霞会館

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一般社団法人霞会館
団体種類 一般社団法人
所在地 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号
法人番号 3010005000231
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一般社団法人霞会館(いっぱんしゃだんほうじんかすみかいかん)は、旧華族の親睦団体。前身は華族会館(かぞくかいかん)。1947年昭和22年)の華族制度の廃止により、霞会館(かすみかいかん)と名称を改めた。所在地は霞が関ビルディング34階。

概要[編集]

霞会館は、元来、旧華族の親睦の中心として存在してきた。そのため正式な会員資格も元華族の男性当主と成人に達した直系の息子に限定されている。現在は約650家の740人が加入している。当主や後継者が女性だと会員資格がないため、華族制度廃止直後(約890家)に比べ減少している[1]1973年(昭和48年)頃になって会員名簿に夫人の名前も記載されるようになり、また元華族の夫人、令嬢であれば、女性だけでも霞会館の施設を利用できるようになった。

これら元華族である会員は、年に4回一堂に会する。1月5日の新年会は会員に限られる。6月1日の創立記念日と10月7日明治天皇の御臨幸記念日は、晩餐会が開かれ、夫人の同伴も許されるようになった。

沿革[編集]

1872年明治5年)に洋行した河鰭実文秋月種樹は、イギリス政界での貴族の役割に注目した。そして帰国後、山内豊誠正親町公董平松時厚らと、議会開設に備えた有志の団体、通款社を1873年(明治6年)末に設立し、同じ趣旨を持った『麝香間祗候会議』(じゃこうのま-しこう-かいぎ)と合同して、1874年(明治7年)6月、『華族会館』が発足した。

華族会館は単なるクラブではなく、書籍局、講義局、勉強局、翻訳局の設置がその規約に謳われており、1877年(明治10年)、華族子弟の教育機関として学習院が創立された。華族会館が発足したのは浅草本願寺であったが、2か月後に永田町の旧二本松藩邸に移り、ここで創立総会を開いている。その後、神田錦町の学習院内、宝田町、上野公園内文部省官舎と移転し、1890年(明治23年)、鹿鳴館を借り受けて移転した。1894年(明治27年)には、その土地8千坪とともに買い受けている。

1927年(昭和2年)、霞が関に移り現在に至っている。今の霞が関ビルに入ったのは1967年(昭和42年)のことである。霞会館の名称の由来は、所在地の地名が霞が関であることのほか、初代館長の有栖川宮熾仁親王の雅号が「霞堂」といわれたことにある。

皇室との関わり[編集]

華族制度の廃止時、昭和天皇から「先祖の名を辱めぬよう日本再建のため努力することを望む」と伝えられたことから、霞会館に改称して存続を決めた。天皇皇后両陛下が毎年1月に訪れ、懇談するのが慣例である。日本の伝統に詳しい会員が多いことから、今上天皇の即位時には、出席者の装束着付けを霞会館会員がボランティアで手伝った。

会員のうち、旧公家だけで構成する「堂上会」(約100人)もある。堂上会会員は皇室行事に招かれるほか、京都在住の会員は両陛下の京都訪問時には大宮御所で懇談する[2]

運営[編集]

会館の運営は、もと華族会館のものだった土地の3千坪をビル建設時に三井不動産に貸した地代と霞会館が所有する霞が関ビルの10階・11階のテナント料、さらに会員の結婚式やパーティなどに貸し出す収入などで賄われている。その一部は障害者施設、老人施設、癌研究所など各社会福祉施設にも寄付されている。

法人の目的[編集]

1.この法人は、次の4箇条を基本理念とする。

  • 国家・社会への貢献
  • 伝統文化の伝承
  • 皇室の藩屏
  • 会員の品位保持と連帯

2.この法人は、政治、経済、社会、文化等各方面にわたって国際的な視野から調査研究し、日本固有の伝統的な精神文化を後世に伝え、もって健全な国民の育成及び社会福祉の増進に寄与することを目的としている。

主な事業[編集]

  1. 政治、経済、社会、文化等の調査研究及び参考資料の収集。
  2. 調査、研究成果の報告及び参考資料等の出版事業。
    • ※関係者が関連資料を、「尚友倶楽部」編で公刊している。
  3. 伝統文化の伝承。
  4. 講演会、講習会、研究会等の開催。
  5. 社会、文化、福祉等公益に関する事業及び助成。
  6. その他、この法人の目的を達成するために必要な事業。

会員は現皇族(名誉会員)、元皇族(臣籍降下した元宮家)、元王公族、元華族(公、侯、伯、子、男)の当主とその成年に達した長男(嫡男)により構成されている。2012年平成24年)8月現在、会員数793名(正会員784名、名誉会員9名)。

主たる事務所を東京都千代田区霞が関三丁目2番5号(霞が関ビル内)に、従たる事務所を京都府京都市上京区油小路通出水上る大黒屋町42に置く。

主たる役員は次の通りである(日付は就任日)。

脚注[編集]

紹介記事[編集]

参考文献[編集]

  • 社団法人 霞会館 華族資料調査委員会編集 『霞会館百三十年の歩み』 社団法人 霞会館、2004年6月1日 非売品
  • 小田部雄次 『華族 近代日本貴族の虚像と実像』 中公新書2006年3月、ISBN 978-4-121-01836-6
  • 一般社団法人 霞会館 華族資料調査委員会 『会館百四十年の歩み』 一般社団法人 霞会館、2014年6月1日 非売品

関連項目[編集]