アカデミー外国語映画賞スペイン代表作品の一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

本項目は、アカデミー外国語映画賞へ出品されたスペインの映画作品の一覧である。アカデミー外国語映画賞はアメリカ合衆国映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が主催し、アメリカ合衆国以外の国で製作され、主要な会話が英語以外で占められた長編映画を対象としている[1]。アカデミー外国語映画賞は1956年のアカデミー賞で設置され、1947年から1955年まではアメリカ合衆国で公開された優秀な外国語映画にはアカデミー名誉賞が贈られていた[2]

2008年までに19本の映画が外国語映画賞ノミネートに至っており、『Begin the Beguine』(1982年)、『ベルエポック』(1993年)、『オール・アバウト・マイ・マザー』(1999年)、『海を飛ぶ夢』(2004)の4本が受賞を果たした[3]。受賞4回という数字は、イタリア(10回)、フランス(9回)に次ぐ多さであり、日本と同数である。またノミネート数19回もフランス(36回)、イタリア(27回)に次いで多い[4]

1980年代以降、スペインの代表作はスペイン映画芸術科学アカデミー(AACCE)が選考している。また2001年より、AACCEは代表決定前に最終選考に残った3本を発表している。

最も多く代表となったのはホセ・ルイス・ガルシの監督作品で6回であり、ノミネートは4回、受賞は1回している。次いでペドロ・アルモドバルカルロス・サウラが5回代表に選ばれている。

代表作[編集]

1956年よりAMPASは外国語映画賞を設置し、各国のその年最高の映画を招待している[5]。外国語映画賞委員会はプロセスを監視し、すべての応募作品を評価する。その後、委員会は5つのノミネート作品を決定するために秘密投票を行う[1]。外国語映画賞が設置される以前は、アメリカ合衆国で公開された外国語映画に投票されており、各国が代表作を出品するという形式ではなかった[2]。以下は、出品された映画作品の一覧である。


