ミブナ

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ミブナ
ミブナ
ミブナ
分類APG IV, Cantino et al. (2007)[1], Soltis et al. (2011)[2]
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiospermae
階級なし : 真正双子葉類 Eudicotyledoneae
階級なし : バラ上群 Superrosidae
階級なし : バラ類 Rosidae
階級なし : アオイ類 Malvidae
: アブラナ目 Brassicales
: アブラナ科 Brassicaceae
: アブラナ属 Brassica
: ラパ B. rapa
変種 : ミズナ var. laciniifolia
亜変種 : ミブナ subvar. oblanceolata
学名
Brassica rapa L. var. laciniifolia Kitam. subvar. oblanceolata Kitam.
シノニム
  • Brassica japonica Sieb.
和名
ミブナ

ミブナ壬生菜Brassica rapa var. laciniifolia subvar. oblanceolata)は、アブラナ科アブラナ属一年草[3]で、京野菜および京の伝統野菜の一つ。ミズナ(水菜)の一品種だがは丸みを帯びてミズナのようなギザギザした切れ込みがなく、1800年代後半にカブとの交雑で生まれたと推定されている[4]。名称は京都市内壬生地区で栽培されていること由来する[5]

名称[編集]

京都は海産物の入手が困難だったため多くの京野菜が作られた[6]

『成形図説』(文化年間)には壬生に産するものとして「壬生菜」の語がつかわれており、この頃からミズナと区別するようになったと考えられる[3]。文化の少し前、天明7年(1787年)に書かれた『拾遺都名所図会』に描かれた壬生菜は葉にミズナのような切れ込みがあり、根本がカブのように膨らんでいる。こうした江戸時代後期から明治時代にかけての古記録の分析と遺伝子解析から、京都産業大学名古屋大学などの研究グループは、ミズナとカブの交雑から形成された可能性が高いとの研究結果を発表している[4]

マルバミズナ(丸葉水菜)とも呼ばれる[5]。またキョウナとミブナを合わせて「水菜」とすることがある[6]

学名[編集]

北村四郎ミズナBrassica rapa var. laciniifolia とし、その亜変種としてBrassica rapa var. laciniifolia subvar. oblanceolata[3][† 1] と命名した。 また属名 Brassica は「煮る」の意で、シノニムの種形容語 japonica は「日本の」という意味である[3]

形態[編集]

ミブナ(左)とミズナ(右)

植物体は微かに白粉を帯びる[3]。根はあまり肥大せず、細い根葉を多数生じる[3]分蘖は旺盛で葉茎の基部は耳状にならないが茎を抱く[3]。花は萌黄色で直径1 cmセンチメートル程度、4枚の花弁は十字花ではなく2枚ずつが近寄り矩形に近い[3]ミズナとの違いは、葉が狭長楕円形あるいは狭長倒卵形で欠刻がないことだけである[3]。ミズナとの違いは、大きな株となること、花梗が長く花弁が狭長いことが挙げられる[要出典]

利用[編集]

現在でもほとんどが京阪神で栽培されている[6]。京都付近では秋に床に播種し、晩秋に畑で定植して管理する[3]。耐寒性が強く[3]は冬から春[6]。独特の香りと辛みが特徴で、にあたったほうが品質が良い[6]。 ほとんどが漬物用として利用される[3]。京都府特産の千枚漬けに青味として利用されている[3][6]。煮物や雑煮にも使われる[6]。葉先の伸びたものが柔らかく、良品とされる[6]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ただし出典の『標準原色図鑑 全集 有用植物』 ではミズナ(本文中ではキョウナ)、ミブナともに学名をBrassica japonica Sieb. としており、補足として「北村四郎博士はキョウナはBrassica rapa var. laciniifolia Kitam. と命名し、ミブナはsubvar. oblanceolata Kitam. と命名してと区別している。」としている。

出典[編集]

  1. ^ Cantino, Philip D.; Doyle, James A.; Graham, Sean W.; Judd, Walter S.; Olmstead, Richard G.; Soltis, Douglas E.; Soltis, Pamela S.; Donoghue, Michael J. (2007). Towards a phylogenetic nomenclature of Tracheophyta. 56. E1-E44. doi:10.2307/25065864 
  2. ^ Soltis, Douglas E. et al. (2011). “Angiosperm Phylogeny: 17 Genes, 640 Taxa”. American Journal of Botany 98 (4): 704-730. doi:10.3732/ajb.1000404. 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 高嶋四郎、傍島善次、村上道夫『標準原色図鑑 全集 有用植物』保育社、1971年、47頁。
  4. ^ a b 「ミブナ、水菜とカブ交雑 京野菜 遺伝子や古文書で解明」日本経済新聞』朝刊2021年7月18日サイエンス面(同日閲覧)
  5. ^ a b 農水産物図鑑 ミブナ(壬生菜)”. 株式会社 科学技術研究所(かぎけん). 2014年7月25日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h 石尾員浩『野菜と果物 ポケット図鑑』主婦の友社、1995年、23頁。

関連項目[編集]