ユニコーンガンダム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ユニコーンガンダム (Unicorn Gundam) は、小説およびOVA『機動戦士ガンダムUC』に登場する架空の兵器。
地球連邦軍の対ニュータイプ (NT) 用ガンダムタイプモビルスーツ (MS) であり、物語の「鍵」となる存在。通常、「ユニコーンガンダム」や「ユニコーン」と呼ばれる機体は主人公バナージ・リンクスが搭乗する白い1号機を指し、これと対をなす存在として「バンシィ」の通称を持つ黒い2号機も登場する。メカニックデザインはカトキハジメが担当。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
目次 |
機体解説 [編集]
連邦宇宙軍再編計画の一環である「UC計画」の最終段階として開発された実験機。宇宙世紀0096年に、アナハイム・エレクトロニクス社が保有する月面のグラナダ工場で2機が完成した。ガンダムタイプに区分されてはいるが、実際の名称は「RX-0 ユニコーン」[1]で、「ユニコーンガンダム」の名はいわゆる愛称である[2]。
第二次ネオ・ジオン抗争時のNT専用機で限定的に採用されていた特殊構造材「サイコフレーム」で、機体の駆動式内骨格「ムーバブルフレーム」のすべてを構築した、史上初のフル・サイコフレーム機である[3]。サイコフレームの限界能力を実証すべく先行開発された実験機・シナンジュのデータが反映されており、従来のサイコフレーム機をはるかに凌ぐ機体追従性を獲得している。サイコフレームはパイロットのNT能力に呼応して最大共振すると、機体から虹色の発光現象(サイコフィールド)を発する。サイコフレーム機同士の戦闘では互いのサイコフィールドが干渉し合い、非サイコフレーム機では介入不可能なほどの超常的な戦闘を行う。
通常は、一角獣(ユニコーン)の名の由来である額の一本角(ブレードアンテナ)とフェイスガードに覆われたゴーグル状のカメラアイが特徴の「ユニコーンモード」で運用される。限界稼動状態では、全身の装甲が展開し体格も一回り拡張、ブレードアンテナがV字型に割れガンダムタイプの顔が現れる「デストロイモード」に“変身”する。“変身”後は、各部に露出したサイコフレームがまばゆく発光するのが特徴である。なお、最大の特徴である一本角(ブレードアンテナ)の形状から、作中では「ユニコーンモード」は「一本角」、「デストロイモード」は「角割れ」の通称で呼ばれている。
ガンダムタイプとして開発された理由については、連邦宇宙軍再編計画におけるプロパガンダ的な意味合いが強く、ジオン根絶における絶対的象徴として、ガンダム以上にふさわしい機体はないという思惑がある。
なお、機体が「変身」するという要素は「新しいガンダムに今までにやったことのない要素を取り入れるとしたら?」と原作者の福井晴敏が考えたものである。当初は「それは商品化の際にやりづらいですよ」とカトキに反対されたという[4]。
NT-Dシステム [編集]
デストロイモード時に発動する特殊システム。表面上は「ニュータイプ・ドライブ」の略称とされているが、その真の意味は「ニュータイプ・デストロイヤー」、すなわち「ニュータイプを抹殺する」システムである。ネオ・ジオン残党軍「袖付き」の首魁フル・フロンタルによれば、「ジオン共和国初代首相ジオン・ズム・ダイクンが提唱したNTを根絶する=ジオンの存在そのものを根絶する」システムであるという。
システムの発動条件は、額のブレードアンテナをサイコフレームと連動させ、敵のNT、あるいは人工的にNT能力を付加された強化人間の存在を感知させること。実戦では、強化人間のマリーダ・クルスやフロンタルなどとの戦闘時にシステムが発動する。本機のパイロットがニュータイプであれば、システムに自分自身を感知させることで、ある程度任意で発動させることも可能。また、1号機のみ追加プログラム「La+(ラプラス)」によって別の発動条件が加わる。なお、OVA『機動戦士ガンダムUC』の1話目にて発動する際、クシャトリヤのファンネルより放たれたビームを歪曲させるシーンがあるが、これについての説明は特にされていない。デストロイモード時にファンネルより放たれたビームを普通に被弾するシーンもあり、詳細は不明。
