グワジン

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グワジンGWAZINE)は、『ガンダムシリーズ』のうち、宇宙世紀を舞台にした作品に登場する架空の兵器。初出は、1979年に放送されたテレビアニメ『機動戦士ガンダム』。「グワジン級」とクラス名になったのは『モビルスーツバリエーション』の文字設定より[1]

作中の敵勢力であるジオン公国軍が運用する大型宇宙戦艦で、先の尖った赤い艦体と、後部の8つの球形タンクが特徴。公国軍の枢軸であるザビ家の親族が主に座乗する。

本項ではジオン公国軍の残党組織(ネオ・ジオンなど)において運用された後継艦(グワダングワンバンサダラーンレウルーラ)についても記述する。

概要[編集]

諸元
グワジン級大型戦艦
Gwazine-class Battleship
(括弧内はグワデンの数値)
分類 戦艦
所属 ジオン公国軍
全高 67.6m[2](103m)
全長 294m[2](440m)
全幅 214.6m[2](320m)
全備重量 35,000t[2](108,100t)
推進機関 熱核ロケット・エンジン×8[2]
武装 連装メガ粒子砲×3[2]
連装メガ粒子副砲×10
155mm連装機関砲×多数
搭載数 諸説有り(本文参照)
主な搭載機 宇宙往還機

艦隊の旗艦となるべく建造された艦で、完成と同時にもともと戦艦であったチベ級は重巡洋艦に艦種変更されている。ジオン公国軍の艦艇の中でも特に強力であるとされ、モビルスーツ(MS)を艦底部に多数(資料により10機[2]、約20機、24機[3]など)搭載可能な他、連装メガ粒子主砲3基、連装メガ粒子副砲10基、その他ミサイルランチャーと個艦火力も充実している。外見的な特徴でもある球形の大型燃料タンクを持ち、無補給で火星と木星の間にあるアステロイドベルトまで辿り着ける長大な航続力を持っており[4]、これをもって本艦を「万一の事態を考慮したザビ家の脱出措置」とする資料もある[5]

大きく翼を広げた艦形は、本艦が元々は大気圏突入 / 飛行能力込みで設計された名残である。艦首には地上との連絡用として大型宇宙往還機が接続されている(本編未使用)。なお、建造に手間が掛かるため[要出典]、グワジン級への座乗はザビ家およびザビ家の信頼を勝ち得た者だけが許されていた。

生産数は8隻もしくは10隻以上[6]とされる。少なくとも開戦時にジオン公国が保有していた戦艦(グワジン級に限らない)は8隻である[3]ルウム戦役にはグワランなど3隻[4]あるいは4隻[7](グワジン級以下4隻とする資料[3]もある)、ソロモン攻防戦にはグワランなどグワジン級以下3隻[3]ア・バオア・クー攻防戦にはグワデンアサルムグワリブグワジンなど4隻以上[3][注 1]が参加している。アニメ『機動戦士ガンダム』劇中ではア・バオア・クーにてキシリアのグワジンが到着する前に3隻が画面へ同時に登場している場面がある。戦後はアサルムなど数隻がアクシズへ向かって地球圏を離脱している。

複数の存在があるものの、アニメ作品中に登場したものは、すべて艦体色が赤である。劇場版第1作公開時は全長294mという設定であったが、OVA機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場した同型艦「グワデン」は全長440m[8]と1.5倍以上の数値に変更されている。しかしこの数値が他のグワジン級に適用されるのかどうかは曖昧であり、グワジンの全長を440mとする資料もある[9]が、一部の資料ではグワデンのみ「グワジン級グワデン型」と細分類する記述もある[6]

漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、デギン公王専用の「グレート・デギン」1隻のみが建造された超大型宇宙戦艦と設定され、艦上部の大型メガ粒子砲は8門と変更された。他作品では巡洋艦とされたチベやザンジバルが戦艦扱いとなっている。

同型艦[編集]

