そごう心斎橋本店
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そごう心斎橋本店(そごうしんさいばしほんてん)は、2009年8月まで大阪府大阪市中央区に所在したそごうの百貨店。
当記事では、2000年12月まで同じ場所に所在したそごう大阪店についても記述する。
そごう大阪店[編集]
そごう大阪店 SOGO Osaka | |
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![]() 建物外観(2001年8月) | |
店舗概要 | |
所在地 |
〒542-0085 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1丁目8番3号 |
開業日 | 1935年9月24日 |
閉業日 | 2000年12月25日 |
施設所有者 | 株式会社そごう |
施設管理者 | 株式会社そごう |
後身 | そごう心斎橋本店 |
SOGO |
大阪ミナミの御堂筋沿いに所在したそごうの一号店。通称:心斎橋そごう(しんさいばしそごう)。
1877年に心斎橋へ移転して以来、隣接する大丸とは競合関係にあった。
2000年の最終営業日まで供用された建物は1935年に竣工したアールデコ様式の設計で、村野藤吾が手がけたもの。
館内にはシンボルゾーンとして「光の樹」、藤川勇造によるシンボルモニュメント「飛躍の像」が設置され、昇降設備のエレベーターには島野三秋による「漆螺鈿装飾扉」が描かれていたほか、館内の天井にはモザイクタイル天井画として鶴丸梅吉による「天空」が採用されていた。
1982年から6年間にかけ「魅力化計画」と称して半年ごとに少しずつリモデルを進め、全館のリモデルを進めていった
[1]このほかに地階には「世界の人形時計」としてからくり時計が設置されていた。
心斎橋の地で65年に渡り営業を続けていたが、そごう経営破綻の煽りを受け2000年に閉店する。建物は解体された。
そごう心斎橋本店[編集]
そごう心斎橋本店 SOGO Shinsaibashi | |
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店舗概要 | |
所在地 |
〒542-0085 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1丁目8番3号 |
開業日 | 2005年9月7日[2] |
閉業日 | 2009年8月31日 |
施設所有者 | 株式会社そごう |
施設管理者 | 株式会社そごう |
敷地面積 | 4,800[3]m² |
延床面積 | 58,400[8]m² |
商業施設面積 | 40,000[4]m² |
中核店舗 | そごう心斎橋本店 |
営業時間 | 10:00 - 20:30[5](レストランフロア 11:00 - 22:00[6]) |
駐車台数 | 1,300[7]台 |
前身 | そごう大阪店 |
後身 |
大丸心斎橋店(北館) ↓ 心斎橋パルコ(仮) |
外部リンク | ホームページ (アーカイブ) |
SOGO |
概要[編集]
2005年9月、そごう再生のシンボルとして[9]、大阪店の跡地に開業。
経営破綻を経た再起の集大成として注目を集めたという[9]。
開業からわずか1ヶ月の間に200万人が来館したが[9]、大阪店閉店後5年間のブランクの影響は大きく、客離れが深刻化していた[9]。
建物データ[編集]
建物のデザインと企画はアメリカ・シアトルのキャリソン・アーキテクチャー社が受諾[10]。
地下2階 - 地上14階[10]、延床面積58400m2[10]、営業面積約40000m2[10]で、ハートビル法の認定を受けた[10]。
当初は地上8階・地下3階で建設する予定だったが、売り場面積の拡張を狙い建物の容積率の規制緩和を待って着工したため、営業再開が延期した経緯があるという。
2006年2月、店舗デザインのアメリカ専門誌「VMSD」が主催する国際店舗デザインコンテストの総合百貨店部門で、そごう心斎橋本店が1位に選ばれる。
なお、当初大阪店の跡地は百貨店の三越に売却される予定だったが、そごうの親会社 ミレニアムリテイリングの社長、和田繁明の提案により売却を撤回している。
二度目の撤退[編集]
2005年に営業を再開したものの、当初の年間売上目標500億円[10]には届かず年々売上が減少し[9]、開店から一度も黒字転換することがなく、新装開店からわずか4年で、創業の地から二度目の撤退を迎えることになった。
2009年8月19日から最終営業日までは「そごう心斎橋本店カウントダウン」と称する看板を入口前に表示し、来店客を出迎えた。
閉店した2009年は、そごうが心斎橋で百貨店事業を始めた1919年から丸90年という節目の年であった。
建物の売却[編集]
心斎橋本店の閉館後、土地および建物は隣接する大丸に379億1000万円で売却された[9]。