シナンジュから継承された[5]、パイロットの脳内操縦イメージを思考波として機体内部のサイコフレームに感受させ、機体の挙動へ直接反映させる思考操縦システム「インテンション・オートマチック・システム」によって、通常の手動のみの操縦を凌駕する反応速度と動作精度を実現している。また、このシステムは敵パイロットの思考波も傍受できるため、敵の行動を先読みして攻撃できる。パイロットの反応が間に合わない緊急事態が発生した場合、機体自身が独自に行動し対処することもある。乗り手の意思を汲み取るこのシステムを搭載する「UC計画」によって誕生した三機(ユニコーン・バンシィ・シナンジュ)は、パイロットのNT能力に呼応してサイコフレームが最大共振すると、第二次ネオ・ジオン抗争時のνガンダムと同様に、機体から虹色のサイコ・フィールドを発し他のMSとは一線を画する能力をみせた。
デストロイモード時の機動性は瞬間移動と見紛うほど圧倒的なもので、NTや強化人間でも視認はおろか気配を察知することすらできない。その際、まるで分身しているかのような機体の残像も発生させる[6]。ただし、20メートル級MSが人間と同様の動作をした場合、発生する加速度によるパイロットの肉体的負荷は殺人的なレベルとなる。尚且つ上記のインテンション・オートマチック・システム制御のサイコミュによる精神的負荷も考慮すると、システムの稼働限界時間は約5分程度であり、リミッターが設定されたユニコーンモードの存在理由もこの点にある。パイロットへのG負荷を緩和するために、パイロットスーツには「DDS」とよばれる対G用薬剤投与システムが搭載されており、パイロットに薬剤を投与することで体内の血液循環を活性化して、Gによる循環の停滞を抑える役割を持っている。
システム発動中は、サイコ・フィールドを掌から放出し、敵機のサイコミュ兵器のコントロールを奪い自機の兵装として使用したり、敵機を一時的に操縦不能にすることができる「サイコミュ・ジャック」が使用可能。有効範囲は不明だが、原作では1号機と2号機の演算能力は同等とされている。
本システムと開発の目的(NT駆逐)が類似したシステムとして、一年戦争期にフラナガン機関出身の研究者クルスト・モーゼスが開発した「EXAMシステム」が存在するが、EXAMシステムはオールドタイプの搭乗を、NT-Dは強化人間の搭乗を想定して開発されているところに相違点がある。加えてEXAMシステムは連邦・ジオンの区別には特にこだわっておらず、あくまでNT自体の殲滅を最終目標として設計されていた。
1号機 [編集]
| ユニコーンガンダム Unicorn Gundam |
|
|---|---|
| 型式番号 | RX-0 |
| 全高 | ユニコーンモード時:19.7m デストロイモード時:21.7m |
| 本体重量 | 23.7t |
| 全備重量 | 42.7t |
| 出力 | 3,480kW(デストロイモード時は測定不能) |
| 推力 | 142,600kg(デストロイモード時は測定不能) |
| センサー 有効半径 |
22,000m |
| 装甲材質 | ガンダリウム合金 |
| 武装 | 60ミリバルカン砲×2 ビーム・マグナム×1 ハイパー・バズーカ×1 ビーム・サーベル×4 シールド×1 ビーム・ガトリングガン2(ガランシェール収容後) アームド・アーマーDE(バンデシネ) |
| 搭乗者 | バナージ・リンクス |
極秘裏に袖付きに受託されるため、アナハイム社所有の工業コロニー「インダストリアル7」に持ち込まれた機体。装甲色は純白で、サイコフレームの発光色は赤。またサイコフレームの最大共振時は、発光色が赤から緑に変化し、全身に虹色のオーラをまとう。アナハイム社と深い関わりを持ちつつも独自の思惑を持つビスト財団の当主カーディアス・ビストの主導により、元々の仕様にはなかった「La+(ラプラス)」というシステムが組み込まれている。
