ひだ (列車)

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(ワイドビュー)ひだ
キハ85系「(ワイドビュー)ひだ」(2017年3月撮影)
キハ85系(ワイドビュー)ひだ
(2017年3月撮影)
概要
日本の旗 日本
種類 特別急行列車
現況 大雨豪雨の影響で一部区間のみ運行中
地域 愛知県・大阪府・京都府・滋賀県・岐阜県・富山県
前身 特急「しらさぎ」(名古屋〜富山)・急行たかやま(大阪〜高山) 急行 のりくら(名古屋〜高山 飛騨古川 富山)
運行開始 1958年3月1日
運営者 東海旅客鉄道(JR東海)
西日本旅客鉄道(JR西日本)
運営者 日本国有鉄道(国鉄)
路線
起点 名古屋駅大阪駅
終点 高山駅富山駅飛騨古川駅
営業距離 166.7 km(名古屋 - 高山間)
181.6 km(名古屋 - 飛騨古川間)
256.1 km(名古屋 - 富山間)
296.5 km(大阪 - 高山間)
運行間隔 (名古屋〜高山 5往復 名古屋〜富山 4往復 大阪〜高山 名古屋〜飛騨古川 1往復)
使用路線 JR東海:東海道本線高山本線
JR西日本:高山本線・東海道本線(JR京都線琵琶湖線
車内サービス
クラス グリーン車普通車
技術
車両 キハ85系気動車
名古屋車両区
軌間 1,067 mm
電化 非電化
最高速度 120 km/h
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ひだは、東海旅客鉄道(JR東海)および西日本旅客鉄道(JR西日本)が名古屋駅 - 高山駅飛騨古川駅富山駅間および大阪駅 - 高山駅間を東海道本線高山本線経由で運行する特別急行列車である。

本項では、高山本線で運転されていた優等列車の沿革についても記述する。

概要[編集]

特急「ひだ」は、1958年3月1日に名古屋駅 - 富山駅間を運転する準急列車として運転を開始し、同年9月に高岡駅まで運転区間が延長され、1966年3月には急行列車に格上げされた。1968年10月1日から特急列車に変更され金沢駅まで運転区間を延長したが、1985年3月14日に飛騨古川駅 - 金沢駅が廃止された。1990年3月10日に急行「のりくら」が廃止されたため、一部列車が富山駅まで運転されるようになった。

高山までの道路事情が悪かった時代は鉄道の独擅場であった[要出典]。キハ85系導入により利用者が増えたことから、JR東海社内では「ワイドビュー効果」という言葉も生まれたが、東海北陸自動車道の全通・高山市街地近郊までの延伸で自家用車や濃飛乗合自動車名鉄バスなどによる高速バスひだ高山号」と競合するようになっている。さらに富山までは1日4往復と少なく、また2015年3月14日北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間の開業により、名古屋駅ならびに米原駅経由による東京駅 - 富山駅間の列車移動が北陸新幹線にシフトされる一方、名古屋駅から北陸本線経由の特急「しらさぎ」の金沢駅 - 富山駅間の運行が廃止となり、それを見越して2014年10月1日に名古屋駅前~富山市街地の区間で運行される東海北陸道経由の高速バスがこれまでの8往復から10往復に増発され、所要時間も「ひだ」や「しらさぎ」と比べてもそれ程変わらず、運賃も約半額程度の金額になるため更なる競争が激化し、列車は劣勢が強いられる状態となっている[1]

列車名の由来[編集]

列車名は、高山市を中心とする岐阜県北部の旧国名である「飛騨国」および「飛騨地方」に由来している。

「ひだ」のヘッドマークは、1980年10月に合掌造りの家と飛騨山脈をモチーフとした絵入りの物に変更されている。当時気動車で運転されていた特急での絵入りヘッドマークは異例のことで、鉄道ファンや子供たちの間で注目を浴びた。これは、ほかの気動車特急走行区間に比べ、利用者が多かったこともあるが、その背景には高山本線の電化事業が計画されていた頃であり、後に「ひだ」を電車特急として走行させる予定(381系振り子式車両の投入が想定されていた)があったためである。その後は国鉄の経営悪化による電化計画の中止後、JRによって高性能のキハ85系が投入され、当列車で営業運転を開始した。また、1985年には他の気動車特急でも一斉に絵入りヘッドマークが採用されることになった。

運行概況[編集]

キハ85系「ワイドビューひだ」
「ワイドビューひだ」の方向幕(2008年09月20日)

