攻殻機動隊
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『攻殻機動隊』(こうかくきどうたい、英語タイトル:GHOST IN THE SHELL)は、士郎正宗による漫画作品。ジャンルとしてはサイバーパンクSFに属する。
この作品を原作とする劇場用アニメ映画が1995年に公開され、またテレビアニメ作品が2002年に公開された。原作版・押井守による映画版・神山健治によるテレビアニメ版とその劇場版では、時代設定や主人公草薙素子のキャラクター設定、ストーリーを始め多くの相違点があり、それぞれが原作を核とした別作品といえる。その他、小説、ゲームなどの派生作品が展開されている。
目次 |
あらすじ [編集]
時は21世紀、第3次核大戦とアジアが勝利した第4次非核大戦を経て、世界は「地球統一ブロック」となり、科学技術が飛躍的に高度化した日本が舞台。その中でマイクロマシン技術(作中ではマイクロマシニングと表記されている)を使用して脳の神経ネットに素子(デバイス)を直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系であるサイボーグ(義体化)技術が発展、普及した。結果、多くの人間が電脳によってインターネットに直接アクセスできる時代が到来した。生身の人間、電脳化した人間、サイボーグ、アンドロイド、バイオロイドが混在する社会の中で、テロや暗殺、汚職などの犯罪を事前に察知してその被害を最小限に防ぐ内務省直属の攻性公安警察組織「公安9課」(通称「攻殻機動隊」)の活動を描いた物語。
概要 [編集]
- タイトルに関して
- 士郎正宗は漫画の執筆前に「GHOST IN THE SHELL」をメインのタイトルにすることを希望したが、編集者の意見で「攻殻機動隊」に決定した[1]という。
- 「GHOST IN THE SHELL」はアーサー・ケストラー著の『The Ghost in the Machine(機械の中の幽霊)』より転じたものであり、タイトルだけではなく、この中で取り扱われている概念も本作に使われている。
- 世界観
- 原作の舞台は1988年以降の歴史が異なるパラレルワールドで、大規模な核戦争による第3次核大戦[2]、および第4次非核大戦[3]を経て荒廃した2029年より始まる。特徴として、架空の都市[4]を舞台の中心にしている事が挙げられる。また、著者のもうひとつの代表作『アップルシード』と同じ時間軸上に位置する物語である[5]。
- 神山健治によるアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズは、原作とは時代設定や主人公草薙素子のキャラクター設定、ストーリーを始め多くの相違点があるほか、神山健治によるアニメ『東のエデン』とは地続きの世界となっている[6]。
- ストーリースタイル
- SFを主体とした中、ネットワークや義体化(脳と脊髄以外の器官を人工器官とマイクロマシンを用いたボディに移植した人間)した人間との係わり合い、そして人間とアンドロイドやサイボーグ、AIなどとの対峙で浮き彫りにされる、人間の人間たる所以はどこにあるのかという疑問[7](詳しくはゴーストを参照)などを、独自のスタイルで紡ぎ出している。
登場人物 [編集]
登場人物に関しては各作品の記事を参照。なお、『S.A.C.』シリーズの登場人物は攻殻機動隊 S.A.C.シリーズの登場人物を参照。
以下の登場人物は下記リンクを参照。
登場兵器 [編集]
- 多脚戦車
「多脚戦車」を参照
- 自動爆撃ヘリ
「自動爆撃ヘリ」を参照
- アームスーツ
- 自衛軍で使用される強化外骨格。
用語 [編集]
企業・団体・組織 [編集]
- 公安9課
- 主人公草薙素子らが所属する内務省所属の防諜機関であり、内閣総理大臣に直属している。電脳化・義体化の普及により、凶悪化の一途を辿る犯罪に対応するため、9課は常に攻性・迅速に各種事態に対応することが求められている。
- 本作のタイトルはこの組織の通称である。
- 大日本技研
- 現・ポセイドンインダストリアルの前身である複合企業体。「日本の奇跡」といわれる放射能粉塵除去装置(マイクロマシン)を開発し、核戦争で荒廃した日本を復興し戦後再び経済大国に押し上げる契機を作った。政財界や軍とのパイプが強く癒着の噂が後を絶たない。内庁の合田一人(『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』)もかつての大日本技研の職員の1人で、前述の「日本の奇跡」をプロデュースした。