「箱を開ける」というカーディアスの意思で「袖付き」に譲渡されるはずだったが、宇宙世紀0096年4月7日、「箱」を巡る地球連邦軍、アナハイム社、ビスト財団、袖付きの各勢力の暗躍によって偶発的に発生した戦闘の混乱の中、瀕死のカーディアスの手によってインダストリアル7の工専学生で彼の息子であるバナージ・リンクスに託される。その際、ラプラスシステムに彼のバイオメトリクスが登録されたため、ほかの人間が操縦することは不可能となる。
La+(ラプラス) [編集]
1号機に追加されたシステム。ビスト財団に強大な権力を与えることになった「ラプラスの箱」の所在地を明らかにする「鍵」である。このシステムが一定の条件下で発動すると、「ラプラスの箱」の手がかりとなるデータが開示される。その条件下とは、ラプラス・プログラムが開示した座標でNT-Dを発動させることである。なお、「搭乗者に強化人間と思われる反応があった場合システムは反応しない」とガエルの口から語られているが、カーディアスの言う「そのような細工」とはこのことを指す。
武装 [編集]
- ビーム・マグナム
- 本機の主力武装。「マグナム弾」と呼ばれる専用Eパック(エネルギーパック)を最大5基連結し、1射で1基分のエネルギー全てを使い切る代わりに通常のビーム・ライフルの4倍、メガ・バズーカ・ランチャーと同等の威力を持つビームを発射する。このビームが通った軌道にはビームサーベルと同等の威力の紫電が散っており、モビルスーツであればかすっただけで大破するほどの威力である。特にモビルアーマーや戦艦などの大型目標に対しては効果的。ただし、Eパックの携行数はマグナム本体に5発、左右リアスカートアーマーに5発ずつの予備を含めても15発分のみに過ぎないため継戦能力が低く、通常のビームライフルをはるかに上回る威力ゆえ、使い勝手の悪さが目立った。そのため周囲への被害が配慮される局面においては、しばしば後述のビーム・ガトリングガンが代用される。銃本体は、非使用時にバックパックや腕部ラッチに固定して携行する。
- OVA版ではリディ・マーセナスのデルタプラスが1号機から奪い取って使用するが、射撃の反動で右腕が動作不良を起こす描写がある。
- ビーム・サーベル
- バックパックに2基と左右の前腕部ホルダーに1基ずつ、計4基を装備する。いずれも通常時は基部で折りたたまれ収納されているが、必要に応じてグリップが180度展開する。背部サーベルはデストロイモード時に展開され、額のアンテナと同様に本機のシルエットを“ガンダム”らしく変化させる。両腕のサーベルは、ホルダーに固定したまま発生器を前方に180度回転させることで、ビームトンファーとして使用することも可能。
- ハイパー・バズーカ
- 連邦系MSとしては標準的な実体弾火器。非使用時は砲身を短縮した状態でバックパック中央部に固定される。発射後に時間差で炸裂し、周囲にベアリング弾を撒き散らす特殊弾も使用可能。砲身にはオプション装備用のレールマウントが備えられ、同じアナハイム規格のグレネードランチャーやミサイルポッドを追加装備する。ビーム・マグナム同様、弾頭のパックはリアアーマーに懸架可能。
- 60ミリバルカン砲
- 多くの連邦系MSの頭部に内蔵される小型機関砲。5発に1発の割合で曳光弾が仕込まれており、発砲中の射線修正が可能。小説第3巻「赤い彗星」にて、シナンジュとの戦闘で使用されるが、初期の設定画には描かれていなかった(チェック漏れに気付かず、小説の連載が開始してしまったため)。その後の設定画稿から新たに描き足されており、小説の挿絵にも描かれるようになる。2号機の場合は砲口がアンテナで覆い隠されている構造のため、実際に発砲できるかは不明。OVA版では発砲時に排莢の描写が無いため弾薬はケースレスタイプを採用しているものと推測される。
- シールド
- 4枚の花弁状のサイコフレームパーツがX字型に展開し、中心部に対ビーム用のIフィールド発生装置が露出する。基本的にデストロイモード時に展開するが、ユニコーンモードのままでもIフィールドバリアとして機能する。Iフィールドはパイロットが操作しなくても自動で展開され、戦艦クラスのビームでも跳ね返すことができる[7]。終盤では、サイコフレームによって発生した物理的エネルギーで、バーニアなどの推進器がないにもかかわらず、ファンネルのように遠隔誘導されるに至る。
