高橋美由紀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

移動先: 案内検索
本来の表記は「髙橋美由紀」です。この記事に付けられた題名は記事名の制約から不正確なものとなっています。
高橋 美由紀
本名 非公開
生誕 2月18日
日本の旗 長野県生まれ埼玉県育ち
国籍 日本の旗 日本
職業 漫画家
ジャンル 少女漫画
代表作 9番目のムサシ
天を見つめて地の底で
『エル』
悪魔の黙示録
キルト
『愛しのカミラ』
牙の血族
テンプレートを表示

髙橋 美由紀(たかはし みゆき、2月18日 - )は、日本漫画家埼玉県所沢市出身。

概要[編集]

おもに秋田書店が発行する少女漫画雑誌に作品を発表。また、『週刊少年マガジン』において初の女性連載作家でもある。

これまでに手がけた作品のいくつかはイメージアルバム化やドラマCD化されている。『悪魔の黙示録』はドラマCD化およびイメージアルバム化。『天を見つめて地の底で』と『エル』についてはイメージアルバム化。『9番目のムサシ』はドラマCD化された後、東海ラジオにてラジオドラマ化放送された。

漫画家としては珍しく10年以上継続している公認ファンクラブを持っている。名称は「MTV」(MIYUKI TAKAHASHI VOICEの略)。

中村純子、手代木史織、たけざわ光、わたなべ純子など、漫画家としてプロデビューしたアシスタント出身者がいる。

デビュー当時・少年漫画誌時代[編集]

中学時代に出会った少女漫画に衝撃を受け漫画家になることを決意。

学業の傍ら少女漫画を描き上げ出版社への持ち込みを開始するも、ごく普通の学生生活への憧れも強かった為、都内の大学へ進学した。

卒業後、都内でOL生活を開始。

その頃、知人に誘われ講談社の『週刊少年マガジン』編集部に人生初の少年誌向けコメディ漫画を持ち込むことになる。OLをやりながら描き上げた作品「愛しのカミラ」が第27回週刊少年マガジン新人漫画賞で入選し『別冊少年マガジン』に掲載され好評を得た。

直後、『週刊少年マガジン』で同作品の連載が開始され、念願だったプロ漫画家としての第一歩を記した。しかし、シリアスでロマンティックな少女漫画を描きたいと願っていたのに、少年誌にギャグ漫画を描くという理想と現実のギャップが待ち受けており、開始直後はOLとの二重生活で時間が足りないため、昼休みに喫茶店で描いてウェイターに不審がられまくり、ピンチになると家族総出(両親と中1の弟)が臨時のアシスタントと化して手伝ってくれた[1]。後に作者は「恐ろしく多忙な日々だったが、とても充実していて楽しかった。何より、後のプロ漫画家生活の基盤となり、貴重な経験をさせてもらった」とインタビュー[要出典]で答えている。

『愛しのカミラ』の連載を終えた後、マガジン編集部からの要請により次作の制作にとりかかる。しかし、少女漫画を描きたいという元々の夢を諦められず、次作を描き上げるも今後の進路については迷っていた。多忙だった週刊誌連載が大変だったこともあり、しばらく漫画から離れることを決めた。後に少女漫画誌での仕事を開始するまでの期間、ごく普通の生活を送りながらも依頼を受ければ漫画を描くという日々を過ごしていた。この時期に描いた作品として、『月刊少年チャンピオン』誌への読み切り作品や描き下ろし漫画(『クラッシュ伝説』上下巻・池田書店刊)、JICC出版局(現宝島社)が刊行した『週刊少年宝島』誌での連載などがあり、少年漫画誌系での仕事ばかりであった。

少女漫画誌時代[編集]

その頃、初期アシスタントチーフであり漫画家として独立していた一丸正信[2]からの紹介で、マガジンボックス社から不定期刊行されていたホラー系少女漫画誌『パンドラ』[3]へ短編作品「闇よりの」を執筆することとなる[4]。これが好評につき引き続き短編作品の依頼を受け制作されたのが『天を見つめて地の底で』第1話である。それがさらに好評を得たことで『パンドラ』誌唯一の連載作品として掲載されることとなり、同誌の売り上げも右肩上がりとなったため、不定期刊行だった『パンドラ』誌は完全な月刊誌としての地位を確立することとなった。それにより『天を見つめて地の底で』を1冊にまとめたムックが出版されるに至った[5]

