筑肥線

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下山門駅 - 今宿駅間の博多湾沿いを走行する電車 車両は103系1500番台
下山門駅 - 今宿駅間の博多湾沿いを走行する電車
 車両は103系1500番台
基本情報
日本の旗 日本
所在地 福岡県佐賀県
起点 姪浜駅
終点 伊万里駅
駅数 30駅
開業 1923年12月5日
所有者 JR logo (kyushu).svg 九州旅客鉄道(JR九州)
運営者 JR logo (kyushu).svg 九州旅客鉄道
車両基地 唐津鉄道事業部唐津運輸センター
使用車両 使用車両の節を参照
路線諸元
路線距離 42.6 km(姪浜-唐津間)
25.7 km(山本-伊万里間)
軌間 1,067 mm
線路数 複線(姪浜 - 筑前前原間)
単線(上記以外)
電化方式 直流1,500 V 架空電車線方式
(姪浜 - 唐津間)
非電化
(山本-伊万里間)
閉塞方式 複線自動閉塞式
(姪浜 - 筑前前原間)
単線自動閉塞式
(筑前前原 - 唐津間)
特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)
(山本-伊万里間)
保安装置 ATS-SK
最高速度 85 km/h
路線図
Map railroad japan chikuhi rough.png
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筑肥線(ちくひせん)は、福岡県福岡市西区姪浜駅から佐賀県唐津市唐津駅まで、および唐津市の山本駅から佐賀県伊万里市伊万里駅までを結ぶ九州旅客鉄道(JR九州)の鉄道路線幹線)である[1]

概要[編集]

かつては福岡(博多駅) - 伊万里間の短絡線的性格を有し、唐津市街を通らないルートで直通する一本の路線だったが、1983年の部分電化に伴って一部区間の廃止や経路変更が生じ、唐津駅 - 山本駅間で分断された路線となった。現在の筑肥線は唐津線を介して連絡している。

伊万里駅では、かつてはその先の国鉄松浦線と接続しており、博多駅 - 長崎駅間を結んだ急行「平戸」など、筑肥線と松浦線を直通運転する列車もあったが、1988年に松浦線が第三セクター松浦鉄道に転換されたことにより直通運転はなくなり、さらに2002年に伊万里駅の駅舎改築によって線路も分断された。

姪浜駅 - 唐津駅間は福岡市・唐津市双方への通勤・通学路線となっており、福岡市地下鉄空港線相互直通運転を行うため、九州地方の国鉄(現在のJR九州)の路線としては、山陽本線関門鉄道トンネル部に次いで直流電化された。同区間および同区間と直通運転をしている唐津線唐津駅 - 西唐津駅間は、JR九州内では唯一直流専用電車が運転されている。

また、姪浜駅 - 唐津駅間は唐津線唐津駅 - 西唐津駅間と合わせてIC乗車カードSUGOCA」の利用エリアに含まれており、相互利用可能な「はやかけん」を採用している福岡市地下鉄線と通しで利用可能となっている。SUGOCA・はやかけんのほかに、これらと相互利用可能なnimocaSuicaKitacaPASMOmanacaTOICAICOCAPiTaPaも利用できる。2011年3月5日にSUGOCAとTOICA・ICOCAの相互利用を開始した当初はTOICAとICOCAが「はやかけん」との相互利用を実施しておらず、筑肥線ではTOICA・ICOCAが利用不可能であったが、2013年3月23日の交通系ICカード全国相互利用開始に伴い、筑肥線のSUGOCAを導入している全ての駅でTOICA・ICOCAの利用が可能となった。

また、2016年12月22日には、リアルタイム列車位置情報システム「どれどれ」が運用開始され、閉塞方式の都合で配信できない姪浜駅 - 下山門駅間を除く全線(下山門駅 - 西唐津駅間・西唐津駅 - 伊万里駅間)でスマートフォンアプリ「JR九州アプリ」により、一般向けのリアルタイム列車位置情報がスマートフォンに配信されている[2]

路線データ[編集]

