はと座
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Columba | |
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属格形 | Columbae |
略符 | Col |
発音 | 英語発音: [kəˈlʌmbə]、属格:/kəˈlʌmbiː/ |
象徴 | Dove |
概略位置:赤経 | 6 |
概略位置:赤緯 | −35 |
広さ | 270平方度 (54位) |
主要恒星数 | 5 |
バイエル符号/ フラムスティード番号 を持つ恒星数 | 18 |
系外惑星が確認されている恒星数 | 0 |
3.0等より明るい恒星数 | 1 |
10パーセク以内にある恒星数 | 0 |
最輝星 | α Col(2.65等) |
最も近い星 | β Col;(87光年) |
メシエ天体数 | 0 |
隣接する星座 |
うさぎ座 ちょうこくぐ座 がか座 とも座 おおいぬ座 |
はと座(はとざ、鳩座、Columba)は、16世紀末に作られた星座である。おおいぬ座の南西、うさぎ座の南に位置する。
主な天体[編集]
恒星[編集]
「はと座の恒星の一覧」も参照
星団・星雲・銀河[編集]
由来と歴史[編集]
はと座は、おおいぬ座の中でまだ星座の形を成していない星を区別するために、1592年にペトルス・プランシウスによって作られた[1][2]。プランシウスは最初に1592年に大きな壁掛け地図の小さな星図に鳥を描いているが、その際は名前が付けられていない[1]。1594年作成の小世界地図や、天球儀の上にもはと座の姿が見られる[1]。のちにプランシウスは、ノアに大洪水が退いたことを知らせたハトを指して、1613年に Columba Noachi(ノアのハト)と記している[1]。
ヨハン・バイエルは1603年に著した『ウラノメトリア』の中で、はと座を独立した星座としては扱っていないものの、おおいぬ座の星図の中に鳩を描き[3]、星表でRecentioribus Columba(最近言われている鳩)と記している[4]。
はと座はまた、イアーソーンとアルゴー船が黒海の入り口で放したハトの姿を表しているともされる[1]。このハトは、アルゴー船が危険なシュムプレーガデス岩の間を渡るのを助けた[1][2]。
出典[編集]
- ^ a b c d e f Ian Ridpath. “Columba”. Star Tales. 2017年9月11日閲覧。
- ^ a b Ridpath & Tirion 2001, pp. 120-121.
- ^ “Oo verso, Canis Major star map.”. Linda Hall Library. 2017年9月11日閲覧。
- ^ “Oo recto, Canis Major, table 38.”. Linda Hall Library. 2017年9月11日閲覧。
参考文献[編集]
- Ridpath, Ian; Tirion, Wil (2001), Stars and Planets Guide, Princeton University Press, ISBN 0-691-08913-2
- Ian Ridpath and Wil Tirion (2007). Stars and Planets Guide, Collins, London. ISBN 978-0-00-725120-9. Princeton University Press, Princeton. ISBN 978-0-691-13556-4.
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