魔法少女プリティ☆ベル

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魔法少女プリティ☆ベル
ジャンル ボディビル魔法少女ファンタジーコメディ
漫画
作者 KAKERU
出版社 マッグガーデン
掲載誌 月刊コミックブレイド
レーベル BLADE COMICS
発表期間 2009年 - 連載中
巻数 既刊14巻(2014年8月時点)
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魔法少女プリティ☆ベル』(まほうしょうじょプリティベル)は、KAKERUによる日本漫画作品。『月刊コミックブレイド』(マッグガーデン刊)にて2009年より連載中。

あらすじ[編集]

魔法のロッド「リィン・ロッド」が目覚め、その適合者「魔法少女プリティ☆ベル」が現れるとき、世界に必ず大きな危機が訪れるという。

リィン・ロッドを守り、プリティ☆ベルをサポートする天使ミルクココアは、リィン・ロッドを奪うべく襲い来る敵の攻撃に傷つきながらも、適合者の少女美咲エリの住む街に辿り着く。リィン・ロッドの鐘の音が鳴り響き、適合者の少女が間近に居ることを知らされるミルココ。しかし、リィン・ロッドが指し示したのはエリではなく、エリの近所に住むボディビルダー高田厚志だった。

登場人物[編集]

プリティ☆ベル関係者[編集]

