ご当地映画

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ご当地映画(ごとうちえいが)は、ある特定の地域を主要な舞台にしてドラマが展開していく映画作品を指す。

概要[編集]

二十四の瞳』(香川県)、『祭りの準備』(高知県)、『アイコ十六歳』(愛知県)、大林宣彦尾道三部作(広島県)などのようにいわゆる地方を舞台とした映画作品は古くから存在している。通常、その地域を舞台とし、実際に撮影が行われた作品が「ご当地映画」と呼ばれる。複数の都市を舞台とした場合でも、同一県内若しくは近隣市町村など狭い地域が舞台の場合は「ご当地映画」と呼ばれるが、舞台が広範囲になると「ロードムービー」と呼ばれることがあり、その境界は明確ではない。

また、作品の舞台として特定の地域が設定されていながら実際にはその土地での撮影が行なわれていない場合や、他の地域や架空の地域を舞台とした設定しているがその撮影が特定の地域で行われた場合についても、ご当地映画として町おこし等に利用される場合がある。

21世紀以降、行政・市民有志・企業など地方側が主体的に動いて「ご当地映画」を企画製作する事が増えている。このような場合、地方側は配給業務など映画ビジネスや宣伝に関するノウハウに乏しいため、多くの場合は映画会社・民放局広告代理店などと組むことが多いが、一部はそれらとは組まずに自主映画の形態をとる事もある。ご当地映画には、ドラマとしての作りが粗雑で安易な観光スポット案内の域を出ないものもあるが、その土地の風土に密着した完成度の高い作品も存在する。また、近年ではその土地が抱える経済問題などマイナスの側面を描いた「問題提起」型の作品も、少数ではあるが登場している。

2001年12月に施行された文化芸術振興基本法、それを受けた文化庁の地域主導の映画製作について助成等の動きに反応して、各地方公共団体がフィルム・コミッション等の設立・運営、および当該組織を通じて「ご当地映画」づくりへの意欲が高まっている。また地方を舞台としたアニメーション映画が「ご当地アニメ」として注目されることもある。

関連項目[編集]

各都道府県を舞台にした作品一覧