おんなのこ物語

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おんなのこ物語-ストーリー-
ジャンル 音楽漫画
少女漫画
漫画
作者 森脇真末味
出版社 小学館
掲載誌 プチコミック
レーベル フラワー・コミックスPF版
中公愛蔵版
ハヤカワコミック文庫
発表号 1981年3月号 - 1983年3月号
巻数 単行本:全5巻
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

おんなのこ物語-ストーリー-』(おんなのこストーリー)は、森脇真末味による日本漫画作品。小学館プチコミック1981年3月号から1983年3月号にかけて連載された。

作者の代表的読みきりシリーズ、『緑茶夢-グリーン・ティー・ドリーム-』の関連作[1]。第一部は時系列的には前日譚にあたる。いわばスピンオフ作品なのだが、八角や仲尾や尚子のキャラ設定が変更されているため、パラレルワールドのような世界観になっている。前作同様、バンド内の軋轢や恋愛模様などを描く。作者のこころづもりでは女の子の話を描くつもりであったらしいが、結果としてバンドに携わる男子たちの物語になり、そこにヒロインが時折からむという形になった。

あらすじ[編集]

八角京介はコミカルバンド「桃色軍団」のドラマーでもあったが、正規にはアマチュアロックバンド「スティッカー」のドラマーであり、今現在を生きることへの不安定さをかかえている少年だった。スティッカーではリーダーの仲尾仁のワンマンぶりに嫌気が差した残りのメンバーとの対立が顕在化しており、空中分解寸前の状態をかろうじて八角の存在が支えている、といった状態だった。やがて、八角が密かに作曲していた曲のテープを耳にした仲尾は、八角への干渉をよりいっそう激しいものにしてゆき。結果としてバンドは仲尾の鶴の一声で解散することになった。自分の存在価値を認め、指針を示してきた仲尾の存在を失い、茫然自失となる。そんな彼に惹かれつつ、何もできない焦燥感をいだきつつある尚子、新たに八角を自分のバンドに引き込もうとする小川、仲尾たちのことを心配するバーテンダーの金子らを巻き込んで、物語は進展してゆく。

登場人物[編集]

八角 京介(やすみ きょうすけ)
主人公で高校生。18歳。西高の3年。スティッカー兼Mr.X及び桃色軍団のドラマー。スティッカーには中学の時から参加していた。スティッカー解散時は17歳。ガールフレンドの尚子にふりまわされっぱなしで、仲尾には精神的に従属していた。自身の存在を認めさせる目的で密かにギターの練習をし、自分の曲を作っていたが、そのことが仲尾を不機嫌にさせてしまう。
『緑茶夢』の同名のキャラクターは、剽軽で明るく、人間ができた感じであった[2]
仲尾 仁(なかお じん)
物語の準主役。スティッカー解散時は22歳。スティッカーのボーカル兼ギター。自分に対するバンドメンバーの対立がひどくなった時にはバンドを休止させたり、八角に作曲はするなと一方的に命令したり、ワンマンな性格。しかし、陽性な性格のため、不思議と憎めないところもある。八角の成長を促し、支配し、それを楽しみにしているところもあれば、その才能に嫉妬するという複雑な感情をいだいている。八角のことを自身の才能を押し隠した「やさしい獣」と評している。物語の途中でアメリカに留学し、そこでレポーターを始める。
『緑茶夢』の同名のキャラクターは生粋の悪役で、何となくヤクザのイメージであった[2]
桑田
仲尾とは小学生のころからのつきあい。スティッカー解散時は22歳。スティッカーのリードギター。妹がいる。『緑茶夢』に引き続き、登場しているが、もっとワイルドなイメージだった。
水野 礼二(みずの れいじ)
『緑茶夢』に引き続き、登場する。スティッカーのベース。スティッカー解散時は18歳。物語の途中で眼鏡をかける。自分のバンドを独自に作っていたが、仲尾に見抜かれていた。 解散のきっかけとなる一言を言う。
尚子(なおこ)
物語のヒロインで八角のガールフレンド。高校一年。スティッカーの休止中に八角と知り合う。名門女子高に通いながら、煙草を吸うきつい性格で、デートを4時間すっぽかしていても気にしないふてぶてしいところがある。『緑茶夢』の時よりも、童顔になった[2]
大城(だいじょう)
桃色軍団のギター兼ボーカル。『緑茶夢』に引き続き、登場する。
虎田(とらだ)
Xのギター兼ボーカル。
章子(あきこ)
仲尾の年上のガールフレンドで、ミュージシャンとしての八角に興味を持っている。彼女が八角のテープをドラッグ主催のGIGに送ったため、仲尾は八角作曲の曲をバンドで演奏せざるを得ない羽目におちいる。仲尾とその父親を両天秤にかけている。仲尾の八角への複雑な感情を見抜いていた。
豆田(まめだ)
八角の高校での友人。ふっくらとした体型で鷹揚とした性格。
金子(かねこ)
バーテンダーで、仲尾に惚れている。クオーター。作者のお気に入りのキャラで顔を描くのが難しかったという[3]
竜二(りゅうじ)
おかまの音楽雑誌の編集者。作者の予定では女にするつもりだったという[4]
飛田(ひだ)
スティッカーのライバルバンドを組んでいる。やすみにけがを負わせる。
権平(ごんだいら)
バンド「ガンモール」のマネージャー。
権平 純平(ごんだいら じゅんぺい)
バンド「ガンモール」のリーダー。
小川(おがわ)
バンド「ガンモール」のギター。スティッカーを潰したのは八角だとつめより、自分の独自につくろうとしているバンドにスカウトする。本来は、女になる予定のキャラクターだった[4]
斎藤(さいとう)
外科医。顔にけがした八角の手術と治療をする。
八角の両親
八角と別居している。母親は家庭的な性格。
関口 あゆみ(せきぐち あゆみ)
番外編『たかねの妹』に登場。小学4年。小学6年の仲尾が桑田を通じて知り合った転入生。妹が欲しいという仲尾のガールフレンドになる。
仲尾の父
番外編『たかねの妹』に登場。離婚歴1回。

脚注[編集]

  1. ^ ただし、前作の主要キャラ、安部弘は登場していない
  2. ^ a b c PCコミックス5巻連載こぼれ話p185
  3. ^ PCコミックス5巻連載こぼれ話p186
  4. ^ a b PCコミックス5巻連載こぼれ話p182

関連事項[編集]