- 原作の約95年後の『アップルシード』では、日本国そのものがポセイドンの傘下となっている。
- 剣菱重工
- 『攻殻S.A.C.』シリーズで、陸上自衛軍と共同で多脚戦車(HAW-206や18式戦車)などを開発している企業。本社は播磨研究学園都市。『東のエデン』にも「剣菱」の名が日本の一流企業の一つとして登場している[8]。
- 条約審議部
- 外務省条約審議部(通称・公安6課)。原作や映画版第1作、『攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society』で登場する。
- 『攻殻機動隊 S.A.C. SSS』では、シアク共和国の独裁者であり、日本に亡命していたカ・ルマ将軍の暗殺を行ったほか、条約審議部・第6資料室で部長の中村と草薙が会話するシーンがある。
- 自衛軍
- 本作における日本国の軍隊。
- 『攻殻S.A.C.』シリーズでは、日本国憲法第9条は改正されておらず、米帝との安保再締結との絡みで政治問題化している。
技術 [編集]
- 電脳化
- 脳にマイクロマシンなどを埋め込み、人間の脳とコンピュータネットワークを直接接続したバイオネットワーク技術。
- 脳そのものを機械に変えてしまうことも電脳化と呼び、義足・義手などはこの電脳化を施す必要がある模様。
- 無線通信、有線通信、情報の視覚化など現在のパソコンのようなことができるようになる。
- 攻性防壁
- 外部からの有害な情報やハッキング行為を遮断、同時に相手に攻撃するセキュリティ機能。軍事または政府機関以外の使用は法律で禁止されている。
- 電脳を焼かれて死亡するケースもある。
- 身代わり防壁
- 対攻性防壁のデバイス。U字形で首の後ろにある端子につけて使用するものや、ウエストポーチに入った箱型のもの、円柱状で、その側面から伸びたケーブルにシステムを繋げて使用するものなどが描かれている。この道具を通しての通信であれば、攻性防壁による攻撃を受けてもこれが身代わりになってくれるため、攻性防壁が張り巡らされた危険なシステムや、軍事機関、政府機関等にハッキングする際にこの道具を使うことがある。攻性防壁の攻撃を受けると焼けてしまうため、身代わりとして機能するのは1回限りである。『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』第6話「模倣者は踊る / MEME」にてこのシステムを草薙が使用し、攻性防壁からの攻撃を回避した。原作では、洗脳を行っている施設の警備をしているサイボーグが使用。アクティブプロテクトとも呼ばれている。
- 防壁迷路
- システムや電脳に不正アクセスしてきたハッカー等を防壁内に取り込んでしまい、システムや電脳を守るプログラム。ただ防壁に取り込むだけで、時間稼ぎにしかならない低度な物から、かかった者に幻覚(擬似現実)を見せる高度な物まで存在する。
- 義体化
- 本作世界におけるサイボーグ技術。義手、義足、人工臓器の概念を全身に拡張、草薙のように、脳と基幹神経系だけを残してほぼ全身を人工物に置換することさえも可能(完全義体化)とされる。生身の人間を越える運動能力を持つサイボーグは「戦闘サイボーグ」と呼ばれており、専用ソフトウェアによる格闘・射撃などの能力強化も行われている。そのため負傷や障害が無い健康体にも関わらず、そうした特殊能力を求めて義体化を行う者も多い。
- ロボット
- 人間同様の外観や能力を持つロボットも実用化されており、メイドや愛玩用として販売されたもののモデルチェンジなどで捨てられたロボットが野良化するまでになっている。また電脳技術によりロボットを自分の手足の様に遠隔操作するデコット(デコイとロボットの合成語)も登場している。
- 容姿は人間と変わらないが、血液が白いのが特徴。
- 人工知能(AI)
- 劇中では暗号化技術のサポートや先述のロボットの頭脳、現代のスーパーコンピュータに相当する「α型人工知能(デカトンケイル)」などが登場している。
- ゴースト
- あらゆる生命・物理・複雑系現象に内在する霊的な属性、現象、構造の総称であり、包括的な概念である。作中においては主に人間が本来的に持つ自我や意識、霊性を指して用いている。
- 要約すると人間の肉体から生体組織を限りなく取り除く、あるいは機械で代行していった際に自分が、自分自身であるために最低限必要な物、又はその境界に存在する物こそゴーストであり、生命体の根源的な魂とも表現できる。しかし厳密な意味ではゴーストは構造や複雑さ、効果において同一ではない包括的な概念であり、その構造や機能で人間のゴーストと区別しなければ森羅万象にゴーストはあるとされている。