  • 管轄(事業種別):九州旅客鉄道(第一種鉄道事業者
  • 路線距離(営業キロ
    • 姪浜 - 唐津間 42.6km
    • 山本 - 伊万里間 25.7km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:30(各区間の起終点駅含む)
    • 筑肥線所属駅に限定した場合、唐津駅と山本駅(どちらも唐津線所属[3])が除外され、28駅となる。なお、伊万里駅はかつて松浦線所属[3]であったが、同線の松浦鉄道への転換に伴い、筑肥線所属に変更された。
  • 複線区間:姪浜 - 筑前前原間
  • 電化区間:姪浜 - 唐津間(直流 1,500V)
  • 最高速度:85km/h
  • 保安装置ATS-SK(ATS-DKについては設置対象外とされている)
  • 閉塞方式
    • 姪浜 - 筑前前原間:複線自動閉塞式
    • 筑前前原 - 唐津間:単線自動閉塞式
    • 山本 - 伊万里間:特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)

全線が本社鉄道事業本部直轄となっている。ただし姪浜駅構内は福岡市交通局の管理下に置かれている。

沿線概況[編集]

姪浜 - 筑前前原間[編集]

高架駅の姪浜を発車して暫くは、沿線にマンションや高層ビルが林立しているが、すぐに住宅街に変貌する。左手に福岡市地下鉄姪浜車両基地を見ながら高架をくだり、下山門に到着する。しばらく北側には松林(生の松原)が広がる。生の松原を過ぎて博多湾が見えてきたところで、福岡市都心部から断続的に続いた市街地を外れ、長垂山を貫く長垂トンネルに入る。長垂トンネルを抜けると、福岡市西区内では西部の副次的中核地域である今宿に到着する。今宿を発車すると高架区間に入り、両側に伊都土地区画整理事業により整地中の広大な土地の様子が見られる。次第に周辺にビルやマンションが増え、高架島式ホーム1面2線の九大学研都市に到着し、左手にイオンモール福岡伊都が隣接している。九大学研都市を出てしばらくすると区画整理の事業地内を抜けて、右手に広がる住宅街をみながら高架線を下り、周船寺に到着する。周船寺からは福岡前原有料道路の高架が確認できる。周船寺を発車してすぐに糸島市に入る。依然沿線には住宅街が広がっているが、徐々に田圃が見られるようになる。波多江を出ると、左手には溜池や田圃が多く見られるが、筑前前原の手前まで来ると市街地となり、複線区間の終点となる筑前前原に到着する。乗り入れてきた福岡市地下鉄の列車の大半がここで折り返す。

筑前前原 - 唐津間[編集]

筑前前原の隣駅である単式1面1線の美咲が丘前後では国道202号と並行するが、まもなく離れて、島式1面2線の加布里、単式1面1線の一貴山を出ると、広大な田園風景が出現する。田園風景を駆け抜けると、福岡市地下鉄車両の乗り入れ終点となる筑前深江に到着する。筑前深江からは概ね国道202号と並行しながら右手に玄界灘を見ることができるが、トンネルやカーブが多く65km/h程度しか出せない状況が続く。大入福吉鹿家を過ぎると県境に達し、佐賀県唐津市に入り、遠くに虹の松原が確認できる。二丈浜玉道路の橋梁と並行する玉島川橋梁を渡ると、まもなく国道202号と離れ、浜崎に到着する。浜崎を出るとすぐ、右手に虹の松原が近接する。そのまま片面1面1線の虹ノ松原を過ぎ、唐津市内の高架区間に入り、唐津市街に近づいてくる。まもなく高架島式1面2線の東唐津に到着。東唐津周辺では新東唐津駅土地区画整理事業が行われている。東唐津のすぐ先で長大な松浦川橋梁を渡る。松浦川橋梁では遠くに唐津城唐津発電所の煙突が確認できる。橋梁を渡りきって、住宅地を眼下に見ながら和多田に到着する。和多田駅の北側は丘陵の住宅地となっている。和多田の先で唐津線と合流し、谷間の高架線を行く。谷間を抜けると右手に唐津市の中心部が見え、まもなく一部列車の終点となる高架島式2面4線の唐津に到着する。