定期列車では、名古屋駅 - 高山駅間に5往復、名古屋駅 - 飛騨古川駅間に1往復、名古屋駅 - 富山駅間4往復のほか、大阪駅 - 高山駅間にも1往復(25号・36号)が運転されており、京阪神地区にも足を延ばしている。大阪駅発着の編成は、岐阜駅 - 高山駅間は名古屋駅発着の編成(5号・16号)と併結運転する。

列車番号は運行区間・運行線区等により異なり、名古屋駅 - 高山駅・飛騨古川駅間運転の列車の場合、下りは号数に20を加えた奇数、上りは同じく偶数となるが、名古屋駅 - 富山駅間運転の列車の場合、下りは号数に1020を加えた奇数、上りは同じく偶数となる。

大阪駅 - 高山駅間運転の列車の場合、列車番号は区間により異なり、大阪駅 - 岐阜駅間は、下り(高山行き)は号数に2000を加えた奇数、上り(大阪行き)は同じく偶数となる。岐阜駅 - 高山駅間は、併結する名古屋駅発着列車にあわせる。そのため、25D・36Dと見かけ上号数と同じ番号となる。ただし、これは多層建て列車として名古屋駅 - 高山駅・飛騨古川駅間運転の列車番号を使用することによる。

停車駅[編集]

運行本数 大阪駅 新大阪駅 京都駅 草津駅 米原駅 大垣駅 名古屋駅 尾張一宮駅 岐阜駅 鵜沼駅 美濃太田駅 白川口駅 飛騨金山駅 下呂駅 飛騨萩原駅 飛騨小坂駅
々野駅
高山駅 飛騨古川駅 猪谷駅 越中八尾駅 速星駅 富山駅
(下り停車本数) 1 1 1 1 1 1 10 3 10 3 10 4 5 10 4 3 2 10 5 4 4 2 4
(上り停車本数) 1 1 1 1 1 1 10 3 10 3 10 4 5 10 5 3 2 10 5 4 4 2 4

臨時列車[編集]

沿線行事開催日に合わせて臨時列車が運行される。「高山祭」(春 : 4月14日 - 15日、秋 : 10月9日 - 10日)の期間中は、日中に増発されるとともに1日目の晩の夜祭り終了後、上り名古屋行きが運転される。「おわら風の盆」の本祭最終日以外の日(9月1日 - 2日)には、夕方に一部列車で高山駅 → 越中八尾駅間の延長運転や、深夜に折り返しとなる越中八尾駅 → 高山駅間で臨時「ひだ」(近年では90号、以前は102号)の運転が行われる(2005年 - 2007年・2018年は災害による不通のため運転されなかった)。

この他、崇教真光の行事開催日(2018年3月現在ほぼ毎月1回ペース)には、名古屋駅6時15分発高山駅行きの「ひだ61号」が運転される。「古川祭」開催日(4月19日、20日)は「ひだ17号」が飛騨古川駅まで延長運転され、その折り返しで特急「古川まつり号」が飛騨古川発高山行き・全車自由席で運転される。

また、2011年までは定期列車とは別に大阪駅発着の臨時列車も運転されていたがそれ以降の運転はない[注 2]

岐阜県の「飛騨・美濃じまんプロジェクト」とタイアップして行われる観光キャンペーン「いい旅 ふた旅 岐阜の旅」の一環として、「いい旅 ふた旅 ひだ」が、2007年(平成19年)10月6日から12月23日までの土曜休日に運転された。名古屋 - 高山間下り1本(91号)のみ設定。往路はこの列車の指定席限定利用となる「いい旅 ふた旅 ひだ号往復割引きっぷ」も発売された。

使用車両・編成[編集]

現在の車両[編集]

2016年3月26日現在の編成図
ひだ
← 大阪/岐阜
高山・飛騨古川・富山/名古屋 →
1・19号
10・18号
1 2 3 4
3・11・13号
6・8・20号
1 2 3 4 8 9 10
G
高山発着 富山発着
5・25号
16・36号
1 2 3 5 6 7 8
G
大阪発着 名古屋発着
7号
14号
1 2 3 8 9 10
G
高山発着 富山発着
9・15・17号
2・4・12号
1 2 3 4
G

  • 名古屋駅 - 岐阜駅間は逆向き
  • 全車禁煙
凡例
Gグリーン車座席指定席
指=普通車座席指定席
自=普通車自由席

1989年2月18日からキハ85系気動車が1往復のみ運用を開始し、翌年のダイヤ改正より全列車がJR東海の名古屋車両区に所属する同系列で運用されている。

編成は以下の4パターンに分類でき、4両編成単独もしくは下記の2編成連結の6両または7両編成で運行される。

  • 半室グリーン車(4列シート)連結の4両編成
  • グリーン車を連結しない4両編成
  • 全室グリーン車(3列シート)連結の3両編成
  • グリーン車を連結しない3両編成