グワジン
アニメ『機動戦士ガンダム』に登場。(艦籍番号:BB-38)[9]
突撃機動軍司令官キシリア・ザビ少将の座乗艦とされる[10][11]。1番艦とする資料もある[12]が、1番艦はグレート・デギンとされる[13]のが一般的であるため、グワジンはおのずから3番艦ないしは4番艦となる(2、5番艦は後述)。少なくともア・バオア・クーで撃沈したキシリア・ザビの艦は3番艦とされる[4]。『機動戦士ガンダム』劇中では、他の艦が「グレート・デギン」「グワリブ」「グワラン」などと具体的な艦名で呼ばれているのに対し、キシリアの座乗艦のみが「グワジン」と呼ばれる。なお、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、キシリアはドロス級空母「ドロス」およびチベ級戦艦「パープル・ウィドウ」に座乗している。
『機動戦士ガンダム』ではオデッサ作戦以前にキシリアが戦場視察のため本艦に乗りグラナダを出発し地球に向かっている[注 2]。ソロモン陥落後に再びキシリアを乗せ「グワリブ」らと共にグラナダを出発(ただしキシリアは「グワリブ」に乗っていたとする資料もある[6][14])、シャア・アズナブルの指揮するザンジバル級と合流し遊撃艦隊を編成する(「グワリブ」他一部は別行動)。地球連邦軍第13独立部隊の「ホワイトベース」と二度の交戦の末に本艦以外は喪失、残ったシャアの乗るゲルググを回収しア・バオア・クーへ入港している。
『機動戦士Ζガンダム』において漂流艦としてグワジン級が登場するが、これをキシリアの座乗艦であったとする資料もある[15]。船荒らしによって荒らされていたものの原形をとどめており、艦首に損傷も無い。第26話では艦内で戦闘も行われている。
グワラン
『機動戦士ガンダム』に登場。
宇宙攻撃軍司令官ドズル・ザビの座乗艦[11]。一般的にルウム戦役でドズルはムサイ級巡洋艦ファルメルを旗艦としていたとされる[3]が、グワランを旗艦としていたとする資料もあり[12]、漫画『虹霓のシン・マツナガ』ではこれに従っている。
『機動戦士ガンダム』での連邦軍のソロモン攻略戦時には、ティアンム提督率いる連邦軍艦隊を迎撃するも、劇中では応答なしとなっており、他のグワジン級その他の戦艦2隻と共に撃沈されたとする説もある[3][14]
しかし、劇場版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』のエンディングで、終戦後にシャアを乗せグラナダから離脱してアクシズに向かうグワジン級はこのグワランであるとされる[16][注 3]。後述のアサルム同様シャア・アズナブルがア・バオア・クー脱出の際に使用したといわれているが、定かではない[注 4]
漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではチベ級戦艦として描かれている。
グワリブ
『機動戦士ガンダム』に登場。
突撃機動軍所属。ソロモン陥落後にグラナダから発進したグワジン級2隻のうちの1隻。シャア・アズナブルの指揮するザンジバル級との合流の際、ブリッジクルーの台詞に「グワリブ」の名が挙がる。ア・バオア・クー攻防戦で撃沈したとされる[12]
マ・クベがソロモンを脱出したミネバ・ラオ・ザビらを救出した際に座乗していたグワジン級も「グワリブ」であったとする資料がある[17]
一説ではキシリア・ザビの座乗艦とされ[6][14]、漫画『機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画』でもこの説に従っているが、『機動戦士ガンダム』劇中ではキシリアは自分の艦を「グワジン」と明言しており、キシリアの乗るグワジン級と「グワリブ」は別の艦とする資料もある[10][11]。またギレンの座乗艦とする資料もある[11]
グレート・デギン (Great Degwin)
『機動戦士ガンダム』に登場。1番艦とされ[13]、そうであれば宇宙世紀0076年3月の就役となる。
デギン・ソド・ザビ直属の艦隊の旗艦である。艦首に大きく黄色いジオンの紋章が象られているのが特徴。
ア・バオア・クーにおける最終決戦の直前である宇宙世紀0079年12月30日、デギン自らが地球連邦との和平を結ぶためにこの艦とムサイ数隻で独自の行動を取り、連邦軍のレビル将軍の艦隊と接触しようとしたところを、ギレン・ザビの謀略によりソーラ・レイによって沈められている。