- ゴーストは上下方向に無限の階層構造を持っており、その中に意識・無意識・自我などのレベルが存在するが、上部に完全支配されている訳ではなく、相互に連結しながら上部構造が緩やかに下部構造を総体としてまとめている。脳科学の見地からは、大脳と視床下部の活動に大きく影響しているとされている。
- 作中では、ミクロな意味合いでの遺伝子やマクロな意味合いでのガイア理論を持ち出すことで、個人・集団とは異なる第三の主体としてこのゴーストという概念を上げている。人間という現象をゴーストを通じた複雑系が織り成す現象へと還元することで、スタンド・アローン・コンプレックスをも定義している。
- なお作中においては脳科学や電脳化、霊能者の研究が進み、一般的に認識されるようになっている。
- ゴーストの囁き
- シリーズ全般において、主に人間(サイボーグ)が事前に、あるいはその場で行動すべき最良の手段を本能的に嗅ぎ分ける直感的な能力として位置付けられている概念。作中で草薙がよく口にするセリフであるが、その場合は犯罪の匂いをいち早く察知する感覚や本能(俗にいう刑事の勘)といった意味合いである。
- ゴーストハック
- ゴーストを活用したサイバー犯罪行為で、電脳乗っ取りなどと訳される。人間の脳をコンピュータ、もしくは、ネットワーク端末のように扱えるようにした電脳に対して、ハッキングあるいはクラッキングすること。他人の電脳に侵入、義体を含む体(人造の機械の体)の自由を奪う、コントロールする、記憶を操作するなどの影響を与える[9]。ファイヤーウォール状の攻性防壁で阻止または時間を稼げる。またゴーストハックを行うコンピュータウィルスも存在する。この行為は重罪であり、発覚すれば終身刑級の極刑が課せられる。
- 光学迷彩
- 特殊な光学技術を応用して、使用者の姿を光学的及び熱領域レベルまで視覚的、一部電子情報的にカモフラージュする事が可能な技術、及びそのシステムの総称。視覚的には透明であるが当然、使用しても実体はなくならないので、音や加圧(重量)で察知される事もある。また、高湿度や埃のある環境下では著しく効果が損なわれる。その特性上、一部の政府機関(6課や9課)への配備や、使用禁止箇所(重要政府機関内など)が厳しく定められている。
- 作中には、「京レ」製「隠れ蓑」(全天候型2902熱光学迷彩服)や、17式光学迷彩といった人間が身につける製品が出てくるが、それ以外にも様々な用途に応じた物(車両、戦車、タンク)に施す物など幾つかある模様。『攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society』にて、宗井仁議員の本拠地である聖庶民救世センターに突入するシーンで、警備サイボーグと屋上対決したトグサが身に纏っていたのは同社製の3302式新型光学迷彩。
- IRシステム
- Infra-red(赤外線)の略。『攻殻S.A.C.』シリーズの日本では、強力な公安監視網が構築されている[10]。
地理 [編集]
- 東北地方
- 『攻殻S.A.C.』シリーズでは、仙台、新潟が壊滅しており、核攻撃されたようなクレーターが出来ている[11]。
- 関東地方
- 原作では第四次非核大戦時にEC米ソ連合による核攻撃を受けて壊滅した。『攻殻S.A.C.』シリーズでは中国によって核攻撃されて壊滅している。
- 作中に時折現れる地図では、東京及び関東平野(首都圏)の東部分は海となっており、東京都の東半分と神奈川県(横浜市や川崎市、横須賀市の沿岸部)、千葉県全域は核爆発の影響による地殻変動で水没したと見られる。作中には道路標識も見られる。そこでは新宿などは「旧市街地」と表記されているが、環状七号線の内側は水没しており、それら全域は「内環七」と呼ばれている。
- 『2nd GIG』で、調査のため新宿や荻窪周辺をトグサが歩き回る場面があるが、都庁は地殻変動の結果水没(半分ほどは水の上に出ている)し、荻窪駅周辺も荒廃し、招慰難民居住区となっている。
- また核攻撃を受けた東京は大部分で「日本の奇跡」による放射能粉塵除去が行われたものの、一部でまだ放射能汚染が続いており、2030年以降も復興されないまま放置されている状態。これは政府が西日本に首都機能を移設したため、都市としての機能を完全に破壊された東京旧首都圏をわざわざ復興させる必要も無いと考えているからとされる。
- 関西地方