- ビーム・ガトリングガン
- 本来はクシャトリヤ用に新造された4銃身式の大型ビーム機関砲。パラオからの脱出時に1挺使用され(なお、OVA版の初使用時にはデバイスドライバのインストールが完了するまで発砲できない描写がある)、地上編で本機がクシャトリヤの母艦であるガランシェールに収容されて以降は、左腕シールドの内側に2挺を装備する。
- アームド・アーマーDE
- 漫画『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』に登場した、推進装置とビーム・キャノン[8]から成るシールド用の増加ユニット。過去に開発されたシールド・ブースターとは違い、装備されているブースターを展開・可動させる事で推力の調整を行う機能を有する。 また、内蔵されたビーム・キャノンはビーム・マグナムの補助火器としての側面も有する。 OVA版EP6では漫画から逆輸入された形で2号機バンシィ・ノルンの武装として登場。1号機とは上下逆に装備されている。
フルアーマープラン [編集]
バナージの友人タクヤ・イレイが考案した1号機の強化案(OVA版ではタクヤの考案をアナハイム・エレクトロニクス社のアーロン・テルジェフの調整したとされている)[9]。ゲーム版ではタクヤが夢で見たものを実案にしたものとされる[10]。ハイパー・バズーカ2挺、ジェスタのグレネード・ランチャー、スタークジェガン肩部の対艦ミサイルランチャー、ジェガンのハンド・グレネード2セット、ビーム・ガトリングガンを6挺、脚部にハンド・グレネード各2セット、ビーム・マグナム1挺にシールド3枚を装着した重武装仕様。
機種を問わずネェル・アーガマに保管されていた武装類を無節操に、可能な限り装着した結果、計17門におよぶ大火力を得た。背面には、94式ベースジャバーのスラスター部を改造した大型ブースターを備えている。使い終わった武装はデッドウェイト化を避けるため、随時切り離すことができる。一見、寄せ集めでなんら計算されていない強化形態にも見えるが、タクヤはうまく帳尻を合わせており、機体のアンバランス化を防いでいる。また、これらの装備はデストロイモードへの変身を妨げないように取り付けられている。
なお、防御面においてはシールド以外の追加装甲は装備されておらず、正確には“フルアーマー”というのは不適切であり、このことは作中でも触れられている。しかし、タクヤがこの強化案を提出した際に「フルアーマーユニコーンガンダム」と名付けたことからその名称で呼ばれることとなる。
- ハイパー・ビーム・ジャベリン
- 「マスターグレード フルアーマーユニコーンガンダムVer.Ka」で新設定された追加武装。先端から斧状のビーム刃と槍状のビーム刃を発生させる。ビーム刃の発生器にはサイコフレームが内蔵されており、スライドすることで展開される。柄を二つ折りにすることでシールドへのマウントが可能。槍状のビーム刃発生器は取り外しが可能であり、柄尻部分やビーム・マグナムへのマウントが可能。
- デザインモチーフは、クローバーの玩具「ガンダムDX合体セット」に付属するジャベリンである[11]。
2号機「バンシィ」 [編集]
| ユニコーンガンダム2号機「バンシィ」(小説版設定) Unicorn Gundam 02 BANSHEE(novel Ver.) |
|
|---|---|
| 型式番号 | RX-0 |
| 全高 | ユニコーンモード時:19.7m デストロイモード時:21.7m |
| 本体重量 | 23.7t |
| 全備重量 | 42.7t |
| 出力 | 3,480kW(デストロイモード時は測定不能) |
| 推力 | 142,600kg(デストロイモード時は測定不能) |
| センサー 有効半径 |
22,000m |
| 装甲材質 | ガンダリウム合金 |
| 武装 | 60ミリバルカン砲×2 ビーム・マグナム×1 ハイパー・バズーカ×1 ビーム・サーベル×4 シールド×1 |
