スイカ

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スイカ
Citrullus lanatus5SHSU.jpg
スイカ
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : バラ類 rosids
: ウリ目 Cucurbitales
: ウリ科 Cucurbitaceae
: スイカ属 Citrullus
: スイカ C. lanatus
学名
Citrullus lanatus
和名
スイカ(西瓜)
英名
Watermelon
スイカ、可食部
100 gあたりの栄養価
エネルギー 127 kJ (30 kcal)
7.55 g
糖分 6.2 g
食物繊維 0.4 g
0.15 g
0.61 g
ビタミン
ビタミンA相当量
(4%)
28 μg
チアミン (B1)
(3%)
0.033 mg
リボフラビン (B2)
(2%)
0.021 mg
ナイアシン (B3)
(1%)
0.178 mg
(4%)
0.221 mg
ビタミンB6
(3%)
0.045 mg
葉酸 (B9)
(1%)
3 μg
ビタミンC
(10%)
8.1 mg
ミネラル
カリウム
(2%)
112 mg
カルシウム
(1%)
7 mg
マグネシウム
(3%)
10 mg
リン
(2%)
11 mg
鉄分
(2%)
0.24 mg
亜鉛
(1%)
0.10 mg
他の成分
水分 91.45 g
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。
出典: USDA栄養データベース(英語)
100g中の食物繊維[1]
項目 分量
炭水化物 9.5 g
食物繊維総量 0.3 g
水溶性食物繊維 0.1 g
不溶性食物繊維 0.2 g
スイカの花

スイカ西瓜、学名: Citrullus lanatus)は、果実食用にするために栽培されるウリ科つる性一年草。また、その果実のこと。

原産は、熱帯アフリカサバンナ地帯や砂漠地帯。日本に伝わった時期は定かでないが、室町時代以降とされる。西瓜の漢字は中国語の西瓜(北京語:シーグァ xīguā)に由来する。日本語のスイカは「西瓜」の唐音である。中国の西方(中央アジア)から伝来したとされるためこの名称が付いた。

に球形または楕円形の甘味を持つ果実を付ける。果実は園芸分野では果菜(野菜)とされる[2]が、青果市場での取り扱い[2]や、栄養学上の分類[3]では果物あるいは果実と分類される。

特徴[編集]

葉・花[編集]

は切込みが深く、丸みを帯びている。葉身は約25cm。つる性である。雌雄異花で花色は黄色。雌花は子房下位。水に濡れると花粉が破裂するため、受粉後約4時間以内に降雨に遭うと着果せず、自家受粉では良質な実は着果しない(これは、自家不和合性という遺伝的特性によるもの)。

[編集]

果実の外観は緑色に深い緑色の縦縞が入ったものが一般的であるが、薄緑色のものや黒に近い深緑色のものもある。同じウリ科の果菜類であるメロンは、主として甘く熟した果皮の部分を果肉として食べるが、スイカの果皮は内側の薄い層しか甘く熟せず、主に種子をつける胎座の部分を食用とする。果皮はキュウリを僅かに甘くしたような味だが、生のまま果皮まで食べることは少ない。

日本で縦縞模様の品種が広まったのは昭和初期頃と言われ、それまでは黒色の無地で「鉄かぶと」と呼ばれていた。果肉の色は赤もしくは黄色。大玉の品種で糖度 (Brix) は11〜13度程度。果実中心及び種子周辺の果肉の糖度が最も高い。

果肉は、水分が多く90%以上。様々な品種があるが、一般に果肉は紅、甘くて多汁である。

野生スイカ[編集]

野生のスイカは、ほとんど甘みがないが、水分だけは胎座部分に大量に蓄えられている。自生地が乾燥地帯であるため、野生動物は水分を目当てにスイカの果実を摂食することになり、胎座の水分ごと種子を飲み込んで糞とともに排泄し、種子散布が行われる。人類によるスイカの利用もこの水分を目当てに始まり、同時に脂肪蛋白質に富んだ種子をも食用にするようになったと考えられる。

日本の改良種のスイカにはナトリウムやタンパク質はほとんど含まれないが、カラハリ砂漠に自生する野生種には1.19ミリグラムのナトリウム、8.7グラムのタンパク質が含まれる。野生のスイカは砂漠の生活において貴重なミネラルや栄養の供給源となっている[4]

生産・流通・消費[編集]

生産[編集]

世界のスイカの収穫量と作付面積の推移(1961-2012年)
日本のスイカの収穫量と作付面積の推移(1973-2012年)

