こじま (巡視船・3代)

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こじま
Kojima and shikishima.jpg
基本情報
建造所 日立造船舞鶴工場
運用者  海上保安庁
船種 3,000トン型PL
前級 こじま (1,100トン型)
母港 呉港
船歴
計画 平成2年
起工 1991年11月7日
進水 1992年9月10日
就役 1993年3月11日
要目
軽荷排水量 2,650 t[1]
基準排水量 2,950 t[1]
総トン数 3,136 t
全長 115.2 m
全幅 14.0 m
深さ 7.3 m
吃水 3.53 m
主機 新潟8MG32CLX
ディーゼルエンジン×2基[2]
出力 8,000馬力
推進器 スクリュープロペラ×2軸
バウスラスター
速力 18ノット
航続距離 7,000海里 (15kt巡航時)[1]
乗員 118名
兵装 35mm単装機銃×1基
JM61-MB 20mm多銃身機銃×1基
12.7mm機銃×1挺
レーダー ・JMA-1596型 航法用×2基[1]
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こじま」(JCG Kojima, PL-21)は、海上保安庁の巡視船。平時は海上保安大学校の4代目の練習船として運用されている[3][4]。建造費は総額49億4,100万円であった[5]

概要[編集]

海上保安大学校では、本科学生や専攻科・特修科研修生に対する教育訓練や航海実習を主務としており、実習生60名分の居住区に加えて各科の演習室を備えている。船内は教育実習区画、乗組員居住区、学生居住区に区画分けされており、操舵室や通信室、機関制御室については学生の見学・実習の便を配慮して広めに作られている。現有巡視船艇が装備する航法・通信システムや機関、その他各種の警備救難業務機材を装備し、また居住性にも配慮した結果、先代の「こじま」が1,100トン型であったのに対し、本船では、1機搭載型PLHに匹敵する3,000トン型まで大型化することとなった[3]。上部構造物後部にはトレーニング区画が設けられているが、これは雨天時のレセプションにも用いられる。なお、遠洋航海時の要人訪問に備えて、船橋構造内には特別公室が設けられている[4]

船型は先代の「こじま」と同じ長船首楼型とされているが、造波抵抗の低減を図るためバルバス・バウが導入された。主機関としては、平成元年度から建造を開始していた1,000トン型PLであるおじか型で採用されたものを強化した、新潟鐵工所製8MG32CLX中速ディーゼルエンジン(4,000馬力 / 650 rpm)2基が搭載された[2]。機関区画は、ヘリコプター1機搭載型巡視船(PLH)と基本的には同一構成とし、制御は操舵室および機関制御室で、また監視は制御室で行うこととされている。また実習のため、機関演習区画も設けられた[5]

搭載艇としては、7メートル型高速警備救難艇と6メートル型作業艇各1隻のほか、全天候型救命艇2隻を備えている。艦尾甲板は訓練甲板とされているが、ヘリコプター甲板としても使用できるよう強度的に配慮されている[3]

なお、本船は正式には巡視船と区分されていることから、救難業務などにも出動できる態勢が組まれており、阪神・淡路大震災の際には救援物資の輸送などに従事した[4]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. p. 386. ISBN 978-1591149545. 
  2. ^ a b 佐藤一也「4サイクルディーゼル機関の技術系統化調査」、『国立科学博物館 技術の系統化調査報告 第12集』2008年3月。
  3. ^ a b c 「海上保安庁全船艇史」、『世界の艦船』第613号、海人社、2003年7月、 1-216頁、 NAID 40005855317
  4. ^ a b c 「警備救難業務用船 (海上保安庁船艇の全容)」、『世界の艦船』第800号、海人社、2014年7月、 39-90頁、 NAID 40020105550
  5. ^ a b 真山良文「練習巡視船「こじま」三代記」、『世界の艦船』第466号、海人社、1993年6月、 141-145頁。