『機動戦士ガンダム』が打ち切られなかった場合の設定資料(いわゆるトミノメモと呼ばれる富野喜幸の設定資料)によれば本艦は、総大将たるレビルの艦隊以前にホワイトベースに接触して和平の仲介を求めるが、ギレンの意を汲んだMSキケロガ部隊の襲撃によってデギン諸共沈められることになっている。
雑誌企画・漫画『A.O.Ζ Re-Boot ガンダム・インレ -くろうさぎのみた夢-』には、グレート・デギンと同様に艦首にジオン公国章が描かれた、艦名不明のグワジン級が登場する。船体を前後に分断された残骸として火星近傍を漂流しているが、この艦の詳細は不明[18]
ガンドワ
小説版『機動戦士ガンダム』におけるドズル・ザビの座乗艦。
ギドル
『機動戦士ガンダム』に登場[注 5]
ソーラ・レイ指揮艦。アサクラ大佐が搭乗し、ソーラ・レイの指揮を執っている。
ズワメル
モビルスーツバリエーション』に登場。
ア・バオア・クー戦終了直後にゲルググ十数機と共にグラナダから離脱して行方不明になったとされている。その後も連邦軍は発見に至っていない。
小説版『機動戦士ガンダム』ではザンジバル級にキシリア・ザビの座乗艦として同名の艦が登場する[注 6]
グワメル
書籍『ガンダムセンチュリー』に登場。2番艦とされる。
同書によれば、地球侵攻作戦のおり大気圏突入試験が行われたが、船体の強度不足から高度30,000mで空中分解した。この事故の後グワジン級の大気圏突入は行われることがなかったとされている。
ただし、「2番艦は行方不明となっており、小惑星基地アクシズに逃げたとする説もある」としている資料もある[4]
アサルム
『機動戦士Ζガンダムを10倍楽しむ本』が初出で、シャア・アズナブルがア・バオア・クーから脱出する際に使用したとされるが、「戦艦」としか書かれていなかった[19]。ゲームブック『最期の赤い彗星』ではマ・クベの座乗艦であったグワジン級5番艦として登場した[20]。『機動戦士Ζガンダム大事典』でもシャアがア・バオア・クーからアクシズまで乗艦した「グワジンタイプ」とされる[15]。突撃機動軍第5遊撃艦隊所属で、艦籍番号はNF-104-A[20]
『最期の赤い彗星』では、シャアがア・バオア・クー脱出の際、係留されていたアサルムを数人の仲間と共に奪取し、アクシズへ向けて脱出している。
漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では、マ・クベがシャアと共にア・バオア・クーからミネバをつれ、アクシズへ向けて脱出する際、グワジン級に座乗している。ただし劇中では「グワジン」と呼ばれている。
グワデン (Gwaden)
『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』、『機動戦士ガンダム MS IGLOO』に登場。6番艦とされる。
一年戦争からのエギーユ・デラーズの座乗艦。宇宙攻撃軍ソロモン防空隊に配備され、後にア・バオア・クー統一軍総帥直属艦隊の旗艦となる[21]。『機動戦士ガンダム MS IGLOO』では、ア・バオア・クーから離脱する場面が描かれている。
一年戦争後は、デラーズ・フリートの拠点である茨の園の中枢部としても機能した。
デラーズ紛争最終局面において、シーマ艦隊による制圧の後にアナベル・ガトー搭乗のノイエ・ジールにメインブリッジを破壊され、脱出したシーマ・ガラハウ搭乗のガーベラ・テトラによって後部モビルスーツデッキを破壊され、最終的にはソーラ・システムIIの照射に巻き込まれて撃沈されている。
艦内に広々とした謁見室を有しているため、「ギレン・ザビの座乗艦ではないか」とする説もある[6]
グワバン
書籍『ENTERTAINMENT BIBLE.3 機動戦士ガンダムMS大図鑑 PART.3 アクシズ戦争編』(1989年発行、バンダイ)に登場。詳細不明。
グワダン
書籍『機動戦士ガンダムRPGエキスパンション 一年戦争史』に登場。詳細不明。後のネオ・ジオン旗艦グワダンとの関係も不明。
グワザン
漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』に登場。
宇宙世紀0077~78年、マハラジャ・カーンがアクシズへ赴任する際に搭乗している。
グワシュ
漫画『機動戦士ガンダム 宇宙のイシュタム』に登場。
一週間戦争において、ブリティッシュ作戦実行艦隊の指揮を執っている。

