くたばれ!ヤンキース
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くたばれ!ヤンキース(原題:Damn Yankees)は、ブロードウェイミュージカルである。原作はダグラス・ウォールップの小説『ヤンキースがペナントを失った年』(The Year the Yankees Lost the Pennant)で、ファウスト伝説を現代に翻案した筋書きとなっている[1]。
1955年にアメリカブロードウェイで初演され、翌年トニー賞9部門にノミネートされ7部門を受賞した。振付にボブ・フォッシーが参加している。1958年に映画化された。
あらすじ[編集]
平凡な中年男ジョー・ボイドの楽しみはテレビで野球中継を見ること。しかも妻のメグそっちのけで野球に夢中。応援する野球チームワシントン・セネタースの宿敵ヤンキースを倒すため、悪魔アップルゲイトと契約し野球選手ジョー・ハーディに若返って強打者になってしまう。
一方悪魔はセクシーな魔女ローラを送り込み、ジョーを誘惑しようと試みるが失敗続き。ジョーは寂しい心を元の自分の家に下宿しメグと会話することで癒す。悪魔は大事な試合の最中、ジョーを元に戻してしまう。悪魔はもう一度契約するようそそのかすが、ジョーは既に大事なものに気がついていた。
映画版[編集]
1958年、ワーナー・ブラザースが舞台版のほぼオリジナル・キャストで映画化(en:Damn Yankees (film))。監督はジョージ・アボットとスタンリー・ドーネン。題名にDamnという単語(くそったれ・地獄に落ちろといった意味の俗語)があるため、イギリス公開時は『What Lola Wants』と改題されている。ワーナー・ホーム・ビデオからDVDが発売。
- キャスト
- ジョー・ハーディー:タブ・ハンター
- ローラ:グウェン・ヴァードン
- アップルゲイト:レイ・ウォルストン
- ヴァン・ブーレン:ラス・ブラウン
- メグ・ボイド:シャノン・ボーリン
- グロリア・ソープ:レエ・アレン
- ジョー・ボイド:ロバート・シェファー
- シスター:ジーン・ステイプルトン
- マンボ・ダンサー:ボブ・フォッシー
- スタッフ
- 監督:ジョージ・アボット、スタンリー・ドーネン
- 脚本:ジョージ・アボット
- 原作:ダグラス・ウォールップ
日本での公演[編集]
初演[編集]
1985年「くたばれヤンキース」のタイトルで上演。元プロ野球選手の江本孟紀が主役のジョーを演じた。
- 1985年12月7日 - 22日、サンシャイン劇場
- キャスト
再演[編集]
2007年「Damn Yankees -くたばれ!ヤンキース-」のタイトルで上演。主役はジョーではなくローラ役の湖月わたる。
- 2007年5月25日 - 6月6日、青山劇場
- キャスト
- 主なスタッフ
- 演出・潤色・訳詩:寺崎秀臣
- 振付:ローリー・ワーナー
- 翻訳:黒田絵美子
- 音楽監督:清水恵介
- 装置:土屋茂昭
- 照明:塚本悟
- 衣装:有田多見
- ヘアメイク:田中エミ
- 音響:実吉英一
- 舞台監督:鈴木弘憲
出典[編集]
- ^ Peter Werres (2008). “Introduction: The Changing Faces of Dr. Faustus”. In Lorna Fitzsimmons. Lives of Faust: The Faust Theme in Literature and Music. A Reader. New York: Walter De Gruyter. p. 12. ISBN 978-3110198232 2018年10月30日閲覧。.
外部リンク[編集]
- ミュージカル「Damn Yankees-くたばれ!ヤンキース-」日本版公式サイト
- くたばれ!ヤンキース - allcinema
- くたばれヤンキース - KINENOTE
- Damn Yankees - オールムービー(英語)
- Damn Yankees - インターネット・ムービー・データベース(英語)
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