宮地佑紀生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

移動先: 案内検索
みやち ゆきお
宮地 佑紀生
生誕 宮地 由紀男
(1949-01-09) 1949年1月9日(68歳)
日本の旗 日本愛知県名古屋市中区
国籍 日本の旗 日本
出身校 愛知学院大学
職業 タレント
活動期間 1974年 -
配偶者 あり
子供 あり
公式サイト (閉鎖)公式ウェブサイト(日本語)

宮地佑紀生(みやち ゆきお、1949年1月9日[1] - )は、中京圏を拠点に活動していた日本の元・ローカルタレントミュージシャンである。2016年に起こした不祥事のため、2017年現在「引退状態」になっている。

来歴・人物[編集]

来歴[編集]

愛知県名古屋市中区大須生まれ[註 1]。実家は日本でも珍しい緞帳屋だった[2]。大須小学校、前津中学校と地元で育った生粋の名古屋っ子である。出身高校は、愛知高校[3]。身長163cm。

愛知学院大学卒業後、専門学校東京デザイナー学院に入学[4]。23歳でアクセサリーショップ「参百六拾六日の店」を創業[5]。25歳の時、当時行われていた名鉄セブン社員による生CMに出演したのがきっかけで、東海ラジオプロデューサーの塩瀬修充の誘いを受けてラジオ パーソナリティとなる[註 2][6]。タレント活動開始当初は『ミッドナイト東海』(月曜)や『どんどん土曜大放送』などを担当した。『ミッドナイト東海』の宮地の起用にあたっては、社内会議で反対の声もあったが、塩瀬の尽力によって出演が決定した[7]

1976年、バンド「無有(むう)」を結成。「名古屋っ子」などの曲をリリースしたが、全く売れなかった。かつては本名の「宮地由紀男[8]で活動していた時期もあるが、長女誕生を機に改名している[9]

タレントとして活動する一方、「参百六拾六日の店」の経営も続け、多い時は豊橋軽井沢など、全国で13店舗を展開したが、次第に借金が増え、店は次々と閉鎖していった。借金が1億円あった時には自殺さえ考えていたと言う[10]1997年、自身の冠番組『宮地佑紀生の聞いてみや〜ち』を始める際、最後に残った店舗を知人に譲り、以降の活動をタレント一本に絞った[11]。本人が『聞いてみや〜ち』の放送中にたびたび話している内容によると、2006年に「既に借金は完済した」とのことである。

2000年代以降の活動としては、引き続き『聞いてみや〜ち』のパーソナリティを務め、メ〜テレ特選朝いち どですか!』への出演がある。2004年12月10日つボイノリオ伊藤秀志と3人で、自主制作の振り込め詐欺撲滅ソング『オレオレ詐欺のドナタ』を発表した。2005年3月9日、初の自叙伝『宮地佑紀生の天国と地獄』を発売。同年8月26日に写真入り切手を発売した。名古屋市内にある高岳郵便局には関連する写真が掲示された。同年のにっぽんど真ん中祭りでは、伊藤秀志とともに総踊りの新曲『どまつり囃子 -ODORANA-』を披露した。

ラーメンに関する本を執筆したことがあり、寿がきや食品のCMに出演。『どですか!』のラーメン開発企画では、寿がきや食品の全面協力の下、宮地自身も開発に携わりながら、番組特製の「どですかラーメン」を完成させた。この商品は当初、スガキヤの一部の店舗で販売されていたが、反響が大きかったため、サークルKの期間限定で、カップ麺を販売した。『聞いてみや〜ち』で、リスナーおすすめのラーメン店情報を随時募集していた。ボートピア名古屋のテレビCM、ラジオCMに出演したことがある。

2016年6月27日に『聞いてみや〜ち』の生放送中に共演者・神野三枝に暴力行為を行ったとして、刑事告訴を受け、同年6月30日に逮捕された(詳細は後述)。事件の影響で『聞いてみや〜ち』は打ち切りに至り、出演していたCMなども放送が中止され、最終的に全レギュラー番組を降板。事件については有罪が確定(略式起訴に伴う罰金刑)している。なお送検後は釈放されたが、事件以降は公にコメントや姿を現さずタレント業は「引退」状態に追い込まれている[12]

スガキヤと宮地[編集]

高校生の頃、貯めた小遣いでスガキヤのラーメンを食べていた時、ラーメンに振りかけようとして振った胡椒の瓶の蓋が外れ、瓶の中身のほとんどをラーメンに掛けてしまったことがあった。しかし、その店の店長が厚意(=追加料金なし)で代わりのラーメンを調理した。宮地はそれ以来、スガキヤが大好きになったという。このことから、寿がきや食品のCMへの出演依頼が来た際には嬉しさを超えて、感動したという[13]

神野三枝に対する傷害事件[編集]