山本 - 伊万里間[編集]

山本を出るとしばらく唐津線と並走し、唐津線の線路を乗り越えて右へカーブする[1]。並走区間の途中に本牟田部駅があるが、ホームは唐津線側にのみ設置されており、筑肥線側にはない[1]。本牟田部駅を過ぎしばらくすると唐津線との並走区間が終わり、その後は旧相知町の山間部を走行する。佐里を過ぎると伊万里市に入る[1]。そのまま山間部を走ると山本-伊万里間で唯一列車交換可能な駅である大川野がある。そのまましばらく進行し、肥前長野を過ぎてしばらくすると、右にカーブして桃川金石原上伊万里と過ぎていき、伊万里市街地に入ると終点の伊万里に到着する[1]。現在は伊万里駅で線路は途切れているが、かつては松浦線と線路がつながっており、国鉄時代は伊万里駅を通じて筑肥線と松浦線の直通列車も存在していた。

運行形態[編集]

姪浜 - 唐津間[編集]

東比恵駅停車中の303系。筑肥線東区間の多くの列車は福岡市地下鉄空港線直通である
姪浜駅に停車中の305系

福岡市地下鉄空港線と直通運転する福岡空港駅 - 姪浜駅 - 筑前前原駅筑前深江駅唐津駅西唐津駅間の列車のほか、筑前前原駅 - 唐津駅・西唐津駅間の区間列車も運行されている。福岡市交通局が所有する福岡市地下鉄空港線用の車両は姪浜駅 - 筑前前原駅・筑前深江駅間で運行される。2015年5月25日現在[4]、姪浜駅が始発・終点となる筑肥線の列車は設定されておらず、姪浜駅 - 筑前前原駅間を運行する全列車が地下鉄空港線に直通する。

平日・土曜休日ともに福岡空港駅 - 唐津駅・西唐津駅間(平日朝の唐津行きは筑前前原駅で乗り換え)に1日5往復の快速列車が運行される。2003年3月15日に土曜・休日のみ快速が新設された当時は唐津・西唐津行きに「からつライナー」、福岡空港行きに「ふくおかライナー」の愛称が付けられていたが、2007年3月18日の改正で平日にも快速の運転が開始されたのと同時に愛称は廃止された。平日は筑前前原駅 - 東唐津駅間では途中筑前深江駅・浜崎駅のみに停車し、福岡空港駅 - 姪浜駅 - 筑前前原駅間と東唐津駅 - 唐津駅・西唐津駅間では各駅に停車する。土曜・休日は姪浜駅 - 東唐津駅間で途中九大学研都市駅・筑前前原駅・筑前深江駅・浜崎駅のみに停車し、それ以外の区間は各駅に停車する。2014年3月15日の改正で平日に筑前前原発唐津行きの3両編成ワンマン運転の快速列車が1本新設された。

姪浜駅 - 筑前前原駅間は日中15分間隔・ラッシュ時4 - 10分間隔、筑前前原駅 - 唐津駅・西唐津駅間は日中20 - 30分間隔、ラッシュ時10 - 20分間隔である。福岡空港駅 - 姪浜駅 - 筑前前原駅間で運行される列車はすべて6両編成、筑前前原駅 - 筑前深江駅・唐津駅・西唐津駅間の区間列車は大半が3両編成で運行される。筑前前原駅で増解結を行い、福岡空港駅 - 姪浜駅 - 筑前前原駅間が6両編成、筑前前原駅 - 筑前深江駅・唐津駅・西唐津駅間が3両編成となる列車もあったが、2014年3月15日の改正で廃止された。

3両編成の列車は筑前前原駅 - 筑前深江駅・唐津駅・西唐津駅間でワンマン運転となるが、車内での運賃収受は行わない。6両編成の列車は福岡市地下鉄線でのワンマン運転に対応した車両であっても筑肥線内では車掌が乗務する。

