ご当地ソング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
検索に移動

ご当地ソング(ごとうちソング)は、主に日本歌謡曲ポピュラー音楽演歌民謡のジャンルで、タイトルや歌詞に都市名・地方名や各地方の風習・文化・地形に関する事柄などを取り入れることで、地方色や郷愁などを前面に打ち出した楽曲である。

「ご当地ソング」という言葉は、美川憲一の『柳ヶ瀬ブルース』(1966年)が評判になり始めた頃、発売元のクラウンレコード(日本クラウン)の宣伝担当者が使い出して広まったとされる[1]。これより少し早い1965年発表のデューク・エイセスのヒット曲「女ひとり」は、「ご当地ソングの先がけ」ともいわれる[2]大正後半から昭和期にかけての流行歌の1ジャンルである新民謡も、遡ってご当地ソングと言われることがある。

水森かおりは「ご当地ソングの女王」の異名を持っている[3][4][5]

なお、比喩的な表現として、議員が選挙区の利害を反映した議会質問をすることを「ご当地ソング」と称することがある[6][7]

概説[編集]

ご当地ソングは、主に下記分類の各要素を取り入れて作られている。

地名
地形
鉄道関連
名物

日本の主な「ご当地ソング」[編集]

北海道地方[編集]

東北地方[編集]

関東地方[編集]

茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
東京都全般・各地
東京都区部
東京都多摩地域島嶼部
神奈川県

中部地方[編集]

近畿地方[編集]

中国地方[編集]

四国地方[編集]

九州地方[編集]

沖縄県[編集]

全国各地[編集]

日本国外の主な「ご当地ソング」[編集]

アジア[編集]

(アメリカ映画『受難者The Garden of Allah)』主題歌のカヴァー。)

アフリカ[編集]

ヨーロッパ[編集]

北極圏[編集]

南極[編集]

北アメリカ[編集]

複数の場所[編集]

南アメリカ[編集]

ハワイ[編集]

オセアニア[編集]

その他[編集]

CD[編集]

  • ご当地ソング全曲集(オムニバス、Columbia Music Entertainment,inc.、2008年3月19日発売)[44]
  • 決定盤 日本全国 県民のうた 大全集(オムニバス、日本コロムビア、2011年6月22日発売)[45]
  • 「東京歌物語」 テイチクエンタテインメント 2010年8月25日発売 TECE-25932
  • 「津軽歌物語」 テイチクエンタテインメント 2010年11月24日発売 TECE-25979
  • 「大阪歌物語」 テイチクエンタテインメント 2010年12月1日発売 TECE-25980
  • 「北海道歌物語」 テイチクエンタテインメント 2011年7月20日発売 TECE-3002
  • 「みちのく歌物語」 テイチクエンタテインメント 2011年8月24日発売 TECE-3002