2016年6月30日、神野に対する傷害容疑で、愛知県警千種署逮捕された[8][14]。翌日の7月1日に名古屋地検に身柄を送られるが、同日中に釈放されている[15][16]。同年6月27日午後2時55分ごろ[15][16]、『聞いてみや〜ち』の生放送中に、神野の左ひざを数回蹴ったうえ、マイクで唇を殴り全治約10日間の傷害を負わせた[8][14][15][16]。事件当時、マイクへの衝撃音や神野が「ごめんなさい」と謝っている声が放送された。警察の捜査によると被害に遭った神野は「10年以上前から、宮地の振る舞いについて、トラブルになることがあった」とされ、調べに対し、宮地は犯行の動機を「番組の進行に不満があった」などと供述しているという[15]。この事件により、東海ラジオは6月30日の放送を差し替え、番組の冒頭で、同局アナウンサーが番組の打ち切りを発表。宮地が傷害事件を起こしたことを「極めて遺憾」「残念」などと謝罪した[14][16]。同番組の時間帯は7月7日まではアナウンサー等による特別番組、7月11日 - 7月26日は『ぶっつけワイド』の復刻版を放送。8月1日より、『FINE DAYS!』を放送している。12月13日に名古屋区検が傷害罪略式起訴[17]、翌日名古屋簡易裁判所が罰金30万円の略式命令を出している[18]

ディスコ グラフィ[編集]

シングル[編集]

  • 倫理との闘い(1986年発売、「宮地佑紀生と宮サマ隊」宮地佑紀生・デッシー宮地(西規之)・うりふたーつ宮地(中神滋斗))
  • オレオレ詐欺のドナタ(2004年12月10日発売、つボイノリオ・宮地佑紀生・伊藤秀志

アルバム[編集]

  • 無有Ⅰ(1977年?月?日発売/CD復刻盤 2006年12月20日)
  • 宮地の壱盤(2007年11月30日発売)

メディア[編集]

出演[編集]

現在[編集]

過去[編集]

テレビ番組[編集]

ラジオ番組[編集]

CM[編集]

  • ワークマン(ラジオCM、東海ラジオのみ) - 全国的には吉幾三がCMに起用されているが、東海ラジオで放送されている同社CMには、宮地と神野三枝が出演している。
  • ボートピア名古屋(テレビ・ラジオCM、中京ローカル)
  • VEGAS (テレビ・ラジオCM、中京ローカル) - 波珍古市(パチンコシティー)・市長役で出演。このバージョンのCMは数種類あり、「パチンコしてー!!(パチンコシティー)」と叫んでいるバージョンがある。

執筆[編集]

著書[編集]

  • 宮地祐紀生の天国と地獄 名古屋で30年間しゃべり続けた男が初めて明かす(2005年3月9日発売、発行 - クリタ舎、ISBN 978-4-903041-00-1)
  • 東海ラーメン道(全2冊。それぞれ、月刊ケリーで連載しているコラムや未掲載のものを収録)

雑誌連載[編集]

  • 月刊KELLy(ゲイン) - 『宮地佑紀生の世渡り上手は手みやげ上手』 → 『宮地祐紀生の私的・ラーメン道』

その他[編集]

関連人物[編集]

  • 松山千春 - 長年に渡り親交があるアーティストで、宮地曰く「年下の兄貴」。借金で苦しんでいた頃の宮地を北海道内で放送されている自身のラジオ番組のパートナーに迎え入れた。宮地が中京圏以外でパーソナリティを務めたラジオ番組はSTVラジオ『アタックヤング』のみだが、宮地をSTVラジオに紹介したのは松山である[20]。『宮地佑紀生の聞いてみや〜ち』が放送されていた時期は、松山がその番組のリスナープレゼントを提供したこともある。
  • 岡村孝子 - 「あみん」として音楽活動を開始した時代から親交がある。岡村は自身の楽曲のキャンペーンなどで名古屋を訪れた際は、宮地の番組にゲスト出演する。
  • 神野三枝 - 2016年6月に暴行事件(上述)が起こるまで『聞いてみや〜ち』で長年コンビを組んでいたラジオパーソナリティ[註 5]
  • つボイノリオ - ラジオ パーソナリティ。『ミッドナイト東海』のDJ経験者という繋がりがある。現在、東海ラジオのライバル局であるCBCラジオで『つボイノリオの聞けば聞くほど』のパーソナリティを務める。共演は少ないものの、30年近くの親交を持つ。また同じ1949年生まれでもある(誕生日も3か月違いだが、宮地は1月生まれのため、学年は宮地が1つ上となる)。2013年、東海テレビの特撮ドラマ『黄金鯱伝説グランスピアー』で共演した。
  • 河原龍夫 - 宮地と同じく中京圏を拠点に活動する、ラジオ パーソナリティ・ミュージシャンで、サンデーフォークでの繋がりから親交がある。『聞いてみや〜ち』内で度々、宮地にネタにされている。また河原の結婚式の司会を宮地が務めた。
  • 矢野きよ実 - 宮地と同じく中京圏を拠点に活動する、ローカル タレント。『どですか!』で、宮地と共演した。
  • 嘉門達夫 - 宮地や矢野と同様、『ラジオDEごめん』に出演。3者ともに担当曜日は別々であったが、その当時から親交がある。
  • 福留孝介 - 元中日ドラゴンズ、現・阪神タイガース外野手。プライベートで親交があり、2004年のアテネ五輪では、日本代表として出場した福留の試合を、宮地が現地観戦した。『聞いてみや〜ち』にゲストとして出演したことがあり、米大リーグ移籍後から日本球界復帰の阪神入団決定前までは同番組で、「今日の孝介は」コーナーがあった。
  • 山崎武司 - 元中日ドラゴンズ選手、元東北楽天ゴールデンイーグルス選手。ドラゴンズ時代から、宮地や上記の福留も含め親交があり、福留が運営するサイトの写真ギャラリーには、3人で撮影した写真が多々掲載されている。

