ゆざわジオパーク

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ゆざわジオパークは、2012年9月に日本ジオパーク委員会の認定を受けた日本ジオパーク[1] の一つで、秋田県南東部に存する湯沢市全域を活動拠点としている。ゆざわジオパークを特徴づけるものとして「酒造文化」と「温泉[2]が挙げられる。

酒造文化[編集]

東北の灘と称されるゆざわジオパークの酒造文化には3つの地質由来の資源が関係している[2]。1つ目は「」である。ゆざわジオパークのジオサイトの一つである院内銀山 (現在は閉鉱) には、かつての火山活動により生成された銀鉱脈がある。銀採掘のための坑夫が集まり、酒の大きな需要元になったという[3] 。2つ目は豊富な「水」である[2]。ゆざわジオパーク特有の豪雪[4]は湧水を産出し、酒や酒米生産に大きな役割を果たした[5]。3つ目が「凝灰岩」である[2]。かつての火山噴火で形成された院内凝灰岩(院内石)は、軽石や間隙を多く含み断熱性に優れており[6]、こうした性質が酒蔵の壁材に適したため積極的に活用された歴史を持つ[5]

温泉[編集]

泥湯温泉[7]小安峡温泉[8]秋ノ宮温泉郷[9]を有するゆざわジオパークには豊富な地熱資源があるが、これはかつて活発な火山噴火を引き起こしていたマグマによるものと考えられている。マグマは地球内部で岩石が融けることにより生成されるが、湯沢の地下のマグマは何らかの影響で噴火をやめ、地下に滞ったまま地熱として周囲を温め続けている。小安峡大噴湯[10]川原毛地獄[11]など、豊富な地熱を目で見て感じることができる観光スポットもある。

地熱資源を発電力として活用する試みがなされており、その代表格としては上の岱地熱発電所[12]・山葵沢地熱発電所[13]がある。

脚注[編集]

  1. ^ 日本ジオパークネットワーク” (日本語). geopark.jp. 2019年7月19日閲覧。
  2. ^ a b c d 髙柳春希 (2018). “学べるジオパーク:ゆざわジオパークの取り組みを例にして”. 生物技術者連絡会ニューズレター 78号: 1-3. 
  3. ^ 山﨑由貴子 (2016). “ジオパークで郷土愛を: ゆざわジオパークでの取り組み”. 地理 61(12): 80-85. 
  4. ^ 豪雪地帯及び特別豪雪地帯指定図”. www.sekkankyo.org. 2019年7月19日閲覧。
  5. ^ a b ジオサイト 16.湯沢|ゆざわジオパーク 公式ウェブサイト”. www.yuzawageopark.com. 2019年7月31日閲覧。
  6. ^ 日本国語大辞典, 日本大百科全書(ニッポニカ),精選版. “院内石(いんないいし)とは” (日本語). コトバンク. 2019年7月19日閲覧。
  7. ^ 泥湯温泉 奥山旅館【公式】|日本秘湯を守る会会員宿|秋田県湯沢市の深山に佇む秘湯”. www.doroyu.com. 2019年7月19日閲覧。
  8. ^ 秋田県 湯沢市 皆瀬 小安峡温泉”. www.oyasukyo.jp. 2019年7月19日閲覧。
  9. ^ 秋の宮温泉郷 湯沢市役所”. www.city-yuzawa.jp. 2019年7月19日閲覧。
  10. ^ 小安峡大噴湯 湯沢市役所”. www.city-yuzawa.jp. 2019年7月19日閲覧。
  11. ^ 川原毛地獄・川原毛大湯滝 Kawarage Jigoku / Kawarage Oyutaki 湯沢市役所”. www.city-yuzawa.jp. 2019年7月19日閲覧。
  12. ^ 地熱発電所 湯沢市役所”. www.city-yuzawa.jp. 2019年7月19日閲覧。
  13. ^ 湯沢地熱株式会社 | 湯沢地熱株式会社は地熱資源を発電に利用することによりCO2排出量抑制と電力安定供給に貢献します” (日本語). 2019年7月19日閲覧。