近鉄鈴鹿線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

移動先: 案内検索
近畿日本鉄道 鈴鹿線
基本情報
日本の旗 日本
所在地 三重県鈴鹿市
起点 伊勢若松駅
終点 平田町駅
駅数 5駅
路線記号 L
開業 1925年12月20日
改軌 1959年11月23日概要
全通 1963年4月8日
所有者 KintetsuLogo.svg 近畿日本鉄道
運営者 KintetsuLogo.svg 近畿日本鉄道
使用車両 使用車両の節を参照
路線諸元
路線距離 8.2 km
軌間 1,435 mm標準軌
線路数 単線
電化方式 直流1,500 V 架空電車線方式
閉塞方式 自動閉塞式
保安装置 近鉄型ATS
最高速度 80 km/h
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
凡例
E 名古屋線
BHFq ABZq+r
0.0 L29 伊勢若松駅
BHF
2.2 L30 柳駅
STR
伊勢鉄道伊勢線
KRZh
鈴鹿駅
BHF
4.1 L31 鈴鹿市駅
BHF
6.2 L32 三日市駅
KBHFe
8.2 L33 平田町駅

鈴鹿線(すずかせん)は、三重県鈴鹿市伊勢若松駅から平田町駅までを結ぶ近畿日本鉄道(近鉄)の鉄道路線

鈴鹿市の市街地を通る平田町駅周辺の工場への通勤路線である。

鈴鹿線ではスルッとKANSAIカード及びJスルーカードは利用できないが、2007年4月1日よりPiTaPaおよびICOCAの利用が可能になり(2013年3月23日にはTOICAmanacaなどとの全国相互利用サービスを開始)、鈴鹿市駅および平田町駅には自動改札機、柳駅および三日市駅には簡易改札機を設置して対応している。

路線データ[編集]

  • 路線距離(営業キロ):8.2 km
  • 軌間:1435mm
  • 駅数:5駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:なし(全線単線)
  • 電化区間:全線電化(直流1500V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 最高速度:80 km/h

全線、名古屋統括部(旧名古屋営業局)の管轄である。

運行形態[編集]

定期列車[編集]

1時間あたり朝・晩は3本から4本、日中・早朝・深夜は2本運転されている。平日朝に名古屋線直通の近鉄四日市発鈴鹿線平田町行き急行(停車駅は塩浜駅伊勢若松駅と鈴鹿線内各駅)が1本設定されているほかは、大多数がワンマン運転による線内折り返し運転の普通列車であるが、前述の急行折り返しの際や伊勢若松駅に到着後に回送列車になる場合などは車掌が乗務する。

名古屋線直通列車は、ワンマン化直前の1998年3月ダイヤ変更まで近鉄四日市駅発着の普通が1時間あたり1本運転されていたほか、1988年までは近鉄名古屋駅発着の急行も昼間時に1時間あたり1本運転されていた。また、1983年3月18日のダイヤ変更前までは準急も近鉄名古屋駅発着で直通運転しており、こちらも線内は各駅に停車していた。

臨時列車[編集]

F1日本グランプリ鈴鹿サーキットで開催される場合、平田町駅が最寄駅の一つとなるため、決勝日に近鉄名古屋行きの臨時急行が運転される場合があった。

大晦日から元日にかけての終夜運転は、鈴鹿線では近年実施されておらず、始発列車の繰り上げのみ実施している。

使用車両[編集]

現用車両[編集]

ワンマン運転列車には以下の車両が使用され、同じ三重県内のワンマン支線区である湯の山線と共通運用である。特急形・団体専用車両は臨時団体列車以外では入線しない。

ただし、前述の名古屋線から直通する急行とその折り返し普通は車掌乗務のため、上記以外のワンマン対応改造が行われていない3両編成(1000系2800系2050系など)が入線する場合がある。

過去の車両[編集]

改軌当初は近鉄名古屋直通運用など、一部の運用で大阪線所属車両も入線していた時期もあったが、現在は原則として行われていない。

歴史[編集]