- 東京首都圏に代わって日本国の首都機能を一時期担っていたのが、関西地方にある新浜県新浜市である。新浜市は兵庫県神戸市の沖合いに埋め立てによって造成された海上人工都市であり、新浜市がここまで発展したのは、福岡市に新首都を置くまでの間、東京の代替地として機能していたためである。
- 『攻殻S.A.C.』シリーズでは、舞鶴一帯が壊滅しており、核攻撃されたようなクレーターが出来ている[12]。
- 朝鮮半島、日本海
- 原作では大韓民国によって南北が統一されており、竹島の付近の埋立地には米軍の東アジア方面の主力が駐屯する軍事基地が存在する。
- 『2nd GIG』では第四次非核大戦終結後も内戦が続いていた為、2024年冬には国際連合の要請で新義州に日本の自衛軍によるPKF部隊が派遣されている。
- 中国大陸
- 原作では1999年に中国の北京に巨大隕石が落下し、中国共産党の指導部が壊滅。その結果、中央のコントロールが利かなくなった事により中国南部が民主化し、第四次非核大戦には日本側に立って参戦し、EC米ソ連合と戦った。
- 『攻殻S.A.C.』シリーズでは、中華人民共和国は健在であり、『2nd GIG』第26話では、米帝の海軍士官が八一軍旗(中国人民解放軍)に言及している。第三次核大戦で日本に核攻撃を複数回行い、東京を壊滅させ、沖縄を核攻撃で島そのものを水没させるなどしている。他にも、日本には仙台、新潟、舞鶴に核攻撃されたようなクレーターが出来ている[13]。
- アメリカ
- 原作ではEC・ソ連と同盟を組んで、1999年9月に東京を核攻撃し、EC米ソ連合対アジア連合という図式の第四次非核大戦を勃発させた。戦後はアメリカ南部の米帝と、西海岸と北東部に位置する米ソ連合の二つに分裂している。
- 『攻殻S.A.C.』シリーズでは、第三次核大戦、第四次非核大戦の影響で、米帝、米露連合、アメリカ合衆国の三ヶ国に分裂している。日米安全保障条約は日本と米帝との間で維持されており、『2nd GIG』では茅葺政権が米帝の経済的疲弊を見計らって、日本主導での安保再締結を目指していた。
地名 [編集]
- 淡路島
- 『攻殻S.A.C.』シリーズでは、2024年に日本国際博覧会、淡路万博が開催された[14]。
- 根室
- 北海道に存在する都市。大戦中に近隣国によって占領され、日本で唯一戦場になった都市であり、「根室上陸工作戦」などの物理戦・電脳戦を中心とした大規模な奪還作戦[15]が展開された。
- 択捉島(北方領土)
- 原作では1991年に日本国に返還され、その後極東最大の情報集約型都市として飛躍的発展を遂げるが、返還後も国家主権が曖昧な状態が続いたため、多国籍企業や犯罪組織の巣窟・無法地帯となってしまう(『イノセンス』では経済特区と呼ばれている)。
- 福岡市
- 新たな日本の首都。高層ビルが所狭しと立ち並ぶ大都会で、日本復興の象徴である「九州電波塔」も存在しており[16]、『2nd GIG』では「個別の11人」が自決場所に選んだ。一方で屋台が軒を列ねる通りもあり、『2nd GIG』第8話で博多ラーメンの屋台で荒巻と久保田が密会していた。
- 新浜県新浜市
- 神戸市の沖合に浮かぶ海上人工都市で、「ニューポートシティ」とも呼ばれるオフィス街や移住区が複合的に配置されている。原作では1999年に東京に核が撃ち込まれ壊滅したため、一時的に暫定首都として機能した。『攻殻S.A.C.』シリーズでは、暫定首都だった頃の名残として、新首都である福岡市に首相官邸や中央省庁の大半が移転した今も、政府機関が少なからず置かれており[17]、公安9課の本部も置かれている。
- 『東のエデン』では2011年2月19日に発生した「60発のミサイル」で攻撃対象にされた日本の主要政令都市の一つとして登場。海上自衛隊のイージス艦からトマホークを撃ち込まれたが、航空自衛隊のF-15Jやパトリオットによって迎撃され、攻撃は阻止されている[18]。
- 住吉台
- 作中の事件、看護師殺害事件の容疑者の住所。神戸市東灘区に実在。
- 首都高速道路
- 新浜県と兵庫県を走る高速道路。首都は福岡市に移転しているにも関わらず「首都高」と呼ばれている。
- 播磨研究学園都市
- 兵庫県にある研究都市。「播磨学園都市」とも称されている[19]。電脳技術ビックバンを促した神経素子(ニューロチップ)が誕生した場所であり、タチコマやウチコマの故郷でもある。
- 『東のエデン』にも「播磨学園都市」として登場しており、ATO財団が管理運営を行っている「ATO播磨脳科学研究所」や、『S.A.C.』第2話にも登場した剣菱重工の演習ドームなどが置かれている。
- 実在のモデルとしては、上郡町、たつの市、佐用町にまたがる播磨科学公園都市がある。大型放射光施設SPring-8が所在する。