高田 厚志(たかだ あつし)
五代目プリティ☆ベルにして、史上初の男性の適合者。年齢は35歳。職業はボディビルダーで、自ら「高田ジム」を経営しているほかエアロビクスの講師も務めている。当初は魔法少女になることに戸惑っていたが、自分が闘わなければ小学生のエリが闘わなければならなくなると知ると、自ら進んで魔法少女になった善意溢れる好漢(ミルココからすれば余計なお節介以外の何物でもないが)。筋骨隆々とした暑苦しい男で(エリを始め近所の子供たちからは『筋肉おじさん』と呼ばれている)、はちきれんばかりの肉体にプリティ☆ベルの女の子らしいコスチュームを纏い、ボディビルのポージングをベースにした独特の魔法を使って闘う。
本来プリティベル最大の力である神威召喚を使うことはできないが、プロレス合気道を13年やって培った高いレベルの武道経験者であることと、強力な魔法を自在に扱う魔法センスにより、それを必要としないほどの高い戦闘力を誇る。なおその魔法の効果は物理的ダメージではなく、対象の精神に作用して戦意を喪失させ骨抜きにするといった効果を持ち、厚志自身の争いを好まない気質が表れた物といえる(その戦いぶりは『誰一人傷つけずに戦闘を破壊した』と称された)。
見た目は常識外れだが、人望に篤い仏のような人格者であり、その円熟した穏やかで前向きな性格に加えて、高い戦略眼と交渉能力も兼ね備えているため敵味方を問わず一目置かれている。極力戦いを避け、平和的に物事を収めることを望んでいるが、必要と考えたら相手の生死を問わず情け容赦ない戦い方も辞さない。
20年ほど前までは桜と同様に喧嘩狂で、狂犬と渾名されていた。
美咲エリ
もう1人の五代目プリティ☆ベル。厚志と同じ街に住むごく普通の小学生の女の子。本来はエリがプリティ☆ベルを務めるはずだったが、厚志に正当かつ強引にその座を奪われた。その後、厚志の補欠として厚志の家に通ってプリティ☆ベルになるための勉強を始めるようになり、その危険な能力が明らかになってからは、護衛の利便性を図るため厚志の家に下宿するようになった。
その身体は厚志の10万倍に相当する歴代最強の強大な魔力を秘めており(「最低限」の防御結界に飛びかかった敵が触れただけで吹き飛ばす、呼び出した召喚獣はほぼ上級から魔王クラス)、単体で魔王軍にも匹敵する恐るべき能力を持っている。しかし、魔力が膨大すぎて神威召喚にも膨大な魔力を使ってしまい自然回復では最大まで回復するのに膨大な時間がかかるため魔力を補給するためには魔王軍レベルの備蓄魔力が必要で、魔王軍を襲撃して奪うか魔王軍から供給を受けるしかないことから、各魔王軍は総じてエリを危険視している。
その扱いが難しい能力故か経済学に興味を持ち、小学4年生でありながらマクロ経済や教育論について大人と激論を交わせるようになるなど高い知性を身に付けている。
“双索敵手(ツイン・レーダー)”ミルク&ココア
リィン・ロッドを守り、歴代のプリティ☆ベルをサポートしてきた2人の天使。エリとほとんど変わらない背格好と幼い容姿をしているが、年齢は33歳。愛称は2人合わせてミルココ。戦闘能力は剣を召喚するだけとほとんどないが、異名の通り驚異的な索敵能力を持っている。それぞれ体の片側(ミルクは右側、ココアは左側)に大小1枚ずつ計2枚の翼を持ち、2人が手をつなぐことで飛行できる。
かつては天界の精鋭部隊「レギオン」に所属していた天使であり、天界の本来の方針である「魔族から人類と平和を守る」を忠実に守っているが、天界の趣旨が「魔族殲滅」に変わってしまったため、堕天使扱いされている。そのため少なくとも過去10年間は天界にも帰っていない。
プリティ☆ベルの名を考案したのは彼女らである。
“神威の呼び鈴”リィン・ロッド
謎の魔法のロッド。この杖を使うことにより、厚志とエリはプリティ☆ベルに変身する。このロッドが覚醒するとき、世界に大きな危機が訪れるという。
「神威召喚」を行うための召喚器であり、誰でも使えるが、真に使いこなせるのは適合者のみである。
30数年前、初代プリベルである美雪の夢の中に入り込んできた光のようなものが、美雪の知識とイメージを元にロッド状に変化した存在で、その正体はミルココにもよく分かっていない。自我のようなものがあり喋ることができる(ミルココは、厚志たちと出会った物語当初に初めてその事実を知った。今までなかったこのことをミルココは『バグっている』と考えている)が、自分のことにも関わらず、厚志に使われる以前のことはよく知らないと語っている。厚志のことを「兄貴」と呼ぶなど慕っている様子。口は悪い。
適合者をプリティ☆ベルに変身させ、ある程度近くにあれば適合者の下へ自力で移動する・携帯時は翼とベルをデザインしたペンダントに変化する機能の他、厚志が持ったときは「お喋り機能」「(あらゆる音を出す)楽器」「レシートの排出」といった謎の機能も見せた(どの機能もやはりミルココはバグだと思っている)。また適合者に反応すると「リィィィィィン」と鈴の音を鳴らす機能があり、名前はその音に因んで美雪がつけた物。
“邪眼の病魔”モカ
北の魔王軍のダッチの部隊「ザイニン」の1人で、相手を麻痺させる「邪眼」や指差した相手を病気にする「ガンド」といった危険な力を持つBC能力者。かつては北の魔王軍の正規軍に属していたが、軍規に違反して子供を助けようとしたことから、「罪人」に身をやつした。
リィン・ロッドを奪うためダッチとともにミルココを襲撃したが、厚志によって戦闘を有耶無耶にされた後、ドゥール・ヴァリオンによって厚志の護衛兼家政婦として厚志の家に送り込まれ、住み込みで働き始めた。
筋肉フェチで厚志には好意を抱いている。ミルココとは敵同士のため当初は折り合いが悪かったが、厚志の家に住み込むにつれて次第に仲良くなった。非常に危険な能力の持ち主だが基本的には温厚で世話好きな性格をしている。上司のダッチとはとても仲が良い。調理師栄養士の資格を持っている。
“狙撃(スナイプ)”リカルド
魔族自由同盟という組織のメンバーで、マイヤーや桜らと共に行動していた。魔族一といわれるほどの狙撃手で、プリティ☆ベル出現の知らせを受けて、名を上げようとプリティ☆ベルを暗殺しようとするが、厚志とミルココの圧倒的な能力と漢気の前にほとんど何もできず敗れた。その後厚志の人柄に惚れ込み、厚志たちの仲間となる。
厚志には全く歯が立たなかったものの、武器である50口径の対物ライフルから発射される弾丸には1発につき彼の1日分の全ての魔力が込められており、魔王級の攻撃力を持つに至っている。ミルココも、味方になったリカルドを見て「強い」と評価している。弾丸に込めた魔力の漏出を制御するため、用意できる弾丸は最大20発。
“囮(デコイ)”マッド
リカルドの弟。純情なタイプ。「万能の布を織って操る」ことで、防御に特化しつつも極めて多彩な能力を発揮することができ、攻撃専門のリカルドのサポート役として戦う。リカルド同様厚志に挑んで敗れ、厚志たちの仲間になった。感情的になりやすい兄とは反対に冷静な性格をしており、兄のストッパー役や交渉役などサポートを行う。布を纏った状態では飛行可能なため一行の移動手段となり、変身していない状態のエリや戦闘能力の低いミルココの防御を担当する。
美咲あかね・浩二夫妻
エリの両親。エリが厚志家に下宿するにあたり厚志たちに事情を説明され、初めは驚いていたものの比較的簡単に状況を理解して厚志たちにエリを託した。エリが悪党に対してドラスティックなところがあるのは、あかねの薫陶によるところが大きい。
桃地 美雪(ももち みゆき)
初代プリティ☆ベル。アニメの世界から飛び出してきたような、本来の意味で「魔法少女」にぴったりの少女。年端も行かない頃からクトゥルフ神話北欧神話などに精通し、その知識とイメージ及び絶大な魔力を以って、様々な幻獣やモンスター、神話の武器を使役することができた。
ヨグ=ソトースを用いて世界を滅ぼそうとしたナイアルラトホテップを、召喚した「無慈悲な灼熱(クトゥグア)」で本拠地の「ン・ガイの森」ごと焼き払う。しかし、それは自身をも跡形もなく焼き尽くす行為であり、この一件で美雪は死んだものとされている(ミルココは墓を建てて手厚く弔った)。
鹿島 洋子(かしま ようこ)
二代目プリティ☆ベル。25年前の「海魔騒動」を解決。やや天然気味かつ豪快で、「雷の大金槌(ニョムニル)」によるノリツッコミでルルイエの都市区画を3つほど粉砕したことがある。
ミルココ達と再会した時は成人して主婦になっており、3人の息子を育てている。旧姓は安原(やすはら)。
大田 景(おおた けい)
三代目プリティ☆ベル。彼女の時のみ大きな事件や騒動が起こっていないため、「最も影が薄いプリティ☆ベル」と言われている。プリティ☆ベルを引退した後、小学校の教師となっている。彼氏募集中。
大江山流護身術の使い手で、ミルココ曰く「エリとは別の方向性の歴代最強」。限定的かつ劣化版ながらリィン・ロッドなしで神威召喚を使える他、相手の思考・能力・行動を読んだ上での詰め将棋のような戦い方が特徴。これで引退した身でありながらルラを戦闘不能に追い込み、「彼女の代で大きな事件が起きなかったのは、起きなかったのではなく起こさせなかったから」と認識させるほどの実力者。召喚した物(作中では『人面囀る鳥(ハルピュイア)』と『応答剣(アンサラー)』の2つを使用)をフルに使いこなしてその能力を最大限に活かし、最小限の兵力と消耗で戦いに勝つ優秀な指揮官というべき人物である。
田中 沙希(たなか さき)
四代目プリティ☆ベル。10年前の「イナゴ襲来」を解決し、ドゥール・ヴァリオンを破った。
プリティ☆ベルとなって戦っていた当時は阿久根という名の少年とカードキャプターさくらのようなボーイミーツガールの関係だったが、後述の理由で2人の仲は破綻。バイト先の店長だった田中慶介と結婚し、主婦となり一児をもうける。旧姓は間島(まじま)。
田中 慶介(たなか けいすけ)
沙希の旦那で元々はバイト先の店長。後述の理由で売られかけていた沙希を助け出した。阿久根を嫌っている様子。
阿久根(あくね)
沙希の元彼。沙希がプリティ☆ベルだった頃に彼女と共に戦っており、「鋼断つ王の剣」エクスカリバーを使用していた様子。回想でわずかに登場するのみ。
画家を目指していたが一向に芽が出ず、酒とパチンコで沙希の稼ぎを食いつぶすようになり、酔って暴れる上に彼女をソープに売ろうとして警察沙汰になり裁判を起こされている。沙希の話によると、大阪で生活保護を受けながらパチンコをしているらしい。

北の魔王軍[編集]

