アウディ・A4

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A4(エーフォー)は、ドイツの自動車メーカー、アウディが製造・販売するFFベースの(Dセグメント自動車である。アウディ・80(北米ではアウディ4000と呼ばれた)、アウディ・90に代わって日本では1995年に導入された。

初代(1994-2001年)B5系[編集]

アウディ・A4
初代
セダン
1996 Audi A4 SE 1.8 Front (1).jpg
アバント(ワゴン)
Audi A4 B5 Avant front 20080121.jpg
販売期間 1994年 - 2001年
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドア セダン/5ドア ワゴン
駆動方式 FF/4WD
変速機 5速MT/5速AT/4速AT
全長 4,448-4,479mm
全幅 1,733-1,799mm
全高 1,415-1,419mm
ホイールベース 2,607-2,617mm
車両重量 1,170-1,620kg
先代 アウディ・80
-自動車のスペック表-
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フォルクスワーゲンの5代目パサートと共有するB5プラットフォームを元に、1994年に発表された。パサートと同様に縦置きエンジン前輪駆動を基本とし、クワトロ四輪駆動)システムも選択できた。ステーションワゴンのアバントも1年後に追加された。

ヨーロッパでは、VWの新技術(pumpe-düse)が投入された出力110PS(81kW)の1.9Lディーゼルエンジンを含む、1.6Lから2.8Lまでのエンジンのモデルが展開されていた。ただし2.8LのV6エンジンは、旧型の80/90からのキャリーオーバーで1998年まで北米でのみ販売された(日本でも1996年モデルのみ2.8クワトロに搭載し販売されていた)。その他に、当時人気があったイギリスツーリングカー選手権などで採用されていたクラス2スーパーツーリングカーレースのためにアウディ・スポーツが開発した気筒あたり5バルブの1.8L直4DOHC20バルブエンジンも設定されており、ターボバージョンは150PS(110kW)、210Nmを発生した。この技術は1996年にはV6エンジンにも適用され、2.8L V6 30バルブは193PS(142kW)を発生した。

オートマチックトランスミッションには、ポルシェが開発しクラッチレスマニュアルのような使い方をドライバーが選択できるティプトロニック(アウディはManumatic と呼ぶ)が採用された。

映画『千と千尋の神隠し』に荻野家の車として登場している。


2代目(2001-2005年)B6系[編集]

アウディ・A4
2代目
セダン
Audi A4 B6.JPG
アバント(ワゴン)
Audi A4 B6 Avant black.JPG
販売期間 2000年 - 2005年
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドア セダン/5ドア ワゴン/2ドア カブリオレ
駆動方式 FF/4WD
変速機 5速MT/5速AT/CVT
全長 4,544-4,586mm
全幅 1,766-1,781mm
全高 1,428-1,453mm
ホイールベース 2,650-2,651mm
車両重量 1,295-1,895kg
-自動車のスペック表-
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初代および一時期のアウディ80で行われていたフォルクスワーゲン・パサートとのプラットフォーム共通化は、パサートがゴルフベースの横置きレイアウトを採用したことで解消された。

2000年に、B6プラットフォームを採用した新生A4が登場。既に販売されていたA6と共通コンセプトのデザインで、若干サイズアップにより居住性を上げ、サスペンションもアルミ製の新設計に変更された。2001年5月に日本でも発売され、翌年にはステーションワゴンのアバント及び初代にはなかったカブリオレが登場した。

エンジンは先代からのキャリーオーバーの他に、2.0L直4と3.0L V6が登場し、これを縦置きに配置し前輪もしくは四輪を駆動するアウディ独特のメカニズムを継承している。トランスミッションは5速MT、6速MT、5速ATのほかFFモデルではCVT(アウディはマルチトロニックと呼ぶ)が登場した。日本導入モデルではATおよびCVTのみであり、カブリオレはFFのみでクワトロバージョンはない。

2004年2月、「1.8TクワトロSE」を追加した[1]

カブリオレは、日本では2006年4月まで販売され、そのまま絶版となった。

3代目(2005-2008年)B7系[編集]