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主な後継艦[編集]

グワジン級は大型戦艦の代名詞となり、後のアクシズやネオ・ジオンでグワジン級の流れを汲む戦艦が建造されている。グワジン級の同型艦のみならず、ここに上げる後世の改良型も全て、艦体色が朱色に統一されている。

グワダン[編集]

諸元
グワダン
Gwadan, Gwa-Dann[22]
分類 戦艦
艦級 グワダン級
所属 アクシズ
武装 連装メガ粒子主砲×2
連装メガ粒子副砲×10
単装メガ粒子砲×4
搭載数 不明(本文参照)
主な搭載機 ガザC

『機動戦士Ζガンダム』に登場する、グワジン級の流れを汲む超大型戦艦。ネームシップの他に同型艦が2隻建造されている。

艦体色や艦体後部に設置された巨大な球状の燃料タンクなどにグワジン級の名残りを止めている。艦体上部にMSカタパルト2基。下部にはMSを任意の方向に射出させることのできるMSランチャーを備える。対艦火力では劣るが長距離巡航性能と搭載MS数はティターンズドゴス・ギアをも上回っている。その主砲でグリプス2(コロニーレーザー)の核パルスエンジンを破壊している。

全長などの詳細なスペックは設定されていないが、劇中ではドゴス・ギアと並ぶシーンがあり、同艦よりさらに大きく描かれている。MS搭載数も設定されていないが、ガザCクラスであれば100機近く搭載可能との説もある。対空火力については、設定書に「無数」と書かれていた。いずれにせよ、1隻で数隻の艦隊と同等の作戦行動を可能にするコンセプトで建造された艦である。

なお、グワダンは撃沈されるものの、『機動戦士Ζガンダム』第49話で同型の艦が登場、ハマーンのキュベレイと多数のガザCがここから発進している(グワダンの作画の使い回し)。この艦についての詳細は不明。以降は続編の『機動戦士ガンダムΖΖ』を含め登場することはなかった。

グワダン
アクシズの総旗艦である。内部にはザビ家の頭領であるミネバ・ラオ・ザビの謁見の間があるなど、総旗艦らしい造りがなされている。艦長はトリッパー[23][注 7]
第46話にて、パプテマス・シロッコの指揮するティターンズ艦隊との交戦で撃沈される。
グワレイ (Gwa-Ley)
雑誌企画『ガンダム・センチネル』に登場。
トワニング提督が指揮するグワレイ艦隊の旗艦である。まだアクシズによる宣戦布告前であったため、早々に撤退している。
主な搭載機は、ガザC、ガザE
イン・エクセス
ゲームブック『機動戦士ガンダム シャアの帰還』に登場。
ダンジダン・ポジドン少将率いる、第一次ネオ・ジオン抗争後の残存ネオ・ジオンの艦として登場する。特殊任務仕様に改修を施した量産型キュベレイなどを艦載機としている。

このほか、漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』には、グワダン級の設計データを原型として地球連邦軍が建造した空母「ベクトラ」が登場している。

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グワンバン[編集]

諸元
グワンバン
Gwanvan
分類 戦艦
艦級 グワンバン級、グワジン改級
所属 ネオ・ジオン(アクシズ)
全長 415m
武装 メガ粒子主砲×3
単装副砲×6
搭載数 MS×18

