CM-32

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CM-32「雲豹」装甲車
CM-32 Yunpao APC Display in Chengkungling 20111009.jpg
基礎データ
全長 7.5m
全幅 2.7m
全高 2.23m(3.4m 銃塔を含む)
重量 22t
乗員数 3名+兵員6名
装甲・武装
装甲 12.7mm徹甲弾まで対抗可能(前面装甲
7.62mm徹甲弾まで対抗可能(その他の装甲)
主武装 91式グレネードマシンガン(装甲兵員輸送車型)
T75 20mm機関砲(歩兵戦闘車型)
M68A2105mm砲(機動砲型)
T92 40mm機関砲(自走対空砲型)
120mm迫撃砲(自走迫撃砲型)
副武装 74V1式7.62mm機銃(装甲兵員輸送車型)
機動力
整地速度 100km/h
エンジン キャタピラー社製
ディーゼル
450hp
懸架・駆動 8x8
行動距離 800km
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CM-32 雲豹は、台湾中華民国)が自国軍隊のために設計した8輪式の多目的装甲車装輪装甲車)であり、歩兵戦闘車型には台湾歩兵戦闘車(TIFVTaiwan Infantry Fighting Vehicle)[1]の名称が付けられている。

概要[編集]

CM-21A1装甲兵員輸送車。M113を基に設計した台湾初の国産装甲兵員輸送車だったが、NBC防護装置を搭載していないなどの技術上の問題があり、登場してすぐに旧式化してしまった。

2001年中華民国国軍アメリカ合衆国から導入したM113装甲兵員輸送車V-150装甲車、M113を基にAIFVの設計を取り入れた独自派生型であるCM-21装甲兵員輸送車の後継となるCM-31装甲車の開発を開始した。しかしこの車両は失敗作であり軍への採用は見送られた。これら旧式化した装備を代替するために、2001年にCM-31の車体をテストベッドとした8×8駆動の装甲兵員輸送車を独自に開発することを決定した。

2002年、試作車両P0が完成した。続いて2003年にP1、2004年にP2、2005年の始め頃にP3と計4両の試作車両が完成した。

2005年1月11日南投の陸軍兵整センターで報道陣に公開され、陳水扁総統(当時)によりCM-32雲豹の正式名称が付けられた。

2007年に量産車の製造が開始され、2019年までに配備を完了する予定である。

武装[編集]

装甲兵員輸送車型(試作車両。細部の形状が異なり、迷彩のデジタルパターンが量産型より細かなパターンになっている。)

乗員は、操縦士が車体前部左側に座り、リモコン式銃塔左側に車長、右側に銃手が座る。兵員は車体後部の兵員室に6名分のシートがあり、固有乗員と下車戦闘兵員の合計一個機械化歩兵分隊9名を搭載できる輸送能力と共に91式40mmグレネードマシンガン(336発)と同軸で74V1式7.62mm機関銃(2,800発)を搭載している。

陸軍の調達予定数は装甲兵員輸送車型368両と歩兵戦闘車型284両。2014年までに205両が引き渡され、2021年までに合計652両生産する予定。

96式リモコン銃搭の性能諸元
重量 1,300kg
操作員 射手もしくは車長

武器 弾薬 発射速度 有効射程
91式40mmグレネードマシンガン 1箱48発入 300発/分 1,500m
74V1式7.62mm同軸機関銃 1箱400発入 400発/分 1,100m
M-243 66mm発煙弾発射機16基



旋回範囲 360度
仰角範囲 -5度~+60度
最大旋回速度 30度/秒以上
最大仰角速度 30度/秒以上
行進間射撃 可能


シス
テム
8倍以上光学CCDカメラ
赤外線熱画像照準具
レーザーレンジファインダー
機械化步兵分隊の編制
下車戦闘組 第1組 分隊長(組長兼) 91式5.56mm小銃
85式40mm擲弾発射器
軽機関銃 75式班用機槍
対戦車ロケット弾 91式5.56mm小銃
66式対戦車ロケット弾2本
第2組 組長 91式5.56mm小銃
85式40mm擲弾発射器
軽機関銃手 75式班用機槍
対戦車ロケット弾手 91式5.56mm小銃
66式対戦車ロケット弾2本
甲車組 第3組 副分隊長(車長兼) 91式5.56mm小銃
ダネルMGL 40mm擲弾発射器
自動擲弾銃手 91式5.56mm小銃
操縦士

バリエーション[編集]

