用列車「カシオペアクルーズ」「カシオペア紀行」[編集]

カシオペアクルーズ
カシオペア紀行
概要
日本の旗 日本
種類 寝台列車臨時列車団体専用列車
現況 運行中
前身 寝台特急「カシオペア」
運行開始 2016年6月4日(カシオペアクルーズ)[JR東 12][RF 10]
2016年6月11日(カシオペア紀行・上野 - 札幌間)[JR東 12][RF 11]
後継 団体専用列車「TRAIN SUITE 四季島[JR東 13]
(2017年春予定)
運営者 JR logo (east).svg 東日本旅客鉄道(JR東日本)
Igrail.svg IGRいわて銀河鉄道
青い森鉄道
South Hokkaido Railway Company.jpg 道南いさりび鉄道
JR logo (freight).svg 日本貨物鉄道(JR貨物)[注釈 2]
JR logo (hokkaido).svg 北海道旅客鉄道(JR北海道)
路線
起点 上野駅
終点 登別駅・札幌駅
使用路線 JR東日本:東北本線・津軽線
IGRいわて銀河鉄道:いわて銀河鉄道線
青い森鉄道:青い森鉄道線
道南いさりび鉄道:道南いさりび鉄道線
JR北海道:海峡線・函館本線・室蘭本線・千歳線
車内サービス
クラス A寝台
身障者対応 「カシオペアコンパート」(4号車)
就寝 「カシオペアスイート」(1・2号車)
「カシオペアデラックス」(2号車)
「カシオペアツイン」(4 - 11号車)
「カシオペアコンパート」(4号車)
食事 ダイニングカー(3号車)
展望 ラウンジカー(12号車)
技術
車両 E26系客車(JR東日本尾久車両センター)
EF81形電気機関車(JR東日本田端運転所)
EF64形電気機関車(JR東日本長岡車両センター
EH800形電気機関車(JR貨物五稜郭機関区
DF200形ディーゼル機関車(JR貨物五稜郭機関区)
軌間 1,067 mm
電化 直流1,500 V
交流20,000 V・50 Hz
交流25,000 V・50 Hz
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概要[編集]

JR東日本とびゅうトラベルサービスでの団体旅行ツアー「カシオペアクルーズ」としての販売は、一般販売の寝台特急「カシオペア」が運行されていた時期から実施されており[RJ 2]、上野発着のツアーが合計7回設定された。

2012年(平成24年)10月12日 - 14日の第1弾「カシオペア・クルーズ」は、鉄道開業140周年記念の特別ツアーと銘打ち設定された。この時は上野駅 → 新潟駅 → 秋田駅 → 青森駅 → 仙台駅 → 上野駅の行程が組まれ、E26系客車が初めて日本海ルートを走行した[JR東 14][RJ 2]2013年(平成25年)10月5日 - 8日の第2弾「カシオペアクルーズ forあきた」は、秋田デスティネーションキャンペーンの特別企画として運行された。往路は上野駅 → 秋田駅 → 弘前駅、復路は一ノ関駅 → 上野駅の行程だった[JR東 15]

2014年(平成26年)6月7日 - 10日の第3弾「カシオペアクルーズ 〜日本海・道南紀行〜」は上野駅 - 洞爺駅間で運行され、初めて北海道に乗り入れた[JR東 16][RJ 2]。同年10月2日 - 5日の第4弾「カシオペアクルーズ 〜初秋の東北・道南〜」は上野駅 - 登別駅間で運行され[JR東 17]、以後は2015年(平成27年)10月17日 - 20日の第7弾「秋のカシオペアクルーズ みちのく・道南紀行」までこの運行パターンが主流となった[JR東 18][RJ 2]

なお、「カシオペアクルーズ」とは別にJR東日本管内のみのツアーも設定されていた[JR東 19]。特に、北海道新幹線が開業予定する2年前からは新幹線関連工事に伴い青函トンネルが走行できない期間に、「カシオペアクルーズ」を含めたJR東日本管内での運行が設定されている[JR東 20][JR東 21][JR東 22]

寝台特急「カシオペア」の運行終了に伴い、この「カシオペアクルーズ」も一旦休止となった。

北海道新幹線開業後[編集]