『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する、アクシズ(ネオ・ジオン)の大型戦艦。グワジン級戦艦の発展型であり、グワジン級と呼ばれることも多い。

全長は415mと、一年戦争時に建造されたグワデンより一回り小さい[24]。グワダンより後に建造されたより大型の艦とする説も一部にあるが[15][25]、宇宙世紀0083年には同型艦グワンザンが確認されているため、グワダンよりも先に設計・建造された艦[26]とするのが一般的である。さらにグワンバン、グワンザン共に一年戦争末期(後者は終戦直前)に就役し、ザビ派部隊に接収されアクシズに渡ったとする説もある[27]

戦艦としての火力、搭載能力はグワダンやサダラーンに劣る。しかし艦首上部MSデッキには大型MAを収納・整備できるスペースがあり、全長70mクラスのノイエ・ジールや全高40mのクィン・マンサを搭載している。グワダンは収容力は上でもこのような構造にはなっていない。下部MSハッチ内側にMSカタパルトが2基ある。

グワンバン
『機動戦士Ζガンダム』第46話で初登場。グワダンが轟沈した後、サダラーンが完成するまでの間、一時的にアクシズおよびネオ・ジオンの総旗艦となる。その際にグワダンから引き続きトリッパーが艦長となった[23][注 8]。また、グレミー・トトの反乱時には、トト派の旗艦となった。劇中では沈むシーンは無いが、第一次ネオ・ジオン抗争後の所在は不明。
グワンザン (Gwanzan)
『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場。
アクシズ先遣艦隊の旗艦である。艦隊司令はユーリー・ハスラー少将。アクシズは当時まだ交戦意思を持たないため、星の屑作戦終了後のデラーズ・フリート兵の回収と、アナベル・ガトーへのノイエ・ジールの拝領を行った。
グランバン
小説版『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場。

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サダラーン[編集]

諸元
サダラーン
Sadalahn
分類 機動戦艦
艦級 サダラーン級
所属 ネオ・ジオン(アクシズ)
武装 大型メガ粒子砲×2
連装メガ粒子砲×6
対艦大型ミサイル発射口×6
単装対空レーザー砲×33
特殊装備 ホログラム投影装置[注 9]

『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する、ネオ・ジオン軍の機動戦艦。

グワンバン級大型戦艦と比較するとやや小型だが、武装は強化されている。MS搭載機数は不明。カタパルトは2基を装備。艦最上部に見えるブリッジはダミーで、メインブリッジはMSデッキの上に存在する。大気圏突入能力と大気圏内航行能力を持つが、大気圏離脱能力の有無は不明[注 10]

サダラーン
グワダン、グワンバンに続くネオ・ジオン軍の総旗艦であり、第一次ネオ・ジオン抗争の中期からハマーン・カーンが座乗する。
ハマーンは本艦で地球に降下し地球侵攻作戦を展開した。なお先に降下しダカールを制圧した先遣艦隊も同型艦を使用していたらしい[注 11]
地球での作戦終了後にハマーンはシャトルで宇宙に上がるが、本艦のその後についてははっきりしない。地球に残されたとする説もあるが信頼性に欠ける[注 12]。コア3に駐留し、旗艦としてグレミー・トトの反乱軍と艦隊戦を行った同型艦も「サダラーン」と呼ばれており[注 13]、大気圏を離脱し再び宇宙へ上がった本艦である可能性がある。
サザダーン
ホビージャパン発行のゲームブック『機動戦士ガンダムΖΖ ヘルメス夢幻』に登場。
主人公がとらえられたネオ・ジオンの戦艦。女性将校ミディ・ホーソンが搭乗する。
主な搭載機は、ガザTガ・ゾウムドーベン・ウルフズサバウbis

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レウルーラ[編集]

