越直美
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
|
こし なおみ
|
|
|---|---|
| 生年月日 | 1975年7月5日(37歳) |
| 出生地 | 大阪府茨木市 |
| 出身校 | 北海道大学法学部 北海道大学大学院法学研究科修士課程 ハーバード大学ロー・スクール |
| 前職 | 弁護士 |
| 所属政党 | 無所属 |
| 称号 | 修士(法学)(北海道大学) LL.M.(ハーバード・ロー・スクール) |
| 公式サイト | こし直美公式Webサイト |
|
|
|
| 当選回数 | 1回 |
| 任期 | 2012年(平成24年)1月25日 - |
越 直美(こし なおみ、1975年(昭和50年)7月5日 - )は、日本の政治家、弁護士である。滋賀県大津市長(第23代)。
目次 |
来歴
生い立ち
大阪府茨木市に生まれ、3歳で大津市へ転居する。大津市立南郷幼稚園、南郷小学校、南郷中学校、滋賀県立膳所高等学校、北海道大学法学部卒業。北海道大学大学院法学研究科修士課程修了。北海道大学では、同大教授山口二郎のゼミに所属していた。
弁護士
2000年(平成12年)に司法試験に合格し、司法修習修了後、弁護士登録し、2002年(平成14年)10月から西村あさひ法律事務所に勤務。 2009年(平成21年)、ハーバード大学ロー・スクールを修了後、ニューヨーク州司法試験に合格し、ニューヨークの法律事務所勤務。2010年(平成22年)9月からコロンビア大学ビジネススクール日本経済経営研究所の客員研究員となり、2011年(平成23年)1月国連ニューヨーク本部法務部にて研修。[1]
大津市長
2012年(平成24年)1月、大津市長選挙に民主党・社民党・対話でつなごう滋賀の会推薦で立候補。滋賀県知事・嘉田由紀子の当選に貢献した選挙プランナーの松田馨を選挙参謀に据え[2]、現職だった目片信(自由民主党・公明党推薦、みんなの党支持)らを破って初当選した。
当選時の年齢は36歳で、歴代最年少の女性市長となった[3]。また都道府県の知事、県庁所在地の市長を同時に女性が務めるのも、全国初の例である[4]。
いじめ自殺問題に関して
経緯
前大津市長の目片信市政当時の2011年(平成23年)10月に発生し、越が市長になるまで警察や教育委員会が事件として認めなかった大津市中2いじめ自殺事件に絡み、越は2012年(平成24年)3月に、自殺した生徒が通っていた中学校の卒業式に出席し、小学校3年生や高校1年生の頃に自らが受けていたいじめの体験を語り、その上で、いじめや自殺の再発防止を誓った[5]。
その後、大津市と加害者と遺族の間での民事裁判の口頭弁論において、市側弁護士が、自殺した生徒の死といじめの因果関係を否定し、教員のだれがどこで、いかなるいじめを目撃し放置したか、を明らかにするよう要求していたこともあり、生徒の遺族は市長の対応と市側弁護士の見解の差を非難していた[6]。
大津市中2いじめ自殺事件の事実関係が明らかになると、越はいじめと自殺の因果関係を認め、和解の意向を表明し、遺族に謝罪を申し入れ、遺族と面会し「学校や市教育委員会の調査は不十分で、もっと早く再調査するべきだった。本当に申し訳ございません」と述べ、遺族は「市長の気持ちはよく分かった」と応じた[7]。
生徒の一周忌に、遺族が「法律事務所の先生方を始め、大津市の越市長、第三者調査委員会の委員の先生方、中学校の生徒の方々、滋賀県警の方々、マスコミの方々、皆さん一生懸命この問題に正面から向き合って調査をしていただき、しっかり考えていただいております。」と代理人の運営する支援サイトに寄稿した[8]。
また、遺族は、文藝春秋に寄せた手記において、「越市長にも感謝しています。市の非を認めて、第三者調査委員会の設置を提案してくれました。私も信頼できる方だなと感じました。」と事実関係が公になった以降の越の対応を評価した[9]。
第三者調査委員会の設置
2012年8月、越は、いじめ事件の再調査のための第三者調査委員会を設置[10]し、第三者調査委員会は、約5ヶ月の調査を行い、2013年1月31日、報告書を提出した[11]。
越は、第三者調査委員会を、教育委員会から切り離し市長の下に設置し、第三者調査委員会の委員構成は遺族に配慮し、6人のうち半数の3人を遺族推薦で選出。これまでも、他地域のいじめが疑われる問題で第三者委が設置された例はあったが、遺族の推薦は初のケースだった[12]ことから、委員の一人である尾木直樹氏は、「これまでとは本気度が違う」と発言した[13]。