アウディ・A4
3代目
セダン
Audi A4 B7 front 20080318.jpg
アバント(ワゴン)
Audi A4 Avant front 20071215.jpg
販売期間 2004年 - 2008年
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドア セダン/5ドア ワゴン/2ドア カブリオレ
駆動方式 FF/4WD
変速機 5速MT/6速AT/CVT
全長 4,573-4,586mm
全幅 1,772-1,816mm
全高 1,391-1,453mm
ホイールベース 2,648-2,650mm
車両重量 1,290-1,895kg
姉妹車 セアト・エクセオ[2]
-自動車のスペック表-
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2004年に発表され[3]、日本では翌年2月15日に発売された[4]。日本には「2.0」、「2.0 TFSIクワトロ」、「3.2 FSIクワトロ」が導入される。アウディ80の時代から数えると、7世代目のモデルとなる。前面の大きく開いたシングルフレームグリルが特徴的で、前後して登場したA3スポーツバックやA6とともに同社の新しいデザインスタイルとなる。

サイズがほとんど変わらず実質的にはB6のマイナーチェンジにすぎないが、ボディパネルはルーフ以外を一新し、サスペンションは上級グレードにあたるS4やA6から移植するなど[5]、大幅にリファインされた。エンジンも2.0L直噴ターボ(TFSI)と3.2L直噴(FSI)などが新設されている。ミッションは6速MTと6速AT、CVTがあり、MTは日本に導入されない。A3で採用されたSトロニックは採用されず、通常のトルクコンバータを介したものとCVT(FFモデルのみ)である。

セダンのほかアバントとカブリオレも設定されたが[6]、カブリオレは日本国内へ正規輸入されていない。一方、装備を若干簡略化することで価格を20万円ほど引き下げた「アトラクション」も追加され[7]、国内需要拡大が計られた。2006年末にユーロ高で価格が引き上げられたものの300万円台をキープしており、BMW・3シリーズメルセデス・ベンツ・Cクラスなどのライバル車種よりも低い価格帯にある。

2006年7月19日、カーナビゲーション媒体をDVDからHDDへ変更したり、一部グレードのエンジンを2.0Lから1.8Lターボにしたりするなど小変更を重ねた[8]。なお、2006年のマイナーチェンジで、全車右ハンドルのみの設定となった。

4代目(2008-2015年)B8系[編集]

アウディ・A4
4代目
セダン
Audi A4 B8 sedan -- 07-07-2011.jpg
アバント(ワゴン)
Audi A4 B8 Avant 2.0TDI front.JPG
車内
A4black26.JPG
販売期間 2008年 - 2015年
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドア セダン/5ドア ワゴン
駆動方式 FF/4WD
変速機 6速MT/7速DCT(S-tronic)
CVT
全長 4,703mm
全幅 1,826mm
全高 1,427-1,436mm
ホイールベース 2,808mm
車両重量 1,427-1,735kg
-自動車のスペック表-
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アウディは2007年8月に新型A4セダンの写真と概要を公開し[9]、2007年9月のフランクフルトモーターショーで新型A4を公開した[10]。 遅れて2008年2月のジュネーブモータショーではワゴンのA4アバントが発表された。2009年には、クロスオーバータイプのA4オールロード・クワトロも発表された。派生車種としてアウディ・A5がある。

従来モデルより前輪を前に配置することで前後重量配分を適正化するなど大幅な変更がされている。ホイールベースがB7比で160mmも延長された。またアルミニウムを多用することで軽量化も果たした。外見ではヘッドライト下部に白色発光ダイオード式のポジショニングランプが設置されたことやドアノブがグリップタイプに変更された点が目立つ。

日本では2008年3月に1.8TFSIと3.2FSIクワトロのセダン2種が発売(ともに右ハンドル)[11]パワーステアリングは低速時の手軽さと高速時の安定性を両立した可変ギアレシオ式となり、従来A6以上のモデルにのみ装備されていたMMI(マルチメディアインターフェース)も地上デジタル放送対応フルセグチューナー内蔵となった。1.8 TFSIはCVT(8段マニュアルモード付き)を採用し前輪を駆動する。3.2FSIクワトロは6速ATの四輪駆動だが通常時のトルク配分を従来の前後比50:50からRSシリーズと同じ40:60に変更し、よりスポーティーな味付けになった。 2009年3月には、7速Sトロニックを搭載した2.0TFSIクワトロが追加された。

オプションではガラスサンルーフやバング&オルフセンのオーディオシステム、アウディドライブセレクトと呼ばれるATやサスペンション、パワーステアリングの特性をスイッチで切り替える機能が用意されている。

2008年8月19日、A4のステーションワゴンモデル「A4アバント」を発売[12]

2009年2月15日、A4アバントをベースにした「A4オールロードクワトロ」を発表[13]。最低地上高をベース車に比べ60mmアップし、180㎜とする。オーバーフェンダーやアンダーガード付き専用バンパーなどを装備する。