CM-32雲豹は近年開発された8輪式多目的装甲車の例にもれずモジュラー構造を採用しており、車体後部区画のモジュールを変更することで装甲兵員輸送車歩兵戦闘車、戦場救急車、指揮通信車、自走迫撃砲戦車駆逐車機動砲車両などさまざまな派生型を製造することが可能である。特に105mm砲を搭載した機動砲車両は、M41軽戦車の後継となることも予定されている。

CM-32歩兵戦闘車
台湾歩兵戦闘車(TIFV)と呼ばれる型。試作車はM3ブラッドレーLAV-25に装備されているデルゴ社製の二人乗り砲搭を搭載していたが、搭載火器の25mm機関砲が台湾の装備体系にない新装備であったため、既存のT7520mm機関砲を搭載する台湾独自の砲搭を搭載することになった。
機動砲車両型(画像は試作車両のもの)
CM-32機動砲
TIFVの試作車両であるP1を改造した機動砲型。当初は90mm戦車砲を装備する計画だったが、火力不足が指摘されたため台湾陸軍が装備するCM11M60A3の主砲であるM68の低圧砲版を装備する大型砲搭を搭載。量産型はエンジンの強化や車体重心の低下、砲搭の再設計が施され試作車とは違う設計に変更される。
CM-32自走対空砲型
台湾とシンガポールのAOS社と共同で開発したT9240mm機関砲を搭載した型。退役したM42ダスターの後継となる予定だが、開発中に発覚した性能上の問題[2]ドイツからの輸入に頼っていた重要な部品の輸出許可が得られず量産が不可能になってきたため本型が配備されるかは不透明である。
CM-32戦闘指揮車型
通信機材などを追加する。武装は装甲兵員輸送車型と同一だが通信機器を強化し、後部兵員室には連隊長および副官など6名が乗車する。M577戦闘指揮車CM-26戦闘指揮車の後継となる。
CM-32自走迫撃砲型
120mm迫撃砲を搭載した型。ノーナ-SVKに似た方式の旋回砲搭搭載案と従来の西側の自走迫撃砲と同じ車体搭載案がある。CM-22/CM-22A1自走迫撃砲およびCM-23自走迫撃砲の後継となる。


配備部隊[編集]

CM-32装輪装甲車の配備単位
部隊単位 従属大隊 中隊 定数
関渡指揮部[3] 本部中隊 2両[4]
機步1大隊[5] 3個 41両
機步2大隊 3個 41両
機步3大隊 2個 28両
機步4大隊 2個 28両
機械化歩兵269旅団 本部中隊 2両
機步1大隊 3個 41両
機步2大隊 3個 41両
機步3大隊 3個 41両
装甲584旅団 機步1大隊 3個 41両
機械化歩兵234旅団[6] 本部中隊 2両
機步1大隊 3個 41両
機步2大隊 3個 41両
機步3大隊[7] 3個 41両
装甲586旅団 機步1大隊[8] 3個 41両
機械化歩兵333旅団 本部中隊 2両
機步1大隊[9] 3個 41両
機步2大隊 3個 41両
機步3大隊 3個 41両
装甲564旅団 機步1大隊 3個 41両
憲兵装甲239大隊 第1中隊(萬鈞小隊含む) 14両[10]
歩兵学校教導勤務大隊 - 第4中隊(教育訓練用) 1個 10両
装甲兵学校教導勤務大隊 2両
後勤学校(整備教育用) 2両
合計 652両

2013年5月28日中華民国総統の危機撤退計画である「萬鈞計画」を実施した。 演習に参加した萬鈞小隊の隊列構成は、

隊列 車体番号
1台目
2台目
3台目
4台目
5台目
軍9-46023
軍9-46068(試作車輌P1)
軍9-46026
軍9-46025
軍9-46052(試作車輌P2)

注記[編集]

  1. ^ トルコにも同じ名称の歩兵戦闘車があるが、こちらはAIFVのトルコ仕様の非公式の略称である。
  2. ^ 使用する砲弾の威力不足、レーダーの性能が目標値まで届かない。
  3. ^ 2014年8月実戦配備完了。
  4. ^ CM-32指揮車型
  5. ^ 2013年12月に23両が引き渡された。
  6. ^ 2012年実戦配備完了。
  7. ^ 機步3大隊はウンピョウ装輪装甲車を最初に実戦配備した部隊である。2011年12月29日に23両が引き渡され、大隊本部及び本部中隊にCM-32指揮車型2両。3個機械化歩兵中隊は、各中隊本部にCM-32指揮車型1両、他の3個小隊にCM-32歩兵戦闘車型の計6両がある。
  8. ^ 2013年12月に23両が引き渡された。
  9. ^ 2014年12月18日に引き渡された。
  10. ^ 2012年度憲兵の調達数14両。

関連項目[編集]