富山駅発着編成が8 - 10号車、大阪駅発着(25・36号)と併結される名古屋発着編成(5・16号)が5 - 8号車となるほかは1号車から3号車または4号車の号車番号が割り当てられている。

多客期には指定席車両が1両単位で増結されることがあり、最大10両で運転する。また、臨時列車に関しては定期列車で富山駅まで乗り入れる編成のみで運行される場合がある。

岐阜駅で方向転換を行うが、名古屋駅 - 岐阜駅間では所要時間が20分に満たないため、名古屋駅発車時点での座席の方向は高山本線内の進行方向にセットしてある。

過去の車両・計画のみに終わった車両[編集]

運転開始当初からキハ80系気動車が1990年まで使用されていた。リニア・鉄道館で保存されているキハ82 73には本列車のヘッドマークがセットされている。

この他には過去にキハ181系気動車を「しなの」から転用する計画があったが、故障やトラブルの多さから現場の反対があったため見送りとなっている(関連記事)。また、当初予定された高山本線の電化時には381系電車を使用する予定だったが電化自体が中止となったため幻に終わることとなった。

最高速度[編集]

高山線内はカーブや急勾配区間が多いため、最高速度が出せるのは直線区間である。

  • 名古屋駅 - 岐阜駅、岐阜駅 - 大阪駅:120km/h
  • 岐阜駅 - 下麻生駅:110km/h
  • 下麻生駅 - 高山駅:100km/h
  • 高山駅 - 富山駅:85km/h

担当車掌区[編集]

大阪駅発着の編成は米原駅、富山駅発着編成は猪谷駅でJR西日本とJR東海の乗務員が交代する。米原駅では、2004年3月12日まで運転士のみ同駅で交代し、車掌は米原駅以西もJR東海が担当していた。また、猪谷駅では2009年3月13日まで運転士のみ交代し、車掌は猪谷駅以北もJR東海が担当していたが、同年3月14日ダイヤ改正よりJR西日本の担当に変更され、現在は運転士・車掌とも同駅で交代している[要出典]

車内放送[編集]

JR東海では車内放送による沿線案内に力を入れている[要出典]が、自動化された中央本線の特急「しなの」と異なり「ひだ」では車掌による案内が実施されている。但し、近年は車掌による案内放送は少なくなっており、車内のLED案内表示機において案内が流れるのみのことが多い。

以下に挙げた案内がよく行われている。

高山本線優等列車沿革[編集]

戦前の展開[編集]

第二次世界大戦前は優等列車ではないが、1932年10月8日より名鉄犬山線から高山本線に直通する列車が運行されていた。「黒潮列車」のような列車愛称が与えられていなかったものの、1945年まで運行されたとされる。

  • 1932年昭和7年)10月8日:犬山線から省線高山本線へ直通する初の列車が、当時の犬山線のターミナルであった柳橋駅 - 下呂駅間に土曜・休日に運行を開始。直通列車にはモ750形(755・756号)を半室畳敷きに改造した車両を充当した。当時の所要時間は約2時間であった。
  • 1933年(昭和8年)7月:乗り入れ専用車をトイレなどの特別整備を施したモ250形へ変更した。
  • 1940年(昭和15年)10月10日:毎日1往復押切町駅(柳橋駅と同様名古屋の当時の名鉄ターミナル駅) - 富山駅間に定期列車が新設された。名鉄線内(押切町駅 - 新鵜沼駅間)では国鉄の客車が押切町駅まで同社の電車(モ700形など)に牽引され、国鉄鵜沼駅 - 富山駅間では岐阜駅 - 富山駅間運転の列車に併結した。
  • 1941年(昭和16年)8月12日:新名古屋駅(現在の名鉄名古屋駅)が開業し、直通列車の発着駅も同駅に変更され、利便性も向上した。
  • 1945年(昭和20年)ごろ:戦況の悪化により直通列車は自然消滅(正確な時期・直接の中止理由は不詳)。[要出典]

戦後・優等列車の設定とその後[編集]

