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春野恵子

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春野 恵子(はるの けいこ、7月22日 - )は、東京都文京区出身の浪曲師[1]。公益社団法人浪曲親友協会理事。

白百合学園中学校・高等学校卒業[1]東京大学教育学部体育学健康教育学科卒業。身長164cm、血液型はA型。

来歴・人物

4才から6才まで米国テキサス州ダラスで過ごす。相撲時代劇ミュージカルが好きな少女として学生時代を送る。東京大学文科三類に合格。後に同教育学部に進学。

卒業後、出版社に勤めたが、役者を目指して退社[2]。4つのアルバイトを掛け持ちながらダンスや歌のレッスンを重ねオーディションを受け続ける。その中に「進ぬ!電波少年」があり、企画シリーズ「電波少年的東大一直線」において、お笑い芸人坂本ちゃんの「家庭教師・ケイコ先生」として人気を得た[2]

企画終了後は、本名の唐木恵子の名でドラマ、CM、司会、バラエティ番組などに出演するが、元々舞台での役者志望であり、タレント活動は本意ではなく思い悩んでいた所、浪曲と出会い感銘を受け浪曲師の道を歩む事を決意。2003年、上方の女流第一人者の二代目春野百合子国立文楽劇場の楽屋に押し掛けで弟子入り志願する。当初弟子入りを断られるが、東京から夜行バスでの通い稽古を続けた後、二代目春野百合子門下に入門。東京の芸能界も引退し、大阪に活動拠点を移し修行を重ねる。弟子入りの際には髪の毛を3ミリ坊主にして入門した[2]

近年では年間200回程度の公演をこなす。上方落語定席・天満天神繁昌亭をはじめとする落語会、他ジャンルの演芸伝統芸能ミュージシャンとの企画、NHKの演芸番組などで浪曲出演を重ねている。寄席やホール以外にもライブハウスやカフェ、バーなどで公演を行ったり、子供向けの浪曲会、オーケストラとの競演、映画祭で活動弁士として出演する。全編英語による浪曲に挑戦し、海外で浪曲公演を行うなど活躍の場を広げている。浪曲以外に演劇舞台やラジオ番組のパーソナリティーなども務める。

浪曲師として現在の活動

2006年3月19日春野恵子の芸名で、「堺浪曲新風亭」にて初舞台[2]。「出世太閤記・秋風矢矧の橋」を披露した。翌20日には「森ノ宮浪曲元気亭」でも同じ演目を公演。終了後『浪曲は笑い、歌、芝居の魅力が詰まっている。マスコミでは紹介されないけど、こんな素晴らしい芸能があることを伝えていきたい』と意気込みを語った。以来、関西を中心に活動しながら関東でも積極的に舞台を重ねる。

2006年、12月横浜にぎわい座における「春野百合子立川談春の会」において前座を務める。

2007年には、二代目京山幸枝若の勧めで、新しい世代の活性化を目指し、幸いってん菊地まどか、一風亭初月、沢村さくら等、若手浪曲師と三味線の曲師で構成された「新星浪曲☆新宣組」を結成しギャラリーやカフェなどでも活動する。 また同年、玉川奈々福菊地まどかと共に「浪曲乙女組!」を結成。木馬亭で旗揚げ公演。東西で公演し2008年には新宿コマシアターアプルなどの劇場を満員にし、浪曲界に旋風を巻き起こす。

本業の浪曲師以外にも2007年度から開始のサンテレビジョンのニュース番組「ニュース・シグナル」でコメンテーターを担当し、以来、様々なニュース・情報番組にも出演している。 

2008年、「上方演芸ホール」(NHK総合・BS2)に出演。浪曲師として全国放送に出演。読売テレビの討論バラエティ『たかじんのそこまで言って委員会』にゲストパネラーとして出演。

