第33回衆議院議員総選挙

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 日本の旗 第33回衆議院議員総選挙 国会議事堂
投票日 1972年12月10日
内閣 第1次田中角榮内閣
解散日 1972年11月13日
解散名 日中解散
改選数 491人
選挙制度 中選挙区制
議席内訳 Japanese General election, 1972 ja.svg
選挙後の党派別勢力図
 < 19691976 > 
衆議院議員総選挙
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第33回衆議院議員総選挙(だい33かいしゅうぎいんぎいんそうせんきょ)は、1972年昭和47年)12月10日に行われた衆議院総選挙

概説[編集]

投票は日曜日に行われたが、これ以降の総選挙では、投票日が日曜に固定されている。この選挙で当選した衆議院議員は途中で衆議院解散がなかったため、辞職しない限り任期4年を満了することになった。

自民党は284議席(前回比-16、追加公認込み。以下同)と安定多数を維持したが、事前の予測に比べ不振とされた。また、保守系無所属を加えても、得票率では初めて5割を割った。社会党は候補を減らす安全策で118議席(+28)と、3桁を回復したが、前々回の140議席には遠く及ばなかった。共産党は1949年第24回総選挙を上回る39議席(+25)を獲得した。一方、公明党、民社党は両党での選挙協力を始めたが、公明は言論出版妨害事件の影響もあり29議席(-18)と敗北、民社も20議席(-11)と不振だった。社会党内では、公民の不振に社公民路線派が打撃を受け、社共共闘(あるいは全野党共闘)派に弾みを付けた。しかし、社会党内には共産党に食われるという危機感も生まれた。

なお、「一票の格差」について、当時の千葉1区(一票の価値が最も軽い兵庫5区との比較で約5倍の格差。つまり選挙区内の有権者数を同数とした場合、千葉1区で当選するためには兵庫5区の5倍の票を集めないと当選できない。)の状況を最高裁判所は違憲であるとの判決を下した。ただし、選挙結果については事情判決の法理によって有効とされた。

選挙データ[編集]

内閣[編集]

解散日[編集]

解散名[編集]

  • 日中解散

公示日[編集]

  • 1972年(昭和47年)11月20日

投票日[編集]

  • 1972年(昭和47年)12月10日

改選数[編集]

  • 491議席

選挙制度[編集]

その他[編集]

  • 立候補者:895名(うち女性候補者:20名) 
出所:朝日新聞選挙本部編『朝日選挙大観 第41回衆議院総選挙 第17回参議院通常選挙』(朝日新聞 1997年)、125頁の表「候補者数・投票率等」。

選挙結果[編集]

投票率[編集]

  • 71.76%(無効票を除いた実質的投票率71.07%)
  • 当日有権者数:73,769,636名
  • 投票者数:52,935,313名

党派別獲得議席[編集]

党派 得票数 得票率 議席
候補 当選 議席率
自由民主党 24,563,199 46.85 339 271 55.2
日本社会党 11,478,742 21.90 161 118 24.0
日本共産党 5,496,827 10.49 122 38 7.7
公明党 4,436,755 8.46 59 29 5.9
民社党 3,660,953 6.98 65 19 3.9
諸派 143,019 0.27 15 2 0.4
無所属 2,645,582 5.05 134 14 2.9
合計 52,425,582 100.0 895 491 100.0
自民党の派閥別議席数
派閥名 議席
八日会(福田赳夫派) 55
七日会(田中角栄派) 49
宏池会大平正芳派) 45
新政同志会(中曽根康弘派) 38
政策懇談会三木武夫派) 36
交友クラブ(椎名悦三郎派) 18
巽会(水田三喜男派) 13
水曜会(石井光次郎派) 9
一新会(船田中派) 9
愛正会(藤山愛一郎派) 2
無派閥 8
党派別女性当選者数
党派 候補者 当選者
自由民主党 4 2
日本社会党 2 2
公明党 2 0
日本共産党 5 2
民社党 1 0
諸派 1 0
無所属 5 1
合計 20 7
出所:朝日新聞選挙本部編『朝日選挙大観 第41回衆議院総選挙 第17回参議院通常選挙』(朝日新聞 1997年)125頁の表「党派別女性候補者数、当選者数の推移」。

党役職[編集]

自由民主党[編集]

日本社会党[編集]

日本共産党[編集]

公明党[編集]

民社党[編集]

議員[編集]

この選挙で当選[編集]

