不磨の大典

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不磨の大典(ふまのたいてん)とは、日本憲法に関する思想の一つ。不磨、つまり「すり減らないほど立派な」法典という意味。

元々は大日本帝国憲法における憲法発布勅語に「現在及将来の臣民に対し此の不磨の大典を宣布す」という文言があったことから、大日本帝国憲法は不磨の大典と言われることがあった。

大日本帝国憲法では第73条に憲法改正の規定が存在したが、為政者にとって憲法は不磨の大典であるという意識があったためか、改正が提案されることはなかった。

大正時代の憲政擁護運動にしても、内閣総理大臣を国会の指名に基づいて任命するよう大日本帝国憲法を改正しようとするのではなく、議会第一党の党首を総理に任命することを憲政の常道として憲法的慣習としようとする運動であった。

結局、大日本帝国憲法は、第二次世界大戦後GHQの強い影響の下で日本国憲法が施行されるまで一度も改正されることはなかった。

1947年に施行された日本国憲法も、2015年現在まで60年以上、一度も憲法改正はされていない。このことから、日本国憲法についても「不磨の大典」と表現されることがある。憲法を改正するために必要な手続法である国民投票法すら、2007年になるまで制定されなかった。

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