福岡市中心部 - 唐津市間の移動では、高速バス「からつ号」に比べ運賃・頻度、さらに快速列車以外は所要時間でも見劣りすること、高速バスはリクライニングシート、JRはロングシートの通勤型といった車内設備の差もあり、近年は劣勢に立たされている[要出典]

山本 - 伊万里間[編集]

西唐津駅・唐津駅 - 山本駅 - 伊万里駅間の列車が、日中はおおよそ2 - 3時間に1本、朝夕は1時間に1本の間隔で運転されている。ワンマン運転を実施しており、車内で整理券を発行し運賃収受を行う。車両は基本的にキハ125形が1両で運用されているが、キハ47形が入ることもある。

かつて[いつ?]快速列車の設定もあった(唐津駅 - 伊万里駅間の途中停車駅は山本駅・大川野駅桃川駅)。

使用車両[編集]

キハとあるのは気動車、特記ないものは電車

現在の車両[編集]

電車(姪浜 - 唐津間)・気動車(山本 - 伊万里間)とも唐津鉄道事業部唐津運輸センター所属の車両が充当される。

姪浜 - 唐津間
以下の系列の電車はすべて、ATS-DK形の設置が対象外とされている[5]
福岡市地下鉄との直通運転には上記303系及び305系の6両編成が用いられる。
山本 - 伊万里間
  • キハ47系 - 長崎県内にキハ40系列は乗り入れておらず、この路線が運用の西限である。
  • キハ125形

乗り入れ車両[編集]

過去の車両[編集]

キハ58系・35系は姪浜 - 唐津間の電化後も山本 - 伊万里間で運用

歴史[編集]

起源は、私鉄の北九州鉄道博多 - 伊万里間に敷設した路線(1935年全通)で、1937年に国有化され筑肥線となったものである。その後1983年まで非電化のローカル線であったが、同年3月に福岡市地下鉄空港線と相互直通運転を開始し、地下鉄と並行する博多 - 姪浜間の廃止、姪浜 - 唐津・西唐津間の電化、唐津付近で大規模な線路の付け替え(呼子線として建設した高架橋を流用)が行われて現在の姿となった(唐津付近の路線変更についての詳細は「唐津市#筑肥線の電化と新線開業」を参照)。