“黒龍”ドゥール・ヴァリオン
北の魔王。「黒龍(シュヴァルツ・ドラッツェ)」・「北の大地と嵐を統べる魔王」の異名を持つ。多かれ少なかれ人間である他の魔王と違い、暗黒の龍が人間の姿をとった完全な人外の存在。全ての能力が高い最強の魔王とされ、10年前には世界征服に乗り出した。しかし、四代目プリティ☆ベルとの戦闘中に突如出現した天界の謎の兵器「イナゴの穴」を撃破するために力を使い果たしたため、四代目プリティ☆ベルに敗れ、以後傷を癒しながら雌伏の時を過ごしていた。
リィン・ロッドの覚醒に際しては、新プリティ☆ベルの出現を阻止すべく、ミルココを殺害してリィン・ロッドを奪おうとするが、厚志を気に入って和解し、モカを送り込んで彼の護衛に付かせている。
“隠密斥候(シークレット・スカウター)”ダッチ・アイス
北軍斥候部隊のリーダー。見た目はミルココとさして変わらない幼い少女だが、戦闘中はほとんど全裸に近いセクシーな格好をしている。亜空間を自在に移動するというレア中のレア能力を持ち、30メートルまでならミルココにさえ気付かれずに近づくことができる。
ドゥール・ヴァリオンの指示を受け、ミルココからリィン・ロッドを奪おうとするが厚志に阻まれて戦意を喪失。リィン・ロッドを奪う任務もなくなったため、以後頻繁に厚志の家に遊びに来るようになり、ミルココやエリと遊ぶなど和気藹々と過ごしている。
ザイニン
ダッチの7人の部下たち。切断熱線(カッティング・バーナー)という強力な攻撃魔術と、モカよりは弱いものの邪眼とガンドを使う。いずれも厚志には全く通用しなかったが、それでも純粋な戦闘力は下手なチンピラ魔族たちよりもはるかに高い。
「ザイニン」という名前はダッチがドゥール・ヴァリオンから彼らをつけられた際、「こいつらは罪人だ」と紹介されたのを「ザイニンという名前」と勘違いしたことが由来。あくまで「魔王の法に照らしての罪人」であり人間から見た場合必ずしも悪人・犯罪者というわけではない。

南の魔王軍[編集]

“大淫婦”シャルエル
南の魔王。「大淫婦(だいいんぷ)」・「霧の女王」の異名を持つ。4大魔王の中では唯一の女性かつ最古の魔王で、4人の中で最年長者。元は下級の淫魔で、後述の「霧」の能力も催涙ガス程度のものでしかなかったらしい。南は4大国の中で唯一の民主国家であり、シャルエルは象徴として君臨するだけで国の政治にも殆ど関わっていない(立憲君主制)。彼女自身は存在そのものが魔族にとって特別なもので、魔族におけるローマ法王や天皇と言うべき存在であるが、当人はある種の悟りに達しており、いたって明るく暢気な性格。
本人は戦い方も知らず、4大魔王の中でも「最弱」であるというが、あらゆる感覚を狂わせるという台風規模の広大な霧の世界を召喚する能力を持ち、味方と認識されない者は逃げる事すらままならず、南軍兵や霧中に住む無数のモンスター達(エミリオによれば、シャルエルの子供達だという)に駆逐されるという強力な物で、能力を知る者からは「その気になれば虐殺にしかならない」と評される「無敵」の魔王でもある、事実10年前には、天界の精鋭部隊レギオンが彼女1人に壊滅させられている。
緊急時に国民を守るためと称して、ドゥール・ヴァリオンの数百倍ほどの魔力を身体に溜め込んでいるが、その多くがエッチなことをして男性から吸収したものだという。その膨大な魔力故、致命傷級の負傷すら即座に回復してしまい、常人であれば発狂するような暴行や拷問を受けても何の痛痒も感じないばかりか、逆にそれらの行為を楽しむような、大淫婦の名に恥じない常軌を逸した性的嗜好の持ち主[出典 1]
エミリオ
南軍総務大臣。魔族としては下級だが、シャルエルやベルベリオン、ジロウなどの魔王たちに対しても一歩も引かない豪胆な人物。民主主義国のため民選の大臣である。元教師であり、自国の充実した教育体制を誇りにしている。教育者として民主主義体制を支える優秀な人材を育てることに情熱を燃やしており、教育論についてエリと熱く語り合う。
“音速の蝿” アルバート
エミリオのお付き兼護衛を務める少年魔族。9mm口径の二丁拳銃による近接戦闘が得意。射撃の威力は普通と特に変わりないが、目視できる範囲内であれば弾丸の軌道を自在に操ることができる[出典 1]

東の魔王軍[編集]

“白刃”ジロウ・スズキ
東の魔王。「白刃(しらは)」の異名を持つ。見た目はバーコードヘアの中年男性で、性格はお人よしの善人かつ平和主義者。しかし、その一方で冷酷な現実主義者でもあり、平和のためならばどのような汚いことでも完璧に遂行する、底の見えない不気味な怪人物である。
特殊な能力は持たないものの、厚志をして「剣の間合いでは誰も勝てない」と言わしめるの無双の剣客、居合いの技量もさることながら相手の血飛沫すら浴びない防御技術は古の剣客の「千人斬れども死に装束、万人斬れどもなお白刃」と賞賛され異名も元となっている、そして魔王級の膨大な魔力が相俟った超高効率の戦闘技術を体得しており、「永遠に斬殺し続ける誰も勝てない殺戮永久機関」と評される強さを誇っている。
およそ30年前、魔族が人間を襲わなくとも存在を保てるようにする魔術装置「瘴気収集システム」を開発し、この装置を世界各地に設置した。
四大魔王軍による四すくみのシステムを考案し、実現した卓越した政治家でもある。
“風に乗りて歩むもの”イタカ
東の魔王の女性秘書。「風に乗りて歩むもの」・「天を制するもの」・「最速の魔王」などの異名を持つ。大戦期の英雄で元は魔王の1人だったが、大戦期にジロウに敗れてその配下に降った。
戦時など必要とあらば苛烈な行動を辞さないが、基本的にはかわいい物の好きな優しい性格で側近のカッツェからも厳しさが足りないと評されている。
「生物的な戦闘機」のような姿に変身し、超音速の高機動と20mmガトリング砲・誘導爆弾などの武器で戦う。その戦闘力は最強の航空戦力と評されるに恥じないものだが、凄まじい火力故に魔力の消費も激しいという弱点も存在する。
カッツェ
東軍運輸大臣を務める東軍発足以来の古参の海魔族。ジロウに多くの影響を受けており要所の発言は手厳しくシビア。
中島

西の魔王軍[編集]

