よるドラ
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よるドラはNHK総合テレビジョンで2018年4月7日より毎週土曜23時30分から23時59分まで放送されているテレビドラマ放送枠である。
概要[編集]
NHKの2018年度の番組改編で新設された連続ドラマ枠である。
NHKでは2011年10月から2013年3月まで火曜23時台による☆ドラという同名の連続ドラマ枠を放送しており、今回時間帯は異なるが約5年振りに事実上のドラマ枠復活となった。
本枠の新設により、土曜日夜のドラマ枠は土曜時代ドラマ、土曜ドラマと3枠となった。
開始から2018年12月までは『植物男子ベランダー』の再放送をしていたが、2019年1月期からリニューアルし、『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』より新作の放送を開始した。新鋭クリエイターが脚本を手掛ける主に若い世代をターゲットにした挑戦的な作品をラインナップしており、LGBT、地下アイドルなど時世のトレンドやブームを題材としながらも、内容は普遍性のある伝統的なヒューマンドラマとして仕立てられている[1][2]。「20代から30代の若いディレクターに企画を出してもらって若い人向けの番組を作っていこう」として新枠の立ち上げがスタートし、新たな試みとして東京、大阪、名古屋のドラマ班に所属する有志による「“よるドラ”企画ミーティング」を電話会議のような形式で定期的に開催。NHKで若手と言われる20代から40代のスタッフが中心となって、テレビをあまり観ない若年層が「いま本当に観たいもの」「親や恋人に内緒ででも観たいと思えるもの」を吟味して「その本音まで掘り下げること」を狙いに、若年層が「これは自分のことを描いた、自分のドラマだ」と身近に感じられるような「オーダーメイド感」と「斬新さ」を重視して制作されている[3][4][5]。
インターネットを中心に話題を呼んでいる。
放送作品[編集]
- 制作局
2018年[編集]
- 植物男子ベランダー(4月7日 - 8月4日、全13回、原作:いとうせいこう、主演:田口トモロヲ、NHK BSプレミアムで放送されたドラマの再放送)[A]
- 植物男子ベランダー SEASON2(9月22日 - 12月15日、全12回、原作:いとうせいこう、主演:田口トモロヲ、NHK BSプレミアムで放送されたドラマの再放送)[A]
2019年[編集]
- ゾンビが来たから人生見つめ直した件(1月19日 - 3月9日、全8回、主演:石橋菜津美)[A]
- 腐女子、うっかりゲイに告る。(4月20日 - 6月8日、全8回、原作:浅原ナオト、主演:金子大地)[A]
- だから私は推しました(7月27日 - 9月14日、全8回、主演:桜井ユキ)[B]
- 決してマネしないでください。(10月26日 - 12月14日、全8回、原作:蛇蔵、主演:小瀧望)[A] - 製作:大映テレビ
2020年[編集]
- 伝説のお母さん(2月1日 - 3月21日、全8回、原作:かねもと、主演:前田敦子)[A][6]
- いいね!光源氏くん(4月4日 - 5月23日、全8回、原作:えすとえむ、主演:千葉雄大)[A] - 製作:テイク・ファイブ
- 腐女子、うっかりゲイに告る。(6月13日 - 8月1日、全8回、原作:浅原ナオト、主演:金子大地)[A][注 1][7]
- 彼女が成仏できない理由(9月12日 - 10月17日、全6回、主演:森崎ウィン・高城れに〈ももいろクローバーZ〉)[C][8]
- 閻魔堂沙羅の推理奇譚(10月31日 - 12月19日[9]、全8回、原作:木元哉多、主演:中条あやみ)[B][10]
2021年[編集]
- ここは今から倫理です。(1月16日 - 3月6日、全8回〈予定〉、原作:雨瀬シオリ、主演:山田裕貴) [A][11]
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 同枠で2019年4月期放送分のアンコール放送。
出典[編集]
- ^ 成馬零一 (2019年4月21日). “挑戦的な「よるドラ」枠、次は“腐女子”をどう描く? 青春ドラマ『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』に注目”. リアルサウンド 映画部 (blueprint): p. 2 2019年6月23日閲覧。
- ^ “『腐女子』も好調、若い世代向け枠として定着するNHKよるドラ”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年6月7日) 2019年6月23日閲覧。
- ^ 高橋優香子; 保坂慶太 (2019年9月13日). NHKの新世代が動き出した 彼らのよるドラ「だから私は推しました」が熱い理由 最年少プロデューサー編. インタビュアー:木俣冬. Yahoo! JAPAN. Yahoo!ニュース. 2020年5月3日閲覧。
- ^ 篠原圭 (2020年3月7日). 『伝説のお母さん』なぜNHK「よるドラ」枠で放送? 企画の背景を制作統括に聞く. インタビュアー:田幸和歌子. blueprint. リアルサウンド 映画部. 2020年5月3日閲覧。
- ^ “若い視聴者獲得狙うNHKの様々な試み”. 創 (Yahoo! JAPAN). (2020年3月25日) 2020年5月3日閲覧。
- ^ “前田敦子×よるドラ『伝説のお母さん』” (日本語) (HTML) (プレスリリース), 日本放送協会, (2019年10月16日) 2019年10月16日閲覧。
- ^ “再放送情報 よるドラ「腐女子、うっかりゲイに告(こく)る。」”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2020年4月27日). 2020年5月24日閲覧。
- ^ “森崎ウィン&高城れに W主演「彼女が成仏できない理由」”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2020年6月23日). 2020年6月23日閲覧。
- ^ “「閻魔堂沙羅の推理奇譚」放送日時決定&閻魔沙羅ビジュアル公開!”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2020年9月10日). 2020年9月10日閲覧。
- ^ “主演・中条あやみ「閻魔堂沙羅の推理奇譚」制作開始!”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2020年7月2日). 2020年7月3日閲覧。
- ^ “山田裕貴、新しい学園ドラマで主演 『ここは今から倫理です。』実写化”. ORICON NEWS (oricon ME). (2020年11月10日) 2020年11月10日閲覧。
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