  • 1923年(大正12年)12月5日 北九州鉄道が福吉 - 浜崎間を新規開業、福吉・鹿家・浜崎の各駅を新設
  • 1924年(大正13年)
    • 4月1日 前原 - 福吉間を延伸開業、前原・加布里・筑前深江の各駅を新設
    • 5月29日 一貴山停留場を新設
    • 7月7日 浜崎 - 虹の松原間を延伸開業、虹の松原駅を新設
  • 1925年(大正14年)
    • 4月15日 姪ノ浜 - 前原間を延伸開業、姪ノ浜・今宿・周船寺・大入の各駅を新設
    • 6月15日 新柳町 - 姪浜間を延伸開業、新柳町・鳥飼・西新町の各駅を新設。虹の松原 - 東唐津間を延伸開業、東唐津駅(初代)を新設(現在の東唐津駅とは位置が異なり松浦橋の近くにあった)
  • 1925年(大正14年)11月20日 南博多 - 新柳町間を延伸開業、南博多駅を新設
  • 1926年(大正15年)
    • 7月20日 深江海岸仮停留場を新設
    • 10月15日 南博多分岐点 - 博多間を延伸開業、博多駅を新設(国有鉄道として既設)、南博多 - 南博多分岐点間の旅客営業を廃止、南博多駅を一般駅から貨物駅に変更
  • 1928年(昭和3年)
  • 1929年(昭和4年)
    • 4月1日 東唐津 - 山本を延伸開業(東唐津駅でスイッチバックして松浦川の東岸を通り、山本駅で唐津線に接続)、久里(初代)・山本の各駅を新設(山本は唐津線の駅として既設)
    • 7月20日 福岡簑島停留場を新設
    • 11月6日 南博多分岐点を住吉信号所に変更
  • 1930年(昭和5年)
  • 1931年(昭和6年)1月16日 小笹停留場・愛宕神社前停留場・上高田停留場・東浜崎停留場・鏡停留場(初代)を新設
  • 1932年(昭和7年)
    • 8月6日 愛宕神社前を庄に改称
    • 9月1日 糸島中学前停留場を新設
  • 1933年(昭和8年)6月19日 重油動力併用認可(気動車にディーゼルエンジン導入。同年より1936年(昭和11年)までに6両のディーゼルカーを新製、主力車となる。ディーゼルカー導入は戦前私鉄では異例の試み。1935年(昭和10年)以降製造の4両には便所が設置され、これも戦前の気動車としてはきわめて希な例であった)
  • 1935年(昭和10年)3月1日 山本 - 伊万里間を延伸開業、本牟田部停留場・幡随院停留場・西相知駅・佐里温泉停留場・駒鳴停留場・大川野駅・肥前長野駅・松浦駅・金石原停留場・上伊万里駅・伊万里駅を新設(伊万里駅は松浦線の駅として既設)
  • 1936年(昭和11年)
    • ?月?日 佐里温泉を松浦温泉に改称
    • 1月1日 平尾停留場を新設
  • 1937年(昭和12年)10月1日 北九州鉄道を買収・国有化し筑肥線 (86.1km) とする。福岡簑島駅を筑前簑島駅に、新柳町駅を筑前高宮駅に、西新町駅を西新駅に、庄駅を筑前庄駅に、姪ノ浜駅を姪浜駅に、糸島中学前駅を浦志駅に、前原駅を筑前前原駅に、深江海岸仮停留場を深江浜仮停車場に、虹の松原駅を虹ノ松原駅に、幡随院駅を肥前久保駅に、松浦温泉駅を佐里駅(初代)に、松浦駅を桃川駅にそれぞれ改称、長垂駅を廃止、南博多 - 住吉信号所間を廃止、(貨)南博多駅を廃止(博多駅構内の荷扱い所となる)
  • 1941年(昭和16年)8月10日 平尾・筑前庄・上高田・浦志・深江浜・東浜崎・鏡(初代)・本牟田部(初代)・佐里(初代)の各駅を廃止[9]
  • 1946年(昭和21年)6月1日 佐里駅(2代)を新設
  • 1950年(昭和25年)5月20日 久里駅(初代)を鏡駅(2代)に、上久里駅を久里駅(2代)に改称[10]
  • 1962年(昭和37年)8月1日 博多 - 佐世保間を筑肥線・松浦線平戸口駅(現:松浦鉄道西九州線たびら平戸口駅)経由で運行する準急列車九十九島」(くじゅうくしま)を新設
  • 1963年(昭和38年)12月1日 博多駅移転により改キロ (-0.7km)
  • 1963年(昭和38年)6月1日 準急「九十九島」を長崎駅まで延長(佐世保 - 長崎間は大村線経由)
  • 1966年(昭和41年)
  • 1967年(昭和42年)10月1日 急行「からつ」を廃止
  • 1968年(昭和43年)10月1日 急行「九十九島」から「平戸」(ひらど)に改称
  • 1983年(昭和58年)3月22日 鹿児島線の部から長崎線の部に移し起点を伊万里に変更。伊万里 - 山本 - 唐津 - 姪浜間(75.7km。山本 - 唐津間 (7.4km) は唐津線と二重戸籍)となる
    • 博多 - 姪浜間 (11.7km) を廃止、筑前簑島・筑前高宮・小笹・鳥飼・西新の各駅を廃止
    • 虹ノ松原 - 山本間 (10.4km) を廃止、東唐津(初代)・鏡・久里の各駅を廃止
    • 姪浜 - 浜崎間の貨物営業を廃止
    • 唐津 - 虹ノ松原間 (5.1km) を開業、東唐津(2代)・和多田の各駅を新設
    • 唐津 - 姪浜間を電化(直流1500V)、福岡市地下鉄と相互直通運転開始、同区間で103系1500番台電車の営業運転を開始
    • 急行「平戸」の博多 - 山本間を廃止、唐津 - 長崎間の運転に変更
  • 1984年(昭和59年)2月1日 唐津 - 浜崎間の貨物営業を廃止
  • 1986年(昭和61年)
    • 7月20日 姪浜 - 下山門間を複線化。下山門駅を新設[11]
    • 11月1日 伊万里 - 山本 - 唐津間の貨物営業を廃止
  • 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化にともない九州旅客鉄道が承継[6]、区間の表示が姪浜 - 唐津間 (42.6km) 及び山本 - 伊万里間 (25.7km) となり、二重戸籍区間は解消
  • 1988年(昭和63年)4月1日 急行「平戸」を廃止
  • 1995年(平成7年)10月28日 美咲が丘駅を新設
  • 1999年(平成11年)12月11日 今宿 - 周船寺間を複線化
  • 2000年(平成12年)1月22日 下山門 - 今宿間・周船寺 - 筑前前原間を複線化[6]。姪浜 - 唐津間で303系電車の営業運転を開始
  • 2003年(平成15年)3月15日 福岡空港 - 唐津・西唐津間で土曜・休日に快速列車「からつライナー」「ふくおかライナー」を設定[12](快速区間は姪浜 - 唐津間)
  • 2005年(平成17年)9月23日 九大学研都市駅を新設
  • 2007年(平成19年)3月18日 平日にも快速列車設定(快速区間は筑前前原 - 唐津間)、土曜・休日の快速の愛称廃止
  • 2010年(平成22年)3月13日 姪浜 - 唐津間においてSUGOCAを導入。同時にnimocaはやかけんSuicaとの相互利用も開始
  • 2013年(平成25年)3月23日 ICOCATOICAKitacaPASMOmanacaPiTaPaとも相互利用開始
  • 2014年(平成26年)3月15日 土曜・休日の快速を九大学研都市駅に停車[13]
  • 2015年(平成27年)2月5日 姪浜 - 唐津間で305系電車の営業運転を開始[8]
  • 2016年(平成28年)12月22日 スマートフォンアプリ「JR九州アプリ」内の列車位置情報システム「どれどれ」運用開始により、姪浜 - 下山門間を除く全線でリアルタイムの列車位置情報が配信開始[2]