  • 1958年(昭和33年)
    • 3月1日:名古屋駅 - 富山駅間を東海道本線・高山本線経由で運行する準急列車として「ひだ」の運転を開始。
    • 9月20日:「ひだ」を1往復増発。増発列車は名古屋駅 - 高山駅間で運行される。また、従来運行されていた列車は高岡駅までの運行となる。
  • 1960年(昭和35年)
    • 7月1日:「ひだ」の高山駅発着列車1往復を増発。
    • 10月1日:「ひだ」の1往復を延長し福井駅米原駅経由の循環準急列車「こがね」・「しろがね」とする。
      • 経路としては「しろがね」は名古屋駅→岐阜駅→高山駅→富山駅→金沢駅→米原駅→岐阜駅→名古屋駅の順で、「こがね」は逆回りであった。運転本数は「しろがね」は2本、「こがね」は1本。この列車の運行背景としては、中京圏対北陸との短絡線として高山本線が注目されていたこともあったとされる。また、「しろがね」は1本高山本線内を夜行列車として運行された。
  • 1961年(昭和36年)3月1日:富山駅発岐阜駅行きの夜行快速列車(客車)を「ひだ」に格上げ、富山駅発名古屋駅行きに変更。
  • 1963年(昭和38年)4月20日:「ひだ」の金沢駅発着1往復を急行列車に昇格し「加越」の名称が与えられる。
  • 1965年(昭和40年)8月5日名鉄神宮前駅 - 高山駅間で準急「たかやま」の運転を開始。
  • 1966年(昭和41年)
    • 3月5日急行料金制度改訂に伴い、「ひだ」・「こがね」・「しろがね」は急行列車に昇格。同時に、大阪駅 - 高山駅間の急行列車「のりくら」の運転開始。
    • 10月:名古屋駅 - 越美南線北濃駅間を運行する急行「おくみの」運転開始。
      • 「おくみの」の設定は前1964年に運行された臨時列車「みぼろ」が前提となっているとされるが、高山本線内は「のりくら」に併結、下り列車が美濃白鳥駅 - 北濃駅間で普通列車とされるなど当初より変則的な運行であったとされる。
    • 12月:臨時準急列車として岐阜駅 - 下呂駅間に「ライン」が運行される。
  • 1967年(昭和42年)
    • 7月 - 8月:キハ8000系を国鉄が名鉄から借り受け、名古屋駅 - 高山駅間で夜行の臨時急行「りんどう」を下りに限り運行。
    • 12月:「くろしお」の夜間滞泊の間合いを利用して、名古屋駅 - 飛騨古川駅間に臨時急行「ひだスキー」を下りに限り運行(上りは回送)。臨時急行に特急形気動車が使用される当時としては珍しい例となった。

特急「ひだ」の運転開始以降[編集]

