はげの湯温泉

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本来の表記は「峐の湯温泉」です。この記事に付けられた題名は、技術的な制限により、記事名の制約から不正確なものとなっています。
Hot springs 001.svgはげの湯温泉
はげの湯温泉1.JPG
はげの湯全景 涌蓋(わいた)山麓にある
温泉情報
所在地 熊本県阿蘇郡小国町西里
北緯33度09分13.4秒
東経131度08分22.4秒
座標: 北緯33度09分13.4秒 東経131度08分22.4秒
交通 鉄道:JR久大本線豊後森駅下車小国行きバスで約50分で岳の湯バス停へ。そこから徒歩約10分
車:大分自動車道九重ICより約30分
泉質 単純硫黄泉、含硫黄ナトリウム塩化物泉
泉温(摂氏 92 - 97 ℃
浸透圧の分類アルカリ性
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はげの湯温泉(はげのゆおんせん)は、熊本県阿蘇郡小国町にある温泉九重連山のひとつである標高1499.5mの涌蓋山(わいたさん)西麓の、のどかな高原状の山地にあり、岳の湯温泉、地獄谷温泉、山川温泉、麻生釣温泉、鈴ヶ谷温泉とともにわいた温泉郷を構成している。

名の由来[編集]

その名の由来は、湧蓋山の南斜面の日当たりが良い場所を“はげ”と呼んだことや、温泉の蒸気のために草木が育たない“はげ地”など、いくつかの由来がある。

正式には「峐の湯温泉」と書くが、「峐の湯」の名の由来は、旅館の経営者らにも知る者がない。しかし、「ハゲ」という地名は、山間の狭い狭い場所、日当たりの良い南向きの場所、切り立った斜面で川に近い場所などを意味し、はげの湯温泉の立地はそのすべてに当てはまる。日本全国に「ハゲ」という地名は全部で20ほどあるという[1]

泉質[編集]

  • 弱アルカリ性単純硫黄泉、含硫黄ナトリウム塩化物泉など。

温泉街[編集]

地面のいたるところから湯煙が上がるはげの湯。

「山翠」、「まつや」、「わいた山荘」「たけの蔵」の4軒の旅館と、1998年開業の家族風呂専用の24時間営業の日帰り貸切り温泉「くぬぎの湯」、1軒の共同浴場とからなる。旅館ごとに専用の源泉を持つため、異なる泉質の温泉があり、ほとんどが源泉掛け流しである。山の斜面を利用した立地の旅館からの眺望がよく、広大な展望と自然の懐に抱かれた静かな環境が堪能できる。涌蓋山の登山口でもあり、1時間ほどで涌蓋山頂に至る。

温泉地の地面のいたるところから、もうもうと湯煙が吹き上げており、独自の景観をなしている。また、この地熱を利用した蒸し地鶏等の料理名物になっている。

旅館「山翠」の洞窟風呂
  • 旅館「山翠(さんすい)」 温泉街の中でも最も高い場所に位置し、近隣の街から車で1時間ほどかかる。混浴露天風呂、洞窟風呂、内風呂、打たせ湯などバラエティ豊かな風呂を持つ。97℃の地獄の蒸気で蒸しあげた、まるままの地鶏料理が名物。日帰り入湯可。
  • 「やすらぎの宿 まつや」 創業150年の老舗だが、「松屋旅館」から平成10年に「やすらぎの宿・まつや」としてリニューアル。木造2階建て。混浴露天風呂を始め、貸切り風呂、家族風呂など8種類のお風呂が楽しめる。名物は「元祖・地鶏の地獄蒸し」。8室のすべてから、涌蓋山が望める。日帰り入湯可。2014年(平成26年)に温泉の余剰蒸気を利用した地熱発電所「小国まつや発電所」を開設し、再生可能エネルギーの活用として熊本県で一番乗りをしている。
  • 「わいた山荘」 2つの源泉をもつ。一つは乳白色の湯。屋上展望桶風呂や露天風呂など、6つのお風呂をもち、貸切りも可。やはり鶏の地獄蒸しを名物とする。日帰り入湯不可。
  • 「たけの蔵」 2005年開業の新しい旅館だが、築280年の古民家を移設して建設されたため、古風な雰囲気を持つ。
  • 「くぬぎの湯」 24時間営業の貸切り専用の日帰り温泉。家族露天風呂、家族内湯、サツマイモを蒸すことができる「蒸し地獄」がある。
  • 共同浴場 コンクリート打ちっ放しの浴室にひょうたん型をした湯船を持つユニークな造り。無色透明な間欠泉が湧き出している。

歴史[編集]

はげの湯源泉の一つ。

漫画家つげ義春が昭和40年代に「旅のスケッチ」で描いたこともあったが、当時は地元の人以外、知る人の少ない小さな湯治場に過ぎなかった。その後の秘湯ブームのあおりを受け多くの人の知るところとなり一般客が激増、旅館のすべてと共同浴場は新調され、当時の面影は失せている。

1980年ころには、7戸からなる小さな集落で、当時旅館は2軒しかなく、それ以前には5軒あったそうである。かつては涌蓋山九重山への登山客に多く利用されていたが、車の利用が多くなり、一時は寂れた[1]

アクセス[編集]

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b 藤原健三郎『秘湯と秘湯の温泉の旅』(JTB)1981年3月25日刊行