駅一覧[編集]

便宜上、本路線の列車が直通する唐津線の区間もあわせて記載する。

姪浜駅 - 唐津駅・西唐津駅間[編集]

  • 当路線の各駅は、特定都区市内制度における「福岡市内」エリアには属さない[14]
  • 全区間直流電化。
  • 停車駅
    • 普通…すべての駅に停車
    • 快速…●印の駅は停車、|印の駅は通過
      • 地下鉄空港線内は全列車各駅停車となる
  • 線路 … ∥:複線区間、◇・|:単線区間(◇は列車交換可能)、∨:ここより下は単線
路線名 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 快速 接続路線 線路 所在地
平日 土休日
筑肥線 姪浜駅 - 0.0 福岡市地下鉄空港線福岡空港駅まで直通運転) 福岡県 福岡市
西区
下山門駅 1.6 1.6  
今宿駅 3.6 5.2  
九大学研都市駅 1.3 6.5  
周船寺駅 1.6 8.1  
波多江駅 2.0 10.1   糸島市
筑前前原駅 2.6 12.7  
美咲が丘駅 1.6 14.3  
加布里駅 1.1 15.4  
一貴山駅 1.3 16.7  
筑前深江駅 3.4 20.1  
大入駅 3.2 23.3  
福吉駅 2.8 26.1  
鹿家駅 4.1 30.2  
浜崎駅 5.2 35.4   佐賀県
唐津市
虹ノ松原駅 2.1 37.5  
東唐津駅 1.8 39.3  
和多田駅 1.6 40.9  
唐津駅 1.7 42.6 九州旅客鉄道唐津線久保田方面)・筑肥線(伊万里方面)※
西唐津駅 2.2 44.8  
  • ※:西唐津駅 - 唐津駅 - 山本駅間は唐津線。筑肥線伊万里方面の全列車が唐津駅に乗り入れている。