一般販売の「カシオペア」は営業運転を終了したが、使用車両のE26系客車は製造から20年は経過しておらず比較的新しい事や、車内設備が豪華で一定の需要があったため、2016年(平成28年)3月26日の北海道新幹線開業後の運用に就いては協議・調整が行われていた[毎日 2]。2016年(平成28年)2月時点までにJR東日本が団体専用列車として再び北海道に乗り入れを行う方向でJR貨物等と協議し、新幹線開業とともに変更される青函トンネルの架線電圧や運行管理システムへの対応としてJR貨物からEH800形電気機関車を借り受け、農産物の輸送需要が高まる秋などを避けて運行スケジュールを立てる計画で、それ以外の期間には同社管内の周遊列車としても活用していく方向が示された[朝日 1]

2016年(平成28年)4月には、列車名を「カシオペア」のままで、北海道方面への団体専用列車として運行を再開することが決定[JR東 12][JR東 23][東奥 1]。同年6月から「カシオペアクルーズ」および「カシオペア紀行」として運行を再開した[JR東 12][朝日 2][新聞 3]

同年8月は2回のみびゅうトラベルサービスにおいて、上野駅 - 札幌駅間ではない「カシオペア紀行」として上野駅 → 盛岡駅までE26系にて、盛岡駅 → 新函館北斗駅東北北海道新幹線はやぶさ」を利用し、函館駅までの片道旅行商品が発売されていた。9月3日始発にも上野駅 → 盛岡駅までの「カシオペア紀行」が阪急交通社からも運行設定がある[JR東 24][RF 12]。そして、同年9月7日始発での「カシオペアで行く信州の旅」として、初めて長野県入りのツアーとして運行された[JR東 25][RF 13][新聞 4]。同年10月10日には東北を一周するツアーが設定された[JR東 26]。また、この団体専用列車利用でのツアーでも収穫期に当たる秋季にはJR貨物所属の機関車が農産物運搬を優先するために北海道乗り入れの運行は設定されず、そのため先述にある通りにJR東日本管内のみでのツアー設定となっている[朝日 2]

今後の予定[編集]

今後は「TRAIN SUITE 四季島」が本格的なクルーズトレインとして役割を引き継ぐ予定である[JR東 27]。北海道乗り入れについても、2015年6月9日にJR東日本・冨田哲郎社長は「北海道など他社の管内もクルージングすることを考えたい」と述べている。北海道新幹線開業による架線電圧変更の影響から、北海道では運行出来なくなる寝台特急「カシオペア」との入れ替えでJR北海道とJR東日本間で運行の是非を検討していた[産経 1]。同年12月2日、「カシオペアクルーズ」の運行ルートの一部で運行されていた道内乗り入れルートが、「カシオペア」と入れ替わりで運行予定であることが公表された[注釈 3][JR東 13]。また、E26系客車での北海道内運行は2017年2月26日始発の札幌発上野終着を以って運行終了予定となり、今後はJR東日本管内のみの運行予定となる[JR東 28][新聞 5]。このため、「TRAIN SUITE 四季島」が北海道乗り入れ寝台列車(青函トンネル通過)としても後継の予定である[JR東 13]

運行概況[編集]

3泊4日の行程で本州および北海道の観光地を巡る「カシオペアクルーズ」と、一般販売と同じルートの上野駅 - 札幌駅間を夜行で結ぶ「カシオペア紀行」の2種類が設定されている[JR東 12][朝日 2][新聞 3][RJ 2]。「カシオペアクルーズ」ではJR東日本グループのびゅうトラベルサービスが催行する周遊タイプのツアーのみが設定されるが、「カシオペア紀行」では「びゅうトラベルサービス」を含む複数の旅行会社が企画した北海道ツアーの往路、もしくは復路の片道で列車に乗る行程のほか、「びゅうトラベルサービス」では札幌または上野到着後に解散となる片道乗車ツアーも設定される[RJ 2]

2016年(平成28年)6月・7月については、「カシオペアクルーズ」が毎週第1土曜日に上野駅始発で運行設定され、往路は上野駅から上越線羽越本線奥羽本線の日本海ルートを経由し、復路は一般営業販売と同じく東北ルートで上野駅に戻る[RJ 2]。「カシオペア紀行」の設定される週についてはそれ以外の土曜日に上野駅始発・日曜日に札幌駅始発で往復する形となる[JR東 23][道新 4]。「カシオペア紀行」は一般販売時代と同じルートで上野駅 - 札幌駅間を往復する[RJ 2]

不定期運行の時期から先述の様に東北本線いわて銀河鉄道線青い森鉄道線経由の往路で青森駅まで運行し、復路に奥羽本線(秋田-青森間)・羽越本線信越本線(宮内-新津間)・上越線を辿る経路から、東北地方を日本海側も経由して一周するツアーも存在している。2016年には10月10日始発のツアーにも運行された[RF 14]。また、同月19・22・29日始発でも「カシオペア紀行」としての旅行商品が設定されている[JR東 26]。同年11月にも土曜日に上野発でツアー設定されていて、月曜日に返却回送がされている[RF 15]