“騎士王”ベルベリオン
西の魔王。「騎士王(きしおう) / ナイト・キング」・「金色の獅子(こんじきのしし)」の異名を持つ。異名に違わぬ武人肌であるが国益を配慮した深謀を欠かさない、王の中の王と称すべき人物で、4大魔王の中では最も普通の王。
死してなお自身に付き従う英霊を使役する能力を持ち、数々の職種で用いることで単騎にして「軍」であり万能とされる。
他の魔王のことは全員嫌いだが、特にシャルエルが嫌いで彼女にはきつく当たる。そのため、彼女を慕っているダッチからは嫌われている。かつて命を賭して世界を救った初代プリティ☆ベルこと桃地美雪に対しては『大英雄』として敬意の念を抱いているようで、彼女の姿で襲撃してきたルラに怒りを燃やす。
ガリレオ
西の魔王軍の天才技術者。技術的には素晴らしいものを作るが、インスピレーションが沸いた時、沸いたものしか作らないので、何時、どういったものを作るのかは全く分からない。どういったものを作るのかは毎回ベルベリオンからもちょっと楽しみにされている。
ストライクウィザーズ
とあるジャパニメーションからインスピレーションを受けたガリレオが作り出した高機動装備「レッグストライカー」を装備した西軍の機動空戦隊。超音速での飛行が可能で、戦闘時には獣耳状の高性能センサーと尻尾状の高性能バランサーが形成されるが、下半身は靴と靴下、下着風ズボン以外着用不能。
ガリレオの構想では元ネタのように軍服少女によって編成されるはずだったが、「婦女子を戦場に送り込むなど言語道断」というハインリヒの考えにより却下され、男性隊員のみで編成される部隊となった。隊員の男性上級魔族は、全員が「下着風ズボン」(外見的にはごく普通の白いブリーフ)を着用している。出動時だけ着替えて待機時は普通の軍服で、という意見もあるが、「着替えるための数秒で助けられる人がいるかもしれない」と却下されたようである。
ハインリヒ
ストライクウィザーズを率いる隻眼の男性。西軍上層部の一員で、軍服少女の動員を却下した人物。元はドイツ魔王軍の保守筆頭。戦闘時は厳つい容姿に丸出しのブリーフとウサ耳という外見から異様な雰囲気をかもし出すが、当人は質実剛健な職業軍人。
ベイカー伍長
ストライクウィザーズの隊員の1人。隊の最精鋭であり職務に対しては真摯である。装備している「下着風ズボン」のサイズが合っていないためか常に男性器がはみ出ている。その一方で「14歳未満にしか興味が無い」などと公言し、外見的には小学生くらいでありながら法的に婚姻が認められる年齢のミルココに勢い余って求婚するなど、生粋のロリコンぶりを見せる。

天界[編集]

大天使長ヴォルケエル
レギオン部隊をはじめとする多くの天使達を統べている天使。彼の更に上に、“主”と呼ばれる高位の何者かが君臨している。
“戦車(タンク)”レモネード
新生レギオン戦車隊隊長。桜に対して、女性だけの部隊で彼に挑んだが相手にされなかったという因縁がある。ミルココとは古くからの知り合いで2人をレギオンに戻したいと思っている。
過去に軍に命を救われたため天界の命令に忠実であるが、命令さえなければ魔族に対しても面倒見がよく付き合いやすい人物。ただし桜に対してだけは、上記の経緯から敵意をむき出しにしている。
“山嵐”ドーラ
新生レギオン砲兵隊隊長。遠距離攻撃の能力者ながら接近戦の能力もレモネードに次ぐという極めて高い能力を持つ。軍に忠誠を誓うまっとうな軍人であり、「宗教」を根拠に暴走色を強める天界に危惧を覚え始める。
“戦闘機(ファイター)”サンドラ
新生レギオン制空部隊隊長。別名「韋駄天」・「最速の天使」。厚志たちの前に顔見せに現れ攻撃を仕掛けたが、厚志とイタカにあっさりとあしらわれ、命からがら天界に逃げ帰った。
ミルココが天界にいた10年前まではお調子者で、粗暴な人物ではなかったが、「天使でありながらも限りなく魔族に近い何か」に作り変えられる施術を受けたために心を病み、魔王クラスの力と引き換えに短気で暴力的な性格に豹変してしまっている。
“人形使い(ドールマスター)”ミク
新生レギオン無人機部隊隊長。元々は補給兵で気弱な性格。模擬戦でサンドラがまったく太刀打ちできないほどの、異様なまでの高性能な無人戦闘機を使役する。
“双索敵手の後継(リトル・レーダー)”メリィ・ジェーン
新生レギオン偵察隊特別隊員。ミルココ程ではないが高い索敵能力を持っている。偵察中に突如現れたマスケレイタに襲撃され、他の部隊員とともに死亡した。
天界遊撃部隊“修道服美少女戦士シスターエンジェル”
シスターガーネット、シスターエメラルド、シスターアメジスト、シスターアクアマリン、シスターダイヤモンドの5人。修道服を身に纏っている。
元々はミルココの後輩たちで、現在の天界の方針に従っていない彼女たちから訓練を受けたため、命令遂行能力がないとみなされ放置されている。普段はチンピラ魔族を更生させたり、ライバルの悪魔戦隊デーモンジャーと「なんとなく」戦ったりして過ごしている。
秘密裏に行われた初期の強化実験によって能力は向上したものの、記憶と気力を喪った廃人状態に陥り、実験を受けたことを知らない周囲のものから「落ちこぼれ」と呼ばれるようになったが、ミルココの指導によって回復した(ミルココは「新人がダラダラしていたので、暇つぶしにハートマン軍曹ごっこをやっただけ」と述べている)過去を持つ。暴走や謀反を懸念して自我を奪い操る術が施されており、作中では「処刑」モードにさせられてしまったが、気力で術を解除した。
シスターガーネット
赤いロングヘアが特徴の、シスターエンジェルのリーダー格。正義感が強くミルココの教えを忠実に守って日夜戦っているが、やや脳筋気味のアホの子で、喧嘩狂の桜を更生させるべく無謀にも「お仕置き」しようとした。戦闘スタイルは本人の性質をそのまま現したような突撃系で、多重防御障壁と無数の火球を展開して敵に突っ込む斬り込み隊長。裏表のないシンプルないい子で、一言でいうなら「メインヒロイン(幼馴染みで学園のアイドル)」。因みに「シスターエンジェル」の称号を気に入っているのはメンバーでは彼女1人だけである。他者の色恋には無遠慮に首を突っ込む反面、自身はデーモンジャーの赤松焔から寄せられている好意に全く気づいていなかったが、ダブルデートでの一件以降は彼女もそれなりに好意を抱いている様子である。
シスターアメジスト
非殺傷攻撃及び回復を得意とする後方支援担当。一見すると穏やかでおっとりしているが性根は筋金入りのサディストで、デーモンジャーとの戦いの時にも平気で味方を巻き込んで広範囲殲滅型の術を行使し、あまつさえ「死ぬほど痛いだけで殺してはいないのだから十分に人道的」と言い切ってはばからない。「クラスの憧れ大和撫子お嬢様(本性はドS)」。
シスターアクアマリン
剣を召喚しての二刀流で戦う突撃制圧担当。眼鏡と三つ編み、広い額がトレードマークのツッコミ役(主にガーネットに対しての)でもある。ガーネットが喧嘩を売った桜に当初は怯えていたが、その後の成り行きで共闘するにつれて単なる乱暴者とは違う紳士的な態度や頼もしさを知り、好意を抱くようになる。イメージは「学級委員長」。
シスターダイヤモンド
近接戦闘に特化した能力を持つ、メンバー1の不良。サングラスを装備し喫煙を嗜むなどシスターらしからぬ蓮っ葉な女性だが、昔散々しごかれたミルココには頭が上がらないようである。他の4人とは違い見た目は一番成熟しているので「修道服美少女戦士」の名には結構な忌避感を抱いている。教室にいるとすれば「ガラの悪い女教師」らしい。
シスターエメラルド
魔力障壁の扱いを得意とする防御担当。メンバーの中では一番幼い見た目をしているが、魔力の扱い方が器用で、最低限の魔力で適切な防御力を自在に展開出来る。キャラクターを表すなら、クラスに1人はいる「常に一歩引いたような感じの変な子」だという。
バルディエル
ミルココの直属の上司。弁が立ち交渉と対話に秀でている。しかしうかつにプリティ☆ベルの面々に身内を盾に脅迫を行ったことを宣戦布告と判断され「魔王軍への攻撃凍結かプリティ☆ベルによる天界殲滅か」という一触即発の事態を引き起こしてしまう。
“超人”ボス
新生レギオン総司令。作戦立案から実際の戦闘まで、およそすべての軍事活動に秀でた超人とされるが、やはり天界の思想に毒されている。常にサングラスを手放さない強面に見えるが、サングラスの下はぱっちりとした目のかわいらしい顔つき。
“レギオンの心臓(レギオンハート) ”カナデ
新生レギオン補給部隊隊長。膨大な魔力と魔力回復量を持ち亜空間を用いて魔力や物資を補給する能力を持つ。レギオン内部でも極端な過激派であるが、補給兵以外の軍人としての知識がないために思想は浮世離れしている。レギオン内でも浮いた存在であるため理解者に飢えた一面があり、その心情をついたガギエルの甘言に乗り、彼の娯楽でしかない魔族狩りに加担してしまう。
“地雷魚 ”ガギエル
新生レギオン特殊機動部隊隊長。スポーツ刈りのさわやかな外見と裏腹に凌辱と殺人を好む危険人物。魔王クラスの魔力を誇りダッチと同じく亜空間を自在に移動する能力をもつなど能力上は無敵に等しいが、慢心ゆえか隙が目立ち厚志や景はおろか魔力では決定的に劣るシスターエンジェルやデーモンジャーにも後れを取るなど失態が目立つ。
“掃除人”イロウエル
新生レギオン科学兵器部隊長。魔族にのみ有効な毒ガスを撒く能力を持つ。