西唐津駅 - 山本駅 - 伊万里駅間[編集]

  • 全列車普通列車(すべての駅に停車)
  • 全駅佐賀県内に所在
  • 線路(全区間単線) … ◇:列車交換可能、|:列車交換不可
路線名 電化状況 駅名 駅間営業キロ 山本からの営業キロ 接続路線 線路 所在地
唐津線 直流電化 西唐津駅 - 9.6   唐津市
唐津駅 2.2 7.4 九州旅客鉄道:筑肥線(姪浜方面)
非電化 鬼塚駅 3.7 3.7  
山本駅 3.7 0.0 九州旅客鉄道:唐津線(久保田方面)
筑肥線
肥前久保駅 5.1 5.1  
西相知駅 1.5 6.6  
佐里駅 1.6 8.2  
駒鳴駅 2.8 11.0   伊万里市
大川野駅 1.9 12.9  
肥前長野駅 1.4 14.3  
桃川駅 3.1 17.4  
金石原駅 2.3 19.7  
上伊万里駅 4.4 24.1  
伊万里駅 1.6 25.7 松浦鉄道西九州線

廃止区間[編集]

博多 - 姪浜間[編集]

駅名は廃止時点のもの。西新駅は福岡市地下鉄空港線西新駅とは別。平尾駅・筑前庄駅は1941年に廃止。

博多駅 - 筑前簑島駅 - 筑前高宮駅 - (平尾駅) - 小笹駅 - 鳥飼駅 - 西新駅 - (筑前庄駅) - 姪浜駅

この区間は空港線と引き替えで廃止された。なお、廃止区間各駅のみならず、姪浜・今宿・周船寺の各駅も特定都区市内制度における「福岡市内」エリアから外れることになったため、地下鉄等の代替交通機関の運賃も併せて負担が増すこととなった。

沿線概況
姪浜駅を博多方面に出発した後線路は南下し、室見川を渡って室見小学校を左に見ながら徐々に左にカーブし、線路はもと通り真東へと進む。その後高取中学校を右手に金屑川を渡り500mほど進むと見えてくる西新駅は福岡市地下鉄空港線の西新駅よりも南側にあった。西新駅からさらに東に進んで早良街道と踏切で交差し、鳥飼駅に達する。鳥飼駅があった場所は現在は城南区役所となっている。鳥飼駅を出ると国道202号の別府大橋の下を斜めにくぐり、次いで樋井川を渡る。その後右にカーブして住宅街の中を南東に向かい、その後左にカーブして小笹駅に達する。小笹駅からは山荘通りの北側を並走し、次いで踏切で交差して南側を並走しながら東進した後は高宮通りを踏切で交差し、西鉄平尾駅のすぐ南をアンダークロスで抜けると筑前高宮駅(現在はスーパー「サニー那の川店」など)である。筑前高宮駅から300mほど小笹駅寄りの位置には1936年1月1日から1941年8月10日まで平尾駅があった。
その後右にカーブしながら日赤通りを踏切にて横断し、次いで左にカーブした後、那珂川を渡り筑前簑島駅に至る。その後直ちに国道385号の下をくぐって九州松下電器(現パナソニック システムネットワークス)の北側を左にカーブしながら鹿児島本線に合流し、アンダーパスとなっている百年橋通りを鉄橋で越え、南側(竹下寄り)から博多駅に至る。
廃止区間の現況
現在旧線路のうち、筑前簑島駅から小笹駅の西約700m(笹丘1丁目)の区間と鳥飼駅の東約700m(六本松4丁目)と姪浜駅の区間が道路として整備されたが、筑肥線を跨いでいた国道385号の跨道橋や国道202号(別府橋通り)の別府大橋など当時の名残を残す場所がある。このうち、筑前高宮駅近くの平尾駅入口交差点から笹丘1丁目までの道路には筑肥新道という福岡市道路愛称が付けられるとともに、荒江2丁目交差点から室見川筑肥橋までの約2.2kmの区間には車道とともに「グリーンレールロード」と呼ばれるウォーキングコースが整備された。また、これ以外の筑前簑島駅付近の旧線路や笹丘1丁目から六本松4丁目の間(「梅光園緑道」と呼ばれる)は遊歩道として整備されている。西鉄バス69-1系統)が博多駅 - 小笹 - 昭代三丁目(旧西新駅)を経て藤崎バス乗継ターミナルまで、同7番系統が昭代三丁目から姪浜駅南口まで、ほぼ廃線区間と同ルートを結んでいる。
なお、旧筑肥線の鉄橋跡に架設された室見川、那珂川などの道路橋には、蒸気機関車の動輪や煙突などをモチーフにした造形物があしらわれており、かつて鉄道が走っていたことを偲ばせるものとなっている。

