若林映子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

移動先: 案内検索
わかばやし あきこ
若林 映子
本名 同じ
生年月日 (1939-12-13) 1939年12月13日(77歳)
出生地 日本の旗 日本東京府東京市大森区北千束(現在の東京都大田区北千束)
身長 163cm
職業 女優
ジャンル 劇映画時代劇現代劇特撮映画トーキー)、テレビドラマ
活動期間 1958年 - 1972年
主な作品
キングコング対ゴジラ
喜劇 駅前茶釜
宇宙大怪獣ドゴラ
三大怪獣 地球最大の決戦
007は二度死ぬ

若林 映子(わかばやし あきこ、1939年12月13日 - )は、日本女優東宝映画を中心に活躍した。名前の映子は本名で、夕映えの増す頃に生まれたのにちなんで名づけられた。身長163cm。

来歴・人物[編集]

デビュー[編集]

東京市大森区北千束(現在の東京都大田区)出身。父親はエンジニアだった。東京都立青山高等学校の3年生だった1957年8月、ほんの軽い気持ちで東宝の『海鳴り』(制作中止)と『隠し砦の三悪人』の雪姫役に友人と一緒に応募する。結果は落選だったが、その後東宝から誘いを受ける。同期は野口ふみえ樋口年子。演技研究所を経て最初にキャメラの前に立ったのは、1958年山口淑子引退記念映画『東京の休日』でのファッションモデル役だったが、公開順としては本多猪四郎監督『花嫁三重奏』がデビュー作となる。その後しばらく端役として映画出演が続く。

海外での人気[編集]

エキゾチックな容姿、まさにアジアンビューティー中のアジアンビューティー、日本国内よりも海外の方で人気を得て、1959年の、ロモロ・マルチェリーニ監督のイタリア映画『レ・オリエンターリ』を皮切りに、1961年にはマルチェリーニ監督の推薦で日伊合作映画『アキコ』に題名と同じアキコ役で出演。同年、西ドイツ映画『遙かなる熱風』で日中混血のダンサー役を演じる。その後は、東宝でアクション、サラリーマン物、特撮映画と幅広いジャンルで活躍する。『三大怪獣 地球最大の決戦』は名画『ローマの休日』の要素を組み込んだ異色怪獣映画だが、欧州のサルノ王女役(中盤は一転して金星人に憑依された女浮浪者・予言者)を極めて艶やかに演じた。

ボンドガール[編集]

1967年には、007シリーズ5作目の『007は二度死ぬ』に浜美枝と共にボンドガールに抜擢される。

当初は若林が海女の「キッシー鈴木(Kissy Suzuki)」役で浜が公安エージェントの「スキ(Suki)」役の予定だったが、浜の英語力では公安エージェント役は無理と判断され、役柄が交換となった。この際、原作の「スキ」という日本人にはなじまない名前が、若林の名前を取って「アキ」と変更されている。

現在[編集]

現在は女優業からは身を引いているが、東宝が発売するDVDのオーディオコメンタリーや、リバイバル上映のイベントなどに参加し、ファンに健在ぶりをアピールしている。

主な出演作品[編集]

映画[編集]

  • 花嫁三重奏(1958年2月11日、東宝) - モデル
  • 東京の休日(1958年4月15日、東宝)
  • 俺にまかせろ(1958年6月15日、東宝) - 栗原潤子
  • ドジを踏むな(1958年9月16日、東宝) - 秘書
  • 女探偵物語女性SOS(1958年9月30日、東宝) - 女社員
  • Le Orientali(1959年、イタリア)
  • 野獣死すべし(1959年6月9日、東宝)
  • 恐るべき火遊び(1959年11月15日、東宝) - まり子の友人
  • 女が階段を上る時(1960年1月15日、東宝)- ホステス
  • 新・三等重役 当たるも八卦の巻(1960年4月26日、東宝) - 桃山晴子
  • Akiko(1961年、イタリア)
  • Bis zum Ende aller Tage(1961年、西ドイツ)
  • アッちゃんのベビーギャング(1961年9月17日、東宝) - みどり
  • 野盗風の中を走る(1961年11月22日、東宝) - さわ
  • ガンパー課長(1961年12月17日、東宝) - 北原洋子
  • 乾杯! サラリーマン諸君(1962年1月14日、東宝) - 銀平の時子
  • 紅の空(1962年3月21日、東宝) - 片桐栄子
  • 愛のうず潮(1962年5月22日、東宝) - 毛利幸子
  • 豚と金魚(1962年6月20日、東宝) - 小沢まゆみ
  • キングコング対ゴジラ(1962年8月11日、東宝) - たみ江
  • 僕たちの失敗(1962年9月1日、東宝) - 徳丸恵子
  • 若い季節(1962年10月20日、東宝) - 眉子
  • サラリーマン権三と助十 恋愛交差点(1962年11月17日、東宝) - 原田令子
  • 暗黒街の牙(1962年12月8日、東宝) - 英子
  • 月給泥棒(1962年12月8日、東宝) - 友子
  • ハイハイ3人娘(1963年1月29日、東宝) ‐ 山野辺先生
  • サラリーマン無鉄砲一家(1963年2月8日、東宝)
  • にっぽん実話時代(1963年2月16日、東宝) - 勝山千恵
  • 喜劇 駅前茶釜(1963年7月13日、東宝) - 寺の娘さつき
  • 国際秘密警察 指令第8号(1963年8月31日、東宝) - 津川美恵
  • 大盗賊(1963年10月26日、東宝) - 洗濯女
  • やぶにらみニッポン(1963年12月1日、東宝) - 有金梨子
  • こんにちは赤ちゃん(1964年3月20日、東宝) - 永田静子
  • 宇宙大怪獣ドゴラ(1964年8月11日、東宝) - 浜子
  • 国際秘密警察 火薬の樽(1964年12月9日、東宝) - 羽田でとれた娘
  • 三大怪獣 地球最大の決戦(1964年12月20日、東宝) - サルノ王女、金星人の声
  • 国際秘密警察 鍵の鍵(1965年10月23日、東宝) - 白蘭
  • 女の中にいる他人(1966年1月25日、東宝) - さゆり
  • 奇巌城の冒険(1966年4月28日、東宝) - スプリヤ
  • アルプスの若大将(1966年5月28日、東宝) - 清水知子
  • 007は二度死ぬ(1967年6月17日<日本公開>、イギリス) - アキ
  • 赤道を駈ける男(1968年4月28日、アロー・エンタープライズ) - 伶子

テレビドラマ[編集]

コメンタリー[編集]

  • 三大怪獣 地球最大の決戦(2001年12月21日 DVD 、東宝)
  • アルプスの若大将(2005年6月24日 DVD 、東宝)

参考文献[編集]

  • 若林映子「私の自叙伝 激しい躾から自立の精神へ」(『東宝映画』1963年5月号 東宝映画友の会・本部)
  • 「東宝プログラムピクチャーの世界 和製ボンド・ガール国際スタア・若林映子インタビュー」(雑誌『映画論叢22』2009年11月 国書刊行会)
  • 中村 深海『永遠の東宝映画俳優』 若林映子インタビュー くまがい書房、2014年