しれとこ摩周号

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しれとこ摩周号
Kiha54 525 at Shiretoko-Shari Station.jpg
キハ54 525 快速しれとこ摩周号
(2018年8月15日 釧網本線 知床斜里駅
概要
種類 快速列車
運行開始 1989年(平成元年)5月1日
(しれとこ)
運営者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
路線
起点 網走駅
終点 釧路駅
運行間隔 1往復
使用路線 釧網本線根室本線(花咲線)
技術
車両 キハ54形気動車
釧路運輸車両所
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 非電化
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しれとこ摩周号(しれとこましゅうごう)とは、北海道旅客鉄道網走駅 - 釧路駅間を釧網本線根室本線を経由して運行する快速列車である。

2018年(平成30年)3月16日以前はしれとこの愛称で運転されていた[1]

本項では、釧網本線内で運行された速達列車の沿革に着いても述べる。なお、本記事中では、営業実態に即し、網走方面から釧路方面へ走行する列車を「下り」として記載する。

運行概況[編集]

以下特記ない限り2018年(平成30年)3月17日現在のものである。

網走駅釧路駅の間を下り3時間9分、上り2時間56分で結び、1日1往復運転されている。ダイヤ改正毎に停車駅が追加されて行き、現在では途中3 - 5駅を通過するのみである(通過駅数は季節によって異なる)。

停車駅[編集]

網走駅 - 桂台駅 - 鱒浦駅 - 藻琴駅 - 北浜駅 - ※原生花園駅 - 浜小清水駅 - 止別駅 - 知床斜里駅 - 中斜里駅 - 清里町駅 - 札弦駅 - 緑駅 - 川湯温泉駅 - 美留和駅 - 摩周駅 - 磯分内駅 - 標茶駅 - 茅沼駅 - 塘路駅 - ◆釧路湿原駅 - 遠矢駅 - 東釧路駅 - 釧路駅

※:原生花園駅は5月1日 - 10月31日のみ停車。
◆:釧路湿原駅には、上り列車(網走行き)は5月1日 - 10月31日のみ停車、下り列車(釧路行き)は通年で停車。

使用車両[編集]

釧路運輸車両所所属のキハ54形気動車を使用。通常は1両編成でワンマン運転が行われる。増結時にはキハ40系気動車が連結されることもある。

キハ54 515 快速しれとこ
(しれとこ摩周号の前身)
(2005年8月 釧網本線 清里町駅
増結と車両回送により
3両で運行されるしれとこ
(2010年2月)

釧網本線速達列車沿革[編集]

