岩下志麻

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いわした しま
岩下 志麻
本名 篠田 志麻(しのだ しま)[1]
旧姓:岩下
生年月日 (1941-01-03) 1941年1月3日(76歳)
出生地 日本の旗 日本 東京府東京市京橋区
(現・東京都中央区[2]
血液型 A型
職業 女優
ジャンル 映画テレビドラマ
活動期間 1958年 -
活動内容 1958年:デビュー
1962年:『秋刀魚の味
1967年:『智恵子抄
1969年:『心中天網島
1977年:『はなれ瞽女おりん
1978年:『鬼畜
1979年:『草燃える
1986年:『極道の妻たち
2004年紫綬褒章
2012年旭日小綬章
配偶者 篠田正浩1967年 - )
著名な家族 野々村潔(父)[3]
山岸しづ江(叔母)[3]
河原崎長一郎(いとこ)
河原崎次郎(いとこ)
河原崎建三(いとこ)
事務所 グランパパプロダクション
公式サイト 所属事務所によるプロフィール
主な作品
映画
切腹』 / 『秋刀魚の味
心中天網島』 / 『智恵子抄
はなれ瞽女おりん』 / 『鬼畜
極道の妻たちシリーズ』
鬼龍院花子の生涯
桜の樹の下で
テレビドラマ
バス通り裏』 / 『氷紋
草燃える』 / 『独眼竜政宗
葵 徳川三代』 / 『トイレの神様

岩下 志麻(いわした しま、1941年1月3日[2][3] - )は、日本の女優。東京府東京市京橋区(現:東京都中央区銀座生まれ[3][4]。本名は篠田 志麻(しのだ しま)[1][3]

俳優の父・野々村潔と元新劇女優の山岸美代子の長女として生まれた[3][2]。4代目河原崎長十郎は義理の伯父に当たる。夫は映画監督の篠田正浩[3]松竹の看板女優の一人として活躍した。

身長165cm、体重48kg、血液型A型[5]グランパパプロダクション所属。

来歴[編集]

叔母の山岸しづ江前進座リーダー河原崎長十郎と結婚[3]した関係で、一家は吉祥寺の前進座住宅の近くで暮らす[6]武蔵野市立第三小学校第三中学校を経て[4]東京都立武蔵高等学校から明星学園高等学校へ編入[3]。1962年、成城大学文芸学部中退[3]

デビューはテレビドラマの方が先で、1958年NHKドラマ『バス通り裏』での十朱幸代の友人役だった[3]。映画では2年後の1960年昭和35年)の『笛吹川』。松竹には1960年から1976年(昭和51年)まで16年に渡って在籍し、その屋台骨を支えた。1962年(昭和37年)には小津にとって映画『秋日和』以来の松竹作品であり、遺作となった映画『秋刀魚の味』のヒロインに抜擢され、小津のラストを締めくくった。小津は次回作『大根と人参』も岩下をヒロインに想定して構想を練っていた[7]。今でも海外に行った時には、小津について質問を受けることが大変多いと岩下は語っている[6]

映画『極道の妻たち』シリーズへの出演が有名だが、日本メナード化粧品のCMに長く出演していることも広く知られており、2000年平成12年)に28年という、専属タレント契約としては世界最長の記録が『ギネス・ワールド・レコーズ』に認定された[8]。しかし、山本海苔店と専属タレント契約を締結している山本陽子の契約年数が、42年と岩下を大きく上回ることが判明し、2010年にこちらがギネス記録として認定された[8]

2000年に発表された『キネマ旬報』の「20世紀の映画スター・女優編」で日本女優の10位、同号の「読者が選んだ20世紀の映画スター女優」でも第10位になった。

2004年(平成16年)、紫綬褒章を受章。

2005年(平成17年)、松竹の創業110周年祭の記念トークショーに登場し、「松竹では素晴らしい作品や監督に出会えて育てていただいたので思い入れがあります。女優王国で、男優さんより女優さんという感じで居心地は最高でした」と語った。

2012年(平成24年)、旭日小綬章を受章。

人物[編集]

1966年(昭和41年)3月3日、京都の大徳寺にて映画監督篠田正浩と仏前結婚式を挙げる[3]。その後、長女を出産[3]。孫もいる[3]

趣味は旅行(一人旅)や陶芸[1]プロ野球では阪神タイガースのファン[9]

役柄では激しい、気の強いキャラクターが多いが、実像は“駆けずのお志麻”とあだ名される、おしとやかでのんびりしたタイプである[2]。夫の隠し子を虐待死させる映画『鬼畜』では役にのめりこんでしまい、子供の正直さが顔に出てはいけないと顔合わせの段階から子役たちとは口も利かずに終始睨みつけ、一番年下役の子に至っては監督の現場指示もあってご飯を喉に窒息寸前まで詰めさせるという演技ですっかり怯えられた[10]。後年『鬼畜』がテレビ放送された際、視聴した知り合いの新聞記者の子供から電話口で「おばちゃんのバカヤロー!」と怒鳴られたという[11]