  • 1925年大正14年)12月20日 伊勢鉄道神戸支線として伊勢若松 - 伊勢神戸(現・鈴鹿市)間が開業。
  • 1926年(大正15年)9月12日 伊勢鉄道が伊勢電気鉄道に社名変更。
  • 1926年(昭和元年)12月26日 全線電化。
  • 1936年(昭和11年)9月15日 参宮急行電鉄が伊勢電気鉄道を合併。伊勢神戸線となる。
  • 1941年(昭和16年)3月15日 大阪電気軌道が参宮急行電鉄を合併、関西急行鉄道に改称。路線名を神戸線に改称。
  • 1944年(昭和19年)6月1日 関西急行鉄道が近畿日本鉄道に社名変更。
  • 1959年(昭和34年)11月23日 名古屋線に合わせて全線標準軌改軌。改軌準備工事の際に重量級の大阪線車両が入線可能となるように路盤の強化も実施された。
  • 1963年(昭和38年)4月8日 鈴鹿市 - 平田町間が開業。神戸線を鈴鹿線と改称。伊勢神戸駅を鈴鹿市駅に改称。
  • 1968年(昭和43年)10月17日 ATS使用開始。
  • 1995年(平成7年)3月16日 最高速度を65km/h→80 km/hに引き上げ、所要時間を1分短縮。
  • 1998年(平成10年)6月13日 ワンマン運転開始[1]
  • 2007年(平成19年)4月1日 各駅でPiTaPaICOCAの取り扱い開始。
  • 2008年(平成20年)8月12日 三日市駅で、伊勢若松発平田町ゆき普通電車の車両の床下機器が焼損、車内の座席および天井の一部が焦げる事故が発生[2][3]
  • 2010年(平成22年)4月1日 伊勢若松駅 - 平田町駅間の全線で名古屋列車運行管理システム「KRONOS」(クロノス)の運用開始[4]
  • 2012年平成24年)3月20日 昼間時毎時3本から2本に減便。

駅一覧[編集]

  • 全駅三重県鈴鹿市に所在。
  • 普通列車は省略。急行・普通列車とも鈴鹿線内各駅に停車。急行は平田町行きのみ運転。
  • 急行の名古屋線内の停車駅は近鉄名古屋線を参照。
  • #:交換可能駅
駅番号 駅名 駅間キロ 営業キロ 急行 接続路線
直通運転区間 伊勢若松駅から
○名古屋線近鉄四日市駅まで
L29 伊勢若松駅 - 0.0 近畿日本鉄道:E 名古屋線 (E29)
L30 柳駅 2.2 2.2  
L31 鈴鹿市駅# 1.9 4.1  
L32 三日市駅 2.1 6.2  
L33 平田町駅 2.0 8.2  

沿線[編集]

その他[編集]

  • 2013年7月13日から8月13日にかけての毎週火曜日に、鈴鹿線で相次ぎ停電が発生し、列車に運休が生じるなどした。いずれも、同線に電力を供給している名古屋線沿いの送電線ヘビ(1・3回目はアオダイショウ、2回目はシマヘビ)が絡み付き、ショートを起こしたのが原因とされている。近鉄は電柱の梯子に防蛇テープを巻くなどの対策を始めている[5]
  • 神戸支線時代には伊勢神戸駅から伊勢若松駅を通じて四日市駅津新地駅へ向かう列車が存在した。また神戸支線の計画段階では、当時西名張駅伊賀上野駅を結んでいた伊賀鉄道伊賀線との接続も構想にあった[6]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 鉄道ジャーナル』第32巻第7号、鉄道ジャーナル社1998年7月、 99頁。
  2. ^ 鈴鹿線三日市駅における列車の床下機器焼損について(PDF) 近畿日本鉄道、2008年8月13日
  3. ^ http://jtsb.assistmicro.co.jp/jtsb/railway/report/detail.asp?ID=1749 国土交通省・運輸安全委員会
  4. ^ 名古屋列車運行管理システム「KRONOS」が運用開始します (PDF) - 近畿日本鉄道プレスリリース 2010年3月30日
  5. ^ “近鉄鈴鹿線:火曜の停電、犯人はヘビ 3回運休に”. 毎日新聞. (2013年8月17日). オリジナル2013年8月24日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20130824020517/http://mainichi.jp/select/news/20130817k0000e040195000c.html 2015年5月20日閲覧。 
  6. ^ 近鉄 平田町駅”. 駅ものがたり三重. 中日新聞三重版. 2011年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年3月18日閲覧。

参考文献[編集]

  • 「まるごと近鉄ぶらり沿線の旅」(著者・編者 徳田耕一、出版・発行 河出書房新社 2005年) ISBN 4309224393
  • カラーブックス「日本の私鉄 近鉄2」(著者・編者 諸河久・山辺誠、出版・発行 保育社 1998年) ISBN 4586509058
  • 「近鉄時刻表」各号 (著者・編者 近畿日本鉄道、出版・発行 同左)
  • 「鉄道ピクトリアル'03年1月号増刊 特集:近畿日本鉄道」(著者・編者 電気車研究会 出版・発行 同左)

関連項目[編集]