2017年1月・2月の運行については、1月1日-翌2日と土曜・日曜に上野 - 札幌間の運行でのツアー設定がなされているが、2月8日始発だけは上野→盛岡のツアーのみで、翌日の設定はない。また、先述通りに2月26日始発の上野終着を以って、北海道内のE26系客車での運行終了し、以降はJR東日本管内のみの運行予定である[JR東 28][新聞 5][RF 16]

停車駅・経由路線[編集]

  • 「カシオペア紀行」(2016年6月-7月、2017年1月-2月分(2月8日始発以外))
  • 「カシオペア紀行」(上記以外のE26系客車の利用区間)
  • 「信州カシオペア紀行」(2016年9月運行)
  • 「カシオペアクルーズ」(不定期運行時代・2016年6月以降)
    • 原則的には上野駅での始発・終着であるが、E26系客車での運行はJR東日本管内(主に東北ルート・日本海ルート)で途中下車・終着駅で設定する事もある。また、2016年9月運行の「信州カシオペアクルーズ」では、信州カシオペア紀行と同様の路線ルートで松本駅小淵沢駅降車・竜王駅乗車設定での観光[JR東 25]や、JR北海道管内を含む設定ツアーでは「カシオペア紀行」で設定する路線内のルート・途中降車駅も利用して設定するツアーもある。[注釈 4]。詳細は沿革を参照。

使用車両・編成[編集]

牽引機関車[編集]

2016年6月4日運行再開した「カシオペアクルーズ」での牽引機は下記の通り。EH800形・DF200形については機関車のみJR貨物から借り受け、運転はJR北海道の乗務員が担当する形となる[RJ 3][RJ 1][RF 17]。また、2017年2月26日発分で北海道乗り入れが終了した事により、JR貨物のEH800形・DF200形のけん引も終了している[JR東 28][新聞 5][RF 16]

  • EF81形電気機関車(JR東日本田端運転所所属)
    「カシオペアクルーズ」の往路の上野駅 → 長岡駅 → 青森駅間と復路の青森駅 → 上野駅間[RJ 1]、「カシオペア紀行」の上野駅 - 青森駅間を牽引する[RJ 1]。なお、往路の上野駅 → 長岡駅間は上越線の勾配対策としてEF64形電気機関車を前補機とした重連運転が実施される[RJ 1]
    2016年4月18日の試運転にはEF81 80が充当されたほか[RF 18]、同年5月14日・15日と18日・19日の試運転にはEF81 81が充当された[RF 19][RJ 1]
    「カシオペアクルーズ」運行再開初日はEF81 95が充当された[RF 10][RH 2][RJ 1]。「カシオペア紀行」初日はEF81 81が充当された[RF 11][RH 3]
  • EF64形電気機関車(JR東日本長岡車両センター高崎車両センター所属)
    上越線の勾配対策のため、「カシオペアクルーズ」往路における上野駅 → 長岡駅間の前補機として使用される[RJ 1]
    2016年(平成28年)5月14日・15日と18日・19日の試運転にはEF64 1051が充当された[RF 19][RJ 1]
    「カシオペアクルーズ」運行再開初日はEF64 1030が充当された[RF 10][RH 2][RJ 1]
    2016年9月に運行された「信州カシオペアクルーズ」・「信州カシオペア紀行」では、長野県への運行のために7日にはEF64 37にて、17日始発にはEF64 1001にて、29日始発にはEF64 37で牽引されている[RF 13][RF 20][RF 21]
  • EH800形電気機関車(JR貨物五稜郭機関区所属)
    「カシオペアクルーズ」・「カシオペア紀行」の青森駅 - 五稜郭駅間を牽引する[RH 2][RH 3]。EH800形の旅客運用は本列車が初めてである[RH 2]
    2016年(平成28年)5月14日・15日と18日・19日の試運転にはEH800-901が充当された[RJ 1]
    「カシオペアクルーズ」運行再開初日はEH800-1が充当された[RH 2][RJ 1]。「カシオペア紀行」初日はEH800-2が充当された[RH 3]
  • DF200形ディーゼル機関車(JR貨物五稜郭機関区所属)
    「カシオペアクルーズ」・「カシオペア紀行」の五稜郭駅 - 札幌駅間を牽引する[RH 2]。JR貨物所属DF200形の旅客運用は本列車が初めてである。
    2016年(平成28年)同年5月5日 - 9日の4日間に単機での試運転が行われた[RF 22]。同年5月14日・15日と18日・19日の試運転にはDF200-52が充当された[RF 22][RJ 1]
    「カシオペアクルーズ」運行再開初日はDF200-116が充当された[RH 2][RJ 1]。「カシオペア紀行」初日はDF200-120が充当された[RH 3]