2009年テレビ朝日系のクイズ番組『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』に助っ人解答者として出演。三遊亭白鳥との会で「流山の決闘」を浪曲で語る。上方落語家が総出演した、桂あやめ監督映画「あなたのためならどこまでも」(月亭八光主演)に、ヒロイン役で出演。

2010年玉川奈々福と『あとまわシスターズ』を結成、東西で公演を開始[3]。8月、サンケイスポーツに東京公演の情報が取り上げられると、YAHOO!ニュースのトップに掲載され、「春野恵子」の名前がYAHOO!及びGoogleの急上昇ワードにランクインされ、さらにそれがズームイン!!SUPERで取り上げられた。

2011年、一心寺シアター倶楽の つかこうへい追悼企画『飛龍伝』において神林美智子役で主演。11月には二代目京山幸枝若をゲストに迎え『京山幸枝若が春野恵子をシゴく会』を開催。10公演で10本のネタを敢行した。所属する浪曲親友協会の理事に就任。

2012年、『春野恵子の武者修行 十五番勝負』と題した15公演を敢行。インターネットラジオ『春野恵子 演芸 THE RING』開始。大阪文化振興に貢献、かつ将来の大阪文化を担うべき人材に対し大阪市から贈られる咲くやこの花賞(大衆芸能部門)を受賞。[4]

2013年山本能楽堂で開催されている「上方伝統芸能ナイト」において『番町皿屋敷〜お菊と播磨〜』を全編を英語で上演[5]。(英題『Kiku&Harima in BANCHO SARAYASHIKI』)浪曲史上初の試みとなった。6月、京セラドーム大阪で開催されたオリックス・バファローズ阪神タイガース戦にて国歌独唱を務めた。

2014年、演芸界では前例の無いクラウドファンディングによりニューヨークでの浪曲公演を実現。[6] その後、中国(アモイ)、ドイツ(ベルリン)、ロシア(ウラジオストク)での公演など活動の幅を海外にも広げている。二代目京山幸枝若の弟子である京山幸太との二人会『春野恵子が京山幸太を可愛がる会』を催す。

2015年、日本中に元気を与えた関西の人々や団体に贈られる関西元気文化圏賞の「ニューパワー賞」を受賞[7]。4月、中国北京にて三ヶ所(中国人民大学、北京外国語大学日本学研究センター、北京第二外国語大学)で公演を開催[8]。5月、浪曲初心者にも受け入れやすい浪曲会という趣旨で、京山幸枝若、京山幸太と共に毎月一回『浪花(なには)ともあれ浪曲三人舞台(ざんまい)』を開催。7月に東京で『第1回 春野恵子の会』の開催を企画。2度目のクラウドファンディングにて9月イタリア・ローマ、10月ブラジル・サンパウロ、11月アメリカ・ニューヨークで公演を行い、3公演合わせて675名が訪れる。12月にもロシア・モスクワで公演するなど活動を世界に広げている。

2016年 京山幸枝若、京山幸太との月一公演を継続しながら、新たな表現への挑戦としてロック浪曲と銘打ちロックの名曲に乗せて浪曲の物語を歌うイベント『ロウキョックンロール』を大阪と東京で開催する。9月モンゴル・ウランバートル、10月には3度目のクラウドファンディングにも成功し、自身4度目となるアメリカ・ニューヨーク公演を開催、同月昨年に続いてロシア・モスクワ音楽院での公演も果たす。