諸元
レウルーラ
Rewloola
分類 戦艦
艦級 レウルーラ級、グワジン改級
所属 新生ネオ・ジオン
全長 250.0m[注 14]
武装 連装メガ粒子主砲×5
連装メガ粒子副砲×2
三連装対空機関砲×20
艦首ミサイルランチャー×10
艦長 U.C.0090時:イリア・パゾム中佐
U.C.0093時:ライル中佐
U.C.0096時:ヒル・ドーソン大佐
搭載数 不明[注 15]

アニメ映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』や、小説およびアニメ『機動戦士ガンダムUC』などに登場する、新生ネオ・ジオンの戦艦戦艦。デザインは庵野秀明

シャア・アズナブル率いる新生ネオ・ジオンが建造した総旗艦で、第二次ネオ・ジオン抗争当時最大の火力を持つ。MSカタパルトを艦首上下に1基ずつ装備。内部にはシャア専用の個室やリビング・ルームが備えられている。

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では、ルナツー奇襲作戦時以外は作戦士官としてナナイ・ミゲル大尉が同乗した。ルナツー奇襲作戦時は当艦のダミーバルーンを参加させ、スウィートウォーターに温存された。アクシズ宙域における決戦に出撃。地球寒冷化作戦が失敗した後の消息は劇中では不明である。

『機動戦士ガンダムUC』において、ネオ・ジオン残党軍「袖付き」の旗艦として登場。艦載するMSの数は10機、ギラ・ズールが主力機。最終局面で「グリプス2」からのコロニーレーザーの軸線上に展開していたため、僚艦のムサカ級2隻とともに消滅した。

漫画『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』では、宇宙世紀0090年頃、新生ネオ・ジオンに所属するイリア・パゾム中佐が本艦の艦長を務め、テロリスト集団「カラード」とともに地球連邦軍アラハス隊と交戦している。

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脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 『戦略戦術大図鑑』ではア・バオア・クー戦に参加した戦艦は「グワジン型3隻」と書かれている場所もあるが「戦艦4隻以上」、「グワジン型も数隻(グワジン、グワデン、アサルム他)が参戦」と書かれている場所もある。
  2. ^ 第18話「灼熱のアッザム・リーダー」より。
  3. ^ 劇場版のシナリオに記述がある。
  4. ^ 『GUNDAM OFFICIALS』においても詳細は不明とされている。
  5. ^ 名称は小説版『機動戦士ガンダム』から。ただし初登場時は「ギルド」と書かれている
  6. ^ 小説版では当初ザンジバル級機動巡洋艦として登場するものの、後に戦艦と呼ばれている。
  7. ^ 小説版が原典である。
  8. ^ 映像でもグワダン艦長とグワンバン艦長の外見は同じである。なお小説版での艦長はトムラー・ゲルモとされ、グワダンから移乗したトリッパーと会話する場面がある。
  9. ^ 劇中ではハマーンの姿を宇宙空間に映し出すために使用されている。
  10. ^ 本級を解説した資料のほとんどが大気圏突入能力と大気圏内航行能力について触れているが、大気圏離脱能力については劇中で描写がないためか明言した資料はない。なお『宇宙戦艦FILE アニメ編』の記述は以前のウィキペディアの出典不明瞭な記述の丸写しである。
  11. ^ 『機動戦士ガンダムΖΖ』第24話「南海に咲く兄弟愛」で、本艦の大気圏突入中のダカールの港に遠目ながら別のサダラーン級らしい赤い艦が停泊しているシーンがある。なおこれは第27話『リィナの血(前)』の本艦のダカール入港シーンにも使い回されている。
  12. ^ 『ニュータイプ100%コレクション7 機動戦士ガンダムΖΖ PERFECT EDITION』では「以後ハマーンはコア3に移ったため、艦体はダカールに残されている」とあるが、ガンダムチームとカラバの混成軍によりダカールは奪還され、本艦は連邦軍キリマンジャロ基地跡に移動している。
  13. ^ 『機動戦士ガンダムΖΖ』第44話「エマリー散華」で「港のサダラーンへお連れしろ」とのキャラ・スーンの台詞がある。
  14. ^ 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』および『機動戦士ガンダムUC』、それぞれ公式サイトより。ただし2012年4月17日にオープンした「ガンダムフロント東京」内に展示されている艦艇サイズ比較のパネルには350mと記載されている。
  15. ^ 具体的なMS搭載機数は設定されていない。

