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わ行う(わぎょうう)は、五十音図で、わ行う段に位置する仮名文字である。古来日本語では「あ行のう」と「わ行のう」は同一表記であったが、江戸時代に両者を区別すべきだという説が起き、白井寛蔭『音韻仮字用例』(1860年刊)では新たな仮名を創作している。明治初年の教科書の五十音図や語法書にも区分されているものがある[3]。
下は片山淳吉『綴字篇』(1873年)の表で、平仮名の「わ行う」に「
」、片仮名には「于」に似た字を使っている。ほかの字が使われていることもある[4]。
いずれの表記法も明治期には廃れ、明治33年(1900年)の冨山房発行の文部省検定『國語讀本(尋常小学校用)』ではすでに、カタカナ・ひらがな共にア(あ)行と同じ「ウ・う」になっている[5]。
2020年2月現在Unicodeには存在しない文字である。「HIRAGANA LETTER ARCHAIC WU」の名称で将来の追加が予定されているが、追加される時期は不明である[6][7]。
なお、沖縄語では[wu]の音を「をぅ」で表すことがある[8][9]。
わ行うの使用法[編集]
明治の語法書で、餓える、植えるなどの「う」を表すのに使われていることがある[4]。→ワ行下二段活用
文字そのものはア行と同じだがワ行側のウという事になっているものでは「ヴ」が現在でも使用されており、この字は幕末にラテン文字のV音を日本語表記する際に原音に忠実にしようとした結果、ワ行の濁音で表記することを福沢諭吉などが行っていた [10]ような例があるのでワ行側のウに濁点が付いていることになる。
脚注[編集]
関連項目[編集]