アズドルバル・カブレラ

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アズドルバル・カブレラ
Asdrubal Cabrera
テキサス・レンジャーズ #14
Asdrúbal Cabrera on April 12, 2016.jpg
ニューヨーク・メッツ時代
(2016年4月12日)
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 アンソアテギ州プエルト・ラ・クルス英語版
生年月日 (1985-11-13) 1985年11月13日(33歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 遊撃手二塁手
プロ入り 2002年 アマチュアFA
初出場 2007年8月8日 シカゴ・ホワイトソックス
年俸 $8,250,000(2018年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ベネズエラの旗 ベネズエラ代表
WBC 2013年

アズドルバル・ホセ・カブレラAsdrúbal José Cabrera, 1985年11月13日 - )は、ベネズエラアンソアテギ州プエルト・ラ・クルス英語版出身のプロ野球選手遊撃手)。右投両打。MLBテキサス・レンジャーズ所属。愛称はチキティーンChiquitín[2]

経歴[編集]

A級ウィスコンシン時代

プロ入りとマリナーズ傘下時代[編集]

2002年8月26日にシアトル・マリナーズと契約してプロ入り。

2004年、傘下のA-級エバレット・アクアソックスでプロデビュー。63試合に出場して打率.272、5本塁打、41打点、7盗塁を記録した。

2005年はA級ウィスコンシン・ティンバーラトラーズとA+級インランド・エンパイア・シックスティシクサーズ英語版でプレー後、8月31日にAAA級タコマ・レイニアーズへ昇格。AAA級タコマでは6試合に出場した。

2006年はAAA級タコマでプレーし、60試合に出場して打率.236、3本塁打、22打点、7盗塁を記録した。

インディアンス時代[編集]

2006年6月30日にエドゥアルド・ペレスとのトレードで、クリーブランド・インディアンスへ移籍した。移籍後は傘下のAAA級バッファロー・バイソンズでプレーし、52試合に出場して打率.263、1本塁打、14打点、5盗塁を記録した。

2007年は招待選手としてインディアンスのスプリングトレーニングに参加したが、3月16日にAA級アクロン・エアロズへ降格し、そのまま開幕を迎えた。イースタンリーグのオールスターに選出後、7月30日にAAA級バッファローへ昇格した。8月7日にインディアンスとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし[3]、8月8日のシカゴ・ホワイトソックス戦でメジャーデビュー。二塁手として先発出場したが、3打数無安打1死球1得点に終わった[4]。8月11日のニューヨーク・ヤンキース戦では、マイク・ムッシーナから二塁打を放ち、メジャー初安打を記録[5]。8月18日のタンパベイ・デビルレイズ戦では、ジェイソン・ハメルからメジャー初本塁打を放った[6]。カブレラは本来遊撃手であったが、この年は不振のジョシュ・バーフィールドに代わって正二塁手の座につくことになった。この年メジャーは45試合に出場して打率.283、3本塁打、22打点を記録した。試合終盤では力を発揮し、7回以降の打率は.375(56打数21安打)を記録した[7]。また幸運のお守りとして妻が作った白いビーズのネックレスを身につけていた[8]

2008年2月28日にインディアンスと1年契約に合意。5月12日のトロント・ブルージェイズ戦ダブルヘッダー第2試合で、メジャー史上14人目(球団史上3人目、二塁手では4人目)となる無補殺三重殺を達成した。5回表の守備でライル・オーバーベイのライナーを捕球し一死、二塁を踏み二塁走者のケビン・メンチがフォースアウトになり二死、さらに飛び出した一塁走者のマルコ・スクータロをタッチアウトにし三重殺を完成させた[9]。開幕後52試合に出場していたが、打率.184と結果を残せず、6月9日にAAA級バッファローへ降格した[10]。7月18日に再昇格[11]。9月19日のデトロイト・タイガース戦で、7回表に起こった乱闘騒ぎに加わったため、22日にMLB機構から3試合の出場停止処分を受けた[12]。この年は114試合に出場して打率.259、6本塁打、47打点、4盗塁を記録した。