| 搭乗者 | マリーダ・クルス→リディ・マーセナス |
オーガスタ研究所での重力下試験後、1号機の空間機動性能をフィードバックして調整された機体。1号機が単に「ユニコーン」と呼ばれるのに対し、本機は「バンシィ」の通称で呼ばれる。
1号機同様NT-Dを搭載しているが、全身の装甲色が黒、サイコフレームの発光色が金(1号機同様、最大共振時は発光色が緑に変化し、全身に虹色のオーラを纏う)、La+を搭載していない点が相違している。頭部アンテナは何本かの金色の角が一列に並ぶ鶏冠もしくは黒馬の立った鬣状となっており、フェイスカバーの顎部には牙のような形状が見て取れる。頭部アンテナは、デストロイモード時にライオンの鬣を思わせる形状となる。これはカーディアスが所有していたタペストリー「貴婦人と一角獣」に描かれていた神獣ユニコーンと対をなすライオンをモチーフにしたもので、ユニコーンを模した純白の装甲を持つ1号機とは対照的に禍々しい雰囲気を漂わせる。1号機で得られた空間機動データが反映されているため、大気圏内での機動性は1号機を上回る。武装は小説版では1号機と共通のものを装備する。
パイロットは、連邦の捕虜となりオーガスタで再調整を受けたマリーダ・クルスが務める。ロンド・ベル隊の旗艦ラー・カイラムに収容されるが、調整や整備はすべてビスト財団直属のメカニックとオーガスタ研究所の者によって行われる。マリーダがジンネマンによって救出されて以降は、ゼネラル・レビルでリディ・マーセナスがパイロットを務めることとなる。バナージが駆る1号機との死闘後は、フロンタルのシナンジュを倒すため、1号機と共闘する。
バンシィ(OVA版) [編集]
| ユニコーンガンダム2号機「バンシィ」(OVA版設定) Unicorn Gundam 02 BANSHEE(OVA Ver.) |
|
|---|---|
| 型式番号 | RX-0 |
| 全高 | ユニコーンモード時:19.7m デストロイモード時:21.7m |
| 本体重量 | 24.0t |
| 全備重量 | 46.7t |
| 出力 | 3,480kW |
| 武装 | 60ミリバルカン砲×2 ビーム・サーベル×4 アームド・アーマーBS×1 アームド・アーマーVN×1 |
| 搭乗者 | マリーダ・クルス |
OVAでは武装とデザインが一部変更され、首周りの装甲色が金になり、牙を彷彿とさせるデザインに変更。原作で1号機と共通だったビーム・マグナムとシールドは、下記の専用武装に変更されている。原作と同じくマリーダ・クルスが搭乗しユニコーンガンダムと空中戦を繰り広げた後、マリーダの精神異常により機能停止し、デルタプラスを破壊されたリディによって回収された。
アームド・アーマー [編集]
機体と同じサイコフレーム素材が組み込まれた増加サイコフレーム兵装。最大火力の行使による短期決戦を目的としたビーム・マグナムとは対極に、これらの装備は継戦能力を重視している他、過剰な戦闘能力による周辺被害の抑制も行われている。いずれも前腕部を覆うような構造になっており同じく前腕部から展開されるビーム・トンファーとは干渉しない構造になっているが、マニピュレーターの機能が阻害される点や手持ち火器やシールドの所持が不可能になる欠点がある。基本的にデストロイモード時に展開するが、ユニコーンモードのままでも使用は可能。
- アームド・アーマーBS(ビーム・スマートガン)
- 右腕に装備された射撃武装。内蔵されたセンサーユニットから得られた空間データをサイコミュで伝達し、そのデータを2枚のフィン型ビーム偏光機と連動させ、高精度の予測照準を可能とする。一撃の威力はビーム・マグナムに劣るが、高高度からシャンブロの残骸を切断するほどの高い収束率と長い照射時間を持つ。格納状態では純粋な高精度センサーとして機能する。
- νガンダムのフィン・ファンネルとVダッシュガンダムのビーム・スマートガンをイメージソースとしている[12]。
- アームド・アーマーVN(ヴァイブレーション・ネイル)