  • 1968年(昭和43年)10月1日:ヨンサントオのダイヤ改正に伴い以下のように運行列車の系統が変更される。
    1. 「ひだ」を名古屋駅 - 金沢駅間を東海道本線・高山本線・北陸本線経由で運行する特急列車に昇格。この時点では1往復のみの運行となる。
    2. 従来、「ひだ」「加越」など名古屋駅 - 富山駅間等を東海道本線・高山本線経由で運行する急行列車に「のりくら」の名称を与える。この時点では夜行列車1往復を含む下り6本上り7本で運行される。また、「しろがね」は高山本線内を夜行列車として走っていた1本を廃止。
    3. 「のりくら」の名称で運行された大阪駅 - 高山駅間の急行列車については「くろゆり」に名称を変更。
    4. 下呂美濃太田間の臨時急行列車として「ライン」が運行される。
  • 1969年(昭和44年)
    • 10月1日:「おくみの」の越美南線内を普通に変更。
  • 1970年(昭和45年)
    • 7月14日:名古屋駅 - 富山地方鉄道立山駅まで運行される臨時急行列車「むろどう」が運転開始。
      • 「むろどう」は名古屋駅発が夜行列車として運行、立山駅発が昼行列車として運行する体制となる。
    • 7月15日:名鉄神宮前駅 - 飛騨古川駅間の急行列車「たかやま」を「北アルプス」に名称変更。「北アルプス」は、夏期には富山地方鉄道立山駅まで運行。
  • 1971年(昭和46年)10月1日:大阪駅 - 高山駅間の急行列車「くろゆり」を「たかやま」に名称変更。
  • 1972年(昭和47年)3月15日:「たかやま」を定期列車に昇格。また、「こがね」「しろがね」の運行が終了し、高山本線部分については「のりくら」に統合される。
  • 1973年(昭和48年)
    • 7月:「ライン」の下呂発美濃太田行きの臨時快速列車に降格。
    • 10月1日:「のりくら」に連結される形で名古屋駅 - 宇奈月温泉駅間を運行する臨時急行「うなづき」運転開始。
  • 1974年(昭和49年)12月:「ライン」がこの時期を最後に運行が行われなくなる。
  • 1975年(昭和50年)
    • 7月:名古屋発高山行きの臨時快速列車として「飛騨路」(ひだじ)が運行される。
  • 1976年(昭和51年)
    • 9月3日:「のりくら」の一翼として名古屋駅 - 高山駅間に1往復運転されていたキハ91系が、この日で運転を終了。翌4日からは、ほかの「のりくら」と同様のキハ58系に置き換え。
      特急「ひだ」とキハ91急行「のりくら」(那加駅、1976年)
    • 10月1日:このときのダイヤ改正急行列車により、以下のように変更。
      1. 「北アルプス」を特急列車に昇格。
      2. 小郡機関区からキハ82系が転入し特急「ひだ」を名古屋駅 - 高山駅間に2往復増発。
  • 1978年(昭和53年)10月2日:このときのダイヤ改正により、以下のように変更。
    1. 特急「ひだ」を名古屋駅 - 高山駅間に1往復増発。
    2. 急行「たかやま」を飛騨古川駅まで延長。
      キハ80系特急「ひだ」(富山駅、1982年)
  • 1980年(昭和55年)10月1日:特急「ひだ」のヘッドマークが合掌造りの家と飛騨山脈をモチーフとした絵入りの物に変更される。
  • 1982年 (昭和57年):急行「おくみの」運行終了。
  • 1984年(昭和59年)
    • 2月1日:このときのダイヤ改正により、急行「うなづき」・「むろどう」を廃止。夜行の「のりくら」を廃止。
    • 7月1日:特急「北アルプス」が夏期の富山地方鉄道立山駅乗り入れを中止。
  • 1985年(昭和60年)3月14日このときのダイヤ改正により、以下のように変更。
    1. 特急「ひだ」は飛騨古川駅 - 金沢駅を廃止。名古屋駅 - 高山駅・飛騨古川駅を結ぶ特急列車となる。
    2. 特急「北アルプス」は名鉄新名古屋駅(のちの名鉄名古屋駅。実際は神宮前駅)[注 3] - 富山駅間の運転となり、名古屋駅 - 富山駅間を高山本線経由で運行する唯一の特急列車となる。
    3. 急行「のりくら」が北陸本線への乗り入れを中止する。これにより、名古屋駅 - 高山駅・富山駅間を結ぶ急行となる。

国鉄分割民営化以降[編集]