出典[編集]

  1. ^ 『講談社ポケット百科シリーズ35 機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション3 連邦軍編』1984年7月、159頁。
  2. ^ a b c d e f g 『ファンタスティックコレクション・スペシャル 機動戦士ガンダム・マニュアル』(大河原邦男・松崎健一監修、朝日ソノラマ、1981年3月)
  3. ^ a b c d e f g 『ENTERTAINMENT BIBLE.39 機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑』(1991年発行、バンダイ
  4. ^ a b c d 『ENTERTAINMENT BIBLE.1 機動戦士ガンダムMS大図鑑 PART.1 一年戦争編』(1989年発行、バンダイ)。
  5. ^ 『機動戦士ガンダム ガンダムアーカイヴ』(1999年、メディアワークス)
  6. ^ a b c d e 機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』(2001年、講談社)。
  7. ^ 『機動戦士ガンダム ジオン新報―秘匿された記録』(1998年発行、ティーツー出版
  8. ^ 『ニュータイプ100%コレクション20 機動戦士ガンダム0083 オペレーション・プログラム』(1993年発行、角川書店)。
  9. ^ a b 『機動戦士ガンダムMSVコレクションファイル 宇宙編』(1999年発行、講談社)。
  10. ^ a b 『講談社のポケットカード8 機動戦士ガンダム モビルスーツカード』(1982年発行、講談社)。
  11. ^ a b c d ボードゲーム『トワイライト オブ ジオン』(1990年発売、ツクダホビー)。
  12. ^ a b c 『機動戦士ガンダム 一年戦争全史 U.C.0079-0080[上]』(2007年、学研マーケティング
  13. ^ a b 『アニメック16号 機動戦士ガンダム大事典』ラポート、1981年3月、106頁。
  14. ^ a b c 『機動戦士ガンダム 一年戦争全史 U.C.0079-0080[下]』(2007年、学研マーケティング
  15. ^ a b c 『機動戦士Ζガンダム大事典』(1986年発行、ラポート)。
  16. ^ 『ロマン・アルバム50 機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙編』(1982年発行、徳間書店)。
  17. ^ 『データガンダム キャラクター列伝〔宇宙世紀編Ⅰ〕』岡崎昭行、2010年発行、角川書店
  18. ^ 藤岡建機A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢- 第1章 アリスの王国2アスキー・メディアワークス電撃ホビーウェブ〉、2014年7月25日、2016年9月27日閲覧、16頁。
  19. ^ 『機動戦士Ζガンダムを10倍楽しむ本』1985年発行、講談社
  20. ^ a b 『機動戦士ガンダム 最期の赤い彗星』山口宏、1986年発行、ケイブンシャ
  21. ^ 『機動戦士ガンダム0083』公式ホームページ http://www.gundam0083.net/ 「Character」-「エギーユ・デラーズ」
  22. ^ 『ガンダムウォーズIII ガンダム・センチネル』(1989年発行、大日本絵画)
  23. ^ a b 『機動戦士ガンダム 艦船&航空機 大全集』(2010年発行、KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)
  24. ^ 『MOBILESUIT GUNDAM0083 STARDUST MEMORY 策謀編』(1992年発行、ケイブンシャ)掲載対比図より。
  25. ^ 『ニュータイプ100%コレクション 機動戦士Ζガンダム メカニカル編2』(1986年発行、角川書店)
  26. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE.2 機動戦士ガンダムMS大図鑑 PART.2 グリプス戦争編』(1989年発行、バンダイ)
  27. ^ 『TVシリーズ 機動戦士Ζガンダム フィルムブック パート2』(1999年発行、旭屋出版)

関連項目[編集]