アギナシ

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アギナシ
Sagittaria aginashi young leaves.JPG
発生初期にみられるヘラ状の葉
保全状況評価
準絶滅危惧環境省レッドリスト
Status jenv NT.png
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: オモダカ目 Alismatales
: オモダカ科 Alismataceae
: オモダカ属 Sagittaria
: アギナシ S. aginashi
学名
Sagittaria aginashi
(Makino, 1901)
和名
アギナシ(顎無)

アギナシSagittaria aginashi)は、オモダカ科オモダカ属水生植物である。

分布[編集]

日本中国朝鮮半島に分布。山間の湖沼湿地ため池等に生息している[1]

形態、生態[編集]

は根生、発生初期はヘラ状の葉を中心に形成するが、次第に矢尻型の葉をつける。
花期は7-10月で、最大100cmになる花茎に、3枚の白い花弁をもつ花が輪生しまばらな穂となる[1]。穂の上部に雄花、下部に雌花、雄花には黄色の雄蕊、雌花には緑色の雌蕊が共に多数ある。
果実は翼のある倒卵形[1]

また夏ごろから、葉柄の基部に大きさ3-6mmほどのむかごを多数産生する。このむかごによって栄養繁殖と越冬を行う[1]

類似種[編集]

同属のオモダカと類似するが、アギナシは根元に粒状のむかごを多数形成する一方で、オモダカは塊茎しかつくらないため、草体を引き抜けば区別できる。また、アギナシの花は葉より高い位置につくという特徴もある。[要出典]

そのほか、オモダカでは矢尻型の葉の先が尖るのに対して、アギナシでは先が丸みを帯びるという特徴もある。しかし葉の形態には変異が大きく決め手とはなりがたい。また、アギナシは「顎無し」の名の通り、矢尻型でないヘラ状の葉をつけることも多いが、同様の葉はオモダカでも見られるため、ヘラ状の葉の有無では区別できない。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 角野康郎「日本水草図鑑」(1994年、文一総合出版)p.20