スイカの生産において、圧倒的な地位を占めるのが中華人民共和国である[5]。2012年の統計 (FAO) によると、世界生産量105,372,341トンのうち、66%(70,000,000トン)を中国一国で生産している[5]。2位以降はトルコ(4,044,184トン、4%)、イラン(3,800,000トン、4%)、ブラジル(2,079,547トン、2%)、エジプト(1,874,710トン、2%)である[5]。以下、アメリカ合衆国アルジェリアロシアウズベキスタンカザフスタンが続く[5]。日本の生産量は380,000トン(0.36%)に過ぎない[5]

世界のスイカの収穫量上位10か国(2012年)[5]

収穫量順位 収穫量(t) 作付面積(ha)
1 中華人民共和国 70,000,000 1,815,000
2 トルコ 4,044,184 165,000
3 イラン 3,800,000 145,000
4 ブラジル 2,079,547 94,612
5 エジプト 1,874,710 63,066
6 アメリカ合衆国 1,770,630 51,600
7 アルジェリア 1,495,081 54,626
8 ロシア 1,453,315 125,100
9 ウズベキスタン 1,350,000 46,000
10 カザフスタン 1,154,900 56,700
世界計 105,372,341 3,472,997

日本の収穫量は26位で380,000t、作付面積は39位で12,000haである[5]

収穫量上位10都道府県(2012年)[6]

収穫量順位 都道府県 収穫量(t) 作付面積(ha)
1 熊本県 55,500 1,560
2 千葉県 43,500 1,150
3 山形県 36,700 895
4 新潟県 22,400 621
4 鳥取県 22,400 426
6 長野県 19,500 367
7 茨城県 17,800 468
8 北海道 16,700 422
9 石川県 15,100 341
10 愛知県 14,400 479
全国計 370,300 11,300

日本における流通・消費形態[編集]

四角いスイカ

まるごと販売されるのが基本であるが、スイカはかなり大きな果実のために、日本の今日の家族形態の大半を占める小規模な核家族では冷蔵庫等で保存しにくい、食べきれない、という問題がある。そのため、八百屋や果物屋、あるいはスーパー等では、121416等に切断し、フィルム包装の上冷蔵したものを販売していることも多い。かつて農村の大家族では井戸で冷蔵保存し、一度に消費し切るだけの人数がおり、都会でも濃密な近所付き合いがあり、隣近所に配布(いわゆる「おすそわけ」)されてしまうため、こうした問題は存在しなかったのである。

また、指先の打診で中身の品質を判断できたような熟練した店員がおり、同じ地域のメンバーとして消費者と信頼関係が構築されていた商店街の小規模商店が衰退、減少した今日では、切断したものの方が、消費者自身の目によって中身を確認できるという利点もある。また、装飾・贈答用に特製のケースに入れて栽培した四角いスイカや、異常に巨大に成長した物なども販売されて好評を博している。ただし、値段は通常のスイカの5〜10倍程度である。

生産・流通上の注意点[編集]

連作障害・病害[編集]

  • 栽培時には、連作障害つる割病に弱いため、台木としてユウガオカボチャなどを用いる接木栽培が通例である。コストのかかる輪作などによって、これらの障害を回避して生産された、スイカ自身の根によって育った果実は、高級品として取引されている。
  • スイカ果実汚斑細菌病 - 病原細菌はウリ科雑草のアレチウリカラスウリに病原性を有するが、アマチャヅルには病原性がない。病斑を形成した発病苗やウリ科雑草は2次伝染源となる可能性がある。スイカ作付け圃場周辺にカラスウリ、アレチウリが自生している場合は、抜き取って処分する。

スイカの爆発[編集]

収穫直前に大雨が降るなどして内部に腐敗を生じガスで内圧が高まることで爆発を起こすことがある[7]。また、日本国外では開花時期に使用すべき植物成長調整剤であるホルクロルフェニュロンを誤って収穫直前に使用したことで爆発が起こったとみられる事例が報告されている[7]

2011年、中国の村で、収穫前のスイカが自然破裂する現象が、相次いで起きた。肥大促進薬の関与も疑われているが、原因は不明。地元当局は「スイカ爆発事故調査チーム」を結成した[8]

食材[編集]

果実[編集]