浪曲舞台におけるテーブル掛け(演台に掛ける布)のデザインはピエト・モンドリアンの『赤・青・黄のコンポジション』が元になっている。

演目

  • 番町皿屋敷〜お菊と播磨〜(岡本綺堂原作)』
  • おさん茂兵衛近松門左衛門原作)』
  • 『女殺油地獄(近松門左衛門原作)』
  • 樽屋おせん井原西鶴原作)』
  • お夏清十郎井原西鶴原作)』
  • 『天狗の女房』
  • 『高田馬場』
  • 『梶川大力の粗忽』
  • 『神田松五郎』
  • 『両国夫婦花火』
  • 『出世太閤記-秋風矢矧の橋-』
  • 『田宮坊太郎』
  • 『藤十郎の恋(菊池寛原作)』
  • 『斎藤内蔵助-落花恨みなし-』
  • 『壷坂霊験記』
  • 『阿波の踊り子』
  • 『落城の淀君』
  • 『乃木将軍の墓参り』
  • 『梅川忠兵衞』
  • 『五郎正宗』
  • 『幸助餅』
  • 『袈裟と盛遠』
  • 夫婦善哉
  • 『親鸞上人京日記』
  • 『新作浪曲「平成女事情」(くまざわあかね作)』
  • 英語浪曲『Kiku&Harima in BANCHO SARAYASHIKI』
  • 浪曲『杉原千畝物語』
  • 『籠釣瓶百人斬』

ほか

浪曲公演

定期出演

  • 浪曲師「二代目春野百合子」一門会
  • 「上方演芸特選会」@国立文楽劇場
  • 「浪曲錬声会」@国立文楽劇場
  • 「上方伝統芸能ナイト」@山本能楽堂
  • 「一心寺門前浪曲寄席」@一心寺・南会所
  • 天満天神繁昌亭
  • 「なんことけいこ」@動楽亭 - 講談師・旭堂南湖との二人会
  • 「浪曲タイフ〜ン!」 - 玉川奈々福との共同イベント[9]
  • 「春野恵子のカフェde浪曲」@全国各地
  • 「春野恵子のRoukyoku Rock You!」@全国各地
  • 「浪花(なには)ともあれ浪曲三人舞台(ざんまい)」@千日亭 2015年5月~9月、2016年4月~9月、毎月最終火曜に開催。京山幸枝若、京山幸太との三人会
  • 「唸ろう!語ろう!浪曲NIGHT」@千日亭 2015年10月~2016年3月、2016年10月~、毎月最終火曜に開催。京山幸枝若、京山幸太との三人会

単発公演

  • 「京山幸枝若が春野恵子をシゴく会」@シアターセブン BOX I (2011年) - 7日間10公演でネタ10本[10]
  • 「春野恵子の武者修行 十五番勝負」@シアターセブン BOX I (2012年) - 15日間15公演でネタ15本[11]
  • 「恵子&初月の東京・浪曲巡業の旅」(2012年)
  • 「春野恵子が玉川太福を応援する会」@シアターセブン (2013年)
  • 「入門十周年記念 春野恵子浪曲会」@山本能楽堂 (2013年) 平成女事情、樽屋おせんを披露
  • 「春野恵子の武者修行 11番勝負! in TOKYO」@経堂・さばのゆ (2014年) - 6日間6公演でネタ11本
  • 「春野恵子が京山幸太を可愛がる会」@シアターセブン BOX I (2014年) - 4日間4公演でネタ4本[12]
  • 「第二回春野恵子浪曲会」@山本能楽堂 (2015年) 神田松五郎、天狗の女房を披露
  • 「春野恵子の洋楽一直線! ~浪曲POPS偉人伝 The Live~」@梅田ROYAL HORSE(2016年) ラジオ大阪「TOP POP MUSIC」内の同名コーナーのライブ版。洋楽アーティストを浪曲に乗せて紹介し、その曲を歌う企画。

出演番組

ほか

現在のレギュラー出演番組

過去の出演番組

レギュラー

ゲスト

出演ドラマ

出演映画

  • 「あなたのためならどこまでも」(2009年桂あやめ監督作品)[1]