2009年3月10日にインディアンスと1年契約に合意した。開幕から二塁手として起用され、5月から遊撃手へ転向した。6月2日のミネソタ・ツインズ戦で走塁中、野手と衝突して肩を痛め、翌3日に15日間の故障者リスト入りした[13]6月28日に復帰[14]。8月には月間打率.370という成績を残した。この年は131試合に出場して打率.308、6本塁打、68打点、17盗塁を記録した。ファンからの投票で強打者を選出するハンク・アーロン賞にインディアンスからの候補としても選ばれている[15]

2010年は遊撃手として開幕から33試合に出場していたが、5月17日のタンパベイ・レイズ戦で左前腕を負傷し、翌18日に15日間の故障者リスト入りした。同日に手術を行い[16]、5月19日に60日間の故障者リストへ異動。7月20日に復帰した[17]。この年は故障の影響で97試合の出場にとどまり、打率.276、3本塁打、29打点、6盗塁だった。

インディアンス時代
(2011年7月14日)

2011年1月17日にインディアンスと202万5000ドルの1年契約に合意した[18]。7月には自身初となるオールスターに選出された。オールスターではファン投票で選出されたデレク・ジーターが故障で欠場したため、先発メンバー入りした。この年は自己最多の151試合に出場。打率.273、25本塁打、92打点、17盗塁と結果を残し、シルバースラッガー賞を受賞した[19]

2012年1月に455万ドルの1年契約に合意し、4月4日にインディアンスと総額1650万ドルの2年契約を結んだ[20][21]。7月には2年連続でオールスターに選出された。この年は136試合に出場して打率.270、16本塁打、68打点、9盗塁を記録した。

2013年開幕前の3月に開催された第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ベネズエラ代表に選出された[22]

シーズンでは開幕から53試合に出場していたが、6月4日に15日間の故障者リスト入りし[23]、26日に復帰した[24]。この年は136試合に出場して打率.242、14本塁打、64打点、9盗塁を記録した。。

2014年は97試合に出場して打率.246、9本塁打、40打点、7盗塁を記録した。

ナショナルズ時代[編集]

2014年7月31日にザック・ウォルターズとのトレードで、ワシントン・ナショナルズへ移籍した[25]。ナショナルズには正遊撃手のイアン・デズモンドが在籍していたため、二塁手へ転向。ナショナルズでは49試合に出場して打率.229、5本塁打、21打点、3盗塁を記録した。シーズン全体では146試合に出場し、打率こそ2年連続で.240台にとどまったが、いずれも4年連続となる2桁本塁打と60打点のラインをクリアした。また、3シーズンぶりに2桁盗塁にも達した。オフの10月30日にFAとなった。

レイズ時代
(2015年8月31日)

レイズ時代[編集]

2015年1月10日にレイズと750万ドルの1年契約を結んだ[26]

5月9日のテキサス・レンジャーズ戦では、二塁走者だったカブレラは二塁への牽制に対してスライディングしセーフだったが、この際に二塁手だったアダム・ロサレスが膝で塁を塞いでいたため、これに激高しロサレスの胸を両手で押した。これに両軍総出の一触即発の場面となったが事態が収まった後に、ベース上でロサレスがカブレラに謝罪し事なきを得た[27]。同年は正遊撃手として起用され、143試合に出場して規定打席に到達。打率.265、15本塁打、58打点という打撃成績をマークし、強打の遊撃手として安定感を見せた。一方で守備力の低さも相変わらずで、失策こそ9つと1ケタに留めたが、DRS - 7であり、4年連続でマイナスの数値だった。オフの11月2日にFAとなった[28]

メッツ時代[編集]

2015年12月10日に2年1850万ドルでニューヨーク・メッツと契約した[29]

2016年は141試合に出場して打率.280、23本塁打、62打点、5盗塁という成績を記録。打率は2009年以来の高水準、ホームランは5年ぶりの20本超え、他に二塁打も30本を放った。遊撃守備は、135試合で守りに就いて7失策・守備率.986・DRS - 7・UZR - 4.2を記録した。

