あおい (リヒャルト・シュトラウス)

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あおい』(Malven)は、リヒャルト・シュトラウスが最晩年に作曲したソプラノのための歌曲であり、事実上最後の作品である。

作品番号は付けられていないが、整理番号として TrV 297AV 304 が付けられている。

概要[編集]

この歌曲は、リヒャルト・シュトラウスが亡くなる10か月ほど前の1948年11月スイスモントルーで作曲されたもので、同時期にソプラノ独唱とオーケストラ伴奏による歌曲『4つの最後の歌(TrV 296, AV 150)』も作曲されている。

スイスの女性詩人ベティ・ヴェーリ=クノーベルドイツ語版1904年-1998年)の「花園に青ざめた顔のようにそそり立つあおい(葵…この場合はゼニアオイ属を指す)」をうたった詩に作曲され、完成後、自身のオペラナクソス島のアリアドネ』と『影のない女』の初演に出演したチェコ出身のソプラノ歌手マリア・イェリッツァに作品を贈呈した。この曲自体の存在は知られていたものの、彼女は生前この曲を封印し、彼女の死後1983年になってようやく公表された。作品の公開初演は1985年ニューヨークで、ソプラノ歌手キリ・テ・カナワによって行なわれた。

アレグレット、変ホ長調、4分の2拍子。演奏時間は約3分半。半音階が多用されているのが特徴。

現在はブージー&ホークスから楽譜が販売されている。

関連作品[編集]

晩年に作曲された作品