リキッド・スネーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

移動先: 案内検索

リキッド・スネークLiquid Snake1972年 - 2005年[1])は、コナミ(現、コナミデジタルエンタテインメント)のアクションゲーム、メタルギアシリーズに登場する架空の人物。

同シリーズの主人公であるソリッド・スネークの「兄弟」であり、彼とは深い因縁に結ばれたライバル同士でもある。

日本語版の声優は銀河万丈、『メタルギアソリッドV ファントムペイン』での少年期は本城雄太郎。英語版はカム・クラークが担当している。

人物[編集]

身長183cm。IQ180。アメリカ生まれだが、生後まもなくイギリスへ渡りイギリス国籍となっている。顔はソリッド・スネークと瓜二つで体格もほぼ同じだが、肌の色はソリッドよりやや浅黒く、頭髪は金色。長髪で左耳にピアスをつけ、首にはドッグタグを下げている。左肩には剣に蛇が絡みついたデザインの刺青を入れている。若干イギリス訛りがある英語を母語とする。スペイン語フランス語マレー語など7か国語に堪能。特にアラビア語はほぼ完璧に扱える。

本名はイーライ。ファミリーネームは不明。他のFOXHOUND隊員達とは異なり、コードネームの下の「スネーク」ではなく「リキッド」と呼ばれる。また、ソリッド・スネークの事は「ソリッド」ではなく「スネーク」と呼んでいる。

1972年、恐るべき子供達計画ビッグ・ボスクローンとして誕生。優性遺伝子のみを受け継いだ個体だが、オリジナルであるビッグ・ボスを倒したのがソリッド・スネークだったため、ソリッドこそがオリジナルを超える存在で、自分は劣性部分の遺伝子を受け継がされたと思い込んでいた[2]

十代で湾岸戦争に従軍し、SISの長期潜入工作員として中東に潜伏した。その後イラクで捕虜となり、消息を絶つ。1994年、アメリカ軍に保護され、そのままアメリカへ渡る。ザンジバーランド騒乱の翌年にあたる2000年にFOXHOUNDに入隊し、その戦闘能力を買われて同部隊の実戦部隊リーダーとなった。

来歴・関わった事件[編集]

THE PHANTOM PAIN[編集]

1984年。少年兵として登場。自らをホワイトマンバと名乗った。高い戦闘能力を持ち、父親であるビッグ・ボスに執着した言動や行動を取る。

本作でリキッドの本名がイーライであることが判明した。

シャドー・モセス島事件[編集]

2005年。アラスカの孤島、シャドー・モセス島をFOXHOUNDと次世代特殊部隊を率いて占拠。メタルギアREXを奪取し、ホワイトハウスにビッグ・ボスの遺体の引渡しを要求した。

ソリッド・スネークとはハインドDを用いるなどして死闘を繰り広げていた。その一方で、部下のリボルバー・オセロットDARPA局長のドナルド・アンダーソンを拷問の最中に殺害、核発射コードを入力できなくなった為、マクドネル・ミラーを暗殺して彼に成りすまし、作戦進行を操っていた。

ハインドDの墜落の際はローターに切断される危険性を顧みずにパラシュートで脱出し、ビル5~6階分の高さに相当するメタルギアの機体上部から落下しても(それこそ、リキッド自身が「落ちても助からない」と断言したのに)生き延びて戦闘を継続するなど超人的な頑強さを持っていた。最後の局面でソリッド・スネーク達を追い詰めたが、FOXDIEの発作により死亡する。

スネークがミラーに言った覚えのない「スネークに東洋人の血が流れている」という事実に基づいた発言をしたり(この時、スネークはその事実を知っている事に違和感を覚えている)「死を懇願した時、勝敗は決まる」という終盤のリキッドの台詞と同じものを吐くなど、実は伏線が存在する。

マンハッタン沖タンカー沈没事件(タンカー編)・ビッグシェル占拠事件(プラント編)[編集]

2007年8月8日[3]、2009年4月29日[4]。シャドー・モセス島事件の際に片腕を失ったオセロットがリキッドの腕を移植しており、ソリッド・スネークがオセロットに近づくと、腕に宿ったリキッドの意識が覚醒してオセロットの身体を乗っ取ろうとする演出があった。腕以外の遺体はある研究機関が保存していたが、オタコンの手により、タンカー編で死亡したとされたソリッド・スネークの墓に身代わりとして埋葬されている。

ゲーム終盤でオセロットの体を完全に支配したかのような描写とともに、ソリダス・スネークに対して自分こそが新たなビッグ・ボスだと語っている。メタルギアRAYを奪い、マンハッタンの海へと消えた。

ガンズ・オブ・ザ・パトリオット事件[編集]

2014年。オセロットの肉体を完全に支配したとされており、民間軍事会社OUTER HAVENの設立や愛国者達への反抗を画策する「リキッド・オセロット」と名乗って活動していたが、オセロット自身が「愛国者達」に抗するためにナノマシンや催眠暗示[5]などで作り上げた架空の人格である事が明かされた。少なくとも『MGS4』以降にオセロットに現れていたリキッドの人格はリキッド本人との直接的な関係は無く、リキッドはシャドー・モセス島事件の時点で完全に死亡していた。オセロットに移植された彼の右腕は、本作では機械式の義手に置き換えられている。リキッドの遺体は保存されており、ビッグ・ボスを復活させる際、一部が利用された。

今作のリキッド・オセロットの声は、日本版ではオセロット役の戸谷が逝去したこともあり、ほぼ全編でリキッド役の銀河万丈が担当している。対して海外版では前作からのオセロットの声を担当していたパトリック・ジマーマンが出演しており、前作までのリキッドの声を担当していたカム・クラークは今作ではフラッシュバックのみの出演となっている。

脚注[編集]

  1. ^ リキッドは2005年に死亡したが、2014年にはオセロットがリキッドのドッペルゲンガーになっていたほか、ビッグ・ボスの蘇生に遺体の一部が利用されている。
  2. ^ 現実の科学における遺伝子の優性、劣性とは、異なる対立遺伝子がもつ遺伝形質が子において発現するか否かを指した表現であり、受け継いだ個体の能力の優劣とは結びつかない。
  3. ^ タンカー内に設置されたコンピュータのログイン画面に表示されている。
  4. ^ オープニングで日付が示されている。
  5. ^ この催眠暗示は『MGS2』のS3計画から生まれたもの。