フィリーズ時代[編集]

2018年7月27日にフランクリン・キローム英語版とのトレードで、フィラデルフィア・フィリーズへ移籍した[30]。オフの10月29日にFAとなった[31]

レンジャーズ時代[編集]

2019年1月24日にレンジャーズと1年350万ドルの契約を結んだ[32]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2007 CLE 45 186 159 30 45 9 2 3 67 22 0 0 5 3 17 0 2 29 7 .283 .354 .421 .775
2008 114 418 352 48 91 20 0 6 129 47 4 4 11 5 46 2 4 77 8 .259 .346 .366 .713
2009 131 581 523 81 161 42 4 6 229 68 17 4 10 3 44 1 1 89 13 .308 .361 .438 .799
2010 97 425 381 39 105 16 1 3 132 29 6 4 11 3 25 0 5 60 10 .276 .326 .346 .673
2011 151 667 604 87 165 32 3 25 278 92 17 5 4 4 44 5 11 119 10 .273 .332 .460 .792
2012 143 616 555 70 150 35 1 16 235 68 9 4 1 2 52 3 6 99 18 .270 .338 .423 .762
2013 136 562 508 66 123 35 2 14 204 64 9 3 6 5 35 1 8 114 10 .242 .299 .402 .700
2014 97 416 378 54 93 22 2 9 146 40 7 2 0 4 27 1 7 79 11 .246 .305 .386 .692
WSH 49 200 175 20 40 9 2 5 68 21 3 0 1 2 22 1 0 22 4 .229 .312 .389 .700
'14計 146 616 553 74 133 31 4 14 214 61 10 2 1 6 49 2 7 108 15 .241 .307 .387 .694
2015 TB 143 551 505 66 134 28 5 15 217 58 6 3 1 6 36 4 3 107 14 .265 .315 .430 .744
2016 NYM 141 568 521 65 146 30 1 23 247 62 5 1 0 2 38 3 7 103 14 .280 .336 .474 .810
2017 135 540 479 66 134 32 0 14 208 59 3 2 1 5 50 1 5 83 19 .280 .351 .434 .785
2018 98 407 375 48 104 23 1 18 183 58 0 0 0 2 29 1 1 81 12 .277 .329 .488 .817
PHI 49 185 171 20 39 13 0 5 67 17 0 0 0 0 12 0 2 38 4 .228 .286 .392 .678
'18計 147 592 546 68 143 36 1 23 250 75 0 0 0 2 41 1 3 119 16 .262 .316 .458 .774
MLB:12年 1529 6322 5686 760 1530 346 24 162 2410 705 86 32 51 46 477 23 62 1107 154 .269 .330 .424 .754
  • 2018年度シーズン終了時

表彰[編集]

記録[編集]

背番号[編集]