尾木直樹氏は、自身のブログにおいて、第三者調査委員会の報告を受けた越の対応を、「素早く動いている」、「市長の孤軍奮闘」と評価した[14]。
いじめ対策
越は、第三者調査委員会の報告書を受け、「いじめ問題を教育委員会任せにしない」として、平成25年度から、いじめ対策推進室を市長部局に設け弁護士や警察官を配置するとともに、常設の第三者機関として「大津の子どもをいじめから守る委員会」を設置[15]。また、その他のいじめ対策を含め、平成25年度当初予算として、総額3億4千万円を計上[16]。 また、越は、第三者調査委員会の報告書を下村文部科学大臣[17]、日本弁護士会会長[18]などに提出し、いじめ対策の充実を訴えた。
教育委員会制度に関する発言
越は、これまでの市教委の対応のずさんさを改めて認めた上で、その遠因に教育委員会制度の矛盾があると指摘。「市民に選ばれたわけではない教育委員が教育行政を担い、市長でさえ教職員人事などにかかわれない。民意を直接反映しない無責任な制度はいらない」と述べ、国に制度改革を求める意向を示した [19]。
第三者調査委員会の報告書の提出後には、下村文部科学大臣や教育再生会議に対して、「教育委員会制度の改正について」という文書を提出し、教育委員会制度の改正を求めている[20]。
一方、越は、大津市において、教育委員会の改革のため、2013年2月、民間出身の富田眞氏を新たな教育長として選任[21]し、更に3月、第三者調査委員会委員であった桶谷守氏を教育委員として選任した[22]。
脚注
- ^ 大津市ホームページ 「大津市長のプロフィール」
- ^ 『朝日新聞』2012年1月23日。
- ^ “大津市長に越氏当選確実 女性で歴代最年少”. 共同通信. (2012年1月22日) 2012年1月22日閲覧。
- ^ 【読売新聞】2012年1月23日、「知事と県庁所在地市長、全国初の女性ペア誕生」
- ^ 【京都新聞】2012年3月13日 「越市長、いじめ撲滅誓う 大津 中学卒業式で涙の告白」
- ^ 【産経新聞】2012年5月23日 「市長のいじめ被害告白はパフォーマンス、むごい」口頭弁論で、いじめ自殺の生徒の父」
- ^ 【産経新聞】2012年7月25日、「越直美大津市長、遺族に謝罪「学校や市教委の調査は不十分」
- ^ 【大津中2いじめ自殺裁判支援サイト】「息子の一周忌を迎えるに当たり」
- ^ [文藝春秋平成25年4月号]
- ^ 大津市ホームページ[http://www.city.otsu.shiga.jp/www/contents/1346048747718/index.html]
- ^ 読売新聞[http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20130201-OYT8T00289.htm]
- ^ 産経新聞[http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130131/waf13013123130028-n1.htm]
- ^ 産経新聞[http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/586429/]
- ^ 尾木直樹オフィシャルブログ 「市長の孤軍奮闘」
- ^ 毎日新聞2013年2月20日 「いじめ対策:大津市、常設の第三者機関を新設」
- ^ 読売新聞2013年2月20日 「大津市長部局にいじめ対策室、警察官・弁護士も配置」
- ^ 京都新聞2013年2月6日 「文科相にいじめ被害救済の第三者機関常設を要望」
- ^ 産経新聞2013年2月15日 「大津市長が日弁連に協力要請 いじめ対応で」
- ^ 読売新聞7月19日(木)17時25分配信 「 大津市長「裏切られた…教育委員会制度は不要」 」]
- ^ 京都新聞2013年2月6日 「教委制度の改正を」=いじめ自殺で越大津市長-下村文科相を訪問」
- ^ 京都新聞2013年2月19日 「「悲劇繰り返さない」大津市教育長に富田氏就任 」
- ^ 産経新聞2013年3月6日 「大津市教育委員に第三者委の桶谷氏」
外部リンク
- こし直美公式Webサイト
- 越直美 (koshinaomi) - Twitter
- 越直美 - Facebook
| 官職 | ||
|---|---|---|
| 先代: 目片信 |
第23代:2012 - |
次代: 現職 |
|
|||||||||||





