プロメーテウス
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プロメーテウス(古希: Προμηθεύς, Promētheus)は、ギリシア神話に登場する神で、ティーターンの1柱。エピメーテウスの兄である。その名は、pro(先に、前に)+metheus(考える者)で、「先見の明を持つ者」「熟慮する者」の意である。一説によると、人間を創造したのはプロメーテウスだったという(アポロドーロス『ギリシア神話』第1巻VII:1)。
日本語では、長音を省略してプロメテウスとも呼ぶ。
概要
アポロドーロスの『ギリシア神話』によるとイーアペトスとアシアーの子。アイスキュロスの『縛られたプロメテウス』によると女神テミスの子。ヘーシオドスの『神統記』によるとイーアペトスとクリュメネーの子である。
アトラースの弟であり、エピメーテウスとメノイティオスの兄、デウカリオーンの父である。ティーターン神族の子であるため、広義のティーターンに含まれる。
ティーターノマキアーの際にオリュンポス神族に勝てないことを見越してオリュンポス側に付き、その結果戦後も自由を得たが、彼らの言いなりにはなっておらず、密かに同胞の仇討ちを画策していた。
ゼウスが傲慢になった古い人間を大洪水で滅ぼし、新しい人間と神を区別しようと考えた際、彼はその役割を自分に任せて欲しいと懇願し了承を得た。プロメーテウスは大きな牛を殺して二つに分け、一方は肉と内臓を食べられない皮に隠して胃袋に入れ、もう一方は骨の周りに脂身を巻きつけて美味しそうに見せた。そして彼はゼウスを呼ぶと、どちらかを神々の取り分として選ぶよう求めた。プロメーテウスはゼウスが美味しそうに見える脂身に巻かれた骨を選び、人間の取り分が美味しくて栄養のある肉や内臓になるように計画していた。だが、ゼウスはプロメーテウスの考えを見抜き、不死の神々にふさわしい腐る事のない骨を選んだ(このくだりには異説があり、ゼウスは騙されて脂身に包まれた骨を選んでしまい、怒って人類に死を与え、人類から火を取り上げたとする)。この時から人間は、肉や内臓のように死ねばすぐに腐ってなくなってしまう運命を持つようになった。
ゼウスはさらに人類から火を取り上げたが、プロメーテウスはヘーパイストスの作業場の炉の中にトウシンソウを入れて点火し、それを地上に持って来て人類に「火」を渡した。火を使えるようになった人類は、そこから生まれる文明をも手に入れることになった。
その行いに怒ったゼウスは、権力の神クラトスと暴力の神ビアーに命じてプロメーテウスをカウカーソス山の山頂に張り付けにさせ、生きながらにして毎日肝臓をハゲタカについばまれる責め苦を強いた。プロメーテウスは不死であるため、彼の肝臓は夜中に再生し、のちにヘーラクレースにより解放されるまで半永久的な拷問が行われていた。
「ゼウスがテティスと結婚すると父より優れた子が生まれ、ウーラノスがクロノスに、クロノスがゼウスに追われたように、ゼウスも追われることとなる」という情報を知っており、それを教える事を交換条件として解放されたという説もあるが、逆にプロメーテウスは横暴なゼウスに屈しないがために、たとえそれが交換条件になろうとも教えなかったと言われている。現に、テティスの情報を教えたのはプローテウスと言われており、何らかの形で混同したとされる。
プロメーテウスの不死は、ケイローンがゼウスに頼んでプロメーテウスに譲ったものとされるが、これはヘーラクレースによる解放後とされており、明らかに時期が合わない。
後日譚
プロメーテウスが人間に火を与えた神話の後日譚がパンドーラーの神話で描かれている。