  • 13(2007年 - 2014年途中、2015年 - 2018年)
  • 3(2014年途中 - 同年終了)
  • 14(2019年 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Asdrubal Cabrera Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2018年5月8日閲覧。
  2. ^ Explaining Mets Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月28日閲覧
  3. ^ Indians promote INF Asdrubal Cabrera from AAA Buffalo”. MLB.com Indians Press Release (2007年8月7日). 2014年8月5日閲覧。
  4. ^ Scores for Aug 8, 2007”. ESPN MLB (2007年8月8日). 2014年8月5日閲覧。
  5. ^ Scores for Aug 11, 2007”. ESPN MLB (2007年8月11日). 2014年8月5日閲覧。
  6. ^ Scores for Aug 18, 2007”. ESPN MLB (2007年8月18日). 2014年8月5日閲覧。
  7. ^ Asdrubal Cabrera 2007 Batting Splits”. Baseball-Reference. 2008年5月17日閲覧。
  8. ^ Mailbag: Borowski fixed as closer?”. The Official Site of The Cleveland Indians. 2008年5月17日閲覧。
  9. ^ Cabrera turns unassisted triple play Second baseman snags liner, jumps on second and tags runner”. The Official Site of The Cleveland Indians. 2008年5月17日閲覧。
  10. ^ Indians promote INF Josh Barfield from Triple-A Buffalo”. MLB.com Indians Press Release (2008年6月9日). 2014年8月5日閲覧。
  11. ^ Indians recall INF Asdrubal Cabrera from Triple-A Buffalo”. MLB.com Indians Press Release (2008年7月18日). 2014年8月5日閲覧。
  12. ^ Anthony Castrovince (2008年9月22日). “Tribe hit hard for fracas with Tigers”. MLB.com. 2014年8月5日閲覧。
  13. ^ Indians place INF Asdrubal Cabrera on the 15-day disabled list”. MLB.com Indians Press Release (2009年6月3日). 2014年8月5日閲覧。
  14. ^ Indians activate INF Asdrubal Cabrera from the 15-day DL”. MLB.com Indians Press Release (2009年6月28日). 2014年8月5日閲覧。
  15. ^ Aaron Award finalists unveiled
  16. ^ Anthony Castrovince (2010年5月19日). “Cabrera has surgery; Sizemore to DL”. MLB.com. 2014年8月5日閲覧。
  17. ^ Indians activate INF Asdrubal Cabrera from the 60-day Disabled List”. MLB.com Indians Press Release (2010年7月20日). 2014年8月5日閲覧。
  18. ^ Jordan Bastian (2011年1月17日). “Indians, Cabrera agree, avoid arbitration”. MLB.com. 2014年8月5日閲覧。
  19. ^ Indians SS Asdrubal Cabrera wins first career Silver Slugger Award”. MLB.com Indians Press Release (2011年11月2日). 2014年8月5日閲覧。
  20. ^ Indians & INF Asdrubal Cabrera Agree on 2-Year Contract Extension”. MLB.com Indians Press Release (2012年4月4日). 2014年8月5日閲覧。
  21. ^ Jordan Bastian (2012年4月4日). “Asdrubal signs two-year extension with Tribe”. MLB.com. 2014年8月5日閲覧。
  22. ^ 2013 Tournament Roster Archived 2015年2月19日, at Archive.is The official site of World Baseball Classic (英語) 2016年3月3日閲覧 [リンク切れ]
  23. ^ Indians place INF Asdrubal Cabrera on 15-day DL; recall INF Juan Diaz from AAA”. MLB.com Indians Press Release (2013年6月4日). 2014年8月5日閲覧。
  24. ^ Indians reinstate SS Asdrubal Cabrera; designate INF John McDonald for assignment”. MLB.com Indians Press Release (2013年6月26日). 2014年8月5日閲覧。
  25. ^ Nationals acquire INF Asdrubal Cabrera from Indians”. MLB.com Nationals Press Release (2014年7月31日). 2014年8月1日閲覧。
  26. ^ Rays Send Zobrist, Escobar to A's In Five-Player Trade; Sign Cabrera to One-Year Contract”. MLB.com Rays Press Release (2015年1月10日). 2015年1月11日閲覧。
  27. ^ Rays', Rangers' benches clear after hard tag MLB.com 英語 (2015年5月9日) 2015年5月10日閲覧
  28. ^ Transactions | raysbaseball.com” (英語). MLB.com (2015年11月2日). 2015年11月4日閲覧。
  29. ^ Mets officially sign Asdrubal Cabrera to two-year deal with an option”. SNY. 2016年4月30日閲覧。
  30. ^ Todd Zolecki (2018年7月27日). “Phillies add Asdrubal from Mets” (英語). MLB.com. 2018年7月30日閲覧。
  31. ^ MLB公式プロフィール参照。2019年3月1日閲覧。
  32. ^ T.R. Sullivan (2019年1月24日). “Rangers finalize 1-year deal with Asdrubal” (英語). MLB.com. 2019年2月28日閲覧。

関連項目[編集]