 自民党   社会党   共産党   公明党   民社党   沖縄社会大衆党   沖縄人民党   無所属 

北海道 1区 島本虎三 多田光雄 箕輪登 横路孝弘 地崎宇三郎 2区 佐々木秀世 芳賀貢 安井吉典 松浦周太郎
3区 塚田庄平 佐藤孝行 田中正巳 4区 三枝三郎 岡田春夫 篠田弘作 渡辺惣蔵 小平忠
5区 中川一郎 島田琢郎 安田貴六 本名武 美濃政市
青森県 1区 竹中修一 熊谷義雄 米内山義一郎 中村拓道 2区 田沢吉郎 竹内黎一 津川武一
岩手県 1区 鈴木善幸 野原正勝 山中吾郎 山本弥之助 2区 椎名悦三郎 小沢一郎 志賀節 北山愛郎
宮城県 1区 愛知揆一 三塚博 佐々木更三 伊藤宗一郎 庄司幸助 2区 大石武一 内海英男 日野吉夫 長谷川峻
秋田県 1区 佐々木義武 石田博英 佐藤敬治 中川利三郎 2区 根本竜太郎 川俣健二郎 笹山茂太郎 村岡兼造
山形県 1区 渡辺三郎 近藤鉄雄 木村武雄 黒金泰美 2区 松沢雄蔵 加藤紘一 阿部昭吾 安宅常彦
福島県 1区 亀岡高夫 粟山ひで 天野光晴 八百板正 2区 伊東正義 八田貞義 湊徹郎 渡部恒三 渋谷直蔵
3区 斎藤邦吉 菅波茂 上坂昇
茨城県 1区 橋本登美三郎 久保三郎 中山利生 葉梨信行 2区 塚原俊郎 梶山静六 石野久男
3区 赤城宗徳 丹羽喬四郎 竹内猛 登坂重次郎 北沢直吉
栃木県 1区 船田中 渡辺美智雄 森山欽司 広瀬秀吉 稲葉誠一 2区 武藤山治 小平久雄 稲村利幸 神田大作 藤尾正行
群馬県 1区 田辺誠 久保田円次 羽生田進 2区 長谷川四郎 小川省吾 坂村吉正
3区 福田赳夫 中曽根康弘 山口鶴男 小渕恵三
埼玉県 1区 平田藤吉 松永光 福永健司 小川新一郎 2区 山口敏夫 小宮山重四郎 清水徳松
3区 荒船清十郎 鴨田宗一 高田富之 4区 板川正吾 三ッ林弥太郎 野中英二
千葉県 1区 染谷誠 木原実 臼井荘一 柴田睦夫 2区 山村新治郎 水野清 伊能繁次郎 林大幹
3区 浜田幸一 水田三喜男 金瀬俊雄 千葉三郎 森美秀
神奈川県 1区 石母田達 大出俊 伏木和雄 藤山愛一郎 小此木彦三郎 2区 田川誠一 岩垂寿喜男 中路雅弘 小泉純一郎
3区 河野洋平 小浜新次 増本一彦 平林剛 河村勝
山梨県 全県 金丸信 内田常雄 中尾栄一 小林信一 金丸徳重
東京都 1区 紺野与次郎 田中栄一 加藤清政 2区 石原慎太郎 米原昶 大柴滋夫 鈴切康雄 宇都宮徳馬
3区 山本政弘 小坂徳三郎 津金佑近 越智通雄 4区 松本善明 金子みつ 大久保直彦 和田耕作 粕谷茂
5区 中村梅吉 青柳盛雄 高沢寅男 6区 不破哲三 有島重武 天野公義 佐野進
7区 土橋一吉 福田篤泰 大野潔 長谷川正三 小山省二 8区 金子満広 山田久就 深谷隆司
9区 浜野清吾 中島武敏 松本忠助 10区 竹入義勝 小林政子 鯨岡兵輔 島村一郎
新潟県 1区 小沢辰男 高橋千寿 米田東吾 2区 稲葉修 渡辺紘三 阿部助哉 旗野進一
3区 田中角栄 小林進 三宅正一 村山達雄 大野市郎 4区 高鳥修 木島喜兵衛 大竹太郎
富山県 1区 住栄作 松岡松平 古川喜一 2区 片岡清一 綿貫民輔 佐野憲治
石川県 1区 森喜朗 島崎譲 奥田敬和 2区 瓦力 稲村佐近四郎 坂本三十次
福井県 全県 坪川信三 福田一 植木庚子郎 堂森芳夫
長野県 1区 小坂善太郎 倉石忠雄 中沢茂一 2区 羽田孜 井出一太郎 中村茂
3区 小川平二 林百郎 原茂 吉川久衛 4区 小沢貞孝 唐沢俊二郎 下平正一
岐阜県 1区 武藤嘉文 大野明 松野幸泰 山本幸一 野田卯一 2区 渡辺栄一 金子一平 楯兼次郎 古屋亨
静岡県 1区 大石千八 勝沢芳雄 西村直己 栗田翠 高見三郎 2区 斉藤滋与史 勝間田清一 木部佳昭 高橋繁 栗原祐幸
3区 足立篤郎 塩谷一夫 斉藤正男 竹本孫一
愛知県 1区 春日一幸 横山利秋 田中美智子 2区 久野忠治 加藤清二 丹羽兵助 早稲田柳右エ門
3区 江崎真澄 佐藤観樹 海部俊樹 4区 浦野幸男 渡辺武三 太田一夫 中垣国男