  • 1957年(昭和32年)6月、単行の気動車により川湯駅(現:川湯温泉駅) - 釧路駅間を運行する臨時準急列車として、「摩周」(ましゅう)の運行が開始する。なお、このころは2往復とも夏季限定の運行であったとされる。
  • 1959年(昭和34年)5月1日、「摩周」1往復が定期列車に昇格。同年7月1日には2往復とも定期列車化。
  • 1960年(昭和35年)4月1日、「摩周」運行区間を網走駅 - 釧路駅間に変更。列車を2両編成とする。
  • 1961年(昭和36年)10月1日、いわゆる「サン・ロク・トオ」と称されるダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
    1. 「摩周」列車名を函館駅 - 釧路駅を結ぶ急行列車の名称となる。→このあとについては「狩勝」のページを参照されたい。
    2. 1往復が北見駅 - 網走駅間を延長し、北見駅 - 釧路駅間を運行する「しれとこ」に変更する。
    3. 釧網本線内運行の準急列車1往復は「わこと」に名称を変更する。
  • 1962年(昭和37年)5月1日、標津線根室標津駅 - 釧路駅間を運行する準急列車「らうす」2往復を新設。また、「わこと」1往復を増発。「わこと」2往復となる。うち1往復に1等車を連結。なお、「わこと」と「らうす」は1往復釧網本線内を併結運転を実施。
  • 準急「らうす」を2往復とも2両編成化する。
  • 1966年(昭和41年)
    • 3月5日、準急制度改変に伴い、「しれとこ」・「わこと」急行列車に格上げ。また、「らうす」の釧網本線内併結列車を急行列車に昇格。急行列車には「くなしり」の愛称が与えられる。
    • 3月25日このときのダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
    1. 「わこと」、「しれとこ」に統合。「しれとこ」北見駅発着1往復と網走駅発着の2往復(内1往復には「くなしり」を連結)の3往復体制となる。
    2. 「くなしり」・「らうす」の根室標津駅 - 中標津駅間を普通列車化。
  • 1968年(昭和43年)10月1日、のちに「ヨン・サン・トオ」と称されるダイヤ改正に伴い、以下のように変更される。
    1. 釧網本線内及び標津線直通急行列車の愛称として「しれとこ」の愛称が与えられる。運転区間は北見駅・網走駅・川湯駅・根室標津駅-釧路駅間、標津線標茶駅 - 中標津駅間急行は2往復。
    2. 大雪」の旭川駅→釧路駅間1本(2両編成)、小樽駅 - 釧路駅間1往復(6両編成・1等車連結)の直通列車が設定され、根室標津駅 - 釧路駅間「しれとこ」の1往復が釧路駅 - 標茶駅間併結運転となる。
  • 1970年(昭和45年)10月、標津線標茶駅 - 中標津駅間急行1往復を普通列車化、急行は1往復に。
    根室標津駅始発(標茶駅まで普通)のキハ22 168 急行「しれとこ1号」
    (1986年8月 釧網本線 標茶駅
    後は網走始発の「しれとこ1号」
  • 1972年(昭和47年)10月2月、「大雪」のうち小樽駅 - 釧路駅間の列車を札幌駅 - 釧路駅間に短縮。
  • 1980年(昭和55年)10月1日、「しれとこ」標津線標茶駅 - 中標津駅間急行だった1往復も普通列車化。
  • 1981年(昭和56年)10月1日、「大雪」釧路駅直通列車の釧網本線間を分離。「しれとこ」3往復とする。
  • 1984年(昭和59年)2月1日、「しれとこ」釧路駅→留辺蘂駅間及び北見駅→釧路駅間各1本ずつ廃止。「しれとこ」2往復体制となる。
  • 1986年(昭和61年)11月1日、「しれとこ」廃止[2]
  • 1989年(平成元年)5月1日、網走駅 - 釧路駅間を運行する快速列車として「しれとこ」1往復の運行を開始。
清里町駅で行き違う上下列車
(2009年8月)
  • 2016年(平成28年)3月26日:同日のダイヤ改正で上下「しれとこ」とも美留和駅に、上り列車のみ鱒浦駅・桂台駅に停車開始[3][4]
  • 2017年(平成29年)
    • 3月4日:同日のダイヤ改正で下り「しれとこ」のみ通過していた鱒浦駅・桂台駅に停車を開始。また、通過していた五十石駅が廃止[5]
    • 10月3日:阿寒国立公園の名称が阿寒摩周国立公園となったことに伴い、釧網本線沿線8自治体が快速「しれとこ」の「しれとこ摩周号」への改称をJR北海道に要望。JR側は前向きに検討[6]
  • 2018年(平成30年)
    • 3月17日:同日のダイヤ改正で列車名を「しれとこ摩周号」に改称[1][7]
    • 9月1日:同日から同年10月31日まで下り列車を2両編成に増結の上、試験的に2号車の一部を指定席とする[8]
      • 旅行会社のWILLERが同期間に設定・販売するパス、「Eastern Hokkaido Nature Pass~北海道縦断絶景レイル&バス~[9]」の発売に合わせ、「摩周レストランバス」接続列車となる同列車に設定された。

脚注[編集]

  1. ^ a b 平成30年3月ダイヤ改正について (PDF)”. 北海道旅客鉄道 (2017年12月15日). 2017年12月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月15日閲覧。
  2. ^ 鉄道ジャーナル』第21巻第1号、鉄道ジャーナル社、1987年1月、 49頁。
  3. ^ JR時刻表』2016年4月号、交通新聞社、2016年3月19日、 pp.716-719。
  4. ^ 同改正では全道で普通列車が削減されている。
  5. ^ JR時刻表』2017年3月号、交通新聞社、2017年2月20日、 pp.716-719。
  6. ^ 釧路市など、JR北に釧網線快速列車の名称変更要望”. 日本経済新聞電子版. 日本経済新聞社. 2017年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月11日閲覧。
  7. ^ JR時刻表』2018年3月号、交通新聞社、2018年2月24日、 pp.716-719。
  8. ^ 快速「しれとこ摩周号」に指定席を試験的に導入します (PDF)”. 北海道旅客鉄道 (2018年8月17日). 2018年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月19日閲覧。
  9. ^ 釧路駅 - 網走間の2日間乗り放題券、「摩周湖・硫黄山を巡るレストランバス」、「知床探検バス(路線バス1日乗り放題券&定期観光バス1回乗車券)」がセットとなったもの。

関連項目[編集]