脚注 [編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 長田暁二『歌謡曲おもしろこぼれ話』社会思想社、2002年、214頁。ISBN 4390116495
  2. ^ a b 谷辺晃子 (2017年9月28日). “(都ものがたり 京都)デューク・エイセスが歌った三千院 「女ひとり」の誘い、山里にぎわう”. 朝日新聞・夕刊・週末be: p. 5. "誰もが口ずさんだ歌が、「女ひとり」だ。作詞は永六輔、作曲はいずみたく。1965年のヒット曲で、ご当地ソングの先がけでもある。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  3. ^ a b 志田修二 (2018年5月26日). “水森かおりさん、千歳観光大使に 新曲が縁、初代就任”. 朝日新聞・北海道朝刊: p. 28. "「ご当地ソングの女王」の呼び名で親しまれている歌手の水森かおりさんが、千歳市の初代観光PR大使の委嘱を受けた。...最新曲「水に咲く花・支笏湖へ」が縁となった。...水森さんにとって、道内が舞台のご当地ソングは「釧路湿原」に続いて2曲目。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  4. ^ a b c “水森かおり「令和最初の座長、光栄です」 来月4~13日、新歌舞伎座で公演”. 朝日新聞・東京夕刊: p. 4. (2019年4月25日). "「鳥取砂丘」「釧路湿原」などのヒット曲を持つ「ご当地ソングの女王」水森かおりが..."  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  5. ^ ご当地ソングの女王!水森かおりさん”. ニッポン放送 (2020年3月7日). 2020年5月7日閲覧。
  6. ^ “次々歌う“ご当地ソング” 都議会あんぐる 知事室番外”. 朝日新聞・東京朝刊: p. 20. (1977年3月5日)  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  7. ^ “(1)ご当地ソング せんせいの24時 85都議選”. 朝日新聞・東京朝刊: p. 20. (1985年2月28日)  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  8. ^ a b “都はるみさん10年ぶり「北海道ソング」”. 朝日新聞・北海道朝刊: p. 24. (2000年4月21日). "歌手の都はるみさんが道内の地名を歌詞に盛り込んだシングル「氷雪原野」(日本コロムビア)を出した。通算百十五枚目。北海道のご当地ソングとしては、一九九〇年の「小樽運河」以来十年ぶりだ。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  9. ^ a b c d 五木寛之 (2002年6月24日). “金沢で浅野川恋歌(みみずくの夜メール:11)”. 朝日新聞・朝刊: p. 29. "そういえば金沢には、意外にご当地ソングがないな、と思ったのだ。もちろん「友禅流し」とか、「加賀の女(ひと)」とか、いくつか知られた歌はあるが、仙台の「青葉城恋唄(こいうた)」だとか、横浜の「ブルーライト・ヨコハマ」のような強力なご当地ソングには恵まれていない。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  10. ^ “(もういちど流行歌)「青葉城恋唄」さとう宗幸 「杜の都」のイメージ全国に”. 朝日新聞・朝刊・週末be: p. 2. (2018年1月20日). "...仙台の名所や名物を歌いこんだ一種のご当地ソングですが、無名の新人だったさとう宗幸さん(68)による澄んださわやかな歌声で、全国にひろがるヒットになりました。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  11. ^ a b “実況やご当地ソング 東北新幹線開通で競作_レコード”. 朝日新聞・東京夕刊: p. 9. (1982年6月22日)  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  12. ^ 梶山天 (2018年3月16日). “船村徹さん「王将」、駅メロに 母校の最寄り、JR今市駅 来月から期間限定”. 朝日新聞・朝刊・栃木全県: p. 29. "唱歌や民謡だけでなく、地元をPRする「ご当地ソング」や、音楽家や作家など著名人などにちなむ曲を流す駅も登場するようになった。県内では2015年7月から東武伊勢崎線足利市駅とJR両毛線足利駅で森高千里さんの「渡良瀬橋」が流れている。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  13. ^ 佐藤太郎 (2019年3月5日). “なぜか今さいたまんぞうさん 1981年に持ち歌人気の芸人”. 朝日新聞・朝刊・埼玉: p. 29. "当時、自主制作レコード会社がご当地ソングをつくることになり、栃木、群馬に続く第3弾として埼玉をとりあげた。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  14. ^ 恋のカラフルパレット/Pinkish”. ラッツパック・レコード. 2017年7月4日閲覧。