切り分けた果実
「ぴょんぴょん舎」の盛岡冷麺

果実を薄切りにしたり、小片に切ったりし、好みによって食塩を少量振りかけて食す。特殊なものとしては源五兵衛(げんごべえ)と呼ばれる品種があり、幼果を粕漬けにする。果肉を食べ終えた後の皮は、外側の固い薄皮を除いて、漬物や酢の物、煮物や汁物などに使える。生のままだとキュウリ、煮ると冬瓜に似た食感になる。

スイカの果肉及び果汁を加熱濃縮して、西瓜糖(すいかとう)と呼ばれる食品が作られる事がある。ジャム状の食品で砂糖が入っていないが、スイカ自体の糖分によって甘味がある。ジャムや甘味料の代わりとしても用いられるが、健康食品として用いられる事が多い。

この他、ジェラート、ゼリー、缶詰にされる事もある。

盛岡冷麺アワビ水貝では、トッピングとして用いられる。イスラエルではブルガリアチーズを添えて食べられている。ギリシャでは名産品の酒であるウゾを注いで食べる伝統がある。

種子[編集]

アジアでは種子を炒って歯で割り、中身を食べる地域が多い。中国では西瓜子と呼ばれ、酒のつまみ、料理、菓子などに用いられており、炒って味付けされたものは日本に輸入されている。普通のスイカよりも大きな種をつける、採種専用の品種も存在する。またスイカの原産地であり利用や栽培の始まったアフリカでも、種子を炒って粉末にするなどし、食材として利用する食文化が存在する。特に原産地に自生する果肉の苦味の強い近縁種は、果肉自体は人間の食用に適さないので飲料水以外の生活用水として利用し、種子のみを食用とする。また、スイカ皮や、より品質の高い果実を収穫するために摘果した小さな未熟果実の漬物ピクルスもポピュラーである。

栄養価[編集]

果肉や種子に含まれるカリウムは疲労回復ならびに利尿作用があるため、暑さで体力を消耗し水分を過剰摂取することで起こりがちな夏バテに効果があるとされている。スイカから発見され、他のウリ科の作物に含まれる機能性成分としてシトルリンが注目されているが含有量は低い。

品種[編集]

欧米で一般的な形態
黄肉種

スイカの品種には、果肉の色が黄色や白色のもの、また種子コルヒチン処理し倍化させることで一代雑種(F1)の三倍体にして種を無くした種なしスイカがある。軟X線照射花粉の授粉による種なしスイカ作出[9]も行われている。富山県入善町では、「ジャンボスイカ(黒部スイカ)」と呼ばれる長形大玉種が栽培されていて、平均重量15Kg、最大30Kg程度に成長する。

日本の主な品種[編集]

赤肉系大玉品種
祭ばやし、祭ばやし777、縞無双、必勝、春のだんらん、夏のだんらん、竜宝、暁ひかり、日章、翠章、貴ひかり、富士光、マイティー21、朝ひかりSR、サマーキッズ、甘泉、甘喜、甘湧、夏まくら、キャノンボール、月美人、バルビレッジスイカ
アイスクリーム 明治34年に奈良県でアメリカから導入
種なし赤肉系品種
ほお晴れ(F1)
小玉系品種
ひとりじめ、ひとりじめ7、姫甘泉
黒皮系品種
タヒチ(ばくだんスイカ・ダイナマイトスイカ・でんすけすいか等の商品名で流通)、月美人(黒皮・黄肉)
長形品種
マダーボール
あっぱれ(長形大玉)、うり坊(長形小玉)、金竜西瓜、姫まくら、夏まくらJr.
黒部スイカ(米国産「ラットルスネーク種」)
黒美人西瓜(黒皮系)
黄肉系品種
黄太郎、富研クリーム、イエローキッズ
オレンジ色品種
サマーオレンジ
花粉専用品種
SA-75
漬物用品種
源五兵衛(和歌山県)

日本の主な産地[編集]

以下は農林水産省が発表している作物統計をもとに、各地方自治体、商工会、管轄JAのWEBサイトなどから主な産地を参照したものである。順位は2008年度、2013年度ないしは2014年度におけるスイカ収穫量を目安としているが、全国に産地が分布しているため市場占有率は最大の熊本県でも16~17%程度である。また順位において熊本県、千葉県、山形県の上位3県はほぼ変動していないが、以下4位から14位までは年度によって変動が大きい(生産が盛んな県は14位までであり、15位以下と大きく差が開いている)。また、2008年度と比較すると全体的に生産量は減少している。