(授賞式)
日本語題 出品時の英題 原題 監督 結果
1956
(第29回)
鮮血の午後 Afternoon of the Bulls Tarde de toros ラディスラオ・バホダ 落選
1957
(第30回)
大通り High Street Calle Mayor フアン・アントニオ・バルデム 落選
1958
(第31回)
La Venganza La venganza フアン・アントニオ・バルデム ノミネート
1960
(第33回)
At Five O'Clock in the Afternoon A las cinco de la tarde フアン・アントニオ・バルデム 落選
1961
(第34回)
Placido Placido ルイス・ガルシア・ベルランガ ノミネート
1962
(第35回)
Dulcinea Dulcinea ビセンテ・エスクリバ 落選
1963
(第36回)
バルセロナ物語 Los Tarantos Los Tarantos フランシスコ・ロヴィラ・ベレタ ノミネート
1964
(第37回)
The Girl in Mourning La nina de luto マヌエル・スメルス 落選
1965
(第38回)
ひとりぼっちの愛情 La Tia Tula La tia Tula ミゲル・ピカソ 落選
1967
(第40回)
恋は魔術師 El amor brujo El amor brujo フランシスコ・ロヴィラ・ベレタ ノミネート
1968
(第41回)
Spain Again Espana otra vez ハイメ・カミーノ 落選
1969
(第42回)
La Celestina La Celestina チェザーレ・フェルナンデス・アルダヴィン 落選
1970
(第43回)
哀しみのトリスターナ Tristana Tristana ルイス・ブニュエル ノミネート
1971
(第44回)
Marta Marta ホセ・アントニオ・ニーヴス・カンディ 落選
1972
(第45回)
My Dearest Senorita Mi querida senorita ハイメ・デ・アルミニャン ノミネート
1973
(第46回)
Habla, mudita Habla, mudita マヌエル・グティエレス・アラゴン 落選
1974
(第47回)
La prima Angelica La prima Angelica カルロス・サウラ 落選
1975
(第48回)
Poachers Furtivos ホセ・ルイス・ボラウ 落選
1976
(第49回)
カラスの飼育 Raise Ravens Cria cuervos カルロス・サウラ 落選
1977
(第50回)
欲望のあいまいな対象 That Obscure Object of Desire Cet obscur objet du désir (フランス語)
Ese oscuro objeto del deseo (スペイン語)
ルイス・ブニュエル ノミネート
1978
(第51回)
Sonambulists Sonambulos マヌエル・グティエレス・アラゴン 落選
1979
(第52回)
ママは百歳 Mama Turns a Hundred Mamá cumple cien años カルロス・サウラ ノミネート
1980
(第53回)
エル・ニド The Nest El nido ハイメ・デ・アルミニャン ノミネート
1981
(第54回)
Patrimonio nacional Patrimonio nacional ルイス・ガルシア・ベルランガ 落選
1982
(第55回)
Begin the Beguine Volver a empezar ホセ・ルイス・ガルシ 外国語映画賞受賞
1983
(第56回)
カルメン Carmen Carmen カルロス・サウラ ノミネート
1984
(第57回)
Double Feature Sesion continua ホセ・ルイス・ガルシ ノミネート
1985
(第58回)
The Witching Hour La hora bruja ハイメ・デ・アルミニャン 落選
1986
(第59回)
天国の半分 Half of Heaven La mitad del cielo マヌエル・グティエレス・アラゴン 落選
1987
(第60回)
Course Completed Asignatura aprobada ホセ・ルイス・ガルシ ノミネート
1988
(第61回)
神経衰弱ぎりぎりの女たち Women on the Verge of a Nervous Breakdown Mujeres al borde de un ataque de nervios ペドロ・アルモドバル ノミネート
1989
(第62回)
アンダルシアの恋物語 Love, Hate and Death Montoyas y Tarantos ビセンテ・エスクリバ 落選
1990
(第63回)
Ay, Carmela! ¡Ay, Carmela! カルロス・サウラ 落選
1991
(第64回)
ハイヒール High Heels Tacones lejanos ペドロ・アルモドバル 落選
1992
(第65回)
The Fencing Master El maestro de esgrima ペドロ・オレア 落選
1993
(第66回)
ベル・エポック Belle Epoque Belle Époque フェルナンド・トルエバ 外国語映画賞受賞
1994
(第67回)
Cradle Song Canción de cuna ホセ・ルイス・ガルシ 落選
1995
(第68回)
私の秘密の花 The Flower of My Secret La flor de mi secreto ペドロ・アルモドバル 落選
1996
(第69回)
Bwana Bwana イマノル・ウリベ 落選
1997
(第70回)
Secrets of the Heart Secretos del corazón モンチョ・アルメンダリス ノミネート
1998
(第71回)
The Grandfather El abuelo ホセ・ルイス・ガルシ ノミネート
1999
(第72回)
オール・アバウト・マイ・マザー All About My Mother Todo sobre mi madre ペドロ・アルモドバル 外国語映画賞受賞
2000
(第73回)
You're the One You're the One: Una historia de entonces ホセ・ルイス・ガルシ 落選
2001
(第74回)
女王フアナ Mad Love 9 Juana la Loca ビセンテ・アランダ 落選
2002
(第75回)
Mondays in the Sun 8 Los lunes al sol フェルナンド・レオン・デ・アラノア 落選
2003
(第76回)
Soldados de Salamina 7 Soldados de Salamina ダビド・トルエバ 落選
2004
(第77回)
海を飛ぶ夢 The Sea Inside 6 Mar adentro アレハンドロ・アメナーバル 外国語映画賞受賞
2005
(第78回)
Obaba 5 Obaba モンチョ・アルメンダリス 落選
2006
(第79回)
ボルベール〈帰郷〉 Volver 4 Volver ペドロ・アルモドバル 最終選考
2007
(第80回)
永遠のこどもたち The Orphanage 3 El orfanato フアン・アントニオ・バヨナ 落選
2008
(第81回)
The Blind Sunflowers 2 Los girasoles ciegos ホセ・ルイス・クエルダ 落選
2009
(第82回)
The Dancer and the Thief 1 El baile de la Victoria フェルナンド・トルエバ 落選
2010
(第83回)
Even the Rain[6] También la lluvia イシアル・ボジャイン 最終選考[7]
2011
(第84回)
ブラック・ブレッド Black Bread[8] Pa negre アグスティ・ビリャロンガ 落選[9]
2012
(第85回)
ブランカニエベス Blancanieves[10] Blancanieves パブロ・ベルヘル 落選
2013
(第86回)
15 Years and One Day[11] 15 años y un día グラシア・ケヘレタ 落選
2014
(第87回)
「僕の戦争」を探して Living Is Easy with Eyes Closed[12] Vivir es fácil con los ojos cerrados ダビド・トルエバ 落選
2015
(第88回)
フラワーズ Loreak[13] Loreak ヨン・グラーニョ
ホセ・マリ・ゴエナガ
落選
2016
(第89回)
ジュリエッタ Julieta[14] Julieta ペドロ・アルモドバル 落選
2017
(第90回)
悲しみに、こんにちは Summer 1993[15] Estiu 1993 カーラ・シモンスペイン語版 落選
2018
(第91回)
Champions[16] Campeones ハビエル・フェセル英語版 落選

脚注[編集]

^1: 他の最終候補: 『ナイト・トーキョー・デイ』と『Gordos[17]
^2: 他の最終候補: 『Seven Billiard Tables』と『Sangre de Mayo[18]
^3: 他の最終候補: 『Las 13 rosas』と『Sunday Light[19]
^4: 他の最終候補: 『アラトリステ』と『サルバドールの朝[20]
^5: 他の最終候補: 『Ninette』と『Princesas[21]
^6: 他の最終候補: 『バッド・エデュケーション』と『Tiovivo c. 1950[22]
^7: 他の最終候補: 『Al sur de Granada』と『Hotel Danubio[23]
^8: 他の最終候補: 『トーク・トゥ・ハー』と『Story of a Kiss[24]
^9: 他の最終候補: 『Lucia y el sexo』と『ウェルカム!ヘヴン[25]