海魔族関係者[編集]

深き者ども(ディープワンズ)”マイヤー
リカルドや桜たちとつるんでいた男。海魔王ダゴンの12王子の1人。知将を気取っているが実態はせこい小悪党である。桜をプリティ☆ベルにけしかけ、ミルココともどもプリティ☆ベルを始末し、リィン・ロッドを奪おうと画策するが、リカルドとマッドの裏切り、桜の抵抗、ドゥール軍の介入、更にはエリの圧倒的な魔力など、予想外の事態が重なり、計画は完全に粉砕された。今後悪さをしないという約束で厚志に一度は解放されたが、後を追跡したミルココとモカに約束を守る気がなかったことが露見し、モカのガンドによって処刑された。
その後、死亡したと思われていたが、実は陸上で活動していたのは分身であり海中深くに潜む本体が無傷だったため、厚志たちの街から遠く離れたどこかで復活。復活した先でルラと出会い、彼女の手先となった。
下劣な性格ではあるものの頭の回りは悪くなく、自ら策略を練って実行に移す能力は桜からも評価されているほか、ルラからも無能な海魔族首脳陣に比べ「使う分には遙かに有能」、カッツェからは「脇から分析する分には有能」と評価されている。
“千枚刃”ホァン
マイヤーの用心棒を務めていた男。イタカ同様大戦期の英雄の1人で、無数の剣を操る能力を持ち、中級魔族ながら上級魔族も屠る実力の持ち主。
高潔で義理堅く、冷静かつ冷徹な武人気質の人物だが、過去にマイヤーに命を救われたことがあり、その義理から用心棒を務めていた。プリティ☆ベルとなったエリを殺せとマイヤーに命じられ、全力の技「全剣召喚・万剣殲滅(ワンジィェン・ジャンミェ)」でエリを攻撃したものの、彼女の自動防御によって一撃で倒された。
エリを攻撃する直前、彼女との間の「竹槍と空母」ほどもある物量差を悟ったのか、マイヤーに「これで命の恩は完済にする」と宣言している。事件後はフィーヴァーと行動を共にしている。
王子たち
海魔族を治める首脳部。過去のプリティ☆ベルとの戦いで有能な人材の多くを失った後は無謀で短絡的な作戦を行おうとし、それを咎めたルラの忠告を理解することすらできないなど、無能な人物がほとんど。ルラと綾香の手により、ワーム以外の全員が一瞬で殺害される。
海魔王ダゴン
海魔族を治める海魔王。無能な王子たちにうんざりしすぎた末に、王子たちの決定に黙って許可を出すだけの抜け殻同然の状態となっている。ルラと綾香の手により王子たちもろとも殺害される。しかし、内憂を多く抱えながらも百年間もの間、致命的な事態を起こさずに海魔族を統治してきたことはルラからも評価されている。
ワーム
海魔族の王子の1人。細かい為政の全てを行い、他の王子の無謀な決定を諌めるなど、海魔族首脳部の中で唯一まともに政治を行うことができる人物。ダゴン及び王子たちが殺害された後、ルラによって、王と王子らを粛清し革命と民主化を成した英雄として仕立て上げられ、海魔族の初代大統領となる。
根は善人であり、「キラキラしたそれこそお花畑のような国を作りたい」と本音では考えている。しかし、そのための過程と構想が根本的に欠落しており、海魔王が打倒されても一向に国が良くならないことに苦悩し相談したルラの甘言に乗って、魔王軍消耗の壮大な囮に利用されるなど、愚かな人物。ルラが評して曰く「夢遊病者」「アホ」[出典 1]

