アキツホ

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玄米

アキツホ(あきつほ)は、イネ品種の1つ。名前の由来は、日本の古名である「秋津島(あきつしま)」と、イネの「穂」(ほ)から。

かつて主要産地は広島県であったが、現在では高知県と奈良県である。生産量が非常に少なくなったため、市場で見かけることはまず無い。農家の飯米用としての需要が依然あると思われるが、統計的に正確な数字をつかむことは困難である。近年は、一部で醸造用に向く品種であると評価され、日本酒の醸造にも利用されるようになっている。

品種特性[編集]

収穫前の稲穂

アキツホ(東海33号)は、日本晴ヤマビコ(東海7号)の交配によって誕生した品種。育成年は1972年(昭和47年)、育成地は農研機構(旧農林水産省東海近畿農業試験場)。

東海以西の、温暖な平坦地から中山間地での栽培に適する。早晩性は中生に属する。稈長は80センチ内外。ごま葉枯病には弱いが、いもち病に強く、イネカラバエ耐虫性が強い。穂発芽性は日本晴と同程度の「やや難」。強稈で耐倒伏性が強いため栽培しやすく、安定した収穫を図る目的に向く品種である。

玄米の粒の大きさは日本晴より大きく、中大粒であり、光沢がある。食味は良好。