客車[編集]

一般販売の「カシオペア」とほぼ同じだが、ツアー募集人員はE26系客車の編成定員(176人)に対して30 - 50人(初期の2回は除く)と少なくなっている[RJ 4]。また、食事関係では著名なシェフが素材を吟味した特別なメニューを整え、「トレインクルー」と称する車内サービス専属スタッフも同行する[RJ 4]

沿革[編集]

不定期運行時代[編集]

  • 2012年(平成24年)10月12日 - 14日:鉄道開業140周年記念の東北応援特別ツアーとして、第1弾「カシオペア・クルーズ」(2泊3日)が上野駅 - 青森駅間で運行[JR東 14]
  • 2013年(平成25年)10月5日 - 8日:秋田デスティネーションキャンペーン特別企画として、第2弾「カシオペアクルーズ forあきた」(3泊4日)が(往路)上野駅 - 秋田駅 - 弘前駅間・(復路)一ノ関駅 - 上野駅間で運行[JR東 15]
  • 2014年(平成26年)
    • 6月7日 - 10日:第3弾「カシオペアクルーズ 〜日本海・道南紀行〜」(3泊4日)が上野駅 - 洞爺駅間で運行。団体臨時列車として初めて北海道に乗り入れる[JR東 16]
    • 10月2日 - 5日:第4弾「カシオペアクルーズ 〜初秋の東北・道南〜」(3泊4日)が上野駅 - 登別駅間で運行[JR東 17]
  • 2015年(平成27年)
    • 1月5日 - 7日:第5弾「冬のカシオペアクルーズ」(2泊3日)を上野駅 - 青森駅間で運行[JR東 20]
    • 7月4日 - 7日:第6弾「夏のカシオペアクルーズ 東北・道南4日間」(3泊4日)が上野駅 - 登別駅間で運行[JR東 29]
    • 10月17日 - 20日:第7弾「秋のカシオペアクルーズ みちのく・道南紀行」(3泊4日)として上野駅 - 登別駅間で運行[JR東 18]

「カシオペアクルーズ」・「カシオペア紀行」[編集]

付記[編集]

  • 本列車が発車する上野駅の13番線ホームには、E26系客車の車体をあしらった「五ツ星広場」と称する待ち合わせスポットが設置されており、本列車乗客が利用できた。また1階の新幹線乗り換え改札に隣接して、1号車の「カシオペアスイート」展望室部分のモックアップが展示されていたが、すでに撤去されている[要出典]
  • それに代わり、上野駅13番線のホーム上に「TRAIN SUITE 四季島」の専用ラウンジが設置される予定である[JR東 30][JR東 31][RF 23]
  • カシオペア (バンド)のキーボーディストだった向谷実は、「カシオペア」の運行開始に際して、以前より交流があったJR東日本の関係者から「今度『カシオペア』という名前の列車が走るんだけど…」と、列車名についての相談を受けたと語っている[注釈 5]。名前の使用に関して問題ないことがわかり、鉄道ファンでもある向谷は快諾、そして列車にイメージを得て作曲した「Lucky Stars」という楽曲をアルバム『MATERIAL』に収録した。上野駅と札幌駅で開催された「カシオペア」運行開始一周年イベントでは、ゲスト出演したカシオペアがこの曲を生演奏している[要出典]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ JR北海道の予約サイトでは、座席日と乗車予定駅を選択すると、カシオペアスイートを含む各個室を予約が可能となっている。
  2. ^ 青森駅 - 五稜郭駅 - 札幌駅間の機関車運用[RH 2]
  3. ^ ただし、一部の「カシオペアクルーズ」のルートと異なる点は洞爺駅・伊達紋別駅から登別駅まで延伸した事である。
  4. ^ ただし、不定期運行時代は本州側からは洞爺駅登別駅までしか行かないツアー設定もあった
  5. ^ ただしバンド名の綴りは「CASIOPEA」なのに対して、列車名は「CASSIOPEIA」と差異がある。

報道発表資料[編集]

JR東日本[編集]

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JR北海道[編集]

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新聞記事[編集]

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