そのろく
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『そのろく』 | ||||
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たま の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ロック | |||
レーベル | 地球レコード | |||
たま アルバム 年表 | ||||
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『そのろく』は、たまのメジャーデビュー後6枚目のオリジナルアルバム。1995年8月23日に自主レーベルの地球レコードより販売された。メジャー1stアルバム『さんだる』以降の作品では初のインディーズからのリリースである。
解説[編集]
このアルバムの収録曲は、放送コードなどの関係でメジャーレーベルからの発表が不可能であった曲を中心に集めたものである[1]。
なお、本作をもって柳原幼一郎がバンドを脱退。以後、三人での活動となる。
2009年に再発売された(内容に変更はなし)。
収録曲[編集]
- はこにわ(3:47)
(作詞・作曲:柳原幼一郎)- 元のタイトルは「はこには」。詞の内容は、旅路を振り返る旅人の心境といったもの。『LIVE IN NEW YORK』収録。
- 「夜のどん帳」や「ジャバラの夜」と曲調が似る。
- 東京パピー(2:42)
(作詞・作曲:石川浩司) - 月食仮面(4:10)
(作詞・作曲:知久寿焼)- タンゴ調のリズムで構成されている曲。
- 「あたまのふくれたこどもたち」に対し、この歌では「頭のいびつな子ども」が登場する。
- タンゴ調のリズムで構成されている曲。
- ふたつの天気(4:17)
(作詞・作曲:滝本晃司)- ミドルテンポのスウィング調の曲。本作において唯一の滝本ボーカル曲。後に、滝本のソロアルバム『空の下』でセルフカバーされた。『LIVE IN NEW YORK』に収録された。
- あつまれ(4:08)
(作詞・作曲:石川浩司) - あたまのふくれたこどもたち(4:47)
(作詞・作曲:知久寿焼)- 新宗教を批判した曲。
『LIVE IN NEW YORK』に収録された。
- 新宗教を批判した曲。
- 月の光(4:46)
(作詞:中原中也・作曲:石川浩司)- 詩人の中原中也の詩「月の光 その一」「月の光 その二」に、石川が曲をつけたもの。1994年に山口市で開催された「中原中也生誕90-3年祭」実行委員会の依頼によって製作・演奏された。
- だるまだまるな(4:01)
(作詞・作曲:柳原幼一郎)- 国家主義への風刺の歌詞。幾度と無くタイトルを連呼している。曲中に柳原以外のメンバーが各自セリフを言う箇所がある(滝本→石川→知久の順)。
- 猫をならべて(4:32)
(作詞・作曲:柳原幼一郎)- 終盤で「支那」という単語が使われており、これが原因でメジャーでのリリースが不可能であった可能性がある。
- カニバル(7:27)
(作詞・作曲:石川浩司)- 本作唯一のライブ音源。非常にめまぐるしくテンポの変わる曲。
- この曲の歌詞には複数の放送禁止用語が使用されており、メジャーレーベルからのリリースが不可能であった。スタジオ録音版は、ナゴムレコードから出されたコンパクト盤レコードの『でんご』やCD『たま ナゴムコレクション』に収録されている。
脚注[編集]
- ^ “「たま」という船に乗っていた 第八章 船からひとり降りた”. 石川浩司. 石川浩司 (2012年11月29日). 2018年9月24日閲覧。
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