アコモ改造車の急行「たかやま」(大阪駅、1991年)
名鉄キハ8500系特急「北アルプス」(高山駅、1992年)
  • 1988年(昭和63年)7月:大阪駅 - 高山駅間でジョイフルトレインゴールデンエクスプレスアストル」使用の臨時特急「ユートピア高山」を富山駅経由で運転。大阪駅 - 富山駅間は特急「雷鳥」に併結して運行した。
  • 1989年(平成元年)
    • 2月18日:「ひだ」1往復(3号・6号)にキハ85系を導入[2]
    • 3月11日:このときのダイヤ改正により、特急「ひだ」・急行「のりくら」それぞれ4往復ずつだったのを「ひだ」5往復[3]・「のりくら」3往復として、ワイドビュー気動車キハ85系の「ひだ」は3号・8号となる[3]
    • 7月15日:世界デザイン博覧会観客輸送のため、名古屋行き2本、名古屋発1本を金山駅発着に延長。11月26日までの毎日[4]
  • 1990年(平成2年)
    • 3月10日:このときのダイヤ改正により、以下のように変更。
      1. 「ひだ」がエル特急に変更。また、運行区間を見直し、3往復を富山駅まで延長[5]
        • 同時に、「ひだ」は全列車キハ85系使用とし、それに伴うスピードアップを実施[5]。名古屋駅 - 高山駅間は最速2時間16分に短縮。この際、「メタモルフォーゼ高山ライン」というキャッチコピーが使われ、高山本線への新しい期待が表れたものであった。また、名古屋駅 - 富山駅間でも所要時間で従来の「のりくら」より1時間10分程度短縮して4時間を切るようになり[5]、北陸線経由の「しらさぎ」に比肩するレベルになる。
      2. この改正により、定期列車においてキハ80系を使用する特急は「南紀」のみとなる。
      3. 特急「北アルプス」は、高山駅発着となる[5]
      4. 急行「のりくら」を廃止[5]
        • 定期運用は終了したが、しばらくは多客期のみ名古屋駅 - 高山駅間の全席指定臨時急行列車として運転された。
    • 8月:大阪駅 - 高山駅間運行の臨時特急「ユートピア高山」の運転を終了。
  • 1991年(平成3年)
    • 2月7日:急行「たかやま」全車両のアコモ改造が完了する。なお、1990年12月末よりアコモ改造が始まり、完了した車両が随時定期運転列車に投入された。
    • 3月16日:このときにダイヤ改正により以下のように変更。
      1. 「北アルプス」に名鉄キハ8500系気動車を導入[6]
        • 名鉄キハ8500系気動車は設計上キハ85系気動車と併結可能なため、美濃太田駅において「北アルプス」と「ひだ」とで増解結を行うことが可能であった[6]。そのため、臨時「ひだ」を併結する運用が組まれるようになった[6]
      2. 弾性両開き分岐器(Y字ポイント)導入により、名古屋駅 - 高山駅間は7分短縮され2時間9分の運転[6]キハ80系時代と比較して38分の短縮となった。
      3. 名古屋駅 - 富山駅間も16分短縮され3時間35分の運転となった[6]。また、運行本数も1往復増えて4往復となった[6]
  • 1993年(平成5年)7月:「飛騨路」がこの年をもって運行が中止される。
  • 1994年(平成6年)
    • 10月25日:高山本線60周年記念式典が行われ、キハ82系による「メモリアルひだ号」をイベント列車として名古屋駅 - 高山駅間で1往復運転。
    • 12月上旬:高山本線全通60周年記念と美濃加茂市制40周年記念の「メモリアル6040ひだ」が運転。高山本線内ではキハ82系最後の運転となる。
  • 1995年(平成7年)7月:「北アルプス」と連結される「ひだ」の臨時列車に運転日により、大阪発列車があてがわれる。急行「たかやま」も定期運行されている状況であるが、大阪駅発着の「ひだ」が初めて設定される。なお、復路の大阪行きは単独運転[7]
  • 1996年(平成8年):
    • 4月:前月3月16日の改正で富山駅発着の「ひだ」1往復を繁忙期に金沢駅まで延長[8]。1999年まで運行[注 4]
    • 7月:「北アルプス」と連結される「ひだ」の臨時列車が、運転日により大阪発と名古屋発を岐阜駅で連結した列車となる。美濃太田駅からは新名古屋発とあわせた三階建て列車となった[10]
  • 1999年(平成11年)
    • 2月:スキー客向けの臨時列車「ワイドビューひだスキー」の運行を終了。浜松駅[11]または豊橋駅 - 飛騨古川駅間に往路夜行、復路昼行で運行されていた[12]
    • 12月4日:この日のダイヤ改正により、以下のように変更。
    1. 急行「たかやま」を廃止し、特急「ひだ」に格上げ。
      • 大阪駅発着の「ひだ」は、岐阜駅にて名古屋駅発着列車との増解結を行う。
    2. 特急「北アルプス」は、定期特急「ひだ7号・18号」との連結運転となる。
      • これに伴い、「ひだ」定期列車を8往復から10往復に増発。

2000年代の動き[編集]

  • 2001年(平成13年)10月1日:特急「北アルプス」廃止。名鉄からの乗り入れ列車運転終了。
  • 2003年(平成15年)
    • 2月:冬季のスキー客を目的とした杉原駅への臨時停車をこの年限りで終了[13]
    • 10月1日:美濃太田駅に定期列車の特急「ひだ」が全列車停車[14]。ただし、臨時列車は2005年3月改正時まで通過する列車があった[15]
  • 2004年(平成16年)10月:このとき発生した台風による水害により、高山本線高山駅 - 富山駅間が運休となる(路線の不通区間は高山駅 - 猪谷駅間)。11月より飛騨古川駅までの路線が復旧し、運休区間は、飛騨古川駅 - 富山駅間となる。
  • 2007年(平成19年)
    • 9月8日:高山本線の全線復旧に伴い、約3年ぶりに全区間での運転を再開。
    • 10月6日:「いい旅 ふた旅 ひだ」運転開始。
  • 2008年(平成20年)3月15日:「ひだ」の名古屋駅 - 高山駅間の1往復について、下りは午後発車の列車を午前中に、上りは夕方に発車する列車を昼に発車するダイヤに改正される。これにより、下り定期運転の一番早い列車「ひだ1号」が、改正前は午前11時に高山到着であったのが約1時間早くなり、午前10時に高山へ到着するダイヤとなる。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月14日:富山駅 - 猪谷駅間の車掌業務がJR西日本富山地域鉄道部の担当に変更される。
    • 6月1日:全車両全席禁煙となる。