2009年9月末に建物の引渡しが行われ[9]、2ヶ月間の改装を経た2009年11月14日、大丸心斎橋店 北館としてリニューアルオープンを迎えた。また、そごう時代の14階に併設されていた「そごう劇場」は、「大丸心斎橋劇場」へ改称して存続している。その後、デパ地下復活などを経て、2019年9月に再閉館。リニューアル工事の後、2020年11月20日(当初は2021年春の予定だったが前倒しとなった)に心斎橋PARCO(2代目店舗。かつて初代店舗が当地より北の方に2011年まであった)として開店した[11]。
沿革[編集]
- 1830年:十合伊兵衛が大坂南渡辺町の坐摩神社南隣に古着商の「大和屋」を創業する。
- 1876年:大和屋を大阪府第2大区安堂寺橋通3丁目に移転する。
- 1877年:大和屋を大阪府第2大区心斎橋筋1丁目に移転し、十合呉服店となる。
- 1894年:現在地に移転。
- 1908年:耐火土蔵造り2階建ての店舗を新築開店。
- 1918年:鉄筋コンクリート造りの地下1階・地上4階建ての店舗を開店。
- 1919年:百貨店事業を開始。
- 1932年6月30日:そごう大阪店が竣工
- 1933年:本店第1期工事完成。
- 1935年9月24日:本店第2期工事完成。
- 1935年10月1日:そごう大阪本店開店。
- 1937年:本店第3期工事完成。
- 1945年:敗戦により占領軍に接収され、米軍のPX(Post Exchange=米軍購買部)として使われる。
- 1952年:講和条約発効により接収解除・そごう大阪店として再開店。
- 1969年:増築開業。
- 1982年:心斎橋側に正面玄関完成。1階、中2階一部リモデル。[1]
- 1984年:地下食品フロア、2階特選サロン「パレロワイヤル」、1階~5階リモデル。[1]
- 1986年:1階心斎橋側に特選ブティックフロアオープン、御堂筋側にDCブランドフロア「EXPRESSION」オープン。[1]
- 1987年:5階紳士フロアリモデル、1階一部リモデル。[1]
- 1988年:6階リビングフロアリモデル、1階、2階、4階一部リモデル。[1]
- 2000年12月25日:そごう大阪店が閉店する。
- 2003年:そごう大阪店の建物を解体する。
- 2005年9月7日:そごう心斎橋本店が開店する。
- 2009年8月31日:そごう心斎橋本店が閉店する。
脚注[編集]
- ^ a b c d e f そごう さらに壮大なる未来へ. ストアーズ社. (1992年3月19日)
- ^ https://web.archive.org/web/20190823170730/https://www.sogo-seibu.co.jp/pdf/050804_1.pdf
- ^ https://web.archive.org/web/20190823170730/https://www.sogo-seibu.co.jp/pdf/050804_1.pdf
- ^ https://web.archive.org/web/20190823170730/https://www.sogo-seibu.co.jp/pdf/050804_1.pdf
- ^ https://web.archive.org/web/20190823170730/https://www.sogo-seibu.co.jp/pdf/050804_1.pdf
- ^ https://web.archive.org/web/20190823170730/https://www.sogo-seibu.co.jp/pdf/050804_1.pdf
- ^ https://web.archive.org/web/20190823170730/https://www.sogo-seibu.co.jp/pdf/050804_1.pdf
- ^ https://web.archive.org/web/20190823170730/https://www.sogo-seibu.co.jp/pdf/050804_1.pdf
- ^ a b c d e f g “そごう心斎橋本店が8月末で営業終了-11月から大丸として運営 - なんば経済新聞”. web.archive.org (2019年8月23日). 2019年8月23日閲覧。
- ^ a b c d e f “そごう心斎橋本店 オープン”. web.archive.org. ミレニアムリテイリング (2005年). 2019年8月23日閲覧。
- ^ “大阪で9年ぶりパルコ復活 ミナミの新たな目玉に”. 共同通信 (2020年11月20日). 2020年11月21日閲覧。
参考資料[編集]
- 新生「そごう心斎橋本店」は、2005年9月7日(水)オープンいたします。(2005年5月31日プレスリリース)
- そごう心斎橋本店の営業終了について(2009年2月26日プレスリリース)
- 大丸大阪・心斎橋店「北館」11月14日(土)オープン フロア概要等について[リンク切れ](2009年9月10日プレスリリース)
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