世界に危機をもたらすモノ[編集]

ルラ
謎の少女。数十年前までは海魔族を率いる立場で、死んだと思われていた。なぜか人間になっているため、ミルココのレーダーにも感知されない。
何らかの意図を持ってプリティ☆ベルや魔王軍、天界の均衡を崩そうと目論み、マイヤーや綾香等を動かして「這いよる様に」計画を進めている。その手腕は恐ろしく、発する言葉は夢想家が掲げる現実性のない理想をあたかも現実にする様に語りかけ、情熱に更なる火をくべ、信念を狂気に、善意を悪意に、夢を悪夢へと誘っていく。その一方でミスを犯すことも少なくなく抜けた所もある。
正体はナイアルラトホテップの化身であり、その姿は死んだはずの初代プリティ☆ベル・桃地美雪と同じものである。
ナイアルラトホテップ
嘗て世界を滅ぼそうと目論んだ狂気の邪神。魔王と言われているが魔族であることも怪しい正体不明の謎の存在。白いのは肌だけで全てが黒い存在そのものが「敵」。顔があるのに顔が無い、顔は見えているのに顔がわからない、「無貌」の存在であり、クトゥルフ神話に名を連ねる「這いよる混沌」と同じ名で呼ばれるモノ。大戦期には海魔族を率いていた。
“無形奴隷(スライムスレイブ)”ノワール
ルラの使役する下級魔族。元々はルラに「ショゴス」と名づけられていたが、後に、それが種族名だと思った綾香によって「ノワール」という名前を付けられた。
魔力強度は低いが怪力かつ不定形という体質のため、切っても殴られても死なず戦闘能力は高い。さらに自我が希薄で悪意も敵意も持たないため、ミルココのレーダーにも感知されない。綾香を虐待していた男を「家庭問題の解決」と称して食い殺したこともミルココのレーダーに感知されていない。
夜元綾香
エリの親友の小学4年生。母親が家に連れ込んだ男に虐待されていた。ルラに、家庭問題の解決と引き換えに正義の魔法少女にならないかと勧誘され、それを承諾した。ショゴスと合体し、空間を切り裂き「魔界」を噴出させる「ヨグ=ソトースの鎌」を扱う魔法少女に変身する。普段は大人しく、人助けもしようとする優しい性格だが、虐待を受けた経験が影響しているためか、海魔族の王子たちを一切の躊躇なく殺害する苛烈な面も持ち合わせている。
魔法少女としては彼女を勧誘したルラの想定すら遥かに凌駕する天才的なセンスを持ち、単体で魔王クラスから軍隊を撃破するほどの桁外れの能力を習得している。また、変身時には左目が赤く変化する。

その他[編集]