演劇舞台

  • 2008年 朝宮真由Presents『WILL〜明日への扉〜』
  • 2009年 京橋花月『CROSS CONNECTION 〜クロス コネクション〜』
  • 2010年 桂春蝶劇団『らくだ×キャメル』
  • 2011年 一心寺シアター倶楽プロデュース つかこうへい追悼企画『飛龍伝』 - 主演:神林美智子役[14]
  • 2011年 立川志らく劇団・下町ダニーローズ「演劇らくご『ヴェニスの商人?』〜火焔太鼓の真実〜」
  • 2012年 ピースピット『TRINITY THE TRUMP』 - ジュリアン役[15]
  • 2012年 第17回女性芸術劇場『光をあつめて』
  • 2013年 - 2014年 南河内万歳一座『満月』 - 浪曲をうなる霊媒師役[16]
  • 2014年 吉本新喜劇 佐藤太一郎企画その8『風のピンチヒッター’14』 - 三高野球部監督サカモト役
  • 2014年 伊藤えん魔プロデュース『百物語2014』 - 日替わりゲスト(2014/06/17のみの出演)
  • 2014年 DOORプロデュース②『女子芸人』(原作・神田茜) - 主演:漫才師サクラ姉妹・平のコトリ役[17]
  • 2015年 ドナ研プロデュース『禁断の朗読カフェ』男と女の朗読対決[18]
  • 2016年 ゲキバカ『ごんべい』2016 - 鶴屋南北役[19]
  • 2016年 AR PRESENTS『テノヒラサイズの人生大車輪』2016夏祭り!@ABCホール
  • 2016年 近代演劇倶楽部2016年度公演『恩讐の彼方に』@門真市ルミエールホール - お弓役
  • 2016年 女芸人たちの『大奥』〜咲くやこの花 上方の乱〜
  • 2017年 ファミリーミュージカル『さよなら、五月』@吹田メイシアター - サツキ100役
  • 2017年 中川雅夫どんちょう会 二十五周年記念 第四十回公演『ウソもほうべん』@国立文楽劇場 - 遊女・吾妻役

著書

  • 「受験坂本ちゃん屁の河童」ケイコ先生、日本テレビ放送網、2001 
  • 「ケイコ先生の合格のルール」唐木恵子、和田秀樹監修、朝日出版社、2001 

連載

  • 月刊大相撲
  • Tarzan
  • 読売新聞「日だまりカフェ」(2013年)

CM出演

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k 「太閤なにわの夢募金」サポーターの皆さま”. 太閤なにわの夢募金事務局. 2014年2月23日閲覧。
  2. ^ a b c d e f <私の恩人>ケイコ先生、福山雅治の言葉が転機の支えに”. THE PAGE (2013年12月30日). 2014年2月23日閲覧。
  3. ^ ケイコ先生改め、浪曲師・春野恵子に聞く“浪曲の魅力”とは?”. excite.co.jp (2010年10月8日). 2014年2月23日閲覧。
  4. ^ 平成24年度「咲くやこの花賞」贈呈式 開催レポート
  5. ^ 「ケイコ先生」こと春野恵子さんが英語の浪曲を披露
  6. ^ 日本が誇るエンターテイメント「浪曲」を世界へ!浪曲師・春野恵子がNY公演にチャレンジ!
  7. ^ ぴあ関西版:平成26年「関西元気文化圏賞」が決定 贈呈式・祝賀会の模様をリポート!
  8. ^ 新華網
  9. ^ MANTANWEB「ケイコ先生 : 奈々福姉さんが吹かせる新しい風「浪曲タイフーン」東京・亀戸で」
  10. ^ 京山幸枝若が春野恵子をシゴく会@シアターセブン
  11. ^ 春野恵子の武者修行 十五番勝負@シアターセブン
  12. ^ 春野恵子が京山幸太を可愛がる会@シアターセブン
  13. ^ テレビ大阪「ケイコ先生@NY浪曲」
  14. ^ 「飛龍伝」特設サイト
  15. ^ HEP HALL公演案内 ピースピット「TRINITY THE TRUMP -トリニティ・ザ・トランプ」
  16. ^ 南河内万歳一座「満月」特設サイト
  17. ^ DOORプロデュース②『女子芸人』特設サイト
  18. ^ ドナ研プロデュース「禁断の朗読カフェ」
  19. ^ ゲキバカ「ごんべい」特設サイト