ばらのまち福山ミステリー文学新人賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ばらのまち福山ミステリー文学新人賞(ばらのまちふくやまミステリーぶんがくしんじんしょう)は、長編推理小説を対象にした公募新人文学賞。推理作家の島田荘司の出身地である広島県福山市が主催しており、最終選考は島田荘司が1人で行う。「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」とも書かれる。略称は福ミス[1]

概要[編集]

特徴として以下の3点が挙げられる[2]

  • 地方の文学賞としては初めて、新作の長編小説を募集する
  • 広義のミステリーではなく、本格ミステリーを求める
  • 応募資格に、「受賞作以降も書き続ける意志のある方が望ましい」と明記

受賞作一覧[編集]

  • 年は受賞作の発表年。刊行はその翌年。
  • 受賞作の刊行は、講談社光文社原書房が1年ずつ順に担当する。また、優秀作も刊行される。
回(年) 応募総数 受賞者 受賞作 初刊 文庫化等
第1回(2008年) 93編 受賞 松本寛大 「玻璃の家」 2009年3月 講談社
優秀作 水生大海 少女たちの羅針盤[注 1] 2009年7月 原書房 2012年9月[注 2]
候補 相河卓 「RETRIBUTION 報復措置」
木下幸一郎 「アンダ・グラウン・
インタフェイス」
第2回(2009年) 58編 受賞 叶紙器[注 3] 「伽羅の橋」 2010年3月 光文社 2013年2月[注 4]
候補 塩見朝伸 「罪の行方」
南野海 「堕天使の羽根」
斯波耕之介 「連坐」
第3回(2010年) 59編 受賞 深木章子 「鬼畜の家」 2011年5月 原書房 2014年4月[注 5]
一田和樹 「檻の中の少女」 2011年5月 原書房
優秀作 吉田恭教 「変若水 月神の遺産」[注 6] 2011年10月 光文社
嶋戸悠祐 「キョウダイ」 2011年8月 講談社ノベルス
第4回(2011年) 65編 受賞 知念実希人 「レゾン・デートル」[注 7] 2012年4月 講談社
候補 塩見朝伸 「弥勒の幻影」
上田千尋 「特別な人」
桐島裕 「アナーキストの遺言」
第5回(2012年) 89編 受賞 高林さわ 「バイリンガル」 2013年5月 光文社
候補 成田朱美 「ゴッホの肖像」
河上雅哉 「仮名手本殺人事件」
第6回(2013年) 60編 受賞 植田文博 「フロンタルローブ」[注 8] 2014年5月 原書房
優秀作 明利英司 「ビリーバーの賛歌」[注 9] 2014年8月 講談社ノベルス
若月香[注 10] 「dog pound」[注 11] 2014年9月 光文社
川辺純可 「麝香草荘のユディト」[注 12] 2014年11月 原書房
第7回(2014年) 68編 受賞 神谷一心 「たとえ世界に背いても」[注 13] 2015年5月 講談社
優秀作 金澤マリコ ベンヤミン院長の古文書 2015年11月 原書房
候補 小早川真彦 「巨大台風」
五月たぬき 「1978からの片思い」
第8回(2015年) 96編 受賞 原進一 「アムステルダムの詭計」 2016年5月 原書房
優秀作 松本英哉 「幻想ジウロパ」[注 14] 2016年5月 光文社
候補 木山穣二 「偽りのベッド」
関谷宗佑 「イチャリバチョーデー」
第9回(2016年) 105編 受賞 須田狗一[3] 「殺人者は手に弓を持っている」[注 15] 2017年5月 光文社
優秀作 北里紗月[注 16] 「さようなら、お母さん」[4] 2017年4月 講談社
準優秀作 稲羽白菟 「合邦の密室」 2018年6月 原書房
候補 坂嶋竜 「プロメテウス・トラバース
豪州荒野の秘密」
第10回(2017年) 118編 受賞 松嶋チエ 「魔手」[5][注 17] 2018年5月 講談社
候補 小林東 「恐怖ダイナマ」
中村泉 「蜜蜂のいるところ」
第11回(2018年) 77編 受賞 酒本歩 「さよならをもう一度」[注 18] 2019年3月 光文社
候補 栁沼庸介 「バイオスフィア3」
谷門展法 「ゾリアッギ、という伝説」
五月たぬき 「息の根止めねば彼らは飛べない」

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 「罪人いずくにか」を改題
  2. ^ 光文社文庫『少女たちの羅針盤』所収
  3. ^ 「糸冬了」から改名
  4. ^ 光文社文庫
  5. ^ 講談社文庫
  6. ^ 刊行時「変若水」
  7. ^ 刊行時「誰がための刃 レゾンデートル」に改題
  8. ^ 刊行時「経眼窩式」に改題
  9. ^ 刊行時「旧校舎は茜色の迷宮」に改題
  10. ^ 「若月かおり」から改名
  11. ^ 刊行時「屋上と、犬と、ぼくたちと」に改題
  12. ^ 刊行時「焼け跡のユディトへ」に改題
  13. ^ 刊行時「たとえ、世界に背いても」に改題
  14. ^ 刊行時「僕のアバターが斬殺ったのか」に改題
  15. ^ 刊行時「神の手廻しオルガン」に改題
  16. ^ 「石井真由子」から改名
  17. ^ 刊行時「虚の聖域 梓凪子の調査報告書」に改題
  18. ^ 刊行時「幻の彼女」に改題

出典[編集]

関連項目[編集]