“狂犬”桜
リカルドやマイヤーたちとつるんでいた青年。善も悪もなく、ただ強い相手と喧嘩が出来ればよいという生粋の喧嘩狂で、金にも女にもなびかず、言うことを聞かないため、マイヤーには疎んじられていた。彼が喧嘩相手と見なすのは基本的に男性だけであり、当初はドゥール・ヴァリオンすら降したプリティ☆ベルの噂を聞いても、魔法「少女」であるということからあまり関心を示していなかった。しかし、五代目プリティ☆ベルに選ばれたのが男性の厚志であると知るや否や俄然闘志を燃やし、リカルドやマッドの制止も振り切り戦いを挑んでくる。
周囲からは下級魔族以下の魔力しかないただの人間と思われていたが、実際には強い相手と対等に喧嘩をするために、自らの強さを制限する「ハンディキャップ」という能力を使って、(ミルココにも感知できないほど完璧に)人間になっていただけであり、本来は魔王クラスの魔力をもった魔族である。また、魔力に限らず天性の戦闘センスの持ち主でもあり、それらが相乗して凄まじい戦闘力を発揮する。
喧嘩狂ではあるが、普段は紳士的で潔く律儀な性格をしており、強くなることにはストイックな姿勢の持ち主。普段は女性への関心は薄いのだが、アクアからの好意には気付いており、何もせずとも相当モテる上に据え膳に手を出すこと自体には躊躇いがなく、実はそれなりに火遊びの達人じみた側面もある。
日本のサブカルチャーにも造詣が深いようで、シスターエンジェルとデーモンジャーの戦いの話を聞いて「戦隊ヒーローと変身ヒロイン夢の競演」と面白がっている。
“街医者”フィーヴァー
マイヤーたちと行動を供にしていたスキンヘッドの男。医療能力に特化した上級魔族。マイヤーの企みを汚いと考えるなど見かけに反して良識的な人物であり、彼の計画には加わらなかった。騒動後怪我した参加者の治療に追われる。実はゲイであり、一部の男性患者には恐れられている。
悪魔戦隊デーモンジャー
赤松焔、日吉こがね、青山清十郎、黒川千夜彦、原田みどりの5人。スーパー戦隊シリーズのヒーローのように変身する。シスターエンジェルのライバルで、彼女たちとは「なんとなく」戦って勝ったり負けたりする仲。中級魔族の中でもハイクラスの実力を誇り、かつて紅一点のイエローを除いた他4人は桜に喧嘩を吹っ掛けられボロボロにされたこともある。マスケレイタに敗北後の桜の特訓にシスターエンジェル達と付き合わされている。
デーモンレッド / 赤松焔
デーモンジャーのリーダー。喧嘩っ早い猪突猛進キャラで、直接戦闘能力はメンバーの中でも一番高く、鎧武者のような姿に変わる「第二形態」への変身も可能。得意技のバーンナックルは炎の温度を最大数千度にまで高めて敵の強度・魔力強化に関係なく焼き尽くす。(一応)敵対しているシスターガーネットに密かな想いを寄せており、本人の奥手ぶりと彼女の鈍感さから気持ちは通じていないが、デートをしたり共闘したりと、かなりいい雰囲気になりつつある。
デーモンブルー / 青山清十郎
戦闘においてレッドのサポート役を務める腕の立つ剣士。多大な魔力を消費する形ではあるが、高い再生能力とスタミナを持っているので多少の傷はすぐに回復可能。スポーツ刈りに眼鏡が特徴の一見クールな印象だが、プリベル勢やシスターエンジェル達との旅行の際には露天風呂にてレッドと一緒に女湯を覗こうとするなど残念な悪友エロコンビぶりを見せている。実は海魔族であるが、まっとうな生活を送る小集落の生まれらしく、ならず者ばかりのルルイエの海魔族には迷惑している。
デーモンイエロー / 日吉こがね
ポニーテールが特徴の、デーモンジャーの紅一点。本編での台詞や出番は非常に少なく影も薄いが、得物である小型光線銃は殺傷力を自在に調節出来る便利な代物。かつて他のメンバーが桜に喧嘩を売られてボロボロにされた中、女性である彼女だけは除外され無事だったようである。
デーモングリーン / 原田みどり
厚志ほどではないが浅黒くマッチョな体格が特徴の防御担当。イエローと並んで影が薄いものの、実は厚志と同じくボディビルダーでプリティ☆ベル襲名前からの熱烈な彼のファンという密かな設定がある。因みに趣味はソープ巡り。
デーモンブラック / 黒川小夜彦
悪魔戦隊の司令官にして「デーモンジャーチーム」の創始者。サングラスをかけたヤクザ風の外見をしている。「影を操る防御」や捕縛能力、高い感知能力を駆使する追跡暗殺者。基本的なスペックはメンバーの中で一番低いが、同時に一番危険でもあるという。
マスケレイタ
天使を殺害し続ける正体不明の魔族。機甲型魔族「ダンクルヘイト」(後述)に乗って強烈な殺気を振り撒きながら街を流している。普段は人間の姿をしているが、戦闘時には「変身解除」して[1]、黒い仮面ライダーのような姿に変身する(作中でも何度か「仮面ライダー」と評されている)。
障壁を利用して全ての攻撃を受け流し、相手の攻撃から魔力を吸収してそのままカウンターを叩きこむ、魔族流の「合気道」を体得しており、ジロウ・スズキと同様の超高効率戦闘技術を有する。このため、中級魔族クラスながら厚志や桜と互角以上に戦ったほか、デーモンジャーやシスターエンジェルチーム、レモネードの率いる天使軍団などの集団を一度に相手にしても一切引けを取らない、異常な強さを誇る。
元々は日々修行を重ねる一介の武道家で、自身を頼ってきた魔族やモンスターを嫌々ながらも見捨てることが出来ない、お人好しな性格をしていた。以前襲われているところを助けた少女・ユクとともに、平穏な暮らしを送っていたが、彼を手駒にしようと欲していたルラの手引きで襲撃してきた天使の集団にユクや仲間の魔族たちを虐殺され、穏やかな日常と大切な者・愛する者を失ったことで絶望し、狂気の復讐者と化して無差別な天使狩りを始めた。
冷静冷徹で合理的な戦い方と普段の天然な性格に反して、内面はルラも匙を投げるほどの激情家である。天使とみれば、仇であろうとなかろうと誰彼構わず抹殺しようとし、たとえ復讐が達成されたとしても誰も救われず、何の意味もないと自覚していながら天使狩りを止めないなど、憎悪が嵩じるあまりに狂気に陥っている。
シスターガーネットの必死の説得や治療行為にも心を動かすことはなく、厚志に拘束され、精神を安定させるには時間が必要だが長期間共に過ごすのは危険という判断により「この場で直ちに死ぬか、仇を限定した仇討をするか」という半ば脅迫じみた取引を迫られた上で、ようやく無差別な復讐を断念して去っていった。
ダンクルヘイト
マスケレイタの相棒であり分身でもある機甲型魔族。元は蜘蛛の姿をした魔族だが、人間社会で市販されているバイクに擬態することもできる。中級魔族であるが、強力な結界を広範囲に展開するなど多彩な能力を持つ。喋ることができないようであるが意思疎通は可能。回想では村の子供達と遊ぶ姿も見られ、温和な性格であることが覗える。実は性別は女性。
ユク
獣の耳と尻尾を生やした、獣の姿をした魔族の少女。天使に襲われていたところをマスケレイタに救われ、恩返しをしたいからと、生活能力のないマスケレイタの世話を焼くため強引に同居するようになる。マスケレイタに対し恩人以上の好意を抱いているが、その想いに気付いてもらえず憤慨したこともあった。
天使の襲撃により無残に殺され、それがマスケレイタが復讐へ奔る決定的なきっかけになってしまう。弟か妹がいた様であるが生死不明。
リリィ
魔族の反戦平和団体「明日への希望」の東軍支部副部長。ユクの実姉であり、マスケレイタとは顔見知りだった。後にルラの手引きで綾香とも親しくなる。
もともと武力や軍事を忌み嫌う反戦主義者であったが、ユクの死を契機にさらにその主義が過熱し、東軍の都市で反戦平和活動に身を投じるようになる。ジロウ・スズキやイタカとは主義主張が相容れず、彼らのことを敵視していたが、その一方でジロウの側では、主義主張はともかく、リリィを含め「明日への希望」のメンバーの熱意は認めており、時間をかけて彼らを説得すべく、度々政治や軍事などの話題で討論しようと誘っていた。
海魔族の南軍侵攻・南極溶かし事件後、支部を訪れたイタカにより、リリィの主張する極端な反戦平和主義が最終的には悪質な独裁国家に行き着く、と論破されてしまう。反論できなかったリリィは、ついに自らの主張とジロウの主張を見つめなおすことを決意するが、その直後にルラの差金によりジロウに化けたショゴスによって斬殺されてしまう。その死は彼女と親しかった綾香にジロウへの強烈な殺意を植え付けることになった[出典 1]

世界観設定&用語[編集]