- 新浜大橋(明石海峡大橋)
- 『S.A.C.』第2話に登場した淡路島と兵庫県神戸市垂水区を結ぶ吊り橋。建設にはSPring-8の4倍もの税金がかけられている。
- 沖縄
- 原作では大戦時中国から核攻撃を受け消失した。現在では大戦時に廃墟化した施設がごく一部残っている程度である。
- 『攻殻S.A.C.』シリーズでは、荒巻の友人であり、元陸自調査部長の辻崎英雄一佐が、第三次核大戦での中国による沖縄への核攻撃で妻を亡くしている。
作品一覧 [編集]
漫画 [編集]
原作。初出「ヤングマガジン海賊版」1989年5月号。
- 攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL
- 1991年10月発売。人形使いに関する一連の事件の顛末が描かれる。
- 攻殻機動隊1.5 HUMAN-ERROR PROCESSER
- 2003年7月発売。ブックレット付きCD-ROM。素子が去った後の公安9課が描かれる。
- 2008年3月発売の書籍版。既出のブックレットにアニメ版原案シナリオやゲーム版設定などが追加された。後書きにて漫画版の終結宣言。
- 攻殻機動隊2 MANMACHINE INTERFACE
- 2001年6月発売。公安9課を去った素子とその同位体達のストーリーが描かれる。
- 攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL バイリンガル版
- 2002年9月発売。英訳版でふきだしの中が英語になっているが、その脇に日本語が書いてあるので日本語しかわからなくても読める。しかし、士郎正宗による欄外解説文は、英訳は載っているものの原文は載せるところがなくなってしまい、巻末にまとめて収録されている。「ドタタタタ!」等、銃声などの擬音は日本語のまま。またこれとは別に"Ghost in the Shell" "Ghost in the Shell 2"の完全英語版の単行本がアップルシードと同様にアメリカのダークホース・コミックス社から刊行されており、こちらは擬音の書き文字も英語になっている。
原作以外
- 攻殻機動隊 STAND ALONE 001
- 攻殻機動隊 STAND ALONE 002
- 攻殻機動隊 STAND ALONE 003
- 攻殻機動隊 STAND ALONE 004
- 攻殻機動隊 STAND ALONE 005
- 衣谷遊著。『S.A.C.』を漫画化したもの。内容はアニメと同様だが図解や事件の説明シーン等が追加され、バトーや荒巻大輔が草薙素子の事を「草薙少佐」と呼ぶ等独自のアレンジが加えられている。掲載誌等については攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX#コミック版を参照。
劇場版アニメ [編集]
- GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊
- 1995年11月18日公開。監督は押井守。漫画第1巻を基に制作されている。内容は日本に馴染みの薄いSF小説に近いため、日本での興行成績は延びなかったが、アメリカのビルボード誌(1996年8月24日付)でビデオ週間売り上げ第1位を記録するなど海外で高い評価を受けた結果、逆輸入という形で日本でも評価されるようになった。人間の記憶や人格が肉体を離れて外部記憶媒体へ移動した場合、人間は人間であり得るのかという点を問いかけている。
- イノセンス
- 2004年3月6日公開。劇場版第1作の続編であるが、内容は前作のように漫画第2巻「MANMACHINE INTERFACE」を基にしているわけではなく、漫画第1巻の第6話「ROBOT RONDO」を下地にしたオリジナル展開であり、草薙素子が(同位体を含めて)ほとんど登場せず、バトーを中心としたストーリーになっている。
- GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊2.0
- 2008年7月12日公開。監督は押井守。全カットを完全リニューアルした21世紀版攻殻機動隊とも言える作品。人形使い役として、新たに榊原良子が起用された。
- 攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D