5区 上村千一郎 村田敬次郎 岡田哲児 6区 赤松勇 石田幸四郎 塚本三郎
三重県 1区 木村俊夫 山本幸雄 田中覚 田口一男 坂口力 2区 田村元 角屋堅次郎 野呂恭一 藤波孝生
滋賀県 全県 山下元利 宇野宗佑 上田茂行 瀬崎博義 草野一郎平
京都府 1区 谷口善太郎 永末英一 梅田勝 竹村幸雄 田中伊三次 2区 山田芳治 寺前巌 谷垣専一 前尾繁三郎 玉置一徳
大阪府 1区 沖本泰幸 正森成二 菅野和太郎 2区 東中光雄 浅井美幸 前田治一郎 中山正暉 井岡大治
3区 村上弘 阪上安太郎 原田憲 近江巳記夫 4区 三谷秀治 矢野絢也 塩川正十郎 久保田鶴松
5区 荒木宏 和田貞夫 正木良明 木野晴夫 6区 神崎敏雄 左藤恵 北側義一
兵庫県 1区 浦井洋 河上民雄 渡部一郎 石井一 2区 原健三郎 岡本富夫 木下元二 土井たか子 堀昌雄
3区 渡海元三郎 田中武夫 小林正巳 4区 河本敏夫 松本十郎 戸井田三郎 新井彬之
5区 佐々木良作 有田喜一 小島徹三
奈良県 全県 八木一男 奥野誠亮 前田正男 服部安司 林孝矩
和歌山県 1区 坊秀男 坂井弘一 野間友一 2区 早川崇 正示啓次郎 辻原弘市
鳥取県 全県 徳安実蔵 赤沢正道 島田安夫 野坂浩賢
島根県 全県 竹下登 神門至馬夫 細田吉蔵 桜内義雄 大橋武夫
岡山県 1区 大村襄治 笠岡喬 柴田健治 山田太郎 亀山孝一 2区 加藤六月 江田三郎 橋本龍太郎 藤井勝志 山崎始男
広島県 1区 萩原幸雄 灘尾弘吉 大原亨 2区 増岡博之 森井忠良 加藤陽三 谷川和穂
3区 宮沢喜一 佐藤守良 福岡義登 永山忠則 内海清
山口県 1区 安倍晋太郎 林義郎 田中龍夫 枝村要作 2区 山田耻目 佐藤栄作 岸信介 受田新吉 小沢太郎
徳島県 全県 三木武夫 秋田大助 森下元晴 井上普方 広沢直樹
香川県 1区 成田知巳 木村武千代 藤本孝雄 2区 大平正芳 加藤常太郎 久保等
愛媛県 1区 湯山勇 関谷勝利 塩崎潤 2区 越智伊平 井原岸高 藤田高敏
3区 今井勇 毛利松平 阿部喜元
高知県 全県 山原健二郎 井上泉 田村良平 仮谷忠男 大西正男
福岡県 1区 楢崎弥之助 田中昭二 中村寅太 山崎拓 諌山博 2区 多賀谷真稔 三原朝雄 田代文久 大橋敏雄 宮田早苗
3区 稲富稜人 細谷治嘉 楢橋渡 山崎平八郎 荒木万寿夫 4区 田中六助 吉田法晴 池田禎治 三浦久
佐賀県 全県 保利茂 八木昇 愛野興一郎 三池信 山下徳夫
長崎県 1区 中村重光 倉成正 西岡武夫 小宮武喜 松尾信人 2区 石橋政嗣 金子岩三 中村弘海 白浜仁吉
熊本県 1区 坂本恭一 松野頼三 瀬野栄次郎 大久保武雄 野田毅 2区 馬場昇 坂田道太 園田直 吉永治市 福永一臣
大分県 1区 村山富市 村上勇 広瀬正雄 羽田野忠文 2区 西村英一 佐藤文生 阿部未喜男
宮崎県 1区 松浦利尚 江藤隆美 折小野良一 2区 小山長規 児玉末男 瀬戸山三男
鹿児島県 1区 宮崎茂一 川崎寛治 床次徳二 宇田国栄 2区 村山喜一 中尾宏 中馬辰猪
3区 二階堂進 山中貞則 橋口隆 奄美 保岡興治
沖縄県 全県 西銘順治 上原康助 国場幸昌 瀬長亀次郎 安里積千代

補欠当選[編集]

この選挙で初当選[編集]

※初当選者のうち、参議院議員経験者には「※」の表示がある。

自由民主党
日本社会党
日本共産党
公明党
民社党
無所属

この選挙で返り咲き[編集]

自由民主党
日本社会党
公明党
民社党
無所属

この選挙で引退[編集]

自由民主党
日本社会党
公明党
  • 丸山勇
民社党

この選挙で落選[編集]

自由民主党
日本社会党
  • 三木喜夫
公明党
民社党

参考文献[編集]

  • 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
  • 佐藤令 (2005年12月). “戦後の補欠選挙 (PDF)”. 国立国会図書館. 2016年5月26日閲覧。