  15. ^ a b “横浜市・「海博」さよなら企画展 全テーマを初めて網羅”. 朝日新聞・朝刊・神奈川. (2018年8月5日). "...横浜港を歌った「B級ご当地ソング」のレコードのコーナーなどもできる。田代京子「マリンタワーで逢いましょう」、都はるみ「大横浜音頭」など、「知る人ぞ知る歌」は楽しい。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  16. ^ 作品紹介 シングル 加賀の女 1969年07月01日発売”. 北島音楽事務所. 2020年5月7日閲覧。
  17. ^ “牧村三枝子さん 「若狭の宿」の歌手(人きのうきょう)”. 朝日新聞・大阪夕刊: p. 2. (1992年4月15日). "ご当地ソングの演歌「若狭の宿」の復活キャンペーンで、福井県小浜市を訪れた歌手の牧村三枝子さんが..."  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  18. ^ a b c (み) (2001年8月29日). “真咲よう子 演歌21年、故郷で熱唱(出番です)”. 朝日新聞・名古屋夕刊: p. 2. "今回は「ふるさと」をテーマに、「名古屋ブルース」「名古屋のひとよ」「大須慕情」など、ご当地ソングを中心に熱唱する。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  19. ^ 山野拓郎 (1991年5月1日). “柳ケ瀬ブルースのど自慢大会 岐阜(列島縦横)”. 朝日新聞・朝刊: p. 29. "...岐阜・柳ケ瀬のご当地ソング「柳ケ瀬ブルース」の全国のど自慢大会が..."  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  20. ^ a b 山野拓郎 (2019年9月5日). “南米出身歌手、人生いろいろ 大城さん、「長良川悲恋」ヒット”. 朝日新聞・朝刊・岐阜全県: p. 21. "青山さんが書いた詞に、ご当地ソングで有名な五木ひろしさんの「長良川艶歌」を手がけた岡千秋さんが曲をつけた。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  21. ^ “演歌歌手の香西かおりショー、きょう宇治で開催”. 朝日新聞・朝刊・京都. (1996年9月23日). "宇治を舞台にした“ご当地ソング”、「宇治川哀歌」がヒットしている演歌歌手、香西かおりのショーが..."  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  22. ^ “ご当地ソングに全国ヒットなし(広島Story2000)”. 朝日新聞・朝刊・広島: p. 33. (2000年10月22日). "いったい広島にどれくらいの歌があるのだろうか。... 昭和以降、少なくとも四百曲以上のご当地ソングが誕生しているという。...多少でも全国的に知られたとなると「尾道の女」ぐらい。..."  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  23. ^ 作品紹介 シングル 尾道の女 1966年11月01日発売”. 北島音楽事務所. 2020年5月7日閲覧。
  24. ^ “米国でも人気の伊藤君子が新アルバム 「いつかは日本語ジャズを」”. 朝日新聞・夕刊: p. 15. (1990年5月16日). "生まれ故郷を歌ったご当地ソング「雨の小豆島」などシングル盤5枚を出したが、..."  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  25. ^ a b 佐藤英法 (2017年11月2日). “ご当地ソングで開閉合図 「肱川あらし」と「赤い橋」 大洲・長浜大橋”. 朝日新聞・朝刊・愛媛全県: p. 27. "...開閉時に流れるメロディーが長浜のご当地ソング2曲になった。いずれも演歌歌手の伍代夏子さんの「肱川あらし」と塩乃華織さんの「赤い橋」。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  26. ^ a b 平出義明 (2017年7月29日). “(もういちど流行歌)「長崎は今日も雨だった」内山田洋とクール・ファイブ 「思案橋ブルース」に対抗した”. 朝日新聞・夕刊・週末be: p. 2. "長崎は雨が似合うと印象づけたご当地ソングは、...1968年、...中井昭・高橋勝とコロラティーノが「思案橋ブルース」をヒットさせた。対抗して用意されたのが、「長崎は―」だった。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  27. ^ 東宝『日本一のヤクザ男』挿入歌