その連載中に、新創刊されて間もなかった秋田書店初のホラー系少女漫画誌『サスペリア』からの依頼に応じて執筆したのが『悪魔の黙示録』である。

当初「3話だけやりましょう」というスタートだったが、第1話目から好評価を受け結果的に約16年もの長期連載作品になった。『天を見つめて地の底で』『悪魔の黙示録』の2作品の毎月同時連載を順調にこなしていた頃、秋田書店・ひとみ編集部から執筆依頼を受けスタートしたのが『牙の血族』と、後に『夢幻奇談』シリーズとしてコミックス化された「短編読み切り作品」である。両作品を交互に隔月連載することとなり月産100ページを超えることもしばしばであり、一層多忙な毎日となった。この頃の作画スピードで、50ページ真っ白な状態から17時間で完成させたという記録を持っている。『ひとみ』誌が休刊し『牙の血族』は未完のまま連載を終えた。その直後、同じく秋田書店・ボニータ編集部からの依頼を受け執筆したのが『エル』である。それから暫くして、『パンドラ』誌休刊にともない連載を終えていた『天を見つめて地の底で』の復活連載を、秋田書店・サスペリア編集部から新創刊誌『学園ミステリー』での掲載誌を熱望され、当時の同誌編集長の英断により、タイトルそのままでの連載を再開するという極めて異例の移籍連載がスタートした[6]

『悪魔の黙示録』『天を見つめて地の底で』『エル』の3作品を連載していた頃、ボニータ増刊号『ボニータspecial』誌から新作読み切り作品の依頼を受ける。これに対し、作者が「格好良い女性を描きたい」と長年構想を温めていた『9番目のムサシ』を執筆して好評価を得たため、直後に秋田書店から新創刊された月刊少女漫画誌『きらら16(セーズ)』への移籍連載が決まった。同誌が休刊となった後は『ミステリーボニータ』誌に移籍して完結となった。『ミステリーボニータ』誌にて、第2シリーズ『9番目のムサシ ミッション・ブルー』、及び第3シリーズ『9番目のムサシ レッド スクランブル』を連載した。その後、同誌は2015年平成27年)4月号から第4シリーズ『9番目のムサシ サイレントブラック』の連載を開始した。 『サスペリア』誌にて連載中だった『天を見つめて地の底で』は、掲載誌休刊により『ミステリーボニータ』誌へ移籍。これにともないタイトルを『天を見つめて地の底で‐新章‐』に改題し、『ミステリーボニータ』2010年(平成22年)7月号から不定期連載中である。 ボニータ増刊『ボニータDX』誌からの依頼で短期連載されたコメディ作品『イノセントGAME』は、掲載誌休刊により『ミステリーボニータ』誌へ移籍。これにともないタイトルを『イノセントGAME 巴伝』に改題し、不定期連載中。

主な作品[編集]

現在連載中の作品[編集]

  • 9番目のムサシ サイレントブラック(ミステリーボニータ / 秋田書店)

不定期連載中の作品[編集]

  • エル〜海を守る者〜(ミステリーボニータ / 秋田書店)
  • イノセントGAME 巴伝(ミステリーボニータ / 秋田書店)
  • 天を見つめて地の底で-新章-(ミステリーボニータ / 秋田書店)

過去に掲載した作品[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 単行本『9番目のムサシ』第9巻の巻末「高橋美由紀のまんが家への道」を参照。
  2. ^ 現・漫画製作プロダクション『スタジオ天地』代表。
  3. ^ 朝日ソノラマが出版した『ハロウィン (雑誌)|月刊ハロウィン』誌を皮切りに、ホラー誌ブームが起きており、さまざまな出版社から多くのホラー漫画誌が刊行されていた。/FC会報情報より
  4. ^ マガジン出身であることから、いきなり2色カラーでの依頼となった。後に『天を見つめて地の底で』のコミックスに収録されている。
  5. ^ 『天を見つめて地の底で』のコミックス化を望む声が多かったが、マガジンボックス社には単行本レーベルが存在しなかったため、急遽総集編形式のムック本として出版されることとなった。/FC会報情報より
  6. ^ 本来、他社での掲載作品を移籍させる時は流通の関係などからタイトルの変更が条件となる。/FC会報より