- 2011年3月26日公開。監督は神山健治。テレビアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズの3作目『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』を『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』として、劇場公開。観客が電脳化体験できる新感覚3D立体視作品として、全カットをフルグレーディングし、オープニングも完全新作作画になっている。また、映画タイトルデザインも変更され、大文字表記になっている。
- 攻殻機動隊ARISE
- 2013年1月16日に公式サイトが開設され[20]、同年2月12日に製作発表会が行われた。声優陣は一新される[21]。士郎正宗の原作、押井守の劇場版、神山健治のS.A.C.に続く「第四の攻殻」と位置づけられている。
TVアニメ [編集]
2002年、2004年、2006年にTVアニメ化された。 キャラクターの外見、基本設定は、劇場版と原作を取り混ぜた形になっているが、物語の舞台設定は劇場版や原作のストーリーとは違うパラレルワールドとなっている(細かいエピソードについては劇場版や原作から引用している所もある)。物語の背景に現実的なテーマを含ませており、『S.A.C』では「薬害」が、『2nd GIG』では「難民問題」が、『Solid State Society』では「高齢化問題」などが扱われている。
- 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
- 2002年10月1日 - 2003年11月30日 全26話
- 第一シリーズ。2002年10月から パーフェクト・チョイスのペイ・パー・ビューで放送され、2004年には日本テレビ系列数局で放送された。主に「笑い男事件」を扱っている。
- 攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG
- 2004年1月 - 2005年1月 全26話
- 第二シリーズ。新たにストーリーコンセプトに押井守を迎え制作され、2004年1月から パーフェクト・チョイスで、2005年には日本テレビ系列数局で放送された。主に「個別の11人事件」とそれに続く「出島事件」を扱っている。
- 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society
- シリーズ続編の長編作品。2006年9月にパーフェクト・チョイスで放送された。『2nd GIG』から2年後の話で、草薙素子は公安9課を離れて独自の行動をとっており、組織を拡大した9課はトグサが隊長を務めている。「人形使い」を連想させる新たなゴーストハッカー「傀儡廻(くぐつまわし)」が登場する。
なお、地上波放送では残酷な描写が多いなどの理由で数話が未放送になっている。また、『S.A.C.』『2nd GIG』のDVDには映像特典『タチコマな日々』が付属し、『SSS』のDVDでは、特典Discに『ウチコマナ日々』が収録されている。
その他の作品 [編集]
- スティーヴン・スピルバーグとドリームワークスが実写映画権を獲得。3D実写映画として製作すると発表。公開時期などは明かされていない。[1][2]。
小説 [編集]
- 攻殻機動隊 灼熱の都市
- 遠藤明範著。1995年11月発売。太陽光発電システムを応用したテロ事件を描く。作中で素子が義体化した理由の描写があるが、公式な設定ではない。
- 攻殻機動隊2 STAR SEED
- 遠藤明範著。1998年1月発売。宇宙工場「MJ2」で発生したテロリスト篭城事件を扱う。
- 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 虚夢回路
- 藤咲淳一著。2004年1月発売。「目覚ましテロリスト事件」を扱うストーリー。
- 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 凍える機械
- 藤咲淳一著。2004年7月発売。公安9課課長暗殺計画と、タチコマの恋を扱うストーリー。
- 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 眠り男の棺
- 藤咲淳一著。2005年2月発売。「吸血鬼事件」を扱うストーリー。
- イノセンス After The Long Goodbye
- 山田正紀著。2005年9月発売(文庫版。単行本は2004年3月に発売)。「ブリーダー事件」を扱うストーリー。トグサが「またハダリが人を襲った」と口にしたり、結末の近くでバトーが「ハダリ」暴走事件の捜査に向かう場面があるので前日譚とされる。