  28. ^ 東宝『日本一のショック男』主題歌。『パイノパイノパイ(東京節)』の替え歌だが、『パイノパイノパイ』もまたHenry Clay Workが作曲した『Marching Through Georgiaジョージア行進曲)』の替え歌である。
  29. ^ 原題に用いられている漢字が中国に対する侮蔑を意味することからカタカナで表記した。
  30. ^ 作曲:晏如(劉雪庵)、作詞:貝林(黃嘉謨
  31. ^ “今日の問題 無錫旅情”. 朝日新聞・東京夕刊: p. 9. (1986年9月4日). "この無錫市の当局者が日本の専門家に頼んで "ご当地ソング" を作った。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  32. ^ 『満洲里小唄』(歌:森繁久彌小林旭)は若干の歌詞の異同はあるものの同じ曲。
  33. ^ 軍楽隊員として日露戦争に従軍していたИлья Алексееви Шатров(1879-1952)が戦死した友人を悼む『Мокшанскій полкъ на сопкахъ Маньчжуріи(満州の丘の上のモクシャ部隊)』という題名の吹奏楽作品として作曲されたものだった。その後、多くの歌詞がつけられ、中でもИлья Алексееви Шатров(1879-1952)が1926年に発表した歌詞は日本軍によるシベリア出兵の犠牲者を悼む内容となっていて、長く愛唱されている。笹谷栄一郎による訳詞では『満州の丘に立ちて』としているが原題は『満州の丘にて』という意味である。『さすらいのギター』の題名は、The Soundsのシングルを国内で発売する際に「満州」の語を避けたことに由来する。歌詞は、笹谷栄一郎、水島哲千家和也、萩原ひかるが競作しているが、笹谷によるものを除き、上記の理由もあって満州の土地とも戦争の犠牲者ともまったく無関係な内容となっている。
  34. ^ 原曲は、任光の作曲した「彩雲追月」である。
  35. ^ 原曲は、鄧雨賢の作曲した「黃昏愁」である。
  36. ^ 作詞・作曲:加藤登紀子、編曲:佐々永治。古代オリエント史の研究者でもあった三笠宮崇仁親王が小沢昭一のラジオ番組に出演したときに、この歌を聴いて大変感激したというエピソードがある。
  37. ^ もともとシシリア民謡だったが、日本では1950〜60年代に反戦歌として広く歌われた。
  38. ^ 株式会社ぷろだくしょんバオバブに所属する声優によって結成された期間限定歌手ユニット。メンバーは、井上和彦緒方賢一小原乃梨子加藤修神谷明北浜晴子肝付兼太清水マリ千々松幸子富田耕生富山敬野沢雅子水島裕三ツ矢雄二山田俊司吉田理保子の16名である。ケイ・ふじやまが作詞した歌詞は原曲を完全に無視したものとなっている。
  39. ^ じゅんマリ(1950年1月17日−)本名、山中未子。青森県弘前市出身。次の2枚のシングルがある。「夕映えのサンフランシスコ」(1970年4月10日.SN-945・テイチク)「愛は流れるヴォルガのように」(1971年3月5日.SN-1077・テイチク)なお、「新小岩から亀戸へ」の曲を歌った「潤まり」とは別人である。 「じゅんマリ」[1]2020年1月24日閲覧。
  40. ^ 東京都のご当地ソング一覧参照。
  41. ^ 筋肉少女帯人間椅子とのコラボレーションユニット
  42. ^ 細田義勝による編作曲には『ヨサホイ節』のメロディも一部取り入れられている。
  43. ^ みうらじゅん&安齋肇の勝手に観光協会”. 勝手に観光協会(みうらじゅん・安齋肇). 2011年7月6日閲覧。
  44. ^ ご当地ソング全曲集”. 日本コロムビア. 2011年7月6日閲覧。
  45. ^ 決定盤 日本全国 県民のうた 大全集”. 日本コロムビア. 2011年7月6日閲覧。

参考文献[編集]

  • ごうだ・みちと、2010年、『あなたの街のご当地ソング ザ・ベストテン! うたで旅する 都道府県音楽紀行』、全音楽譜出版社 ISBN 978-4-11-880177-3
  • 溝尾良隆、1998年、『ご当地ソング讃―魅力ある「まち」にはいい歌がある。』、東洋経済新報社 ISBN 978-4492221631