阿佐海岸鉄道

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阿佐海岸鉄道株式会社
ASA Seaside Railway Corporation[1]
種類 株式会社
略称 阿佐鉄
本社所在地 日本の旗 日本
775-0501
徳島県海部郡海陽町宍喰浦字正梶22-1
設立 1988年9月9日[2]
業種 陸運業
事業内容 旅客鉄道事業 他
代表者 代表取締役社長 前田 惠(海陽町長)
代表取締役専務 岡本 真一
資本金 1億円(2013年4月1日時点)[3]
売上高 2,189万5千円(2013年3月期)[4]
純利益 20万4千円(2013年3月期)[4]
純資産 3,755万6千円(2013年3月31日時点)[4]
総資産 4,603万7千円(2013年3月31日時点)[4]
従業員数 10人(2013年4月1日時点)[5]
決算期 3月31日
主要株主 徳島県 35.0%
高知県 10.0%
海陽町 27.0%
美波町 4.0%
その他12市町村 7.6%
阿波銀行 5.0%
その他金融機関(2行) 4.0%
民間団体(7団体) 7.4%
外部リンク http://asatetu.com/
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阿佐海岸鉄道株式会社(あさかいがんてつどう)は、徳島県海部郡海陽町に本社を置き、阿佐東線を運営している、第三セクター鉄道事業者

概要[編集]

日本鉄道建設公団建設線で、日本国有鉄道経営再建促進特別措置法の施行により1980年に建設工事が中断された阿佐線のうち、大半の構造物ができあがっていた徳島県側の海部駅 - 甲浦駅間を建設・運営するために1988年徳島県高知県海陽町東洋町などの出資による第三セクター方式で設立された鉄道事業者で、同区間を阿佐東線として運営している。

阿佐東線は四国旅客鉄道(JR四国)牟岐線の末端的存在であり、沿線人口が少ない上に路線距離も短いため運賃収入は2千万円を切る状態(輸送密度は約170人/日)で、開業以来赤字続きで一度も黒字を計上できていない。沿線の高校統廃合で定期客も減少し、毎年の経常赤字が5 - 9千万円前後に上り、地元自治体の負担は限界に近いとされ、廃止を検討している第三セクターとして名前が挙げられている[6]。2008年度鉄道統計年報によると、日本全国のJR線以外の路線で最も利用者が少ない路線となっており[7]、2011年度鉄道統計年報によれば減価償却費を含めた営業係数が「916」と、全国の鉄道事業者の中で最も悪い数値となっている[8]

2016年2月、主要株主である徳島県が、本鉄道に10年以内のDMV導入を検討していると報じられ[9]、同年5月には「阿佐東線DMV導入協議会」の会合で、現在保有する車両をDMV車両1両に置き換える案が出されたと報じられている[10]。その後、2017年2月、2020年までにDMVを導入することを正式に決定した[11]

歴史[編集]

役員[編集]

社長[編集]

  • 坂本松雄(2001年、2002年頃)
  • 平岡建彦( - 2006年6月)
  • 五軒家憲次(2006年6月 - )
  • 前田惠

専務[編集]

  • 根来正
  • 岡本真一

路線[編集]

利用状況[編集]

運賃[編集]

大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2014年4月1日現在[14]

キロ程 区間 運賃(円)
3 宍喰 - 甲浦 210
7 海部 - 宍喰 240
9 海部 - 甲浦 270

入場券 大人200円、小児100円

かつてグリーン車連結の特急列車普通列車として乗り入れていたときは、グリーン料金(自由席)の設定があった(1997年3月時点で海部-宍喰間 220円、海部-甲浦間 240円、宍喰-甲浦間 180円[15])。

車両[編集]

2016年4月現在、気動車2両が在籍している。1992年の開業時に新製気動車2両を用意したが、1両が2008年に事故廃車となり、2009年に代替車として廃止となった高千穂鉄道から1両を無償譲受した。

現有車両[編集]

  • ASA-100形「しおかぜ」 (101)
    • ASA-100形と後述するASA-200形は1992年に新潟鐵工所が製作した軽快気動車NDCシリーズでステンレス車体を持つ18m級気動車。土佐くろしお鉄道のTKT-8000形をベースにしている。エンジンはDMF13HS (250PS/2000rpm) を1基搭載している。座席は、車内は転換クロスシート(車端部はロングシート)。営業距離が短いためトイレは設置されていない。
  • ASA-300形「たかちほ」(301)
    • 後述のASA201の事故廃車にともない、廃止となった高千穂鉄道から2009年に無償譲渡された車両[16][17]。西鉄テクノサービスで整備の上、同年8月30日から高千穂鉄道時代の姿でTR201の旧番号を標記したまま「高千穂復刻列車」として運用に入っていたが[18][19]2010年3月からはすだちくん(徳島県のキャラクター)とぽんかんくん(東洋町のキャラクター)をあしらったラッピング車両となっている[20]