2010年代の動き[編集]

  • 2013年(平成25年)
    • 3月16日:車内販売を廃止[16]
  • 2015年(平成27年)
    • 3月14日:北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間の開業に伴い、「ひだ」は富山駅を発着する、JR在来線としては唯一の特急列車になった[17]。また、富山地域鉄道部廃止に伴い、富山駅~猪谷駅間の業務が車掌は金沢列車区に、運転士は北陸広域鉄道部にそれぞれ変更される。
  • 2016年(平成28年)3月26日:ひだ8号を高山駅発から富山駅発に延長、ひだ18号を富山駅発から高山駅発に短縮。前者については東京駅発のかがやき503号から接続、名古屋駅乗り換えを含めた東京駅から高山駅への利便性も向上するとしている[18][19]
  • 2018年(平成30年)
    • 3月17日:ダイヤ改正を機に、エル特急指定を解除[20][21]
    • 6月29日:下呂駅 - 高山駅間(一部列車は全区間)で運転見合わせ[22][23]
    • 8月11日平成30年7月豪雨に伴い、高山本線・飛騨小坂駅 - 富山駅間でも不通となったために全区間運休であったが、名古屋駅・大阪駅 - 飛騨古川駅間で運転再開[24]。しかし、坂上駅 - 猪谷駅では不通区間が存在するために高山駅 - 飛騨古川駅 - 猪谷駅間の代行バス運転は継続する[25]
    • 11月下旬:坂上駅 - 猪谷駅間の不通区間の復旧に伴い、飛騨古川駅-富山駅間の運転再開予定[26][27]

列車名の由来[編集]

五十音順

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 『JR時刻表』(編集・発行 交通新聞社)の巻頭特急ページ(水色)における、当列車の時刻表は2015年3月号にも、2000年代前半までに定例的な臨時停車を終了した飛騨一ノ宮駅(春季の臥龍桜)・坂上駅(駅近くの宗教団体の祭事)・杉原駅(冬季のスキー)が掲載されている。なお当列車の時刻表には1999年に臨時運行を終了した富山駅 - 金沢駅間の欄があいの風とやま鉄道IRいしかわ鉄道移管直前の2015年2月号まで掲載されていた。
  2. ^ 『JR時刻表』(交通新聞社)2011年3月号のp.116に「ひだ84・85号」として掲載されているが、2012年3月号のp.116にはそのような臨時列車の記載はない。なお、この臨時特急は1995年から「北アルプス」との併結で運行開始されており、1999年12月4日の急行「たかやま」廃止までは、大阪駅 - 高山駅間の列車は、定期列車が急行、臨時列車が特急となっていた。
  3. ^ 国鉄から営業政策上、「新名古屋」発着として扱う旨の通告があった。このため、国鉄側が公表するダイヤ等では全て「新名古屋」発着として表記される。ただし、名鉄側では従来通り「神宮前」発着と公表。
  4. ^ 途中高岡駅に停車[9]

出典[編集]