2009年3月25日、「A4/A4アバント」にターボチャージャー付き直列4気筒2.0L直噴エンジンを搭載する「2.0 TFSI クワトロ」を追加した[14]

2012年4月3日、日本市場向けにマイナーチェンジモデルを発表、同日より販売を開始した[15]。エクステリアはシングルフレームグリルを立体的なデザインとしたほか、前後バンパー、ヘッドライト、テールランプ等のデザインが変更された。パワートレインは2.0L直噴ターボエンジンで全車にアイドリングストップ機構の「スタートストップシステム」が採用されている。


5代目(2015年-)B9系[編集]

アウディ・A4
5代目
Audi A4 2.0 TFSI quattro
2018 Audi A4 Sport TDi Quattro S-A 2.0.jpg
Audi A4 2.0T quattro
2018 Audi A4 2.0T quattro rear 4.15.18.jpg
Audi A4 Avant
2015 Audi A4 Avant rear.jpg
販売期間 2015年 -
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドア セダン/5ドア ワゴン
駆動方式 FF/4WD
変速機 6速MT/7速DCT(S-tronic)
8速AT(Tiptronic)
全長 4,735mm
全幅 1,840mm
全高 1,410-1,435mm
ホイールベース 2,825mm
車両重量 1,340-1,695kg
-自動車のスペック表-
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2015年6月29日、発表[16]。実車は同年9月15日、フランクフルトモーターショーにて初公開された[17]。先代に比べて全長が25mm、全幅が16mm、ホイールベースが10mm拡大され、室内空間も広くなった。また、ボディが120kg軽量化された。パワートレインは、1.4Lガソリンターボエンジン、2.0Lガソリンターボエンジン、2.0Lディーゼルターボエンジン、3.0Lディーゼルターボエンジンが用意される[16]。さらに天然ガスを燃料にする「g-tron」も追加予定。トランスミッションは、6速MTと7速SトロニックでそれぞれにFFと4WDが設定される。

2017年8月17日、欧州市場向けにA4アバントのCNG(天然ガス)仕様車「g-tron」の受注を開始[18]

2018年6月27日、欧州市場向けにマイナーチェンジモデルを発表[19]。フロントバンパー、リアバンパー、ホイールのデザインが変更されたほか、「Sラインコンペティション」を新設定した。

2019年5月15日、欧州市場向けに改良モデルを発表[20]。シングルフレームグリルをワイドなものに変更したほか、LEDヘッドライトやテールランプも新デザインとなった。パワートレインには、12Vのマイルドハイブリッドシステムが組み合わされた。

2019年5月15日、欧州向けに「A4オールロードクワトロ」の改良モデルを発表した[21]

日本での販売[編集]

2015年10月28日、東京モーターショーにて日本初公開[22]

2016年2月8日、発表[23]。同年2月19日より販売開始。パワートレインは2.0L直列4気筒直噴ガソリンターボエンジンとデュアルクラッチトランスミッションの7速Sトロニックを組み合わせる。導入されるのはFF車は「2.0 TFSI」と「2.0 TFSIスポーツ」、4WD車は「2.0 TFSIクワトロ」と「2.0 TFSIクワトロ スポーツ」。スポーツではエクステリアやインテイリアをスポーティーに仕上げた「S line」が選択可能となっている。

2016年4月20日、A4のステーションワゴンモデルである「A4アバント」を発表[24]。同年4月21日より販売開始。ラインナップはA4と同様である。

2016年9月6日、クロスオーバーモデル「A4オールロードクワトロ」を発売[25]。最低地上高はベース車のA4アバントよりも30mm高い140mmとなっている。エクステリアにはシングルフレームグリルに縦のルーバーを配したほか、ホイールアーチ、アンダーボディープロテクションなどを装備している。

2016年10月25日、1.4L直列4気筒直噴ターボエンジン搭載モデル「1.4 TFSI」「1.4 TFSIスポーツ」をA4、A4アバント共に設定[26]。また同時に「S lineエクステリアパッケージ」が装備される「1.4 TFSI 1st edition」がA4、A4アバントにそれぞれ220台、230台で限定販売される。

2016年12月9日、A4シリーズが「2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤー」インポートオブ・ザ・イヤーを受賞[27]


その他[編集]

中国市場では2009年、4代目からA4Lという名のロングホイールベースモデルのみが販売されている[28][29]。それ以前(2代目から3代目まで)は標準ホイールベースモデルで販売されていた。


脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ アウディ『A4』の2004年モデル、1.8TクワトロSEを追加”. Response. (2004年2月9日). 2020年9月14日閲覧。
  2. ^ セアトの新型セダン…正体は旧型アウディ”. Response. (2009年1月5日). 2020年9月14日閲覧。
  3. ^ 新型アウディA4の日本導入計画”. Response. (2004年9月16日). 2020年9月14日閲覧。
  4. ^ 【アウディ A4 新型日本発表】顔が変わって新発売”. Response. (2005年2月15日). 2020年9月14日閲覧。
  5. ^ 【アウディ A4 新型日本発表】A6のサスペンションを移植”. Response. (2005年2月18日). 2020年9月14日閲覧。
  6. ^ 【フランクフルトモーターショー05】アウディ A4 カブリオレ”. Response. (2005年9月14日). 2020年9月14日閲覧。
  7. ^ アウディ A4 に18万−19万円安い廉価モデル”. Response. (2006年2月24日). 2020年9月14日閲覧。
  8. ^ アウディ A4/S4 一部改良…1.8リットルモデルを追加”. Response. (2006年7月19日). 2020年9月14日閲覧。
  9. ^ 【フランクフルトモーターショー07】アウディ A4 新型出品”. Response. (2007年9月1日). 2020年9月14日閲覧。
  10. ^ 【フランクフルトモーターショー07】アウディ A4 ワールドプレミア”. Response. (2007年9月12日). 2020年9月14日閲覧。
  11. ^ 【アウディ A4 日本発表】ふたつのモデルラインアップ”. Response. (2008年3月18日). 2020年9月14日閲覧。
  12. ^ 【アウディ A4アバント 日本発表】490リットルのラゲッジを確保”. Response. (2008年7月29日). 2020年9月14日閲覧。
  13. ^ ホーム 自動車 ニューモデル モーターショー 記事 シェア ツイート ブックマーク 後で読む シェア 【ジュネーブモーターショー09】アウディ オールロードクワトロ…A4にも登場”. Response. (2009年2月16日). 2020年9月14日閲覧。
  14. ^ アウディ A4 に 2.0リットルエンジン&クワトロを追加”. Response. (2009年3月25日). 2020年9月14日閲覧。
  15. ^ 「アウディA4」がマイナーチェンジ”. webCG (2012年4月4日). 2020年9月14日閲覧。
  16. ^ a b 新型アウディA4/A4アバントの概要が明らかに”. webCG (2015年6月30日). 2020年9月14日閲覧。
  17. ^ 【フランクフルトモーターショー15】アウディ A4 新型、初公開…最大120kgの軽量化”. Response. (2015年9月23日). 2020年9月14日閲覧。
  18. ^ アウディ A4 / A5 新型にCNG車「g-tron」、欧州受注開始”. Response. (2017年8月18日). 2020年9月14日閲覧。
  19. ^ アウディ A4 改良新型…スポーティなキャラクターを強調[詳細画像]”. Response. (2018年6月29日). 2020年9月14日閲覧。
  20. ^ アウディ A4 改良新型、表情変化してマイルドハイブリッド採用 欧州発表”. Response. (2019年5月16日). 2020年9月14日閲覧。
  21. ^ アウディ A4オールロードクワトロ 改良新型、欧州で発表…オフロード性能を強化”. Response. (2019年5月17日). 2020年9月14日閲覧。
  22. ^ 【東京モーターショー 15】アウディ、新型 A4 を日本初公開…16年初めに発売へ”. Response. (2015年10月28日). 2020年9月14日閲覧。
  23. ^ アウディ、主力モデルの新型A4を日本で発表”. webCG (2016年2月8日). 2020年9月14日閲覧。
  24. ^ 新型アウディA4アバント、国内で正式デビュー”. webCG (2016年4月20日). 2020年9月14日閲覧。
  25. ^ 新型「アウディA4オールロードクワトロ」発売”. webCG (2016年9月6日). 2020年9月14日閲覧。
  26. ^ アウディ、「A4/A4アバント」に「1.4 TFSI」モデルを追加”. webCG (2016年10月25日). 2020年9月14日閲覧。
  27. ^ 【カーオブザイヤー16】インポート・カー・オブ・ザ・イヤーはアウディ A4 に”. Response. (2016年12月9日). 2020年9月14日閲覧。
  28. ^ アウディ A4…中国専用のロングボディ登場”. Response. (2008年11月18日). 2020年9月14日閲覧。
  29. ^ 【北京モーターショー16】アウディ A4 新型に「A4L」…中国専用ロング初公開へ”. Response. (2016年4月21日). 2020年9月14日閲覧。

関連項目[編集]