過去の車両 [編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 公式サイトのTOPページでは「ASA Seaside Railway Corporation」、会社概要など他のページでは 「ASA Coast Railway Corporation」
  2. ^ a b 「9月のメモ帳」、『鉄道ピクトリアル』第38巻第12号、電気車研究会、1988年12月号、 109頁。
  3. ^ 外郭団体に関する取り組み 外郭団体一覧(平成25年4月1日) (PDF) - 徳島県
  4. ^ a b c d 外郭団体に関する取り組み 外郭団体の財務状況(平成24年度) (PDF) - 徳島県
  5. ^ 外郭団体に関する取り組み 人員・財務の取組目標及び進捗状況(平成24年実績) (PDF) -徳島県
  6. ^ 2003年8月13日 日本経済新聞関西版。廃止検討中の第三セクター7社(鉄道以外を含む)のうちの1社として名前が挙げられている。阿佐海岸鉄道においては、2007年度までは現行通り自治体が補助を行うが、以後の存廃は検討中とされている。
  7. ^ 岩泉線(茂市〜岩泉)について (PDF) p. 7 - 東日本旅客鉄道、2012年3月30日。
  8. ^ 梅原淳 (2014年9月6日). “100円稼ぐのに、916円かかる鉄道会社は? 営業係数で見た「ワースト20鉄道」ランキング”. 東洋経済オンライン. 東洋経済新報社. 2014年10月19日閲覧。
  9. ^ “線路も道路も走れるDMV、徳島県10年以内に営業運行”. 朝日新聞DIGITAL (朝日新聞社). (2016年2月13日). http://www.asahi.com/articles/ASJ285H1VJ28PUTB00R.html 2016年10月2日閲覧。 
  10. ^ “阿佐海岸鉄道:DMVのみ10キロ運行 導入協初会合で案/徳島”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2016年5月27日). http://mainichi.jp/articles/20160527/ddl/k36/040/503000c 2016年10月2日閲覧。 
  11. ^ 阿佐海岸鉄道「DMV」はローカル線活性化の起爆剤になるか。室戸岬を目指して2020年にも運行開始”. 旅行総合研究所タビリス (2017年2月4日). 2017年2月6日閲覧。
  12. ^ “JR7社14年のあゆみ”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 9. (2001年4月2日) 
  13. ^ a b 列車、車庫で壁に衝突 脱線し運転手けが 阿佐海岸鉄道、朝日新聞、2008年7月1日。
  14. ^ 運賃・料金 - 阿佐海岸鉄道、2014年7月30日閲覧。
  15. ^ 『JTB時刻表』1997年3月号、p.365。
  16. ^ トロッコ列車 JR九州へ 高千穂鉄道、有償で譲渡 一般車両 沿線2町などに無償で」 西日本新聞 2008年10月21日[リンク切れ]
  17. ^ 『鉄道ファン』2009年4月号195頁。元記事は徳島新聞2008年2月3日付。この記事中で事故車両は廃車になったと明記されている。
  18. ^ “高千穂復刻列車運行”(イベント参加者募集等) - 阿佐海岸鉄道株式会社(ごっきげん海岸沿線)、2009年8月1日、2015年10月22日閲覧。
  19. ^ 高千穂鉄道の車両、阿佐海岸鉄道で復活 30日から、朝日新聞、2009年8月30日、2015年10月22日閲覧。
  20. ^ イメージキャラクターを使ったラッピング車両登場!! - 阿佐海岸鉄道株式会社(ごっきげん海岸沿線)、2010年2月22日、2015年10月22日閲覧。
  21. ^ 阿佐海岸鉄道:阿佐東線、今夕に運転再開 /徳島 毎日新聞 2008年7月5日 地方版[リンク切れ]
  22. ^ 車両やりくりに苦悩 阿佐東線脱線、車検控え代替車必要 徳島新聞 2008年7月17日[リンク切れ]
  23. ^ 『鉄道ファン』2008年11月号180頁。

関連項目[編集]