ポール・ド・マン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

移動先: 案内検索

ポール・ド・マンPaul de Man1919年12月6日 - 1983年12月21日)は、ベルギーアントウェルペン出身のアメリカの文学理論家。

ブリュッセルエコール・ポリテクニーク工学を学び、ブリュッセル自由大学化学哲学を学ぶ。1946年、アメリカに移住。1960年ハーバード大学Ph.D.取得。コーネル大学ジョンズ・ホプキンス大学を経て、イェール大学で教授を務めた。

デリダの影響を受け、脱構築批評を確立したイェール学派の代表的存在。 誤読、精神分析、脱構築、修辞学を中心に文学作品を独自の手法で読み解いた。 死後、ナチス・ドイツ統治期の反ユダヤ的文章が見つかり批判された。

政治家ナチス・ドイツ統治下の対独協力者の一人であるアンリ・ド・マンは叔父。弟子に、ポストコロニアル批評ガヤトリ・C・スピヴァク、作家水村美苗がいる。

学術的業績[編集]

その影響力および遺産[編集]

戦時中のジャーナリスト活動と反ユダヤ的著作[編集]

著作[編集]

  • Blindness & Insight: Essays in the Rhetoric of Contemporary Criticism, (Oxford University Press, 1971).
宮﨑裕助・木内久美子訳『盲目と洞察――現代批評の修辞学における試論』(月曜社, 2012年)
  • Allegories of Reading: Figural Language in Rousseau, Nietzsche, Rilke, and Proust, (Yale University Press, 1979).
  • The Rhetoric of Romanticism, (Columbia University Press, 1984).
山形和美・岩坪友子訳『ロマン主義のレトリック』(法政大学出版局, 1998年)
  • The Resistance to Theory, (Manchester University Press, 1986).
大河内昌・冨山太佳夫訳『理論への抵抗』(国文社, 1992年)
  • Wartime Journalism, 1939-1943, ed., by Werner Hamacher, Neil Hertz, and Thomas Keenan, (University of Nebraska Press, 1988).
  • Critical Writings, 1953-1978, ed., by Lindsay Waters, (University of Minnesota Press, 1989).
  • Romanticism and Contemporary Criticism: the Gauss Seminar and Other Papers, ed., E. S. Burt, Kevin Newmark and Andrzej Warm, (Johns Hopkins University Press, 1993).
  • Aesthetic Ideology, ed., by Andrzej Warminski, (University of Minnesota Press, 1996).
上野成利訳『美学イデオロギー』(平凡社, 2005年)

関連項目[編集]