由利高原鉄道

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由利高原鉄道株式会社
矢島駅(本社所在地)
矢島駅(本社所在地)
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 由利鉄(ゆりてつ)
本社所在地 日本の旗 日本
015-0404
秋田県由利本荘市矢島町七日町字羽坂21-2
設立 1984年10月
業種 陸運業
事業内容 鉄道事業
代表者 代表取締役社長 春田啓郎
資本金 1億円
売上高 8,100万円(2007年度)
従業員数 24名(正職員17名、出向職員4名、臨時・嘱託3名)
主要株主 秋田県 38,500株(38.5%)、由利本荘市38,500株(38.5%)
由利建設業協会 8,000株(8%)
秋田銀行ほか
外部リンク www.obako5.com/
特記事項:経営数字は秋田県サイト平成20年度第三セクター経営評価表(平成19年度決算)から。
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由利高原鉄道株式会社(ゆりこうげんてつどう)は、秋田県鳥海山ろく線を運営する第三セクター鉄道会社国鉄再建法施行により第1次特定地方交通線に指定され、廃止されることになった日本国有鉄道矢島線を引き継ぐため、秋田県および沿線地方自治体である本荘市由利町矢島町(現・由利本荘市)などの出資により設立された。本社は秋田県由利本荘市矢島町に所在。

歴史[編集]

路線[編集]

沿線の観光[編集]

路線は子吉川に沿っており、支流では秋に鮭の遡上を見られることがある。晴れた日には車窓より鳥海山が望める。終点の矢島駅からは猿倉温泉(由利本荘市鳥海町猿倉)の宿泊施設による送迎がある(要予約)。

アテンダント[編集]

まごころ列車

「まごころ列車」として、秋田おばこ姿のアテンダントが1日1往復(矢島発9:49、羽後本荘発10:47)乗務し、旅客への案内や乗降補助、乗車証明書の配布、車内販売を行っている。アテンダントはイベント列車の企画や営業も行っており、団体列車にも乗務している。

車両[編集]

現有車両[編集]

2015年現在、2形式5両の気動車が在籍する。全車に「おばこ」の愛称がつけられている。

YR-2000形(2001,2002 2両)
2001は、2000年11月18日に増備された新潟鐵工所製の軽快気動車(NDC)。18m級の車体となり、トイレ冷房が装備された。エンジンは、DMF13HZ (330PS/2000rpm) を1基搭載し、車内はクロスシートで、定員は116名(座席56名)。在来車との協調運転をすることができる。車体には漫画・アニメ作品のラッピングが施されることがあり、2014年4月19日から2016年4月18日までは『ゆりてつ 私立百合ヶ咲女子高鉄道部』のラッピング車両として運行していた[1][2]。それ以前は『釣りキチ三平』や(版権を持つ東北新社の創業者・最高顧問の植村伴次郎が沿線の前郷出身であることから)『宇宙戦艦ヤマト』のラッピングが施されていた。2016年4月25日からは、秋田県にかほ市象潟出身の木版画家池田修三の作品のラッピングとなって運行されている[4]
2002は、2003年3月20日に増備されたイベント対応車で、新潟トランシス製。2001に準じるものの、車内はロングシートとなり、テーブルが設置されている。また、側窓も固定式となった。日本宝くじ協会寄贈の「宝くじ号」である[5]。車体には、鳥海山のイラストが大きく描かれている。2016年には車体のラッピングが、埼玉県立川越工業高等学校の生徒が製作して2015年11月3日に乾電池による走行距離でギネス世界記録を達成した車両「エボルタ電池鉄道」を模したデザインに変更され、同年3月30日から運行されている[6]
YR-2001
YR-2002


YR-3000形(3001-3003 3両)
老朽化している後述のYR-1500形の置き換え用として2012年4月1日より営業運転を開始した日本車輌製造製の軽快気動車。松浦鉄道MR600形をベースにしている。以後、毎年1両ずつ配備され、当初計画の3両[7]が配備された。各車両はデザインは共通ながら、それぞれ異なるカラーリングとなり、2012年4月に運転を開始したYR-3001は緑を基調とし、シートモケットの模様は由利本荘市の「御殿まり」をイメージしたもの[8]、2013年3月に運転を開始したYR-3002は夕日と「秋田県旗」をイメージした赤が基調[8]となり、シートモケットの柄は「神代杉細工」となった。2014年3月20日より運転を開始したYR-3003は、沿線を流れる「子吉川」をイメージした青を基調としたカラーリング[8]となっている。
YR-3001


過去の車両[編集]

YR-1000形(1001-1005 5両)
1985年の転換時に投入された新潟鐵工所製の軽快気動車。当初1001 - 1004の4両が投入されたが、1988年に1両 (1005) が増備された。15m級の小型車で、動軸にかかる軸重を大きくするために偏心台車を採用している。車内はクロスシートであるが、トイレや冷房装置は設置されていない。定員106名(座席51名)。2000年から更新により後述のYR-1500形へ改番され、2004年、YR-1005がYR-1505に変更されたのを最後に更新工事が終了した。なおYR-1004は状態の悪化から2003年12月31日をもって廃車となっている。
YR-1500形(1501-1503,1505 4両)
前述のYR-1000形が更新工事の施工により改番されたもの。エンジンを6H13AS (230PS/2000rpm) から、DMF13HZ (330PS/2000rpm) に換装し(ただし、出力は330PSを250PSに絞っている)、駆動機関直結方式の冷房を装備、扉の押しボタン式半自動化、外板塗装の変更が実施されている。4両が更新・改番されたが、YR-1505は新型車両YR-3000形投入のため、2011年8月に廃車となった。1505の車体塗装は変更されず従来のままだった。2012年10月にYR-1503が運用を離脱している。2014年7月13日にYR-1502が運用を終了し[9]、2014年12月28日にYR-1501が運用を終了した[10]
YR-1503
YR-1505


脚注[編集]

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  1. ^ a b 4月19日ゆりてつラッピング車両、発進!!!(由利高原鉄道、2014年3月20日、2014年3月28日閲覧)
  2. ^ a b ゆりてつラッピング車両の魅力”. 由利高原鉄道. 2016年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月4日閲覧。
  3. ^ “乾電池電車がギネス達成 埼玉・川越工高の生徒が秋田で”. 産経新聞(産経ニュース) (産経新聞社). (2015年11月3日). オリジナル2016年3月4日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160304100339/http://www.sankei.com/life/news/151103/lif1511030035-n1.html 2016年5月4日閲覧。 
  4. ^ 由利高原鉄道YR-2001に新ラッピング - 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース、2016年5月4日掲載
  5. ^ 「鉄道記録帳2003年3月」、『RAIL FAN』第50巻第6号、鉄道友の会、2003年6月1日、 18頁。
  6. ^ 【由利高原鉄道】「エボルタ電池鉄道」のラッピング車 登場 - 鉄道ホビダス RMニュース、2016年3月31日
  7. ^ 『鉄道ダイヤ情報』2012年5月号 - 交通新聞社
  8. ^ a b c 由利高原鉄道が新車導入へ - 鉄道ホビダス 編集長敬白、2011年10月17日。
  9. ^ 7月13日(日)に「サヨナラ1502」運行 - 由利高原鐵道、2014年4月28日
  10. ^ 初代車両、お疲れさま 秋田・由利高原鉄道 - 河北新報、2014年12月29日