虹ノ松原 - 山本間[編集]

駅名は廃止時点のもの。東唐津駅は現在の駅とは違って松浦川の河口付近にあり、スイッチバック駅となっていた。

虹ノ松原駅 - 東唐津駅 - 鏡駅 - 久里駅 - 山本駅

廃止区間の接続路線[編集]

特記ないものは1983年の廃止直前時点

新駅設置計画[編集]

波多江駅 - 筑前前原駅間に新駅を設置する予定があり、2019年の開業を予定している[15]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e 鈴木文彦「ローカル線の実態と問題を現地に見る 64 唐津線 筑肥線 山本-伊万里」、『鉄道ジャーナル』第32巻第3号、鉄道ジャーナル社1998年3月、 66-72頁。
  2. ^ a b 〜 運行情報のご案内を充実 〜 「JR九州アプリ」で列車位置情報を表示します! (PDF) - 九州旅客鉄道、2016年12月20日
  3. ^ a b 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  4. ^ 交通新聞社『JR時刻表』2015年6月号
  5. ^ 新しい自動列車停止装置への移行 (安全報告書2016 P19 4-4『安全設備』 ) - 九州旅客鉄道株式会社 (2016/9/29 同日閲覧)
  6. ^ a b c “JR7社14年のあゆみ”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 9. (2001年4月2日) 
  7. ^ 平成27年初、筑肥線にバリアフリー・快適性・環境性能を追求した新型車両を投入します (PDF) - 九州旅客鉄道、2014年7月31日。
  8. ^ a b 305系が営業運転を開始 - 鉄道ファン・railf.jp鉄道ニュース、2015年2月6日。
  9. ^ 「鉄道省告示第159号」『官報』1941年8月7日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  10. ^ 「日本国有鉄道公示第89号」『官報』1950年5月8日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  11. ^ 鉄道ジャーナル』第20巻第10号、鉄道ジャーナル社、1986年9月、 115頁。
  12. ^ 「鉄道記録帳2003年3月」、『RAIL FAN』第50巻第6号、鉄道友の会、2003年6月1日、 21頁。
  13. ^ “平成26年春 筑肥線ダイヤ改正” (プレスリリース), 九州旅客鉄道, (2014年1月31日), オリジナル2014年2月20日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20140220055154/http://www13.jrkyushu.co.jp/NewsReleaseWeb.nsf/Search/E867C26B516AF65D49257C71003FA85F?OpenDocument 2016年12月25日閲覧。 
  14. ^ ただし1983年の博多駅 - 姪浜駅間廃止までは、現存する姪浜駅・今宿駅・周船寺駅(下山門駅・九大学研都市駅はその後の開業)を含む博多駅 - 周船寺駅間が福岡市内エリアに属していた。
  15. ^ “糸高生が新駅建設で 寄付依頼のチラシ”. 糸島新聞. (2015年8月19日). http://itoshima-np.co.jp/backnumber/3493.html 2017年1月3日閲覧。 

参考文献[編集]

  • 川島令三編著『四国・九州ライン - 全線・全駅・全配線』5 長崎・佐賀エリア、講談社、2013年。ISBN 978-4-06-295164-7。
  • 今尾恵介(監修) 『日本鉄道旅行地図帳 - 全線・全駅・全廃線』12 九州沖縄、新潮社2009年。ISBN 978-4-10-790030-2。

関連項目[編集]