受賞・受章[編集]

報知映画賞
日刊スポーツ映画大賞
日本ジュエリーベストドレッサー賞
  • 第2回(1991年)50代部門
  • 第18回(2007年)60代以上部門
褒章

出演作品[編集]

映画[編集]

テレビドラマ[編集]

舞台[編集]

ラジオ[編集]

バラエティ[編集]

CM[編集]

レコード・CD[編集]

シングル[編集]

アルバム[編集]

  • 『美しい日本の私 -追悼・川端康成-』(川端康成の肉声。岩下の『雪国』『伊豆の踊り子』『女であること』<いずれも一部>の朗読。DENON。1972年発売)
  • 『炎のごとく』(岩下の歌とナレーションで構成されたアルバムキングレコード。1975年発売。現在はCD化されている)
  • 『岩下志麻のナレーションで綴る 石原裕次郎八代亜紀ナイトクラブムード』(LPで発売。現在はCD化されている)
  • 『特別な他人』落合恵子の詩を朗読。BGMは谷山浩子他。LPで発売。CD化はされていない

著書[編集]

  • 『鏡の向こう側に』(主婦と生活社、1990年11月刊) ISBN 4-391-11291-4

論文[編集]

写真集[編集]

  • 『時の彼方へ』(撮影:谷口征。大陸書房
  • 『岩下志麻』(撮影:谷口征。愛宕書房)

ビデオ[編集]

  • 岩下志麻 フィレンツェの光と影 (※岩下自身のイメージビデオ。30分。監督:井上昭。大陸書房)

関連書籍[編集]

  • 『麗しの銀幕スタア』(小学館秋山庄太郎著)
  • 『巨匠とチンピラ 小津安二郎との日々』(文藝春秋三上真一郎著)
  • 松竹株式会社 編『小津安二郎新発見』(講談社、1993年) ISBN 4-06-206681-5
  • 『「20世紀を輝いた美女たち」スター青春グラフィティ 池谷朗[昔]写真館』 ISBN 4-87709-374-5

脚注[編集]

  1. ^ a b c 岩下 志麻”. グランパパプロダクション. 2016年5月11日閲覧。
  2. ^ a b c d 別冊宝島2551『日本の女優 100人』p.16.
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n 岩下志麻”. KINENOTE. 2016年5月11日閲覧。
  4. ^ a b 『日本映画俳優全集・女優編』、キネマ旬報社、1980年、p.101-103
  5. ^ 岩下志麻”. 日本タレント名鑑. VIPタイムズ社. 2017年1月1日閲覧。
  6. ^ a b 週刊新潮」2011年10月12日号150-153頁。
  7. ^ 千葉信夫、『小津安二郎と20世紀』、国書刊行会、p337
  8. ^ a b 山本陽子にギネス認定、山本海苔CM42年”. 日刊スポーツ (2010年1月16日). 2013年8月30日閲覧。
  9. ^ 虎党・岩下志麻「優勝してシリーズに」 デイリースポーツ 2015年3月27日
  10. ^ この子役とは後年にテレビのバラエティ番組で再開したもの当人は撮影の出来事を全く覚えておらず、パンよりご飯好きのままだったという[要出典]
  11. ^ 『松本清張映像作品サスペンスと感動の秘密』、桂千穂、メディアックス、2014年
  12. ^ “岩下志麻、初監督作品を語る…夫の引退にホッ”. SANSPO.COM. (2003年5月22日). オリジナル2003年8月4日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20030804030025/http://www.sanspo.com:80/geino/top/gt200305/gt2003052216.html 2017年4月16日閲覧。 
  13. ^ 放送ライブラリー 番組ID:000641
  14. ^ 花いちもんめ - テレビドラマデータベース
  15. ^ 放送ライブラリー 番組ID:001115
  16. ^ 冬の時刻表 - テレビドラマデータベース
  17. ^ “超迫力!岩下志麻が中国人マフィア!!“マル暴”米倉涼子と初共演”. SANSPO.COM. (2014年6月23日). http://www.sanspo.com/geino/news/20140623/oth14062305030007-n1.html 2014年10月17日閲覧。 
  18. ^ 失敗しない女医VS“極妻”!? 「ドクターX」で岩下志麻が医療ドラマ初挑戦!”. ザテレビジョン (2014年10月16日). 2014年10月17日閲覧。
  19. ^ a b c d 岩下志麻のCM出演情報”. ORICON STYLE. 2016年11月27日閲覧。
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