永世皇族制

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永世皇族制(えいぞくこうぞくせい)とは、皇族の子は、天皇(または皇帝)からの世数にかかわらず皇族とする制度のこと。

「永世皇族制」の名称は、男子皇族の減少から、皇位継承問題が表面化していた2005年(平成17年)、皇室典範に関する有識者会議の議論の中ではじめて登場した。

概要[編集]

日本では明治時代に制定された旧皇室典範によって、制度として定められた。現行の皇室典範でも採用されており、天皇の嫡男系嫡出の子孫は、その世数にかかわらず皇族とすることとしており(皇室典範5条、6条)、嫡出の男系に限った永世皇族制が採られている。天皇から2世までは親王または内親王の身位が、3世以降はまたは女王の身位が与えられる。

この制度のもとでは、時代を経て天皇・皇帝の代替わりが進んでも傍系皇族が整理されないので、一般に時代を経るごとに皇族が増加していく傾向にある。近代以降も臣籍降下および女性皇族の降嫁によって皇族の数を減らすことが行われた。現行の皇室典範でも、15歳以上の皇族は皇族の身分を離れることができ(第11条)、女性皇族が天皇・皇族以外と結婚した場合に皇族の身分を離れる(第12条)としている。

2005年(平成17年)当時、皇位継承者の不足による皇位継承問題の対応策として、女性皇族および女系皇族にも継承権を拡大する案が検討されていた。しかし、女系皇族も皇位継承者とした場合、皇族の人数の拡大が指摘されていたため、永世皇族制を廃止することも議論されていた。しかし世数を制限した場合のデメリットも考慮し、最終的な報告書には盛り込まれなかった。

関連項目[編集]