生産上位県
  • 熊本県:生産量全国1位。年間収穫量は2014年度で54000t。
    • 熊本市北区 : 同地区(旧植木町)は全国一の産地として有名で、植木スイカがブランド化されている。旬は5月[10]
    • 山鹿市:旧鹿本町と旧鹿央町が中心で、山鹿は植木に次ぐ一大産地となっている。鹿本地区では「夢大地かもと」という名称でブランド化[11]
    • 益城町:県内有数の産地で、生産量は植木、山鹿に次ぐ。「ましきすいか」として県内外に出荷。また、県内で最も出荷時期が早く、4月から出荷を行う。
  • 千葉県:生産量全国2位。年間収穫量は2014年度で42000t。富里と八街の両市で県内生産量の5割を超える。
    • 富里市:富里スイカとしてブランド化。東日本屈指の産地で、皇室に献上してから有名となる。富里スイカロードレース大会などスイカを使った町おこしが盛ん[12]
    • 八街市:生産量県内2位で富里に次ぐ主産地となっており、八街スイカとして売り出している[13]
  • 山形県:生産量全国3位。年間収穫量は2014年度で34000t。
    • 尾花沢市:北日本有数の産地で、県内生産量の8割以上を占める。消費の多い8月に旬を迎え、尾花沢スイカとして主に首都圏に出荷されるため、戦後大産地に成長した[14]
    • 長井市:伊佐沢地区。流通量が少ないながら、糖度が高い伊佐沢スイカを出荷する[15]
生産が盛んな道県
  • 鳥取県 生産量全国4位~6位。鳥取県の西部から中部一円は大山由来の黒ボク土壌が広がり、「鳥取すいか」は県を代表する農産物の一つになっている。県内の野菜のなかでスイカは生産量1位、産出額は2位(2008年)[16]。特に、北栄町から倉吉市に広がる倉吉平野は県内のスイカ生産の中心地で、6月から7月にかけて出荷のピークを迎える[16]
    • 北栄町 : 西日本を代表するスイカの産地。旧大栄町は「大栄西瓜[16]」として戦後まもなくよりブランド化を推進し、平成20年に商標化。主に関西に出荷される。「春のだんらん[16]」、「筑波の香[16]」、「祭ばやし[16]」、「がぶりこ[16]」などの品種が栽培され、「極実すいか[16]」、ドバイの太陽(2008年よりドバイへ輸出。現地王族に「ハチミツのようだ」と絶賛され1玉3万円の値がついた[17])などのブランドでも話題になった。
    • 倉吉市: 「極実スイカ[16]」(スイカ台木にスイカの穂木を接いだ苗から育てる栽培法)を特産する。
  • 新潟県:生産量全国4~6位。
    • 新潟市西区:砂丘沿いの赤塚地区が主産地で、砂丘スイカ、赤塚スイカとして市場に出荷[18]
    • 南魚沼市:旧大和町の八色原で栽培される八色スイカが有名。ブランド品としても知られる[19]
  • 長野県
    • 松本市波田:生産量全国5位~6位。旧波田町下原地区は県内最大の産地。下原すいかとして知られ、松本ハイランドすいかとして県外に販売[20]
    • 辰野町:上伊那地方は県内第二の産地。神戸(ごうど)地区では、毎年スイカまつりが行われる。
  • 茨城県:生産量は全国6~8位。小玉スイカの比重が高い。
    • 牛久市:県内有数の大玉スイカ産地。河童伝説にちなみ、牛久河童すいかとして出荷している。
    • 阿見町:県内有数の大玉スイカ産地。阿見スイカ、阿見のすいかなどとして県内外に出荷[21]
    • 水戸市:旧旭村の小吹スイカの産地。
    • 桜川市:小玉スイカの産地。
  • 北海道 :生産量全国7~9位。
    • 共和町 らいでん西瓜シリーズ(大玉赤肉種、小玉赤肉種、長形小玉赤肉種):北海道最大の生産地である。
    • 北竜町 ひまわり西瓜(小玉黄肉種)
    • 当麻町 でんすけすいか(黒皮・大玉赤肉種)
    • 札幌市手稲区 サッポロ西瓜(山口西瓜)(大玉赤肉種)
    • 富良野市 ふらの西瓜(大玉赤肉種)・へそ西瓜(大玉赤肉種)
    • 月形町 ゴジラのたまご(大玉長形赤肉種)・ダイナマイト西瓜(皮黒・大玉赤肉種)・おつきさま(大玉黄肉種)
    • 三笠市 みかさ西瓜(大玉赤肉種)・クリーム西瓜(長径小玉黄肉種)
  • 石川県:生産量全国8~10位。
    • 金沢市:金沢スイカの主産地。市西部の砂丘沿いで作られる[22]
    • 穴水町:能登半島一帯で生産される赤土スイカの主産地[23]
