けんかをやめて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「けんかをやめて」 | ||||
---|---|---|---|---|
河合奈保子 の シングル | ||||
B面 | 黄昏ブルー | |||
リリース | ||||
規格 | 7インチシングル | |||
ジャンル | アイドル歌謡曲 | |||
時間 | ||||
レーベル | 日本コロムビア | |||
作詞・作曲 | 竹内まりや | |||
ゴールドディスク | ||||
| ||||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
河合奈保子 シングル 年表 | ||||
| ||||
「けんかをやめて」は、河合奈保子が1982年9月1日にリリースした10枚目のシングルである(EP: AH-255)。
解説・エピソード[編集]
当時山下達郎と結婚し歌手活動休止中だった、シンガーソングライター・竹内まりやが河合奈保子のシングル(作詞・作曲)を初めて担当した。竹内は、以前たまたまテレビで河合が「スマイル・フォー・ミー」をはつらつと歌う様子を見て「彼女はしっとりとした歌を歌ってもきっと似合うだろうなあ」と感じ、表題曲の着想を得たという[2]。
二人のボーイフレンドを天秤にかけるというプロットは、竹内が幼少時によく聴いていた洋楽ポップスの影響が強い[2]。程なくして、河合への楽曲提供のオファーがコロムビアからタイミングよくあり、「あ、実はこんな曲があります」という流れでシングルのリリースにつながった[2]。
竹内は「奈保子ちゃんが歌うと、ちょっとワガママな女の子の揺れてる気持ちが自然に聞こえてくる」と評し、また河合の抑揚をつけた「ごめんなさいね 私のせいよ」という歌い方から少女の心の機微が伝わってくると述べた[2]。作曲家・筒美京平はこの曲を高く評価している[2]。
竹内はのちにこの曲をセルフカバーしたが、「流石に『これって何様のつもり?』って気持ちにはなりましたけど」[2]「奈保子ちゃんが歌うとすごく可愛いのに、私が歌うとひどく傲慢な女性に聞こえるのはなぜだ(笑)?」と自ら解説し、歌い手による視点の変化の妙を語った[3]。さらに竹内は「私の曲の中では『何様ソング』の代表みたいな事になってますよね(笑)」と、自嘲しながらコメントしている[2]。
本作は楽譜で発売される際、河合奈保子版は4⁄4拍子で記譜されるのに対し、竹内まりや版は6⁄8拍子で記譜されることが多い[4]。
収録曲[編集]
セルフカバー[編集]
- 竹内まりや - 1987年のアルバム『REQUEST』、2008年のアルバム『Expressions』
その他の主なカバー[編集]
- Donna Fiore(2008年、アルバム『fiore』)
- 茉奈 佳奈(2009年、アルバム『ふたりうた』)
- 稲垣潤一(2009年、アルバム『男と女2』) - 「けんかをやめて(duet with 小林明子)」のタイトルで収録
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ^ a b c d オリコンランキング情報サービス「you大樹」
- ^ a b c d e f g 鳴田麻未 (2013年). “[Power Push] 竹内まりや×クリス松村「Mariya's Songbook」対談 (1/5)”. ナタリー. ナターシャ. 2014年5月29日閲覧。
- ^ 鳴田麻未 (2013年). “[Power Push] 竹内まりや「Dear Angie ~あなたは負けない / それぞれの夜」インタビュー (3/4)”. ナタリー. ナターシャ. 2014年5月29日閲覧。
- ^ 例えば「ピアノ弾き語り 竹内まりや MARIYA TAKEUCHI」,kmp刊 2014年11月15日, ISBN 978 4 7732 3908 9 等は6⁄8拍子で記譜されている。
|