ろくぶんぎ座
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Sextans | |
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属格形 | Sextantis, Sextansis |
略符 | Sex |
発音 | 英語発音: [ˈsɛkstənz]、属格:/sɛksˈtæntɨs/ |
象徴 | the Sextant |
概略位置:赤経 | 10 |
概略位置:赤緯 | 0 |
広さ | 314平方度 (47位) |
主要恒星数 | 3 |
バイエル符号/ フラムスティード番号 を持つ恒星数 | 28 |
系外惑星が確認されている恒星数 | 2 |
3.0等より明るい恒星数 | 0 |
10パーセク以内にある恒星数 | 1 |
最輝星 | α Sex(4.49等) |
最も近い星 | LHS 292;(14.8光年) |
メシエ天体数 | 0 |
流星群 | Sextantids |
隣接する星座 |
しし座 うみへび座 コップ座 |
ろくぶんぎ座[1](ろくぶんぎざ、六分儀座、Sextans[1][2])は、しし座の南、天の赤道上にある星座。5等級より明るい星が1つしかない、目立たない星座である。
主な天体[編集]
恒星[編集]
「ろくぶんぎ座の恒星の一覧」も参照
以下の恒星には、国際天文学連合によって固有名が定められている。
その他の特徴ある恒星として以下のものがある。
- α星:ろくぶんぎ座で最も明るい恒星(+4.49等)。
星団・星雲・銀河[編集]
- NGC 3115(スピンドル銀河):レンズ状銀河。
- CID-42:活動銀河。高速度で運動する超大質量ブラックホールにも同名が名づけられている。
由来と歴史[編集]
1687年にヨハネス・ヘヴェリウスによって設定された[2]。ヘヴェリウスは、天体の観測に天体望遠鏡を用いず、肉眼での天体観測に六分儀を愛用していた。1679年9月26日、ヘヴェリウスは火災によって自宅の天文観測装置や書物を失った。ろくぶんぎ座は、このとき失われた観測装置を偲んで設定したものである[2]。ヘヴェリウスは、文芸を司る女神ムーサの1柱で天文を司るウーラニアーに寄せて Sextans Uraniae と名付けた[1]が、後のジョン・フラムスティードやフランシス・ベイリーによって単に Sextans と呼ばれるようになった[2]。
出典[編集]
- ^ a b c 原恵『星座の神話 - 星座史と星名の意味 -』恒星社厚生閣、2007年2月28日、新装改定版第4刷、89-90頁。ISBN 978-4-7699-0825-8。
- ^ a b c d Ridpath, Ian. “Star Tales - Sextans”. 2016年1月29日閲覧。
- ^ “Approved names” (英語). Name Exoworlds. 国際天文学連合 (2019年12月17日). 2020年1月5日閲覧。
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