- 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX SECTION-9
- 神山健治著。2012年2月29日発売。「2nd GIG」と「SOLID STATE SOCIETY」の間の時期を描く。新たに9課に配属された新人隊員たちのエピソードをまとめた短篇集。
ゲーム [編集]
- 攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL
- PS。1997年7月発売。
- 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
- PS2。2004年3月発売。
- 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX -狩人の領域-
- PSP。2005年9月発売。
モバイルサービス [編集]
- 攻殻機動隊S.A.C. サイバーミッション
- GREE。2011年2月公開。ソーシャルゲーム。
- 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
- Mobage。2011年11月公開。ソーシャルゲーム。
- 攻殻機動隊 S.A.C. タチコマウォーズ
- Mobage。2012年3月発売。ソーシャルゲーム。
注釈 [編集]
- ^ 「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Official Log 1」p.9 ヤングマガジン海賊版初代担当者インタビュー記事
- ^ 1996年2月勃発、前年にソ連が中東に軍事介入、イスラエルを抑えて地中海に進攻しECと正面衝突、翌年開戦
- ^ 1999年に裕福なアジアとEC間で摩擦が生じ、同年9月に日本は核攻撃され首都圏は壊滅し、アジア諸国対EC米が開戦。第3次大戦で核兵器をほぼ全て使用してしまっていたので、通常兵器のみによる戦争となり、開戦から7年後の2026年にアジアが勝利する
- ^ 日本列島は核攻撃によって地形が変わるほどの被害を受けている
- ^ 『アップルシード データブック』掲載の年表より
- ^ 『東のエデン プロファイルブック2 THE MOVIE』より
- ^ 素子自身が「自分はもうすでに完全に肉体を失っていて、”人間”と思っているだけではないか」、と疑問に思う会話がある。単行本1巻104頁を参照
- ^ 小説『東のエデン 劇場版』P.435
- ^ 『S.A.C. 2nd GIG』第1話参照
- ^ ホビージャパン『攻殻機動隊 S.A.C.2nd GIG Visual book』P.75
- ^ 『2nd GIG』第16話
- ^ 『2nd GIG』第16話
- ^ 『2nd GIG』第16話
- ^ 『S.A.C.』第9話
- ^ 原作及び『S.A.C.』では草薙素子、PS2ゲーム版では草薙素子、イシカワ、「振付師」、『イノセンス』ではバトーとキムが軍人として参加したとなっている。
- ^ モデルは福岡タワー
- ^ 『攻殻S.A.C.』シリーズでの設定。士郎正宗自身は『攻殻機動隊1.5 HUMAN-ERROR PROCESSER 』の書籍版で「原作では……新浜はどこか沿岸部を持つ都市という設定」と言っている
- ^ 小説『東のエデン』P.365
- ^ 『攻殻機動隊 S.A.C. SECTION-9』P.103
- ^ 攻殻機動隊ARISE -GHOST IN THE SHELL-
- ^ “「攻殻機動隊」の新作アニメプロジェクト「攻殻機動隊ARISE」製作決定”. Gigazine (2013年1月16日). 2013年1月16日閲覧。
関連項目 [編集]
- ライフゲーム - 漫画版「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」終盤の討論に登場する「グライダー」は、ライフゲームのパターンの一つ。
- RD 潜脳調査室 - 士郎正宗原作、Production I.G製作のアニメ。本作と共通の設定が多数登場する。
- 東のエデン - 『攻殻機動隊 S.A.C.』と同じ世界観の前の時代に当たる神山健治監督作品。
- マイクロチップの魔術師 - ニューロマンサーと共に、本作に先行する形で攻性防壁やAIとの融合、電子空間のビジュアル化などが描かれている。
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