  1. ^ 北陸新幹線、富山から関西・中京への始発不便に”. 読売新聞 (2015年1月11日). 2015年1月19日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年5月11日閲覧。
  2. ^ 『特急10年』 p.40
  3. ^ a b 『特急10年』 pp.41-42
  4. ^ 「ひだ2号・4号・9号」が対象。『JR時刻表』(編集・発行 弘済出版社)1989年7月号、p.83(特急「ひだ」・「北アルプス」・「ユートピア高山」の時刻)
  5. ^ a b c d e 『特急10年』 pp.51-52
  6. ^ a b c d e f 『特急10年』 p.59
  7. ^ 『JR時刻表』(編集・発行 弘済出版社)1995年6月号、pp.122 - 123(特急「ひだ」・「北アルプス」の時刻)
  8. ^ 『特急10年』 p.126
  9. ^ 『JR時刻表』(編集・発行 弘済出版社)1996年3月号、p.121(特急「ひだ」・「北アルプス」の時刻)に「ひだ6号・11号」金沢駅延長の時刻あり。同、1999年3月号、pp.122 - 123にも記載があるが、1999年7月号、pp.116 - 117には記載なし。
  10. ^ 『JR時刻表』(編集・発行 弘済出版社)1996年7月号、p.122(特急「ひだ」・「北アルプス」の時刻)、なお、同3月号では従来通り大阪発と名古屋発のいずれかを併結。
  11. ^ 1998年1 - 2月は浜松駅発着で運行。停車駅は浜松駅・鷲津駅・豊橋駅・蒲郡駅岡崎駅安城駅刈谷駅大府駅金山駅・名古屋駅・尾張一宮駅・岐阜駅・美濃太田駅(上りのみ)・下呂駅(上りのみ)・高山駅・飛騨古川駅。『JR時刻表』(編集・発行 弘済出版社)1997年12月号、JRニュースp.59(冬のイベント・増発列車)に記載。
  12. ^ 『JR時刻表』(編集・発行 弘済出版社)1999年3月号、pp.116 - 117(特急「ひだ」・「北アルプス」の時刻)に豊橋駅発着の同列車の記載あり。同、1999年12月号、pp.116 - 117には記載なし。
  13. ^ 『JR時刻表』(編集・発行 交通新聞社)2002年12月号、p.116(特急「ひだ」の時刻)に臨時停車の記載あり。同、2004年1月号、p.114(特急「ひだ」の時刻)には記載なし。
  14. ^ 「鉄道記録帳2003年10月」、『RAIL FAN』第51巻第1号、鉄道友の会、2004年1月1日、 19頁。
  15. ^ 『JR時刻表』(編集・発行 交通新聞社)2004年3月号、p.114(特急「ひだ」の時刻)では、名古屋駅発着の「ひだ81号・83号・82号」と大阪駅発着の「ひだ85号・84号」が美濃太田駅通過である。同、2005年3月号、p.114では類似時刻の臨時列車も含めて全列車停車している。
  16. ^ “平成25年3月ダイヤ改正について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 東海旅客鉄道, (2012年12月21日), http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000017068.pdf 2015年4月24日閲覧。 
  17. ^ “平成27年春ダイヤ改正について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2014年12月19日), https://www.westjr.co.jp/press/article/items/141219_00_hokuriku.pdf 2015年4月24日閲覧。 
  18. ^ “平成28年春ダイヤ改正について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 西日本旅客鉄道近畿統括本部, (2015年12月18日), オリジナル2015年12月20日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20151220003303/https://www.westjr.co.jp/press/article/items/151218_02_keihanshin.pdf 2015年12月18日閲覧。 
  19. ^ “平成28年春ダイヤ改正について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 東海旅客鉄道株式会社, (2015年12月18日), オリジナル2015年12月18日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20151218110529/http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000028822.pdf 2015年12月18日閲覧。 
  20. ^ 久野賢太郎 (2017年12月26日). “「エル特急 目的は達成」 JR来春ダイヤ改正で愛称廃止”. 中日新聞 (中日新聞社). オリジナル2018年8月4日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180804015133/http://www.chunichi.co.jp/article/feature/railnews/list/CK2017122602000268.html 2018年8月4日閲覧。 
  21. ^ 「エル特急」消滅へ 国鉄の面影がまたひとつ、役割薄れひっそりと”. 乗りものニュース. メディア・ヴァーグ (2017年12月20日). 2018年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月4日閲覧。
  22. ^ “大雨、高山線に土砂 下呂市で住民208人が避難”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2018年6月30日). オリジナル2018年7月12日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180712214633/https://www.gifu-np.co.jp/news/20180630/20180630-53743.html 2018年8月3日閲覧。 
  23. ^ JR東海運行状況・高山本線(岐阜 - 猪谷)7月3日11時00分現在”. 東海旅客鉄道. 2018年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月8日閲覧。
  24. ^ “高山本線 飛騨金山駅~下呂駅間の運転再開について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 東海旅客鉄道, (2018年8月3日), オリジナル2018年8月3日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20180803063959/http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000037906.pdf 2018年8月3日閲覧。 
  25. ^ 高山本線一部区間の列車及び代行バス時刻表について (PDF)”. 東海旅客鉄道. 2018年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月3日閲覧。
  26. ^ “高山本線 全線運転再開見込みについて” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 東海旅客鉄道, (2018年8月31日), オリジナル2018年8月31日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20180831092228/http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000038129.pdf 2018年8月31日閲覧。 
  27. ^ 佐藤正樹(キハユニ工房) (2018年8月31日). “高山本線の全線再開は11月下旬の見込みに 平成30年7月豪雨”. レスポンス. イード. 2018年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月1日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『JR特急10年の歩み』 弘済出版社1997年5月15日。ISBN 4-330-46597-4。

関連項目[編集]