参考文献[編集]

  1. ^ a b Special Rules for the Best Foreign Language Film Award”. Academy of Motion Picture Arts and Sciences. 2008年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年7月29日閲覧。
  2. ^ a b History of the Academy Awards - Page 1”. Academy of Motion Picture Arts and Sciences. 2008年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年7月29日閲覧。
  3. ^ Foreign Language Film Facts”. Academy of Motion Picture Arts and Sciences (2008年3月8日). 2007年6月13日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年6月29日閲覧。
  4. ^ Foreign Language Film Facts”. Academy of Motion Picture Arts and Sciences (2008年3月8日). 2007年6月13日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年6月18日閲覧。
  5. ^ History of the Academy Awards - Page 2”. Academy of Motion Picture Arts and Sciences. 2008年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年7月30日閲覧。
  6. ^ Bollain’s Even the Rain joins Oscar race”. cineuropa. 2010年10月9日閲覧。
  7. ^ 9 Foreign Language Films Continue to Oscar Race”. oscars.org. 2011年1月19日閲覧。
  8. ^ "PA NEGRE" REPRESENTARA A ESPANA EN LOS OSCAR”. CBC. 2011年9月28日閲覧。
  9. ^ 63 Countries Vie for 2011 Foreign Language Film Oscar”. oscars.org. 2011年10月14日閲覧。
  10. ^ Fernandez-Santos, Estela (2012年9月27日). “‘Blancanieves’ sera la candidata espanola a los Oscar”. El Pais. http://cultura.elpais.com/cultura/2012/09/27/actualidad/1348740265_170247.html 2012年9月27日閲覧。 
  11. ^ Oscars: Spain Nominates '15 Years and One Day' for Foreign Language Category”. Hollywood Reporter. 2013年11月18日閲覧。
  12. ^ Oscars: Spain Selects 'Living Is Easy With Eyes Closed' for Foreign-Language Category”. Hollywood Reporter. 2014年9月25日閲覧。
  13. ^ Aguilar, Carlos (2015年9月29日). “Spain Chooses Basque-Language Drama 'Loreak' as Oscar Submission”. IndieWire. 2015年9月29日閲覧。
  14. ^ Rolfe, Pamela (2016年9月7日). “Oscars: Spain Selects Pedro Almodovar's 'Julieta' for Foreign-Language Category”. The Hollywood Reporter. 2016年9月7日閲覧。
  15. ^ Keslassy, Elsa (2017年9月7日). “Spain Sends Carla Simon’s feature debut ‘Summer 1993’ to Foreign-Language Oscar Race”. Variety. 2017年9月7日閲覧。
  16. ^ Hopewell, John (2018年9月6日). “Javier Fesser’s ‘Champions’ Chosen as Spain’s Oscar Submission”. Variety. 2018年9月6日閲覧。
  17. ^ “Spain picks The Dancer And The Thief for Oscars”. (2009年9月29日). http://www.screendaily.com/awards/academy-awards/academy-awards-news/spain-picks-the-dancer-and-the-thief-for-oscars/5006212.article 2012年11月16日閲覧。 
  18. ^ “The Blind Sunflowers vying for nomination”. (2008年9月29日). http://cineuropa.org/nw.aspx?t=newsdetail&documentID=86797 2012年11月16日閲覧。 
  19. ^ “The Orphanage is Oscar Bound”. Rotten Tomatoes. (2007年9月28日). http://www.rottentomatoes.com/m/orfanato/news/1675642/the_orphanage_is_oscar_bound/ 2012年11月16日閲覧。 
  20. ^ “Spain backs Almodovar's Volver in Oscar race”. (2006年9月28日). http://www.screendaily.com/spain-backs-almodovars-volver-in-oscar-race/4028883.article 2012年11月16日閲覧。 
  21. ^ http://www.elmulticine.com/noticias2.php?orden=264
  22. ^ “'Mar adentro', 'La mala educación' y 'Tiovivo C. 1950' optan a representar a España en los Oscar”. (2004年9月17日). http://cultura.elpais.com/cultura/2004/09/17/actualidad/1095372002_850215.html 2012年11月16日閲覧。 
  23. ^ “´Soldados de Salamina´ opta al Oscar al mejor filme extranjero”. (2003年10月2日). http://www.elperiodicodearagon.com/noticias/aragon/soldados-de-salamina-opta-oscar-mejor-filme-extranjero_79228.html 2012年11月16日閲覧。 
  24. ^ “Mondays in the Sun chosen as Spanish Oscar entry”. (2002年11月12日). http://www.guardian.co.uk/culture/2002/nov/12/awardsandprizes.oscars2003 2012年11月16日閲覧。 
  25. ^ “Se adelanta la selección de la película que representará a España en los Oscar”. (2003年7月29日). http://www.comohacercine.com/articulo.php?id_art=303&id_cat=1 2012年11月16日閲覧。 [リンク切れ]

関連項目[編集]