  • 愛知県:生産量全国8~10位。三河地区は戦前から知られた産地。
    • 田原市:県内最大の産地で、六連(むつれ)地区が中心。
    • 豊橋市:田原と並ぶ産地で、天伯地区が主産地。天伯スイカをブランド品として特産[24]
    • 豊田市:田原、豊橋に次ぐ産地。猿投地区が中心。
  • 秋田県:生産量全国11~12位。
    • 横手市:旧雄物川町大沢地区が中心。雄物川スイカとして出荷され、あきた夏丸という品種を特産する。[25]
    • 羽後町:雄物川と並ぶ主産地で、横手市と隣接する一帯は県最大の産地となっている。夢あきたという糖度測定センサーを用い、付加価値を付けた商品を出荷している。
  • 神奈川県:生産量全国11~12位
    • 三浦市:県最大の産地。三浦半島は首都圏への近接性から明治時代より一大産地として成長。小玉スイカの比重も高くなっている。
  • 青森県:生産量全国13~14位。
    • つがる市:津軽半島の屏風山地区は県内最大の産地で、屏風山スイカとして出荷される[26]
  • 長崎県:生産量全国13~14位。
    • 長崎市:旧琴海町、長浦スイカの特産地として知られる。[27]
    • 西海市:旧西彼町。『祭りばやし』という品種を産する。
その他の産地
  • 岩手県滝沢市:県内最大の産地で、滝沢スイカとして出荷される。寒暖差が大きいことや8月に出荷を迎えられることで、産地として成長した[28]
  • 栃木県大田原市:佐久山地区で生産が盛ん。与一西瓜という名称で出荷を行っている。
  • 群馬県太田市:旧藪塚本町、藪塚小玉スイカとして出荷される[29]
  • 富山県入善町:ジャンボスイカで知られる。
  • 福井県越前市:白山地区。1975年よりスイカの産地となり、しらやまスイカとしてブランド化[30]
  • 福井県福井市:鶉地区では果皮が黄色い、金福スイカを特産する。
  • 静岡県函南町:県最大の産地で平井、大竹地区が中心。ブランド品、平井スイカ(函南スイカ)を特産。新鮮さをPRするために蔓を残したまま出荷することでも知られる。[31]
  • 静岡県伊豆の国市:旧大仁町。田中山スイカを特産する[32]
  • 滋賀県近江八幡市大中湖畔で栽培が盛んだったが競争の激化で規模縮小するも、観光農園などに注力し大中スイカロードといわれる通りがあり、直売店が道路沿いに並ぶ。
  • 京都府京丹後市:久美浜沿岸の砂丘地帯に産地が広がる。「砂丘のたまご」などの小玉スイカを特産する。
  • 兵庫県豊岡市:日高地区(旧日高町)。神鍋スイカの産地として知られ、かつては100ヘクタールを超すスイカ畑があったが、衰退。再興のためイベントを実施している。[33]
  • 奈良県下市町など:奈良県はかつての大産地であり、大和西瓜は今日の国産西瓜の源流とされる。2016年現在もスイカ種子生産の80%を占める[34]
  • 和歌山県印南町:同町から御坊市名田地区は県最大のスイカ産地。かつては大玉スイカの生産が盛んであったが1980年より転換、西日本有数の小玉スイカの産地となっている[35]
  • 和歌山県和歌山市:奈良漬け用などに利用される源五兵衛スイカの発祥地で、連綿と生産する地区がある。
  • 広島県尾道市因島:県内有数の産地で、因島スイカとして出荷される。[36]
  • 山口県萩市相島:県最大の産地。萩西瓜、相島スイカなどとして県内外に出荷される[37]
  • 愛媛県伊予市:中山地区で生産されるスイカは、「山スイカ」と呼ばれ、一帯に販売所が建ち並ぶ[38]
  • 高知県香南市 : 旧夜須町の手結山地区はハウス栽培のスイカが盛んで、ルナピエナというブランドを販売。金時すいか。専用の揺りかごに入れた立体栽培をしている。
  • 福岡県北九州市若松区:県内有数の産地。大玉スイカのほか、楕円状の小玉スイカ、ラビットスイカを生産する[39]
  • 福岡県福津市:果肉が黄色い、クリームスイカを特産する。
  • 大分県日田市:日田スイカとして知られる県最大の産地[40]
  • 鹿児島県指宿市:旧山川町。糖度の高い徳光(とっこう)スイカで知られ、生産量の少ない幻のスイカとして名が通っている[41]
  • 鹿児島県大隅町:巨大スイカのやごろうスイカを特産する。
  • 沖縄県今帰仁村:県内最大の産地で、全国で最も出荷が早い。温暖な気候を活用し、冬場も含めて通年生産されている。[42]