プリティ☆ベル
「神威の召喚者」「魔を帯し聖戦士」の二つ名を持つ魔法少女。不思議な杖「リィン・ロッド」を用いて変身し、人に仇なす者と戦う。代々、小学生くらいの女の子が適合者として選ばれてきた。物語開始時には、前例通りの小学生の女の子と、前例にないボディビルダーの中年男性の2人が同時に適合者となった。
色々と謎の多い存在であり、誕生の経緯は分かっているものの、その大元が何かは謎である。
通常使う主な能力は、体表面を覆う微弱な「防御結界」と、神話の怪物や道具を召喚して軍勢を率いる「神威召喚」の2つ。ある程度変身に慣れると、その人が最も得意とする能力を、劣化版ではあるが変身していなくても使えるようになる。
天界と魔界
「広大無辺な思念の大渦」と表現される世界。あらゆる命の負の思念と魂が落ちていくのが魔界であり、その逆が天界であるという。
天界はほぼ一枚岩だが魔界に比べると戦闘力が若干低く、魔族は4大魔王を頂点とする4大国とそれに属さない少数派や海を縄張りとする海魔族などに別れ、それぞれが対立している。このため、基本的には均衡を保つ関係にある。
異空間
魔族や天使が多数集まって、元の空間とズレて完全に分離した異空間。各魔王軍の本拠地の都市もこうした異空間に作られている。魔族や天使が戦っている時は空間がズレるため、戦闘が起こっても遠目には分からない。
天使
天界の中で、魔族を討つ悪意を持って現世に降臨する種族。人間を襲いも守りもしない者達がほとんどである。魔族殲滅の旗印は瘴気収集システムにより魔族が人間に危害を加える必要がなくなった事で形骸化し、10年前に天界の「レギオン」が魔界に侵攻し、シャルエルに壊滅させられて以降目立った動きが無かったが、近年になって不穏な動きを見せ始めている。
レギオン
天界の主力部隊。天界屈指のエリート達によって構成された精鋭部隊で天界最強の戦力を誇る。
「旧」レギオン
10年前魔界に攻め入るも南の魔王シャルエルによって手も足も出せず壊滅させられる。天界の方針が魔族殲滅に転回する以前にミルココが所属していた。
「新生」レギオン
10年前の大敗後に再編成された。構成員の殆どは天使であるが存在そのものを作り変える何かにより、天使ではなく魔族のようで魔族でもない存在へと変えられ、以前とは比べものにならないほどの強大な戦力を持つようになった。「魔族殲滅」を旗印に掲げているが隊長クラスでも教義と現実の判断が異なっており、部隊としての足並みは揃っていない。
魔族(悪魔)
魔界よりひとかけらの希望を胸に這い上がって現世に姿を形成する種族。魔族は現世に這い上がっても魔界の重力に引かれて魔界に落ちてしまうため、基本的には人を襲ってその負の思念と魂を魔界に落とさなければ存在を保てない。しかし、30年前にジロウ・スズキによって生み出された、人の負の思念を集める瘴気収集システムにより、人を襲わずとも存在を保てるようになったため、人間に危害を加える者は少数になっている。基本的に人間臭く、人間と仲良くなっている者も多い。多種多様の種族に別れており、全体としてのまとまりは無い。
海魔族
広大な海域に生息範囲を広げる海の種族。「嘘とごまかしで楽に生きるのが賢い生き方」という思想文化があるため、首都であるルルイエは相互不信により悪徳と貧困の蔓延るスラムと化している。海魔王ダゴンにより一線を保っていたが、ダゴンがルラの手引きによって暗殺・民主化されると暴徒に知識階級が虐殺され、ルラの言うがままの傀儡国家と化してしまう。
魔王クラス
上・中・下とある魔族の魔力量のピラミッド階級から外れた別次元の存在。
デイダラボッチ
10式汎用歩行戦車。いわゆる人型ロボットで、ジロウ・スズキが男のロマンを追求して開発させたもの。それなりに強力な兵器になっているが、人型ゆえにありとあらゆる箇所に無駄があり、これを造るよりも同じ技術力で造った戦闘機や戦車の方が効率的である、ということは開発段階から明らかとされ、技術を誇示する広告塔や観光用として開発許可が下りた。このため東軍では1台だけ生産され、量産の予定はない。
 ルラによって複製され(東軍の兵器管理が厳重で、展示されていた本機以外が複製できなかったため)海魔族に提供され魔王軍攻撃の主力となった。
魔王軍
大きく分けて東西南北をそれぞれ拠点にする、4人の魔王を頂点に据えた組織。
魔王軍という名ではあるが、実際は国家のような役割を果たしている(もちろんそれぞれに軍も存在する)。それぞれの魔王軍に特色があり、制度もその軍ごとに異なる。
大戦期
劇中の時代から100年前に始まった、世界中の魔族たちが天下統一を目指して戦う戦国時代のこと。これにより100を超える魔王軍が現在の4大魔王軍に吸収された。普通の人間は大戦期については何も知らない。
過去の世界の危機
過去にプリティ☆ベルが存在した時期に発生した大きな危機。三代目プリティ☆ベルがいた時には何も起きなかったが、それが何故かは不明(事前に何者かによって解決されたらしいと推測されている)。
ナイアルラトホテップ事件
初代プリティ☆ベルの頃の事件。魔界を地上に浮上させようとした狂気の邪神ナイアルラトホテップを倒した。
海魔騒動
二代目プリティ☆ベルの頃の事件。南極の氷を全て溶かして世界を海に沈めようとした海魔たちを倒した。
イナゴ襲来
四代目プリティ☆ベルの頃の事件。ドゥール・ヴァリオンが世界征服に乗り出すが、天界の謎の兵器「イナゴの穴」が出現し全魔王軍と四代目プリティ☆ベルが共同でこれを撃破。ドゥール・ヴァリオン自身も四代目に倒され、北軍は弱体化する。

関連項目[編集]

単行本[編集]

  • KAKERU 『魔法少女プリティ☆ベル』 マッグガーデン〈BLADE COMICS〉、既刊14巻(2014年8月現在)
    1. 2010年5月10日発売 ISBN 978-4-86127-733-7
    2. 2010年9月10日発売 ISBN 978-4-86127-771-9
    3. 2010年12月10日発売 ISBN 978-4-86127-803-7
    4. 2011年7月8日発売 ISBN 978-4-86127-856-3
    5. 2011年10月8日発売 ISBN 978-4-86127-902-7
    6. 2012年1月10日発売 ISBN 978-4-86127-933-1
    7. 2012年5月10日発売 ISBN 978-4-86127-990-4
    8. 2012年9月10日発売 ISBN 978-4-8000-0031-6
    9. 2012年12月10日発売 ISBN 978-4-8000-0072-9
    10. 2013年4月10日発売 ISBN 978-4-8000-0122-1
    11. 2013年8月10日発売 ISBN 978-4-8000-0197-9
    12. 2013年12月10日発売 ISBN 978-4-8000-0237-2
    13. 2014年3月10日発売 ISBN 978-4-8000-0282-2
    14. 2014年8月9日発売 ISBN 978-4-8000-0345-4

出典[編集]

  1. ^ a b c d 第7巻。

脚注[編集]

  1. ^ 第11話参照。