脚注[編集]

[ヘルプ]

註釈[編集]

  1. ^ 宮地と同じ、大須生まれの芸能人に、河原龍夫矢野きよ実一路真輝がいる。
  2. ^ 当時のことについて、塩瀬は宮地が出版した『宮地佑紀生の天国と地獄』(pp.182 - 183)の中で、東海ラジオのスタジオでテストを行った際、宮地はフリートークで「もういいから」と言うまで喋り続けた。塩瀬は「このような新人は、後にも先にも、宮地と無名の頃の笑福亭鶴瓶だけだ」と記している。
  3. ^ 和風とんこつラーメンは名古屋市内各所で撮影したバージョン(聞いてみや〜ちで共演中の神野が、1シーンだけ出演しているバージョンもある)。宮地がギターを弾きながらのバージョンなどがあるが、小さな おうどんシリーズは、過去に宮地が女子高生に扮して出演したバージョンもある。
  4. ^ 内容は「迷惑駐車」について。
  5. ^ 「みや~ち」放送内では、宮地のことを「先輩」と呼んでいる。また、宮地のトークが暴走した際には「ゆきちゃん」と呼んでたしなめることがある。

出典[編集]

  1. ^ サンデーフォーク. “宮地佑紀生プロフィール”. 2013年11月10日閲覧。
  2. ^ 宮地佑紀生 2005, p. 11.
  3. ^ 宮地佑紀生 2005, p. 22.
  4. ^ 宮地佑紀生 2005, p. 39.
  5. ^ 宮地佑紀生 2005, p. 50.
  6. ^ 宮地佑紀生 2005, p. 119.
  7. ^ 宮地佑紀生 2005, pp. 182-183.
  8. ^ a b c “タレントがラジオ生放送で共演女性マイクで殴り逮捕! 19年の長寿番組で”. サンケイスポーツ. (2016年6月30日). http://www.sanspo.com/geino/news/20160630/sca16063012160002-n1.html 2016年6月30日閲覧。 
  9. ^ 宮地佑紀生 2005, pp. 38-39.
  10. ^ 宮地佑紀生 2005, pp. 79-80.
  11. ^ 宮地佑紀生 2005, pp. 84-85.
  12. ^ 神野も事件以降は一時休業していたが、2017年4月に復帰している
  13. ^ 宮地佑紀生 2005, pp. 25-26.
  14. ^ a b c “「生放送中暴行で逮捕」…東海ラジオ、番組打ち切りを発表 局アナ2人で“特別番組””. スポーツ報知. (2016年6月30日). http://www.hochi.co.jp/topics/20160630-OHT1T50092.html 2016年7月30日閲覧。 
  15. ^ a b c d “宮地容疑者「番組進行に不満」 10年超前からトラブル”. 朝日新聞. (2016年7月2日). http://www.asahi.com/articles/ASJ720J1PJ71OIPE041.html 2016年7月2日閲覧。 
  16. ^ a b c d “宮地佑紀生容疑者を逮捕、生放送中に女性タレント殴った疑い”. ハフィントン・ポスト. (2016年6月30日). http://www.huffingtonpost.jp/2016/06/29/miyachi-yukio_n_10746430.html 2016年7月2日閲覧。 
  17. ^ タレント・宮地佑紀生さんに罰金30万円の略式命令” (日本語). 朝日新聞社 (2016年12月22日). 2016年12月22日閲覧。
  18. ^ 生放送中に女性蹴る…宮地佑紀生氏に罰金30万” (日本語). 読売新聞社 (2016年12月22日). 2016年12月22日閲覧。
  19. ^ 宮地佑紀生 2005, p. 117.
  20. ^ 宮地佑紀生 2005, p. 90.

参考文献[編集]

  • 宮地佑紀生 『宮地佑紀生の天国と地獄 名古屋で30年間しゃべり続けた男が初めて明かす』 クリタ舎、2005年。ISBN 4-903041-00-X。