- 左腕に装備された格闘武装。サイコフレームの強靱性を利用した超振動破壊兵器。通常は前腕を覆うナックル状の打撃武器として機能し、変形後は獣の顎を思わせる4本のクローが上下に展開される。下側のクローを上側に動かすことで、熊手のような形状にすることも可能。一振りでガンダリウム合金製装甲を引き裂き、超振動によってフレームなどの内部構造を崩壊させる威力を持つ。外装にはビームコーティングが施されており、シールドとしての機能も併せ持つ。
バンシィ・ノルン [編集]
| ユニコーンガンダム2号機「バンシィ・ノルン」 Unicorn Gundam 02 BANSHEE NORN |
|
|---|---|
| 型式番号 | RX-0[N] |
| 本体重量 | 27.3t |
| 全備重量 | 48.8t |
| 出力 | 4,520kW |
| 推力 | 185,380kg |
| センサー 有効半径 |
28,600m |
| 武装 | 60ミリバルカン砲×2 ビーム・サーベル×4 ビーム・マグナム(リボルビング・ランチャー×1)×1 アームド・アーマーDE(メガ・キャノン)×1 アームド・アーマーXC×1 |
| 搭乗者 | リディ・マーセナス |
OVA6巻より登場するバンシィの別仕様。継続戦闘能力は上昇したものの各種問題のあったアームド・アーマーBS・VNを撤去し、MSとしての総合的な戦闘能力の向上と推進力及び航続距離の発展を目的としたアームド・アーマーDE・XCとビーム・マグナム(リボルビング・ランチャー)を搭載している。“ノルン”とは古ノルド語で北欧神話に登場する“運命の女神”の意。
武装 [編集]
- ビーム・マグナム
- 1号機のビーム・マグナムに攻撃能力の向上のため、銃身下部に各種弾頭を選択・装填可能な4連式リボルビング・ランチャーを装着している。
- リボルビング・ランチャー
- 回転式の弾倉を持つ4連グレネードランチャー。用途に応じて複数種のユニットを使い分けることが可能で、劇中ではビーム・ジュッテ、ボップミサイル、徹甲榴弾 (MGaAP) が装備されている。また、リアスカートにはビーム・マグナム用Eパックと共にリボルビング・ランチャー用の弾倉がマウントされている。
- アームド・アーマーDE
- 『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』より逆輸入された武装。詳しくは上記参照。
- アームド・アーマーXC
- ジェネレーターの出力強化とパイロットと機体の親和性を向上させる目的で換装されたバックパックユニット。中央部のユニットを展開させることで、ビーム・マグナムやアームド・アーマーDEをマウントすることが可能。また、アームド・アーマーDEをマウントすることで、ベースジャバー並の速度で移動することが可能となる。
脚注 [編集]
- ^ 『機動戦士ガンダムUC』第3巻(スニーカー文庫版)24頁より。ただ書籍などの機体解説の見出しにおいて「RX-0 ユニコーン」とした記載はない。
- ^ 『機動戦士ガンダムUC』第3巻(スニーカー文庫版)29頁より。
- ^ プランとしては「νガンダム ヘビー・ウェポン・システム装備型」において検討されていた、とされる(HGUC取扱説明書より)。
- ^ 『マスターグレード ユニコーンガンダム Ver.Ka』取扱説明書より。
- ^ PS3専用ゲーム『機動戦士ガンダムUC』「エピソード0:戦後の戦争」より。
- ^ 『機動戦士ガンダムUCインサイドアニメーションワークス1』
- ^ 『機動戦士ガンダムUCメカニック&ワールドep1-3』
- ^ バンシィ・ノルンに搭載された同装備の名称は「メガ・キャノン」。
- ^ アニメ版「機動戦士ガンダムUC」公式ウェブサイト 「フルアーマー・ユニコーンガンダム(ユニコーンモード)よりhttp://www.gundam-unicorn.net/ms/01.html#04
- ^ PS3専用ゲーム『機動戦士ガンダムUC』「僕の考えた最強のユニコーン」より。
- ^ プラモデル「マスターグレード フルアーマーユニコーンガンダムVer.Ka」取扱説明書より。
- ^ 『グレートメカニックDX21』13頁より。