文化[編集]

スイカ割り[編集]

ベトナム南部の正月祝いに用いられるスイカ。 phát tài(發財)の文字が読み取れる

日本で夏に行われる遊び。目隠しをした挑戦者が周囲の声を頼りにスイカを棒で割る。

季語[編集]

スイカは秋の季語としても用いられる。これはスイカの旬が立秋(8月7日頃)を過ぎる頃であるからで、この時期はの定義では秋になり、秋の季語として使われるわけである(近年の歳時記では時代に即して夏の季語とするものもある)。また、盂蘭盆施餓鬼を行う地域では、餓鬼棚にスイカを添えることがある。これは、餓鬼となった亡者の喉の渇きを癒す為でもある。

縁起物として[編集]

ベトナムの南部では、縁起の良い言葉で飾り立てたスイカがテト正月の祝いによく用いられ、年末になるとスイカ市が立つ。

歌謡の中のスイカ[編集]

Old MacDonald Had a Farm - 民謡「すいかの名産地」(高田三九三作詞)の原曲

スイカと黒人差別[編集]

アメリカ合衆国ではスイカは黒人の大好物だというステレオタイプがある。(詳しくは黒人とスイカのステレオタイプを参考)

パチスロの役物[編集]

パチスロの役物(レア役)において全ての機種で使用される。なぜスイカなのか理由ははっきりしない。

出典[編集]

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  1. ^ 五訂増補日本食品標準成分表
  2. ^ a b 農林水産省のQ&Aページ すいか、メロン、いちごは野菜か果実か
  3. ^ 五訂増補日本食品標準成分表 果実類. 食品番号:07077 すいか (PDF) . p.6. 文部科学省
  4. ^ 池谷和信『人間にとってスイカとは何か:カラハリ狩猟民と考える』臨川書店 2014年、ISBN 9784653042358 pp.186-187
  5. ^ a b c d e f g FAOSTAT>DOWNLOAD DATA” (英語). FAOSTAT. FAO. 2014年11月19日閲覧。
  6. ^ 作物統計調査>作況調査(野菜)>確報>平成24年産野菜生産出荷統計>年次>2012年”. e-Stat. 総務省統計局. 2014年11月19日閲覧。
  7. ^ a b 食品衛生検査所レポート No.34 青果市場でのすいか爆発事例について (PDF)”. 福岡市食品衛生検査所. 2013年4月8日閲覧。
  8. ^ “中国でスイカの「爆発」相次ぐ 化学薬品が原因か”. 47NEWS. 共同通信. (2011年5月18日). オリジナル2015年8月26日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20150826115432/http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011051801001040.html 2011年6月9日閲覧。 
  9. ^ 軟X線照射花粉の授粉による種なしスイカ作出法”. 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波事務所. 2008年3月27日閲覧。
  10. ^ 熊本市植木町商工会”. 2016年12月5日閲覧。
  11. ^ 食の王国山鹿 山鹿市農産物ガイド”. 2016年12月5日閲覧。
  12. ^ JA富里市 富里スイカについて”. 2016年12月5日閲覧。
  13. ^ ラッカボッチ.com”. 2016年12月5日閲覧。
  14. ^ 尾花沢市役所 尾花沢の夏スイカ”. 2016年12月5日閲覧。
  15. ^ ながいファン倶楽部”. 2016年12月5日閲覧。
  16. ^ a b c d e f g h i 『鳥取県まるごと読本』,鳥取県・今井出版/編,今井出版,2015,ISBN 9784901951838,p30-31,43
  17. ^ “鳥取スイカ、今年もドバイへ ブランド向上期待”. 日本海新聞. (2009年5月15日). オリジナル2009年5月17日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20090517105912/http://www.nnn.co.jp/news/090515/20090515047.html 2016年8月1日閲覧。 
  18. ^ 新潟・食品名産図鑑”. 2016年12月5日閲覧。
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関連項目[編集]